ミイラ取りがミイラになると思ったらミイラがミイラ取りになった話   作:yrtohoyr

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どうも皆さんこんにちは、作者です。
2月8日は選挙でしたねぇ。
皆さんは選挙に行きましたか?私は行きました。
自分の一票が本当に日本を変えるかはわからない。
でも、そこで行動をやめてしまっては本当に何も変わらない。
変わるかもしれないけど分からない、でも変わるかもしれないならというスタンスで私は入れています。
読者の皆さんも、もし今回いけなくても次回数年後にまた行われますからぜひ行ってみてはいかがでしょうか。
それでは本編をお楽しみください。


第三十三話 ミイラは魔界に向かう3

~ヤポナーシャ国 魔界の入口のゴンドラ乗り場にて~

 

男「全員動くなぁ!!」

ユリー達がゴンドラ乗り場に向かうと、なにやらエントランス内で騒ぎが起きていた。

特に入り口に近く大声を荒げている男の手には刃渡りの長い、ドスのようなものが握られている。

 

観光客A「きゃぁぁぁぁ!!」

 

観光客B「だ、だれか警察を呼んでくれ!!」

 

男「動くなっつってんだろ!!」

中はすでにてんやわんや状態である。

 

ユリー「お、おい、ありゃぁ...」

 

アレックス「騒ぎ...だな。一応警察を呼んでもらおう。ちょっとそこに呼んでもらいに行ってくる」

そう言うとアレックスは近くの売店で警察を呼んでもらうよう話しかけに行った。

 

ユリー「くそっ、あの距離ならリボルバーで十分なんだが...」

生憎ヤポナーシャは銃が禁止の国だ。

さすがのユリーも武器がないようでは魔法で応戦するしかないが、実はこの魔界の入り口は魔法すら禁止のエリアでもある世界でも稀有な場所なのであった。

これは入り口の維持と、現世と魔界の秩序を守るための措置である。

一方中にはマリー達がすでにエントランスにおり、騒ぎに巻き込まれていた。

 

男「ん?ちょうどいい、お前こい!!」

 

マリー「くっ...」

マリーは男に荒々しく腕を引っ張られ、そのまま男はマリーの首筋に右手に握った刃物を近づける。

 

ゴゴ「マリー!!」

 

マリー「近づいてはいけません...!!」

言葉と同時にハンドサインでストップもする。

 

ライアー「ゴゴ、ステイ。」

 

ゴゴ「っ...」

 

マコト「仕方ない、人質を取っている場合は下手に動かないほうが良い。」

 

男「ふっ、随分と聞き分けがいいな。それじゃあ今俺がなぜこんなことをしているか特別に教えてやるぜ、外人のネーチャン。まあ言葉が通じるかはわからねえが、俺はここから車で10分ほど離れた場所に住んでいる者だ。俺はこの施設に恨みを持っている、いや、この魔界の入り口に恨みを持っている。」

 

マリー「ソレはどうして?」

マリーは落ち着いて男の話を詳しく聞こうとする。

 

男「ほう、ネーチャンは少し話せるのか。ならもう少し詳しく言おう。俺は昔から今まで魔界のやつらに馬鹿にされてきたんだ。馬鹿にされて馬鹿にされて馬鹿にされて...それで俺は思ったんだ。あぁ、こんな場所があるからいけねえんだ、ってな。奴らがこっちの世界に入る入り口のほとんどはここだ。だからここを潰せば少なくとも数は減るだろ?」

 

マリー「...」

 

男「数が減れば俺を馬鹿にするやつも少なく、いや、ほとんどゼロになる。素晴らしい考えだろう?」

 

マコト「なんと浅はかな...そんなことは今すぐやめるべきだ!」

 

男「おめーは黙ってろ武士かぶれ野郎が。そこにいるエルフと外人のネーチャン達の付き添いか何だか知らねえが、俺は今この金髪のネーチャンに話してんだ。もしそれ以上喋る様ならネーチャンの喉を掻っ切るぞ。」

そう言うとマリーの首筋に少しだけ刃が当たる。

すると少しだけ切れてしまったのか、一筋の血がしたたり落ちる。

 

マリー「っ!...あなたヲ苦しめてイタ方々はあなたに一体何ヲしたってイウノ?」

 

男「よく聞いてくれたなネーチャン。簡単に言えば俺は魔法ができない。いや、出来ないこともないが発動できるのはマレだ。それを見た奴らは次々俺に向かってこう言うんだ。「お、おう、そんな頑張らなくても...」「そうだな、練習すればいつかできるように...」...頑張らなくても?いつかできるように?ふざけてんのか!?何の慰めにもなっちゃいねえよ!あいつらは元から魔法ができるのか知らねえがバコバコ魔法使いやがって...嫌味だろ!?」

 

マリー「...」

 

男「俺が一体あいつらに何をしたっていうんだ?俺はあいつらに何か嫌なことをしたのか?魔法使えるだけで偉そうに...あー、思い出すだけでむしゃくしゃしてきた。それでだ、お前らこれが見えるか?」

そういうと男は左手に何やら小型のリモコンのようなものを取り出した。

 

マコト「!?」

 

観光客A「まさか...爆弾!?」

 

観光客B「ひぃっ!!!」

 

男「そうだ。こいつを押せばこの建屋、入り口、関連施設はすべて爆発する。お前らもろともな。もちろん俺もだ。俺はもうここまでやったら警察に捕まるしかほかない。なら、後世に俺のようにいじめられるものが一人でも少なくなればいい...俺なりの正義ってやつだな。へへっ、まあここまで聞いてくれた礼にネーチャン達には特別に最後に言い残したい言葉を言わせてやる。ほら、何がいい?なんでもいいぞ。」

 

マリー「...あなた馬鹿ですの?」

 

男「あん?」

その瞬間、マリーは首に突き付けられたドスを首から引き離すとそれとほぼ同時にアッパーカットを食らわせる。

マリーの思いがけない攻撃に男は成すすべもなくノックダウン。

マリーの圧勝であった。

 

マリー「ギルドメンバーをなめないでくださいまし!!」

まさにブチギレお嬢様である。

 

ライアー「マコト、どこかから紐を持ってきて!」

 

マコト「わかっている。」

そういうとライアーは男をうつぶせにして押さえつける。

数十秒の後、マコトは係員と長めの紐を持ってくるとあっという間に男を縛り付けてしまった。

 

パチパチパチパチパチ

観光客A「ブラボー!!」

 

観光客B「あんた達すごいじゃないか!!」

 

観光客C「かっこよかったぞ!」

その場にいた全員から賞賛をもらうマリー達。

すると程なくして警察が到着し、無事男はお縄となった。

数分後、軽い事情聴取も終わり、状況は鎮静化に向かった。

 

警察A「皆さま、ご協力感謝いたします!」

敬礼ビシッ!

 

警察B「あなたはお怪我をされているようですし病院に...」

 

マリー「コレは彼がつけた傷ではないわ、大丈夫。」

 

ライアー「マリー...」

 

警察B「そうでしたか...では皆様、このような事になってしまいましたがこの後もどうかお気を付けて旅を楽しまれてください。それでは!」

敬礼ビシッ!

 

警察A「おら、早く入れ!」

 

男「うぅっ...」

ウーウー...

 

ユリー「さてと...マリー、大丈夫か?」

 

マリー「ええ、少し切ったくらいで深くはありませんわ」

 

ゴゴ「ほんっと、女の子に刃物で傷残すなんて最低だよ!人質とって立てこもり未遂する理由も本当バカバカしいったら!」

 

ライアー「まあまあ、とりあえず皆無事だったから良かったよ。」

 

マコト「ところでユリー、後ろの方は...」

 

ユリー「ああ、こいつはアレックスだ。俺の同級生で純血ヴァンパイア。」

 

マリー「ヨ、ヨロシクお願いしマス!」

 

アレックス「うぇ!?この子も魔界共通語話せるの!?」

 

マリー「チョトダケ」

 

アレックス「か~わ~い~い~!!」

良かったねアレックス、イケメンで。

じゃなきゃ不審者だよ。

 

マリー「あ、アリがとうございマス」

 

ライアー「凄いねこの習得力、僕も欲しいくらいだよ。」

 

ゴゴ「ですね~魔界共通語覚えるのだいぶ必死で覚えてヤット話せるようになりましたケド、私はまだ癖が抜けないです」

 

アレックス「皆上手じゃん!?え、なにこの天才集団うちに欲しいくらいなんだけど...」

 

ユリー「ま、俺の見る目があるって訳だ。それで今回はアレックスも同行することになった。しかも馬車を貸してくれるんだと。」

 

アレックス「友人には売れるだけの恩は売っておけって父の口癖でね、まあ専らユリーには助けてもらってばかりだけど...ま、皆今日はよろしく☆」

 

マリー「お心遣い、カンシャいたしマス」

 

アレックス「こちらこそ、お嬢様」

二人とも方式は違えど格式高い作法の礼をする。

 

ユリー「じゃあサッサとゴンドラに乗るぞ」

 

アレックス「はいはい、ユリーは相変わらずせっかちだねぇ」

 

ユリー「悪かったな。」

こうして一行は定員10人のゴンドラに乗り込む。

一行が談笑しながらおよそ10分、ゴンドラはついに頂上に到着した。

 

ユリー「おし、やっと到着か...う、ちょっと肌寒いな。」

 

ライアー「山だからね...10度くらい?」

 

ゴゴ「サムー」

 

アレックス「この建物を出たらすぐに従者がいるからそこに乗ってくれ。」

全員がゴンドラ乗り場から外に出ると、そこには複数台の馬車が一行を迎えに来ていた。

馬車には赤と黒の茨の紋章がついており、金銀財宝がちりばめられた超豪華な馬車であった。

 

マリー「まぁ、豪華ですこと」

 

ユリー「アレックス、おまえいつの間に...」

 

アレックス「さっき警察呼ぶついでに呼んでおいたんだよ。」

そういうと一台のトランシーバーを取り出す。

 

アレックス「うちの財閥は世界各地にこうしてお客様をお出迎えする設備が整っているからね。」

 

ユリー「そうだった、お前さん財閥のお坊ちゃまだったな...」

そう、アレックスもまた王の側近かつ財閥のお坊ちゃまというとんでもないエリートぼんぼんなのであった。

 

アレックス「褒めないでおくれよ、ほらみんな遠慮しないで乗っちゃって」

こうして一行は馬車に乗り込み、魔界の入り口を進むのであった。

 

続く...




いかがでしたでしょうか。
いやー、来週はいよいよバレンタインデーですね。
私は果たしてチョコをもらえるのでしょうか!?
それでは次回もお楽しみに!
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