ミイラ取りがミイラになると思ったらミイラがミイラ取りになった話 作:yrtohoyr
実は最近部屋の模様替えをしました。
勿論アパートなので壁紙を変えたりはできないのですが、テレビスタンドを買ってみました。
現在使っているのは役22kgのプラズマテレビなので結構物を選ぶのですが、クラシックプロのやつは結構良さげです。
皆さんも、サウンドハウスで売っているので買ってみてはいかがでしょうか。
それでは本編をお楽しみください。
~ヤポナーシャ国 魔港入国ゲート~
保安官C「Hi~、入国予定の4名様ですね。入国審査がありますのであちらに見えます最後尾にお並びください~」
出国魔法陣に触れれば、瞬きする間に相手国の入国ゲートまでテレポートされる。
この初めての感覚にマリーは驚きを隠せないでいた。
マリー「あ、あら?もうここがヤポナーシャ?」
ユリー「ああ、そうだぜ。周り見てみろ、マコトと同じような顔の奴らがそこら辺にいっぱいいるだろ?」
マリー「本当だわ...」
ライアー「ほら、二人ともここだと邪魔になるから列に並ぼ」
こうして一行は入国手続きへと進み、数十分後には無事入国出来たのであった。
マコト「「ユリー!こっちだ!」」
ユリー「「おう、態々出迎えなんて良かったのに」」
マコト「「何言ってんだ、親友なんだから当たり前だろ!?」」
ライアー「...?」
ゴゴ「なんだろう、凄い盛り上がってるんだけどなんて言ってるかわからない...」
マリー「ようこそヤポナーシャへ、と言ったところかしらね。」
するとようやく3人にも気づいたようで
マコト「っと、すまない、3人はまだ喋れないのであったな。改めて、ようこそヤポナーシャへ。」
マリー「「こちらコソ、お迎えにキテくださり感謝いたしマス」」
ヤポナーシャ語で挨拶を返すマリー。
マコト「おぉ、こちらこそ。」
ゴゴ「すごぉ」
ライアー「僕なんて25年前からの付き合いなのに「コニチハ」とか「アリガトゴザマス」ぐらいしか言えないよ」
マコト「それだけ言えれば十分。ヤポナーシャの人間はたとえ拙い発音でも親身になってくれる。」
ユリー「まあそうだな。さて...ところで今日は何に乗って来たんだ?」
マコトに問いかけるユリー。
マコトはその質問を待っていたと言わんばかりの勢いで返す。
マコト「今日はスポーツセダンだ。出力280馬力、足回りはきちんとスピードに耐えられるカスタムもしてある。」
ユリー「そうか。あ、マリーは多分初めてになるからあんまり飛ばすなよ?」
マコト「分かっている。じゃあみんな付いてきてくれ。」
そうしてマコトについていく一行。
暫く歩くと、そこには壁に金属の扉が2つ、左右に少し間を開けて並んでいる場所に案内する。
ポチッ
マコトが扉の近くにあるボタンを押すと、右側のドアが開く。
中は床と天井以外ガラス張りで、奥には外の景色が見えている。
マコト「じゃあみんなここに入ってくれ。」
マリー「これは...」
ライアー「まあ入ったらわかるよ。」
言われるがままに一行が入ると、マコトは扉の近くにあるパネルのボタンを何度か押す。
すると自動的に扉が閉まり、そのガラスで出来た部屋が上へと登り始める。
そう、エレベーターである。
マリー「ひゃっ!?部屋が勝手に...でも全く魔力を感じないわ...」
マコト「当たり前さ、これは機械だ。魔力は一切使っておらん。」
どんどんと景色が地面から離れていき、あっという間に魔港の屋上までたどり着いた。
チンッ
エレベーター「屋上でございます。」
マリー「喋るんですの!?」
マコト「勿論。さ、付いてきてくれ」
屋上に着くとそこは駐車場。
ただし、フレでリークのような馬車は無く、馬の付いていない車ばかりが置いてある。
マリー「あら?沢山馬車があるのに臭いは何やら...変な匂いが」
マコト「マリーさんは自動車を見るのは初めてか」
マリー「じどうしゃ?」
マコト「っと、ここだった。みんなとりあえず荷物は後ろのトランクに入れてくれ。」
カチッピツピッピーガコン...
マコトが手元の機械を押すと、車の鍵がロックされ、後ろにあるトランクの蓋が開く。
マリー「!?!?」
ライアー「マリーが驚くのも無理はないね。ヤポナーシャは別名「機械で発展した人々の国」なんて言われてるから、とにかくそこら中に機械がありふれているんだ。まあ他の国は機械より魔法って国が多いから機械の殆どは国内消費に落ち着いちゃってるけどね。」
マコト「その通り。フレデリークはどんな大国かと思ったらギリギリ水道があるような国で最初は驚いたものだ。私は魔法が使えないからギルドメンバー時代はユリー達の世話になりっぱなしだったな。」
ユリー「まあ一説じゃ、大陸の魔法が使えない人間がこの島に島流しされて、魔法が使えない分機械文明を発展させていったなんて話もあるくらいだしな。」
マコト「そうだとも...よし、全員の荷物は乗ったな。じゃあ皆乗ってくれ。今日はマリーさんが前だな。」
ライアー「さ、どうぞ」
そういうと助手席のドアを開け、マリーをエスコートする。
マリー「これは普通に座れば良いのかしら...?」
ライアー「うん、前を向いてそのまま。座ったら左肩の所にあるベルトを右側の所にハメこんでね」
マリー「こうかしら?」
カチャカチャ...
マリーは助手席に座ると、言われた通りにシートベルトを装着する。
ライアー「じゃあ閉めますね」
バタン
マコト「今日は高速を使うから後ろもシートベルトしてくれよ」
ユリー「わかっている」
カチャッ
ライアー「高速だと1時間くらいだから速いよね」
カチャッ
ゴゴ「高速...マリーがビックリしないと良いんだけど」
カチャッ
マコト「大丈夫、ゆっくり行く。じゃあ出発するぞ。」
キュウィウィウィブロロロォォゥゥゥ!!ブロロォォゥゥン!!
マリー「ひゃっ!?な、なんですの!?」
もはやエンジンを始動するだけでこの有り様である。
ガコッブロロロロゥゥッ!ヒュカン!ブロロォォォォ...
ターボの吸気音を轟かせながら一行は魔界の入り口へと向かう。
マリー「はぁぁぁぁやぁぁぁぁいぃぃぃぃでぇぇぇぇすぅぅぅぅわぁぁぁぁ!?!?」
キンコンキンコンキンコン...
高速に乗ると、メーターは法定速度に近い110km/hを差し示していた。
ユリー「まあ110キロくらいならだいぶ安全運転だな。」
ゴゴ「ですね~」
ライアー「前はもっと速かったからね...」
マリー「ヒィィィッ!!!」
~ヤポナーシャ 魔界への入り口~
魔港から車を走らせること1時間ちょっと。
一行は魔界への入り口と呼ばれる場所に到着した。
パッと見はよくある温泉街のような場所であり、実際そこかしこから温泉が湧き出る不思議な場所であった。
マリー「これが...魔界の入り口?」
ライアー「正確にはその手前の温泉街だね。更にここからあそこに見えるゴンドラに乗って10分山を上って歩いて30分くらいのところに魔界につながる超巨大なトンネルがあるんだ」
ライアー「まあ、今度は車が宙に浮いていますわ!!」
ユリー「ありゃ車じゃなくてゴンドラっていうケーブルに箱を吊るして移動するもんだけどな。念のため言っておくがあれも機械だ。」
マコト「じゃあ先にチケットを買ってこよう、皆はしばし休憩されていてくれ。」
ユリー「了解、じゃあ俺は一服してくるかな」
ゴゴ「私はゴンドラ乗り場で待ってるね~」
マリー「私もはぐれたら迷惑かけますしゴゴに着いていきますわ」
ライアー「僕も~」
ユリー「じゃあまた後で向かうわ」
こうしてユリーは喫煙所へと向かった。
カチッカチッ...
ユリー「スゥッ...ふぅ。」
喫煙所にはユリーだけであり、少し寂しい雰囲気だ。
至るところで温泉湧き出る魔界の入り口。
タバコの匂いが混じった硫化水素の匂いはユリーに何処か懐かしさを感じさせていた。
ユリー「...5年か。ハーフとはいえやはりヴァンパイアの血は濃いな、まるで時間感覚が人間と違いすぎている。5年も放っておいたら親父だって相当年を取ると分かっていながら俺は...」
???「あれ、ユリー?ユリーじゃないか!!」
突然喫煙所の入り口からユリーの名を呼ぶ男の声が聞こえる。
ユリー「あん?」
こんな場所に知り合いなんか...しかも魔界共通言語?
そう思いつつ声の主の方へ視線を向ける。
するとそこには、黒いスーツに紳士ハットを身につけた、小洒落た長身色白の男が立っていた。
アレックス「おいおい、まさか同級生を忘れたのかい?俺だよ、アレクサンダー・アルカード・ブラックローズ!」
アレクサンダーと名乗るこの男はユリーの学生時代の同級生だ。
純血ヴァンパイアであり、とてつもないキャリアの持ち主である。
ユリー「アレックスか!!久々だなぁ、なんだお前さん王の側近になったとか言ってなかったか?」
アレックス「あぁ、ただ昨日から3日間休憩を貰っていて、暇だから昨日から温泉巡りをしていたところさ。ところでそっちこそ珍しいじゃないか、もしや久々に帰省かい?」
ユリー「おう、今回は珍しく店の奴らも連れてきた。あとマコトも一緒だ。」
アレックス「はえー、また大層な面子連れてきたねぁ。あ、ネタバレみたいになっちゃうけどお父さんは元気そうだよ」
ユリー「ああ、聞いている。この間母さんがこっちに来たからな。流石に毎度来てもらってるのは悪いから今日の流れになった訳だ。」
アレックス「はえー、お母さんも結構どこでも行くタイプだねぇ。そうだ、どうせこのあと俺も魔界に戻る予定だから一緒に行こうぜ!」
ユリー「ああ、勿論だ。じゃ、行くか」
ジュッ...
タバコの火を消すと、二人はゴンドラ乗り場に向かい歩き始めた。
数分後、ゴンドラ乗り場のすぐ近くまで来たところで何やら乗り場のエントランス内が騒がしいことに気付く。
???「全員動くなぁ!!」
続く...
いかがでしたでしょうか。
いやー、筆が進む進む!
これは書いてて楽しいフィーバー状態ですね。
このまま後何話書けるでしょうか。
それでは次回もお楽しみに。