ミイラ取りがミイラになると思ったらミイラがミイラ取りになった話   作:yrtohoyr

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どうも皆さんこんにちは、作者です。
いよいよ夏本番、毎日熱いですねぇ。
そんな私ですが、実は最近Nikon F5というカメラを相場より安く手に入れてしまいました。
今後はこれを使ってフィルム撮影に挑みたいと思います。
皆さんもぜひフィルムカメラを触ってみてはいかがでしょうか。
それでは本編をお楽しみください。



第四十三話 ミイラは王宮に入る

~ゴーニャ山温泉郷 大湯(ロビー)~

時間は魔界時間午後2時半を過ぎていた。

 

ゴゴ「ウヘヘェ...///」

大湯のロビーではソファーに横たわり目を回すゴゴとそれを看病するマリーの姿があった。

 

ユリー「おいおい、まさかのぼせたんか!?」

 

マリー「そうみたい...」

 

ライアー「あちゃー...」

 

マリー「一応弱めのブリザードネスで冷してはいるんだけど、ちょっと時間がかかりそうなのよ。番頭さんには事情を説明してあるけど...」

 

ユリー「ったく...マリーちょっと離れてろ。ブリザードネス!」

ピキーン...

ユリーの唱えたブリザードネスによりゴゴの身体は氷漬けになってしまった。

 

マリー「ユリー!?」

 

ユリー「まあ待て、もう少しすれば...」

...シュ~

ゴゴの身体の氷が音を上げながらどんどん溶けていく。

 

ゴゴ「うーん...はっ!?いけない、私のぼせてた!?」

するとゴゴは何やらサッパリした表情で正気を取り戻す。

マリーは開いた口が塞がらない。

 

ユリー「おうよ、とりあえずこれでも飲め」

そう言うとユリーは予め用意していた牛乳瓶を一本手渡す。

 

ゴゴ「ありがと...ングッングップハーッ!生き返る~」

 

マリー「ご、ゴゴ?大丈夫ですの?今しがたユリーに氷漬けにされていたのに...」

 

ゴゴ「あー、いつものことだから大丈夫~」

 

ユリー「魔法ってのは使いようだ。マリーもそれを本能で分かっているからこそブリザードネスで身体を冷やそうとしたんだろ?だがちょっと威力が弱かったな。ゴゴの場合このくらいやらないと上手く熱が逃げない。」

 

マリー「ど、どんな代謝ですの!?」

 

ゴゴ「エヘヘー」

 

ユリー「ほら、もう少し休んだら出発するぞ。」

こうして一行は温泉郷を存分に楽しんでいた。

 

~フレデリーク王国 とある冒険者パーティ~

一方、ユリー達が休暇を取っている間にギルドでは何やら不穏な動きが出ていた。

 

ギルメンA「おらぁ!!」

ザクザク...バキッ!

ギルメンAがモンスターへ攻撃を行うと、それまで使っていた剣が突如として折れてしまう。

 

ギルメンA「なっ!?剣が折れt」

 

モンスター「ギシェェェェ!!!」

ガブガブ

モンスターは思い切りギルメンAの腕を噛みちぎろうとする。

 

ギルメンA「ヒグァァァァァァッ!!!!」

 

ギルメンB「なっ、ファイアネス!!」

ボボゥ!

 

モンスター「キヤァァァ!」

モンスターにファイアネスを唱えると、モンスターの毛皮が激しく燃え上がる。

するとモンスターはギルメンAを解放し何処かへと立ち去っていった。

 

ギルメンC「傷は...良かった、太い血管までは到達してないから魔法で治せそうだ。ケアネス!」

 

ギルメンA「クッ...すまない、ヘマをした。」

 

ギルメンB「なに問題ない、こういうことは想定して居る。しかし、どうしてまた愛用の剣が折れたんだ?確かそいつはライアー銃砲店で点検してもらってたもんだろ?」

 

ギルメンA「それがよお、ここ数日ライアーさんとこ休みもらってるってんで実は他の武器屋に手入れしてもらってたんだ。そしたらこれだよ全く...」

 

ギルメンC「ここまでバキバキだと僕の魔法のレベルじゃ治せそうにないな、せいぜい破片を集めるくらいしか。」

 

ギルメンA「まあまた買い直せば良いや。とりあえず一旦戻ろう、これじゃクエストどころじゃねえや。」

 

~フレデリーク王国ギルド 集会場にて~

数時間後、パーティーが集会場に戻ると何やらギルド武具屋が人でごった返していた。

 

ギルメンA「なんだこりゃ!?」

 

ギルメンB「ふむ...どうやら武器の整備不良はリーダーだけではなさそうですね。」

 

ギルメンC「うーん、あ、スタッフさん!こっちもお願いします!」

 

ギルドスタッフA「はーい、もしかして武器の整備不良な感じですか...?」

少し浮かない顔をする。

 

ギルメンA「ああ、一応破片は持ってきたがこんな感じだ。」

そういうと刃がバキバキに砕け、ほぼ持ち手部分しか残っていない剣を取り出す。

 

ギルドスタッフA「あちゃー、これはもう買い直していただくしか...すみません、我々もちょっと想定していない状況になっておりまして、もし早急に武器が必要でしたらあちらの列に並んでいただければと思います。」

ギルドスタッフが指した方には何やら簡易受け付けの場が設けてあり、そこには20名ほどギルドメンバー達が並んでいた。

みると全員武器を装備していないか破損などで使えない状況のものを装備しているような状況であった。

 

ギルメンA「おいおい、ありゃ何時間待ちだよ...」

 

ギルドスタッフA「申し訳ございません...」

そう言うとギルドスタッフは別のパーティーの方へと向かった。

 

ギルメンA「...どうするよ」

ギルメンAはだいぶ落ち込んでいた。

 

ギルメンB「どうするも何も、武器を持たないとクエストにならないでしょう。一旦私たちは先のクエストの報酬を受け取ってくるのでリーダーは武器受け取りの列に並んどいてください。」

 

ギルメンC「リーダー、あんまり気を落とさないでください。武器申請終わったらどっか食べいきましょ!」

 

ギルメンA「おう...」

 

~ノクターン王国 ノクターン城門前駅観光案内所にて~

...ィィィンシュパァン!!

ユリー達はゴーニャ山から戻ってきた。

 

ユリー「さて、次はどうする?」

 

ライアー「時間的にはおやつ時だけど、お昼結構量があったからあんまり食べ物以外で...」

 

マリー「そうねぇ...」

 

ゴゴ「あ、折角だしノクターン城の見学でもしてかない?たしか一部エリアは見学できたよね?」

 

ラマン「そうっすね、今からなら2時間くらい見て回れるっす!王宮図書館とかは一般にも開放されてるんで行きましょうか!」

 

マコト「風呂入っておいて正解だったな。」

こうして一行は目の前にあるノクターン王宮の見学を始める。

門前とは別の場所に見学申し込みの窓口があり、そこから中を見学したり王宮図書館に入るのだ。

 

ラマン「こんちは~、王宮の見学をしたいんですけど これからって大丈夫っすか?」

 

受付番「かしこまりました、少々お待ちください...そうですね、現在のお時間ですとギリギリ開放エリアの見学は見て回れるかと。6名様で宜しいですかね?」

 

ラマン「6人でお願いするっす。」

 

受付番「では右手ドアよりお入りください。入りましたら案内人がいますのでそちらについて行くようにお願いします。ではごゆっくり...」

ガチャン...

受付の右側にある少し大きめのドアを開ける。

そこは厚さ数十メートルの塀の中で、無骨な空間が広がっていた。

 

案内人「皆様ようこそお越しくださいました。...あら?もしやユリー様でいらっしゃいますか!?」

突然ユリーの名を呼ぶ案内人のヴァンパイア。

 

ユリー「あはは...エマさんご無沙汰してます。」

案内人のエマ・コリンズ。

実は彼女はヒカル工房の存在を最初に武器番に伝え、取引役も勤めていたためユリーとは顔馴染みであった。

ちなみに中々の美貌の持ち主である。

 

エマ「そうそう、最近また新しい武器を開発していただけたそうで、いつもありがとうございます。」

 

ユリー「こちらこそ、いつもご贔屓にありがとうございます。ラマンも一応挨拶はしておけ」

 

ラマン「あ、ど、どうもいつもお世話になっておりますっ...す」

 

エマ「ラマン様って...あのいつも出荷前整備を担当されてるあの!?それなら本日は特別に訓練場見学をいたしましょう!是非実際に使われている所を見ていただければと。」

 

ラマン「良いんですか!?」

 

エマ「もちろんです、しっかり見ていただいて武具の扱い、手入れなどももし宜しければ兵士達にアドバイスなどしていただければと...さて、こんな場所で立ち話もあれですし見学を始めましょう!」

こうして王宮内を見るはずが訓練場見学が始まってしまった。

王宮内を歩いて5分ほど、広大な敷地内にその訓練場はあった。

 

エマ「こちら訓練場でございます。」

 

ラマン「兵士の皆さんはいつもここで、そして今まさに訓練の最中っすね。」

訓練場には数十人が格闘技や剣術、魔法、そして射撃訓練に勤しんでいる最中だ。

 

マコト「普段は王国軍を目にすることがないから貴重であるな。」

 

ゴゴ「凄い、ギルドとは大違いだ...」

一行が訓練場エリア内を少し進むと、なにやら窓がない建物に到着する。

 

エマ「では皆様こちらに。」

ズズズズ...パァンズドドォンドドォン!!

案内人が少し厚めの金属製のドアを開けると、中から銃声が聞こえてくる。

射撃訓練場だ。

 

ユリー「ほーん...」

 

ライアー「あれ?この作りって...」

 

マリー「現世と同じ?というよりお店の射撃場とほぼ同じかしら...」

するとエマは入り口近くのマイクを手に取る。

 

エマ「「あー、あー、チーフ、チーフ、至急入り口までお越しください。チーフ、至急入り口までお越しください。」」

エマが場内放送をかけると、奥の方から一人、王国軍の制服を身に纏った大柄なヴァンパイアが現れる。

 

チーフ「どうされましたエマさん...っと、この方々は?あまり部外者を大勢入れるのは機密上宜しくないのですが...」

 

エマ「すみません、急遽ですが視察でヒカル工房の方々がお越しになられまして、すこし中を見させていただきたく。」

 

ブラッド「ああ、そういうことでしたか!それは失礼しました、皆様本日はようこそお越しくださいました。私王国軍重銃火器第三部隊チーフのブラッド・ホランドでございます。いつも銃器の開発に心血を注いでいただき誠に感謝しております。」

敬礼ビシッ!!

 

ラマン「い、いえ、こ、こちらこそいつもありがとうございます!」

 

エマ「では私は外で待機しておりますので、中の説明役はチーフがお願いします。」

 

ブラッド「承知しました。では皆様、現在訓練中ですのでこちらのイヤーマフとゴーグルを付けてください。そして決して兵士に話しかけたりしないようにお願いします。付け終わりましたらついてきてください。」

 

こうして一行はなぜか王宮見学ではなく訓練場視察が始まってしまったのだった。

続く...




いかがでしたでしょうか。
ちょっとこの先2ヶ月ほど休載するかもしれません。
あらかじめご了承いただければと思います。
それでは次回もおたのしみに!
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