麦わらの一味の一人「一夏」   作:un

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番外編3 クロエとコーラ

 「...」

 

 束の研究室にある一室。

 

 そこは食料等を置いている貯蔵庫であり、束の手により生み出された少女「クロエ」は手にあるコーラ瓶を見つめ喉を鳴らす。

 

 そもそも、貯蔵庫にはコーラなど初めは無かったのだが数ヶ月前。とある人物が現れここで暮らし始めた事がきっかけで今では大量のコーラが棚に並んでおりクロエはその人物と始めてあった日の事を思い出すーー

 

 

「始めまして、一夏様。私は束様の補佐をしておりますクロエといいます」 

 

「はぁ、どうも...」

 

 束様が調査中のブラックホールから出現した男性。束様の友人である織斑千冬の弟である織斑一夏が目の前にいた。

 

 彼の話だと、あのブラックホールは別の世界に繋がっておりそこでは海賊や海軍などがおり、彼も海賊の一味だったと言う。クロエはそんな話を最初は信じる事などできず興味など無かった。

 

 しかし、彼が研究所で迷った際倉庫で放置されていたISを機動させてしまい誰も扱う事ができないと束が言ったその機体を乗りこなしIS学園を襲撃した革命軍を撃退。

 

 二度目のゴーレム投入後に侵入した四機のISの内、三機を三刀流と呼ばれる剣技で再度撃退に成功する。

 

 さらに、革命軍により奪われた福音や、第四世代の機体である白式と束の妹である箒の持つ新型IS「紅椿」との戦闘を行うも被弾せずにいた。

 

 これまでの戦闘データや操縦者である彼、一夏の身体能力は明らかに常人をはるかに超えた物で、その力は国家代表の力を超えていた。

 

 そして、箒の紅椿との戦いが終わった後ーー

 

「「かんぱーい!!」」

 

 コーラを手に一夏と束が笑いながら会話をしていた。内容は一夏が海賊になったきっかけから始まりそこで、コーラを内蔵して動く改造人間(サイボーグ)の話になったところでクロエは目の前に置いてあるコーラが気になり。そこで始めてコーラを口にしーー気づけば彼女の傍にはいくつもの空き瓶が並んでいた。

 

 それからと言う物、時折クロエは最近増えた住人と共によくコーラを飲むようになり。頼まれた冷えたコーラを束に届ける為研究室に入る。そこでは、”黒騎士”の新装備を開発中であった。

 

「束様。コーラをお持ちしました...ところで、そちらの装備は?」

 

「あ!! くーちゃんありがとう!! うんうん、やっぱコーラは冷えてないとね!! あ、この装備はね、いっくんの持っている技術を利用して作ってて、すごい威力があるんだよ!!」

 

 一夏様の技術? と思いつつ、ライオンのような形をした砲台の設計図を見る。

 なるほど、ISのエネルギーではなくコーラを大量に使って発射するのなら戦闘中でエネルギーを切らす不安がない。

 

「ただ、一発撃つのに結構コーラ使うから...貯蔵庫のコーラ全部使っちゃうかも」

 

「え....?」

 

 思わず声を漏らしてしまうと、突然束様が「な、泣かないで!! コーラならドンッと補充するから!!」と慌てられ私に抱きつかれ私も自然と頬が緩んでいるのに自分でも感じていた。 

   

 一夏様が来られてどうやら束様だけでなく、私もどこか変わってしまったようだ。今もまた、どこかに行かれてしまいましたが。戻られたら四人でまたコーラを飲もうと思うのであったーー 

   

 

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