ミイラ取りがミイラになると思ったらミイラがミイラ取りになった話   作:yrtohoyr

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どうも皆さんこんにちは、作者です。
皆さん、花粉症はどうですか?
私はピーク直前に病院にかかったため多少抑えられてますが、それでも目が痒い時がたまにあります。
ひどい人はくしゃみも鼻水も止まらないレベルらしいので怖いですね。
それでは本編をお楽しみください。


第三十八話 ミイラは恩人の実家へ

ノクターン王国最大の都市、ノクターン城下町にて~

ガコンガコン...キーッ!!プシュー...

 

アナウンス「「到着致しました、ノクターン城下町です。」」

一行は列車の旅も終え、ついにノクターン王国の城下町へと足を踏み入れた。

見るところ吸血鬼だらけの、まさに吸血鬼国家である。

 

ユリー「行くか。アレックス、色々とありがとうな。」

 

アレックス「うん、そっちも良い休暇にしてね~!」

アレックスはユリーたちに手を振り、駅で別れた。

 

マリー「ここがユリーの故郷なのね」

 

ユリー「ああ、実家は更にこの駅から馬車で30分。駅を出れば目的地まで出してくれる馬車があるからそれで行くぞ。」

こうしてユリー達は一度駅の外へと出る。

ノクターン城下町駅はノクターン城のすぐ目の前にあるため、外へ出れば超巨大な城が降りた物達を歓迎する。

 

ライアー「いつ見ても立派だねぇ」

 

マリー「素晴らしいですわ...!」

 

ゴゴ「あ、あの馬車なら皆乗れそうですかね?」

ゴゴが指差すその先には、見た目は質素であるが5人乗っても余裕がありそうな馬車が停車していた。

 

ユリー「じゃああれで行くか...あっ」

 

マコト「どうした?」

 

ユリー「悪ぃ、アレックスの世話になりっぱなしで金下ろすの忘れてた」

ユリーの財布には現世で使うお金しか入っていないようであった。

 

ゴゴ「えぇ!?じゃ、歩いていくんですか!?」

 

ユリー「いや、流石に今後も困るからそこの銀行で下ろしてくる。ちょっとこの辺で待っててくれ」

そういうとユリーは駅近くの銀行に向かった。

 

マリー「そういえば、テネブラエと違ってここは本当に吸血鬼?の方ばかりなのね。」

 

マコト「この国の民は9割が吸血鬼。だからユリーが物珍しい存在だというのも頷ける。」

 

ライアー「最近は観光する人もだいぶ増えて人間とか他の種族も頻繁に出入りしてるけど、まだまだ物珍しいって感じでね。さっきからこっちをチラチラ見られてる気がするのもそういうこと。」

 

ゴゴ「人間3人にエルフ1人。この場合ライアーさんの方が珍しいかもしれないですね。現世でもエルフはあまり見ないですし」

 

ライアー「そう...だね。確かに」

するとその時、ライアー達に話しかけてくる吸血鬼がいた。

 

吸血鬼A「あ!そこのお兄さんお姉さん達!!観光っすか?自分こういう店やってるんすけど、良かったらいかがっすか!?」

そういうと小さなチラシを4人に渡す。

そこに書いてあったのはすぐ近くの建物にあるリラクゼーション施設の案内チラシだった。

 

ライアー「あいや、そのー...」

 

吸血鬼A「見たところ皆さん現世の方々っすよね?道中大変だったたでしょう。そこで!!皆さんには今回特別価格で手もみ60分コースをこのお値段でご提供しようと思うんです!」

提示された金額は一般的なマッサージ店より4割ほど安い価格であった。

 

吸血鬼A「あ、勿論お兄さんお姉さん達に対しての吸血オプションも付けられるんっすけどぉ...」

ちょっと小声で要らん情報まで教えてくれるマッサージ店の吸血鬼。

その後ろからそっとお金を下ろしたユリーが近づく。

 

ユリー「うぉっほん。」

 

吸血鬼A「んえ?おわあああああああ!!!し、失礼しましたああああああああ!!!」

ユリーは吸血鬼をも恐れさせる殺気を放ち、ついに売り込み吸血鬼はどこかへ逃げてしまった。

 

ユリー「ったく、駅前は禄なやつがいねえな」

 

マリー「ねえユリー、ふと疑問に思ったのだけど、吸血ってリラクゼーションに効果があるの?」

 

ユリー「ブッ...何をいきなり」

唐突で純粋無垢な質問に流石のユリーも吹き出すほど驚いてしまった。

 

ライアー「マリーさん...試してもらう?あれ結構癖になるよ」

 

ユリー「やめろよ気持ち悪い...大体ライアー、お前から血を貰ったのは死にかけた時の1回きりだろ!?なんで覚えてんだよ」

 

ライアー「いや僕エルフだし...人間ほど記憶が薄れることはないよ。」

 

ゴゴ「気になる...」

 

ユリー「吸血鬼になっても知らねえぞ。ほら、さっさと馬車ん所まで行った行った」

こうして一行は馬車に乗り込み30分。

城下町から少し離れたこの場所は城下町とは違い、田畑もある田舎と言っても過言ではない場所であった。

そんな場所にかまくらのようなドーム型の家が一件。

ここがユリーの実家である。

 

マリー「ここが...ユリーの実家なの?」

 

ユリー「そうだ。」

そう言うと、ユリーは玄関の扉の横にある魔石に触れる。

キンコーン!キンコーン!

すると魔石が黄色に光り、家の中からチャイムのような音が聞こえる。

家のなかでドタドタという音が聞こえ、しばらくすると玄関の扉が開いた。

 

ヒカル「はい、どちら様で...!?」

 

ユリー「...ただいま、親父」

 

ヒカル「ゆ、ユリー!?なんじゃあ、お前さんもっと遅く来るかと思っておったぞ!!いやぁ、久しいなぁ!」

そう言うとヒカルはユリーをそっと抱きしめる。

 

ユリー「ああ、アレックスが馬車と列車を使って送ってくれたんだ。中々帰ってこれなくて悪かった」

ユリーもそっとヒカルをその腕で包み込む。

その時、ヒカルの後ろからソフィアも出てきた。

 

ソフィア「あらあら、ユリーちゃんおかえり~♪皆さんもどうもこの間ぶりね~」

 

ヒカル「っと、そうじゃった。今日は何やら大所帯で来ると言うのを伝書で聞いておったが、何やら見慣れない顔もいるのぉ」

 

マリー「マリー・ルイーズと申しマス。よろしくお願いしますわね、ユリーのお父サマ」

 

ヒカル「共通語も話せるとは驚いた、よろしくマリーさん。ささ、こんなところで立ち話もあれだし皆入りなされ。」

こうして一行はユリーの実家に上がる。

中は普通の家といった感じではあるが、所々ヤポナーシャの雰囲気と魔界の雰囲気が混ざりあっているような、そんな雰囲気である。

上がってすぐ左には6畳の部屋が2つ有り、今回はここにライアー達が泊まるようだ。

 

ヒカル「とりあえずライアーくん達男子はこっちの部屋、女子はこっちの部屋を使ってくれ。風呂とトイレは共同だから仲良く使っておくれよ。」

 

ユリー「俺と親父はちょっとリビングに居るから、何かあったら声を掛けてくれ。」

 

ライアー「了解、僕達は部屋で荷物整理でもしてるよ」

 

ゴゴ「リビングってどっちでしたっけ?」

 

ユリー「男部屋の丁度対面の扉だ。女子側は工房の入口だから間違えるなよ。まあ今日は休みだから鍵はかかってるだろうけど。」

 

ゴゴ「はーい」

ガチャッ

その時、リビングからラマンとナディアが出てくる。

 

ラマン「わわ!?なになにお客さんっすか!?」

 

ナディア「この雰囲気...もしや、ユリーさんでは!?」

 

ラマン「まじっすか!?」

 

ヒカル「ああ、息子のユリーだ」

 

ユリー「前に言ってたお弟子さんってもしやこの二人かい?」

 

ラマン「そうっす!!第一弟子のラマン・サウル・アバンテって言います!!よろしくお願いします!!」

 

ナディア「ナディア・ジェニー・ユージニです、ラマンに連れられて弟子入りしました。よろしくお願いしますね、ユリーさん!」

二人はユリーに頭を下げる。

 

ユリー「ああ、よろしく。親父が迷惑かけてないか?」

 

ラマン「いやいや、むしろ自分たちの方が迷惑掛けてばっかりで...」

 

ナディア「この間も二人で怒られたばかりでして...」

 

ヒカル「まだまだ修行が足りん、と言ったところかな。ところでラマン、お主ユリーに何か用事があるのでは?」

 

ラマン「そうっす!明日の朝11時、ノクターン城近くの闘技場に来てほしいっす!」

 

ユリー「え、まあ良いけど...何故?」

 

ラマン「タイマンっす!!」

流石のラマンの発言に事情を知らないライアー達は驚きを隠せないでいた。

 

ライアー「は、え、タイマン!?しかもユリーと!?」

 

ゴゴ「ラマンさんだっけ、ユリーさんとタイマンはやめた方が...」

 

マコト「ああ、全治何ヶ月になるか分からんからな...」

 

ユリー「お前ら、俺をなにかの魔物と勘違いしていないか...?まあいいや、明日朝11時な。受けて立とう。」

 

ラマン「っしゃ!!」

実家に帰って早々にタイマンを申し込まれるユリーなのであった。

続く...




いかがでしたでしょうか。
さて、私ついにカメラを買い換えます。
Aマウントを5年ほど楽しみましたが、これでZマウントに切り替えます。
今まで触ってこなかったNikon、楽しみです。
それでは次回もお楽しみに。
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