ミイラ取りがミイラになると思ったらミイラがミイラ取りになった話 作:yrtohoyr
いやー、プラズマテレビを使い始めてちょっと立ちましたが良いですねぇ。
有機ELと比べたらたしかに焼き付きやすかったり消費電力が多かったりとデメリットが目立ちますが、映像としては相当なもんです。
もし次買うなら有機EL一択ですね。
それでは本編をお楽しみください。
ジェイク「うおおおおおおお!!!ダラス様の恨み、ここで晴らす!!!」
ユリー「ああ、あいつがダラスか。意外と弱かったぞ。」
ゴゴ「いやユリーさん何もしてない...」
ジェイク「ダラス様が弱い...?ふっざけるなああああああ!!!!ずる賢い作戦使いやがってええええ!!!!」
ジェイクは完全にユリー達ぶっ殺すマシーンへとなり果てていた。
ライアー「どうするユリー?あまり長引かせると多分厄介なタイプだよ。」
ユリー「そうなぁ...マコト任せた!!」
マコト「はぁ...閃光斬!!」
スパァン!!
マコトはあっという間に間合いを詰めると、右腰に装備していた刀を瞬発的に引き抜きジェイクの腹部を一刀両断。
ジェイクは何が起こったか理解するまもなく、その場で後ろに倒れてしまった。
デニス「ちょっと!?」
さすがのデニスもいきなりの切り込みに驚きを隠せないでいた。
マコト「...心配はいらん、峰打ちだ。」
ジェイクの腹部をよく見ると、確かに勢いで装備していた服が破れてはいるが、身体は一切傷ついていなかった。
ゴゴ「うわぁ痛そう...」
ユリー「じゃあ転送よろしく。」
ライアー「ヘル・テレポートネス」
ジェイクはさっさと例の監獄に送られてしまったのであった。
ユリーたちは山道を歩みを止めることなく進んで行く。
ある地点まで進んだところで、ユリーたちの行く手を阻む大きな岩が道を塞いでいた。
ライアー「行き止まり、だね。」
ユリー「マリー、この岩壊せないか?」
マリー「えぇ...では皆様離れていて下さい。」
皆は少し後ろに離れる。
マリー「いきます、ボムネス!!」
ボムネスを唱えると、岩の下に赤い魔法陣が浮かび上がり、直後
ドガァァァァァァァン!!
大爆発を引き起こした。
十数秒後、土煙が晴れ辺り一面が焼け焦げた大地になっていたものの、岩は依然として壊されまいとそこに鎮座していた。
マリー「この岩...魔法を弾いているの?」
ライアー「本当だ、この岩自体にリフレクトネスがかけられてる。ダラスって人どれだけ魔法マニアなんだろう...」
デニス「ふむ、魔法がダメなら物理で行きましょう。このくらいなら私が動かせます。」
ジャック「はえ?」
ゴゴ「いやさすがのデニスさんもこの大きさの岩は流石に...」
とやかく言われながらもデニスは岩の下側に右手を、左手は岩のくぼんでいるところにうまく引っ掛け思いっきり力を込める。
デニス「うおおおおりゃあああああああ!!!!!」
するとそれまでピクリ羨動こうとしなかった岩が突如ゴゴゴゴゴという轟音とともに少しずつ動き始めるのであった。
ゴゴ「えええええええ!?!?!?」
ジャック「いやいやいやいやいや」
ライアー「まじか」
マコト「何なんだこの馬鹿力の男は...」
マリー「いったいデニスさんは何者なのですか...」
皆が驚愕している中、ユリーだけはあまり驚いていなかった。
ユリー「流石、ルッスマ村出身者だ。」
ドゴォォォン...
デニスはあっという間に2メートルほど岩を横にずらしてしまった。
デニス「ふぅ...ユリーさんはルッスマ村のことをご存知なのですね。」
ユリー「当たり前だ。その昔は化け物だの何だのと恐れられていた一つの国だったというところまで知っている。」
デニス「あはは、まあそうですね。フレデリーク領になっても結構最近まで差別は有りました。私の曽祖父辺りは酷かったらしいですよ。」
ユリー「最近は研究も進んで村の風習と食事、あとは付近の過酷な環境下でそうなってしまうのは仕方ないと科学的に証明されている。つまり鍛え方がおかしいだけでゴゴたち人間とそう変わらないというこった。」
デニス「そう言っていただけるとなんだか嬉しいですね。」
ユリー「マコトの故郷ヤポナーシャ国も似たようなもんだろ?」
マコト「...一緒にするな。」
さすがのマコトもすこしキレている。
デニス「さて、道も開いたことですし先に進みましょう。敵もほぼ居ないということはこの近くにボスが鎮座している可能性が高いですから十分に警戒しましょう。」
こうして一行はデニスが開いた道を進み、ついにギルド壊滅計画を企てた者達の本丸へと足を踏み入れたのだ。
ムーア「ギルドメンバー諸君、ようこそ我がアジトへ。道中大変だったことだろう、茶でも飲んでいかないかね?」
ユリー「へっ、呑気なやつだな。お前の相手はここに居るマリー1人で十分だ!」
マリー「は、え、へ!?私ですの!?」
いきなりの氏名にさすがのマリーも動揺を隠せないでいた。
ムーア「お前じゃないんかい...」
さすがのムーアもこの呆れようである。
ムーア「...まあいい。お前たちのことはよーく見張っていたからな。この俺様に楯突いたことを後悔させてやる!ほい!」
カチッ...ガッシャーン!!
突如マリー以外のメンバーは上から降ってきた鋼鉄の檻に捕らわれてしまった。
ムーア「こいつはいざという時のためにダラスが用意してくれたお手製の捕獲魔法道具だ。リフレクトネスで魔法は使えず、ファイアネスで熱々に熱せられた檻は触ることもできまい!!」
ジャック「なんて卑劣な...!アツッ」
マコト「せいっ!」
バキンッ!
檻を切ろうと刀で切り込もうとしたが、逆にマコトの刀が欠けてしまった。
デニス「なに!?」
ムーア「バカが、その辺の武器じゃキズすら付けられねえよ。お前たちを開放するには俺がいま手に持っているこのスイッチをもう一度押す以外に方法はない。」
ゴゴ「卑怯!!下劣!!あせもワキガ!!」
ムーア「なんとでも言うが良い...いや待て、あせもワキガって酷くない?」
ゴゴ「あんたのが酷いよ、特にその顔!!性格は顔に現れるとか言うけど、まんま出てるもん」
ムーア「...なあ、泣くよ?屈強な大男が、お前らの眼の前で!情けなく!」
ユリー「なあマリー、さっさとそいつ黙らせてくれねえか?騒がしくってしょうがない...お、付きそう」
ユリーはあぐらをかきながらアッツアツの檻にタバコを当てて火を付けてていた。
デニス「おお、ユリーさん天才ですね、その手がありましたか。」
デニスもそれを真似てタバコに火を付けはじめる。
ムーア「くつろぐな!檻で火を付けるな!もうお前らなんなんだよぉ...まあ良い、とりあえずタイマンだ。あまり女と戦うのは得意じゃねえがな...魔道士は特にだ。」
マリー「あら、奇遇ですわね。私も男性との一戦交えるのはあまり得意でなくってよ?」
ムーア「へ、言ってくれる。ま、夜の一線なら大得意だがな!ガハハ」
マリー「ふふ、サクランボが何か言ってますわね。」
流石マリー、敵への煽りは一枚上手である。
ムーア「...それじゃあこっちから行くぞぉ!!」
その掛け声とほぼ同時にマリーの顔めがけ右足の蹴りが炸裂する。
マリーはすっと下にかがんだが、これがマズかった。
ムーア「甘い!!」
ユリー「マリー!!上だ!」
ドカッ!!
ムーアの重い返し蹴りがマリーの脳天を直撃する。
マリー「!?」
もろに蹴りを喰らい失神寸前になってしまう。
頭を抑えながらなんとか体勢を整えようとしていたその時、さらにムーアが攻撃を仕掛ける。
ムーア「せやっ!」
ドゴッ
マリー「カハッ!?」
みぞおち目掛けアッパーカット。
マリーの横隔膜が直後に痙攣を起こし、呼吸が苦しくなる。
ムーア「へへっ、苦しいか?お前が男なら更に苦しむようにするが、女だからな。すぐ楽にしてやる。」
ムーアは右手で拳を握り込み、思いっきり後ろに引き付けて高威力のストレートを放とうとしていた。
ゴゴ「マリー!!」
マリー「ハッ...ハァッ...」
スチャッドゴォン!!
ムーア「...ぎぃやぁぁぁぁぁぁ!!!???」
マリーはムーア目掛けて腰に吊るしていた22口径ピストルを発砲。
苦し紛れに放ったその弾丸はムーアの股間目掛け、音速を超え、突き進んだ。
突き進んだ先にあった男にとって大事な大事な「ソレ」はマッハを超える衝撃波に耐えられず、無惨にも、文字通りに散ってしまったのである。
ユリー「うわぁ...」
流石のユリーもドン引きである。
マリー「はぁ...はぁ...仲間は開放させていただきます。」
カチッ...ゴゴゴゴゴゴ...
ムーアからスイッチを奪い、ユリーたちを開放する。
ムーア「...」
もはや抵抗する気力さえ失ってしまったムーアはその場で泡を吹いて気絶してしまった。
マリー「ケアネス...ライアーさん、監獄へお願いします。」
ライアー「ヘル・テレポートネス...はい、完了。さて、彼が多分ダニー・ムーアって人だよね。となるともう他に敵はいないってことでいいかな。」
ユリー「ああ、そうだな。」
デニス「終わりましたね。となると本来の目的であるダークウルフの問題もこれで同時解決ですかね。」
ジャック「そうっすね、他に任務も請け負っていないんで終わりっす。」
ゴゴ「じゃあマリーのギルドデビューは無事コンプリートだね!いやー、マリーよく頑張ったよぉ」
ゴゴはマリーの頭を撫でくりまわす。
マリー「ゴゴ、遠征は帰るまでが遠征ですわよ?」
ユリー「マリーの言う通りだ。最後まで気ぃ抜くなよ?」
マリー「では皆さん、キャンプまで戻りましょう。私の近くに集まって下さい。」
ライアー「あ、念の為テレポートセーバーも立てておくね。多分現場検証とかも必要になってくるし。」
ライアーはその場にてレポートセーバーを設置した。
マリー「ありがとうございます。ではいきますよ...テレポートネス!!」
キィィィンシュパァァァン...
こうしてユリー一行はキャンプ地へ戻っていくのであった。
~黒の森 キャンプ地~
...ィィィンシュパァァァン
ユリー「...よし、全員身体埋まってないな。」
ライアー「流石にマリーさんもテレポートネスには慣れたと思うよ...」
カルロス「む!?ユリー殿!!」
ユリー「おぉ、会長直々のお出迎えですかい」
カルロス「いやはや帰りが遅くて心配しておりました。どうです、なにか見つけられましたか?」
ユリー「ああ、その事だが重役を全員集めてくれ。報告がある。」
カルロス「はっ、かしこまりました。すぐ準備いたします。」
そう言うとカルロスは急ぎ足でフォーキーの事務所のような場所まで向かった。
ゴゴ「ユリーさんってあのフォーキーの会長と仲いいんですか?」
ユリー「あ?あぁ、まあ腐れ縁ってところだな。」
ゴゴ「そんなにですか...」
ユリー「まあ、あいつとはその昔色々あったんだ。」
少し遠いところを見つめるユリー。
ライアー「その昔、まだユリーが自分と一緒に行動して間もない頃に...」
ユリー「だあああああ、馬鹿!言うなって!!」
ゴゴ「気になる...」
続く...
いかがでしたでしょうか。
久々に結構短いスパンで書けました。
いやどんだけ次に勧めたいんだよって感じですが、これにてとりあえず黒の森編は終わりです。
以降はまたのんびり日常ファンタジーを書きます。
サスペンスファンタジーは確かにドキドキしますが、書くのが大変です。
戦闘力インフレの原因になりかねません。
ということで次回もお楽しみに。