ミイラ取りがミイラになると思ったらミイラがミイラ取りになった話   作:yrtohoyr

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どうも皆さんこんにちは、作者です。
夏のような天気になってきましたね。
いや、もう夏と言っても過言ではありません。
この暑い中ですが、皆様に小説を楽しんでもらえるよう頑張って書きました。
それでは本編をお楽しみください。


第七話 ミイラは逮捕作戦に出る

国の公的機関と合同で実施されたヴァンパイア族逮捕作戦。

合同部隊はそのアジトの近くまで来ていた。

アジトの場所は山奥の森の中。少し隆起した土地に崩れかけた石造りの建物があり、そこに住み着いているようだ。

 

その森の中に複数の部隊が分かれてそれぞれが行動している。

ユリー達もその中の一部隊と共に行動していた。

 

ゴゴ「いやー、まさかジャックさんも呼ばれていたとは、嬉しいです!」

 

ジャック「俺的にゴゴがいるのは正直ビックリなんだが、冒険専門じゃなかったのか?」

 

ゴゴ「ちょっとカクカクシカジカ四角いム○ヴってことで呼ばれちゃったんですよ...」

 

ジャック「四角い...?まあいいや、お前さんはまだ理由が分かる。だがな、なーんでお前の妹まで来てんだ!?」

マリーを指差しながらゴゴに問いかける

 

ゴゴ「いやー、一人で店番させるにも言葉を覚えたばっかりでちょっと心配だなと思って。」

 

ジャック「あのなぁ、ギルドメンバーですらない妹つれて大事な案件こなすやつお前意外に見たことねえよ!?」

 

ゴゴ「まあまあ落ち着いてよ。妹だってきちんと魔法は使えるし武器の扱いもすぐ覚えてくれて、なんなら言葉までなんとなーくだけど使えるようになったんだから!」

 

マリー「あ、アノ...チョッとダケ」

 

ジャック「...」

 

ゴゴ「ジャックさん?」

 

ジャック「かわいい!!君、とっても可愛いよ!」

 

マリー「あ、ありガトゴザマス!」

 

ゴゴ「ジャックさん...キモい。」

だいぶ辛辣な言葉をジャックに投げ掛ける。

 

ゴゴ「あと、マリーも昨日正式に許可の下りたギルドメンバーだよ。ほら、魔導士としてメンバーカードも発行されてる。」

 

マリー「どうぞ、これデス」

そう言うとギルドメンバーカードを差し出す。当然本物だ。

 

ジャック「まじか...じゃ、じゃあその、よろしくな!」

 

マリー「よろしくお願いシマス!!」

その時、後ろの方からライアーの声が聞こえてくる。

 

ライアー「あ、いたいた!いたよユリー!」

 

ユリー「こんなところに居たんか全く、お前は今回マリーと後方援護って言っただろうに!」

 

ゴゴ「いやーごめんごめん、ついジャックさんを見つけてしまって」

 

ユリー「ジャック?」

 

ジャック「アワワワど、どうも、いつもゴゴさんとた、タッグ組ませていただいてるジャックと申しますすすす!!」

ユリーの威圧感でジャックはまるで子犬のように縮こまってしまった。

 

ライアー「ユリー、いくら作戦前だからって張り切りすぎ。」

そう言うとユリーの威圧感が一瞬にして消えていく。

 

ユリー「おっとすまない。ゴゴがいつも世話になっている。なにかゴゴが迷惑かけたりとかしていないか?」

 

ジャック「い、いえ、大丈夫です。いつも機械に関してお世話になっていますから。ところでユリーさんってもしかしてギルドに武器や魔導書を卸しているあの?」

 

ユリー「ああ、そうだ。店はこっちのライアーの名前からライアー銃砲店になっているが機械や武器は俺が仕上げている。魔法は闇魔法系統ならほとんどは俺だな。他の魔法はライアーが専門だ。」

 

ジャック「す、すごい、今度自分のナックルも見てもらおう...」

 

そんな世間話をしていた時、合同部隊の隊長が集合命令を出す。

 

隊長「集合!!」

その声を聞き、ユリー達は一斉に持ち場に戻り列になる。

 

隊長「これより戦闘態勢に入る。作戦決行は30分後、他部隊と同時に攻め込む。それでは各自持ち場に行き、入念に準備をするように!」

 

一同「了解!!」

こうしていよいよ逮捕作戦が始まる。

30分後...

 

隊長「今回は逮捕作戦、必ず奴ら全員を生きて捕獲してくること!!そして必ず全員生きて帰ってくること!!分かったな!?」

 

一同「了解!!」

 

隊長「上空に魔法陣が出てきたら突撃の合図だ、それまで戦闘態勢で待機!」

 

ライアー「いよいよだね。準備は良い?」

 

ユリー「当たり前だ。」

 

ジャック「今回はお二人とご一緒します!」

 

ライアー「うん、よろしくね。」

 

ユリー「ナックルの調子はどうだ?」

 

ジャック「いつも以上にコンディションがいいです!」

準備の際、ユリーはジャックのナックルをメンテナンスしたのであった。

 

ユリー「なら良かった。それじゃ、暴れまくるぜ。」

そして、作戦開始の合図である魔法陣が上空に浮かび上がる。

防御力の向上と体力増強の効果が同時に付与される。

 

隊長「作戦開始っ!!行けぇぇぇぇ!!」

 

他の部隊も同時に動き出し、普段は静かな森の中が騒然とする。

ヴァンパイアたちも異変に気付いたのだろう。

突然アジトから黒い霧が濛々と立ち込み始め、中からヴァンパイアの集団が出てきた。

その数およそ50。盗賊団としては相当な規模である。

 

そしてどこかの部隊から放たれた攻撃魔法で盗賊団とギルド・警察・軍合同部隊の戦いが始まった。

 

ユリー「それじゃあライアー、作戦通りに。ジャックは俺と一緒に前線へ。」

 

ライアー「了解、気をつけてね。」

 

ユリー「当たり前だ、死にはしないさ。」

 

ライアー「いや、ユリーの命じゃなくて相手を殺さないようにねってこと。ユリーならあの数は1分でひねりつぶせちゃうんだから。」

 

ユリー「闇魔術なら1秒だ。デジョネスで生物の生きられない空間に送り込むだけで終わる。」

 

ジャック「闇の魔術...恐ろしいですね。」

 

ユリー「そら、さっそく来たぞ!!」

その声と同時に一本の矢がジャックの頬をかすめる。

 

ジャック「っ!!」

黒い霧がかかっているため視界は最悪だ。

だがその中でもユリーは敵の方へ進んでいく。

 

ユリー「フンッ!!」

ガスッ

 

盗賊A「ぐぁっ...」

鈍い音と共に黒い霧の中から盗賊団が倒れてくる。

どうやらリボルバーの銃床で首元を殴って気絶させたようだった。

 

ユリー「ライアー!!」

 

ライアー「はいよー」

 

すると盗賊Aの頭上に魔法陣が現れ、その姿が徐々に消えていく。

 

ジャック「これは...?」

 

ライアー「安心して、あらかじめ隊長に許可を得て指定の場所にテレポートしてるだけだから。」

 

ジャック「テレポートの魔法って魔力消費が大きいんじゃ...」

 

ライアー「大丈夫、特訓すればそんなに消費はしないよ。」

 

そして三人はどんどんと奥へ進んでいく。

敵に会ってはユリーとジャックが対応し、ライアーがどんどんテレポートさせていく。

その作業を続け、この3人だけで10人以上を捕獲していった。

そしてとうとうアジトの入り口まで到達したのである。

 

ジャック「他の部隊はまだここまで来れていないですね。」

 

ユリー「そうだな。本当は寡占したいところだが...ライアー、あれを。」

 

ライアー「はいどうぞ。」

そう言うとユリーに少し大きめのサングラスのようなものを渡す。

 

ジャック「サングラス?」

 

ユリー「いいや、サーモグラフィーグラスだ。ヴァンパイアといえど少なからず体温はある。アンデッドじゃないからな。」

そうしてグラスをかけて建物を嘗め回すように観察する。

 

ユリー「中にはざっと10人。他の部隊が頑張ってやってる数の推定と俺たちの捕まえた十数人を合わせるとおおよそ事前の人数情報と数が合う。」

 

ライアー「じゃあいよいよ "あれ" の出番だね。」

 

ユリー「ああ、もう投げ込んでもいいだろ。」

 

ライアー「オッケー。あーあー、ゴゴ、打ち込んでいいよ!」

すると数秒後、後ろの方からドカンドカンと爆発のような白煙が上がる。

 

ライアー「ジャックさん、伏せた方がいいよ」

 

ジャック「??」

そうしてジャックがしゃがんだ瞬間、建物の窓という窓に何かが勢いよく入っていき、ボコンボコンと小さな爆発がアジトの中で発生した。

 

ジャック「!?」

突然の出来事に戸惑いを隠せないジャック。

そんなことはお構いなしにライアーはゴゴに報告を入れる。

 

ライアー「ゴゴ、成功だよありがとう!」

 

ユリー「よし、乗り込むぞ」

こうして3人はアジトの中へと入っていく。

アジトの中は先ほどの爆発の煙で視界が悪くなっていた。

 

ライアー「ジャックさん、足元に気を付けてね。多分さっき打ち込んだのが大量にまき散らされてるから。っと、これ効果ありすぎじゃない?」

床には液体がまき散らされており、盗賊団の数人が伸びていた。

 

ジャック「これは...?」

 

ユリー「高濃度銀イオン水だ。純度100%のヴァンパイアにとっては毒になる。」

 

ジャック「え、じゃあさっきの爆発って...」

 

ライアー「小型爆弾付きのボトルに銀イオン水を入れてを打ち込んだんだよ。まったくユリーもむごいこと考えるねぇ」

 

ユリー「ふん、ライアーの考えている作戦の方がもっとむごいと思うがな。」

 

ライアー「まあまあ、この後のボスを捕まえるにはちょうどいいと思うけどね♪」

ライアーの顔には不敵な笑みが浮かんでいた。

 

ジャック「(ゾッ...)」

その顔を見たジャックに戦慄が走る。

 

ユリー「ったく、ほら行くぞ」

3人はさらにアジトの奥へと入っていく。

奥へ行くにつれて禍々しいオーラが漂い、ジャックの様子が徐々におかしくなっていく。

 

ジャック「す、すみませヴォエェェェ...」

 

ライアー「ユリー、聖水持ってる?ジャックさんが瘴気にだいぶ侵され始めてる。」

 

ユリー「ほれ」 ポーイ

 

ライアー「っとと、ちょっと投げないでよ、聖水って高いんだから」

 

ジャック「わ、私なんかのために高級な聖水はもったいなオロロロロロ...」

この世界での聖水は高位の聖職者しか作れないとても貴重かつ高価なものです。

 

ライアー「ジャックさん、まずは命優先ですからこれを飲んでください!」

そう言うとジャックにボトルを渡す

 

ジャック「こ、このご恩は必ず返します...ゴクゴクブフォァッ!!」

いきなり吹き出すジャック。

 

ライアー「じゃ、ジャックさん!?」

 

ジャック「...ない」

 

ライアー「え?」

 

ジャック「これ聖水じゃない!!」

半分泣きそうな顔を浮かべて訴えるジャック。

 

ライアー「え?ちょっと貸してください...なっ!?」

ジャックが飲み込んだのは聖水ではなかった。

 

ユリー「なんだ、聖水だぞ?そのウォッカは。」

そう、ユリーは聖水ではなくウォッカを渡したのである。

 

ライアー「ユリー!!!」

 

ジャック「あ、でもなんか気持ち楽になった気がする」

 

ライアー「ジャックさん、それただの酔いです。全然よくなってないですし後々辛くなるので安静にしていてください...」

続く...

 




いかがでしたでしょうか。
この小説は完全コメディ路線で作っていますから設定は結構がばがばなところがあります。
ところで最近作者はウォッカにはまっています。ギルビーのやつは特に飲み口が良くてついつい飲んでしまいますね。
皆さんも飲み過ぎには十分注意しましょう。
それではまた次回。
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