ミイラ取りがミイラになると思ったらミイラがミイラ取りになった話   作:yrtohoyr

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どうも皆さんこんにちは、作者です。
いやはや、どえりゃー風邪をひいてしまいました。
もうね、鼻水が止まりません。
喉はそんなに痛くないのと熱が出ないのは幸いでした。
最近は気温差も激しくなってきていよいよ春をまじかに感じるようになってきました。
皆さんも体調崩されぬよう、十分お気を付けくださいませ。
それでは本編をお楽しみください。


第三十四話 ミイラは魔界に向かう4

~ヤポナーシャ 魔界の入り口~

 

一行は魔界の入り口のある山の頂上で馬車に揺られていた。

馬車の列の先頭はアレックス専用車両であり、今日は特別にユリーがアレックスの車両に同乗することとなった。

その後ろにゴゴ・ライアー・マリー・マコトの4人が乗る車両となる。

 

マリー「ライアー、魔界の入り口は魔港みたいな転移ではないの?」

 

ライアー「うん、もうすぐ見えてくるけどトンネルを通って行くんだ。トンネルを抜ければ晴れて魔界というわけ。」

 

マリー「そうなのね。」

 

マコト「もう何百年も前から存在はするのだが、未だにその原理はよくわかっていない。何か空間魔法に近い部類の転移魔法を使っているという噂がある程度で私にはさっぱりだ。」

 

ライアー「実は僕とユリーは一回だけ特別に境界と思われる場所を調査させて貰ったことがあるんだ。だけど魔法の痕跡と思しきものは一切なくて、本当にただまっすぐ掘られたトンネルって感じ。」

 

ゴゴ「でも魔法じゃないならなんだって話になっちゃうよね。」

 

マコト「文献が残っていない以上、元から秘密裏に行われていたのだろうと現代歴史学では言われている。調査してもわからないのであれば余程のものだ。」

そんな話をしていると、一行はついに魔界へのトンネルに入っていく。

全長は500m程であるが、現世側から魔界側へトンネルを見通そうとしても何やら赤い光が漏れてくる程度で詳しい情景は全く見通せない。

だが決してトンネル内が暗いというわけではなく、現に明かりはこうこうとついており、現世から魔界へ、また魔界から現世へ向かう者達がちらほら確認できる。

 

ライアー「でも、今回は本当に人が少ないよね。前に来たときは何と言うか、人の往来が凄すぎてビックリしたよ。」

 

マコト「現世も魔界も丁度祝日じゃないのであろう。だがそれにしても今日は静かだな。」

その時、馬車の天井からアレックスの声が聞こえる。

 

アレックス「「皆さん、まもなく魔界側に入ります。特段手続きは必要ありませんが、なにか聞かれても正直にお答えいただければと思います。」」

 

マリー「魔界...ちょっとドキドキしてきましたわ」

アレックスの呼び掛けから数十秒後、馬車が止まった。

すると馬車のドアが開き、外には2人の何やら制服らしきものを着た獣人が立っていた。

 

獣人保安官A「皆様こんにちは、我々このようなものです。」

そういうと二人の獣人は保安官手帳を一行に提示する。

 

獣人保安官B「なにか身元を証明できるようなものがお手持ちにありましたらご提示願います。」

 

マコト「これを。」

マコトは自信の運転免許証を渡す。

 

ライアー「僕たちはこれでいいかな?」

そう言うとライアーは自信のギルドメンバー証を渡す。

ゴゴとマリーも続けて渡した。

 

獣人保安官A「...はい、マコトさんはヤポナーシャからですね。今回はどのようなご用件で?」

 

マコト「ああ、この刀の手入れをして貰いにノクターン国まで。」

 

獣人保安官A「ありがとうございます。ではこちらお返ししますね。ライアーさんと他ギルドメンバーご一行様は今回はクエストでしょうか?」

 

ライアー「いえ、前にいる同僚の家族に会いに。簡単に言ってしまうと観光ですね。」

 

獣人保安官A「失礼しました、こちらお返しします。では皆様、良い旅をお過ごしください!」

敬礼ビシッ!

 

獣人保安官B「ご協力感謝いたします!」

敬礼ビシッ!

 

獣人保安官A「では扉を閉めさせていただきますね。」

ギィッ...バタン

 

マコト「ふむ、何やら簡単な質問で済んだな。いつもなら出国手続きとほぼ変わらぬことを聞かれるのだが...」

 

ライアー「多分アレックスさんの馬車のおかげだろうね。何やら相当な財閥らしいし。」

 

ゴゴ「ねー、前は歩いてきて疲れてるのに質問攻めだったからね。」

 

ライアー「まあ、自分たちは魔界出身じゃないから余計怪しまれるんだろうね。仕方ないよ。」

更に数十秒の時間が立ち、一行はついに魔界へと入っていく。

 

マリー「!?」

突然なにかに気づくマリー。

 

ゴゴ「どしたの?あ、もう魔界に入ったのかな?」

 

ライアー「そうだね、ちょっと魔力の流れが変わった。もしかしたらそれに敏感なのかも。」

 

マリー「いえ、そうでなくって、何やら懐かしいような魔力を感じたの。なんと良いましょう、ずっと長い間いたかのような...」

 

アレックス「「はい、皆さんようこそ魔界へ!!もうすぐトンネルを抜けると、魔界屈指の多民族国家"テネブラエ連合国"に到着しま~す」」

 

ユリー「「俺達はこのテネブラエでおろしてもらおうと思っている。」」

 

アレックス「「えー、ノクターンまで一緒に行こうぜ~!お代は取らないからさ」」

 

ユリー「「あのなぁ、俺は別に国王様に謁見しに来たわけじゃねえんだ。ただの里帰りなんだよ。」」

するとゴゴは近くにあるハンドマイクらしきものを手に取り話し始める。

 

ゴゴ「別に良いじゃないですか~、連れてってもらいましょうよ、もしかしたらどこかにつれていきたい場所があるのかも知れないし~」

 

ユリー「「あのなぁ...」」

 

アレックス「「お、流石女の子は察するのが上手だね~!そうだよ、ユリー含めみんなここまで何も食べてきてないんじゃないかなと思ってさ。ぜひ料理位は振る舞わせてほしいんだよ、久々の友人との再開なんだからさ!」

 

ユリー「「はぁ...じゃあ、お言葉に甘えるとしよう。はぁ...」」

こうして一行は魔界の中を馬車でゆったり移動する。

ゆったり馬車に揺られること1時間、一行はテネブラエの中心街に到着した。

一見すればフレデリーク領内の大きめの街なのかと錯覚してしまう程の盛況ぶりだ。

ほとんどは魔界の住人であるが、ちらほら人間の姿も見受けられる。

 

アレックス「「さて皆様、間もなく我が財閥の運営する超一流レストランに到着いたします!皆様、どうぞごゆるりとお食事をお楽しみください!」」

そのアナウンスの直後、馬車が停車する。

するとすぐ様馬車のドアが開かれた。

 

アレックス「さあ皆様、お降りの際はお足もとにお気をつけてください。」

こうして一行はレストランの中へと入っていく。

室内は一流の格調を備え、煌びやかなシャンデリアの光が柔らかく降り注いでいる。

静謐な空気の中、足音がほんのわずかに響き、厳かな雰囲気を漂わせていた。

 

ユリー「...」

 

ライアー「これは...」

 

ゴゴ「す、凄い...」

 

マコト「わ、私がこのようなところに足を踏み入れてもよかったのであろうか...」

4人がその雰囲気に若干物怖じ気味な中、マリーは流石の元お嬢様、礼儀を弁えている。

 

マリー「まあ、まるデ夢のように美しさネ。この度はお招キいただき感謝申しあげマス、アレックスさん。」

 

アレックス「いやー、こんな美人さんにお礼を言ってもらえるとは、オーナーやっててよかったよ!それじゃあグリーターさん、早速案内をお願いしますよ!」

 

グリーター「かしこまりました、オーナー。では皆様こちらへ。」

グリーターに通されたのはレストランの中でも特にVIP用で使われる接待室であった。

部屋に入ると、そこはレストランのロビー以上に豪華なつくりであり、もはや王宮レベルのものであった。

なお、マリー以外開いた口が塞がらない模様。

 

ユリー「お、おま、こ、これは...」

 

アレックス「なに、気にしなくていいよ。ユリーは命の恩人だからね!」

 

ユリー「いや、何度も言うがあれは子供の時の話で...」

 

マリー「アレックスサン、ユリーとハそんなニ仲がいいノ?」

 

アレックス「まあ、色々あったんですよ~ささ、立ち話もなんですし皆様お好きな席へ。ユリーはここね」

そういうとユリーはアレックスの隣、ほぼ上座の席であった。

こうして一行はアレックスとの食事を楽しむこととなった。

 

アレックス「さて皆さん、本日はようこそ魔界へ。皆様の旅の終わりまでご安全であることを願って、乾杯!!」

 

一同「乾杯!」

 

マリー「それでアレックスサン、ユリーとはどのようナご縁があったノ?」

 

アレックス「...あれはまだ学生の頃の話です。私は当時から大財閥の子どもとして、周りからチヤホヤされていました。そしてユリーもまた混血として周りの扱いが少し特殊なようでした。まあ、半分不思議な物を見る眼差し、半分腫れ物扱いのような状態ですね。」

 

ユリー「...」

 

アレックス「そして私は大財閥のご子息様として、これまた特別扱い。金に目が眩む者が近寄ってくるばかりで、親友と呼べる者が居なかったのです。そんな折、私は所謂半グレと呼ばれる者に誘拐されてしまいました。私の親である会長を恨む者は子供にも手を出してしまうものでして、見事身代金のダシにされてしまったわけです。」

 

マリー「まぁ...」

 

アレックス「連れ攫われて何日も禄に飲まず食わずの状態、意識も朦朧とし、「あぁ、自分はここで命を落とすんだな...」と、頭の中は恐怖より諦めが勝りそうになっていた、そんな時です。」

続く...




いかがでしたでしょうか。
いやー、これを書き終わる頃には風邪は治ってきたのですが、今度はなんと花粉症が...orz
やっぱり春も嫌いです。
それでは次回もお楽しみに!
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