ミイラ取りがミイラになると思ったらミイラがミイラ取りになった話   作:yrtohoyr

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どうも皆さんこんにちは、作者です。
前回ウォッカの話をあとがきに書きましたが、実は作者はお酒に弱いです。
あ、財布のひもが緩いとかそういう意味ではありませんよ。
ウォッカだとグラス2杯くらい飲むとすぐに顔が赤くなるほどにお酒に弱いという意味です。
健康診断で肝臓の値が若干悪いと出たので、最近はお酒はほどほどにしております。
皆様もお酒はたしなむ程度に。
それでは本編をお楽しみください。


第八話 ミイラは裏で頑張ってます

ジャックが瘴気によりダウンした為、ユリーとライアーの二人で盗賊団のボスに挑むこととなった。

アジトの最奥まで到達すると、一枚のドアが現れる。

そのドアの向こう側からはドス黒い瘴気がこれでもかと流れ出ていた。

 

ライアー「いかにもこの奥にいますって感じだね。この瘴気の量、ジャックさんもよくあそこまで持ったと思うよ。並みのギルドメンバーじゃ絶対ここまでたどり着けない。来たとしてもジャックさん以上に酷いことになる。」

 

ユリー「ああ。本当はもう少し人手が欲しかったがこれじゃあ無理もない。行くぞ、ライアー。」

 

ライアー「いつでもオッケー」

 

ユリー「よしっ」

ドガァァァァン!!!

勢いよくドアを蹴り飛ばし、部屋に突入する。

 

ユリー「おらぁ!!大人しくしやがれ警察合同部隊だ!!」

 

ライアー「大人しく捕まってくれれば酷いことはしないよ~」

 

ヴァンパイアA「な、なんだぁこいつら!?瘴気に充てられてるのにピンピンしてやがる!?」

 

ヴァンパイアB「怯むな!!ボスをお守りしろ!!」

 

ヴァンパイアC「相手はこの二人とみた、行くぞ!!」

 

ライアー「あーあ、歯向かわなければ酷いことしないって言ったのに...」

バラバラバラバラ...

突然ライアーはパチンコ玉を床にまき始める。

 

ヴァンパイアA「こ、これは!?」

 

ヴァンパイアB「パチンコ玉!?」

 

ヴァンパイアC「う、うおおお数えるぞぉぉぉ!!!!」

バチュン

そのパチンコ玉にヴァンパイアが触れた瞬間、触れた部分が肉片となって飛び散る。

 

ヴァンパイアC「ギャァァァァァァ!?」

 

ライアー「あーあ、触っちゃった」

 

ヴァンパイアA「き、貴様何を!?」

 

ライアー「銀のパチンコ玉なのに...とりあえず眠ろうか。」

カラァンポォンプシュー...

アジトに入る際に打ち込まれた物と同じ銀イオン水の蒸気が部屋一面に立ち込める。

するとヴァンパイアたちが苦しみはじめ、あたりの瘴気がどんどん浄化されていった。

 

ライアー「なるほど、入り口の瘴気が薄かったのは銀イオン水のせいだったんだ。これは勉強になる。」

 

ヴァンパイアA「き、きさm...」

シュシュッシュー...ドサドサドサ

蒸気の噴出が終わるのとほぼ同時にヴァンパイアたちは気を失ってしまった。

 

ライアー「テレポートネス...全く、抵抗しなければもっと楽しめたのかもしれないのにねぇ。」

 

ユリー「おっかねぇ...」

ユリーでもおっかねぇと言わしめてしまう程の実力の持ち主。

それがライアーなのである。

 

ユリー「まあいい、とりあえず奥に行くぞ。多分それが最後だ。」

こうして盗賊団逮捕作戦最後の砦である盗賊団のボスのところまで進んでいく。

 

ユリー「警察合同部隊だ!大人しく地面に膝をついて両手を後ろに回せ!!」

 

???「ん?その声は...貴様ユリーか?」

 

ユリー「なんだ?純血に俺の知り合いは居ないはずだぜ?」

 

カルマース「俺だ、カルマースだ。ラ・フォルテ・カルマース、もう忘れたか?」

 

ユリー「げっ、カルパス野郎じゃねえか」

 

ライアー「ユリー、この人は?」

 

ユリー「ああ、こいつは昔から純血の中では事あるごとに問題を起こしてた奴だ。それも混血の俺にも聞こえるレベルでな、何度かこいつの起こしていた暴動の鎮圧に出向いたもんだ。ったく、まだこんなことしていたとはな。」

 

カルマース「照れるな、そんなに俺のことを好いていてくれていたとは...」

 

ユリー「好いてねーよ!!」

 

ライアー「ユリー、もう捕まえてもいい?」

 

カルマース「おっとユリーの仲間よ、俺を捕まえるには100年早いんじゃないか?」

 

ライアー「どういうこと?」

 

カルマース「こういうことだっ!!」

その言葉と同時にライアーの頭上に禍々しい魔法陣が浮かびあがり、ほぼ同時にライアーの姿が闇の中へ消えていく。

 

ユリー「転移魔法...ライアーをどこへ連れて行った?」

 

カルマース「安心しな、別に死ぬような場所じゃないさ。ただ、とてつもなく苦痛を伴う場所だけどな。ユリー、お前とは一度タイマン張りたいと思っていたんだ。良い機会だ、一戦交えようぜ!!」

そう言うと両手に先ほどとは違う、更に禍々しい小型魔法陣が浮かびあがる。

 

ユリー「望むところだ。ラ・フォルテの名の通り、強者なんだろうな?」

ユリーも両手に闇の魔法陣が浮かび上がらせ臨戦態勢をとる。ユリーの作り上げるその魔法陣はカルマースのものとは違い、紫色に光る美しい魔法陣だ。

 

カルマース「今に分かる。オラァッ!!」

カルマースの掛け声とともに禍々しい魔法陣から攻撃魔法が放たれる。

ドゴォン!!

カルマースが魔法を放つのとほぼ同時に重厚な破裂音が部屋に響き渡る。

 

カルマース「ゴファァッ...」

ビチャビチャ...

カルマースの腹部から大量の血液が流れ、周りには肉片が飛び散る。

 

ユリー「俺が、いつ、魔法で戦うと言った?」

ユリーの手には愛用のリボルバーが握られており、銃口からは一筋の煙が上がっていた。

 

カルマース「き、きさま、卑怯だz...」

バタッ...

 

ユリー「少し疲れを取ったらまた事情は聞くとしよう。テレポートネス。」

その声と共に白い魔法陣がカルマースを包み、その体は捕縛場所へと移された。

 

ユリー「そうだ、ライアー戻さねえと...こうか?」

ユリーが空を切ると先ほどの禍々しい魔法陣の転移魔法が発動する。

魔法陣の中をそっと覗くと、そこにはライアーと共に楽しく酒を呑んでいる異界のサキュバスの姿があった。

 

ユリー「お前マジか...」

 

ライアー「あっ、ユリー!?いや、これは、その...ね?」

サキュバスの姿はそれはそれは妖艶。

大人だけでなく子供でも惚れてしまうような、まさに万人受けの美形の悪魔達だ。

 

サキュバスA「あら、黒装束の坊やも一緒に呑むかしら~?」

 

サキュバスB「こっちの子はクール系ってとこね、悪くないわジュルリ」

 

ユリー「はぁ...帰るぞライアー。カルパス野郎は捕まえた。」

 

ライアー「分かったよ...お姉さんたちごめんね、またいつか来るよ」

ウインク

 

サキュバスA「きゃ~!ライアー、また来て~!」

 

サキュバスB「ふふ、お姉さん達も今度はもっとすごいことしてあ・げ・る♡」

スパァン

勢いよく魔法陣を閉じるユリー。

 

ライアー「...ごめん」

 

ユリー「正気に戻って何よりだ。てか、俺の神聖なウォッカ飲んでたろ。あんまり悪魔に呑ませるなよ?あれ本当のまじないが掛かってるんだから。」

 

ライアー「え゛っ」

 

ユリー「じゃなきゃジャックのやつは今頃瘴気の効果で自我を失って暴走するだろ。あの量の瘴気は人間を簡単に狂わせるからな。」

 

ライアー「確かに...ま、まあとりあえずジャックさんを連れて戻ろうか。」

 

ユリー「OKだ。」

こうして途中でジャックを背負い、アジトの入り口に向かうと、既に数名のギルドメンバーと軍の隊員が到着していた。

 

ギルメンA「お、おいあれジャックじゃねえか...?」

 

ギルメンB「まさか!?」

 

隊員A「お二方はご無事で?」

 

ライアー「ええ、こちらは大丈夫です。ですがジャックさんの方が濃い瘴気で身体が侵されている可能性があります。応急処置は施してありますが、すぐにでも浄化をしてあげてください。」

 

隊員B「了解しました。衛生兵!!担架を持ってこっちへ!!」

 

ギルメンA「よかった、生きてる感じだな...」

 

ギルメンB「というか、あのジャックが倒れたレベルの瘴気を受けてぴんぴんしてるあの人たちは一体...」

 

その時、入り口から聞きなれた声が聞こえてくる。

ゴゴ「あ、ユリーさーん!!ジャックさんどうかされたんですか?」

 

ユリー「ああ、ちょっとな。瘴気ヤラレだ。というかお前はなぜここにいる。」

 

ゴゴ「いやー、ほとんどの盗賊団を逮捕出来たっていうから来ちゃった」

 

ライアー「ゴゴ、危ないからなるべくここには入らないようにね。」

 

ゴゴ「分かってる~...って、ライアーさん、呑んでます?しかもこの感じ、女性と一緒に」

ゴゴはそういった鼻が効くタイプだ。

 

ライアー「ギクッ」

 

ユリー「こいつ、カルパス野郎に魔界に飛ばされたんだがその飛ばされた先で俺の渡した神聖な酒をサキュバスと一緒に呑んでやがったんだ...」

 

ライアー「いや、ホントごめん...あの悪魔たち結構乗りよくてさー、ついつい」

 

ギルメンA「嘘だろ、サキュバスと合コンしてたのか...」

 

ギルメンB「う、うらやまけしからん!!」

 

ライアー「そこのギルメンの方、サキュバスってそんなに良いもんじゃないですよ。まあ現世のキャバクラよりマシでs」

パチーン!!

 

ゴゴ「フンッ!!」

あまりの女たらしぶりにゴゴはライアーにビンタをお見舞いしてしまう。

 

ライアー「本当に、ごめんなさい。」

ライアーの白い肌から赤い手形が消えるまで、その後3日ほど掛かったのはまた別のお話。

 

続く...




いかがでしたでしょうか。
今回は短いスパンで書くことができましたが、またちょっと期間が空くかもしれません。
あらかじめご了承ください。
それではまた次回もお楽しみに。
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