麦わらの一味の一人「一夏」   作:un

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久しぶりの投稿と一つ報告。

 この麦わらの一味ですが、もうじき終わる予定です。

 理由としては、私用で遠くの方に行くためその前に一区切りとして完結させたいと思ったからです。

 相変わらず誤字や間違いが多いかもしれませんが、最後までよろしくお願いします!! 


四十話 魔の海域

  バミューダトライアングル

 

 日本から離れた海域で、その海域を通ると船や航空機。さらに乗っていた人間も消えてしまうとされ別名「魔の三角海域」とも言われている。

 

 一部のオカルトや超常現象の研究家達の間では、この海域には人を食らう怪物がいる、実は秘密組織のアジトである、別世界への入口になっているなど噂が流れているが、宇宙進出を目的としたISなどの高度な技術が世界に広がっているこの世界では誰も信じようとは思わない。

 

 だがこの日、この奇妙な海域に三隻の軍艦が今まさに入ろうとしていた。

 

 軍艦の甲板にはISを展開し待機している一団の姿があり。その中に、ラウラが隊長をしている部隊の副隊長をしているクラリッサ。さらに、アメリカ軍所属で、福音の元操縦者であり今は量産機のリヴァイヴに乗るナターシャと同じ軍所属で専用機ファング・クエイクに乗るイーリスの姿があった。

 

「…不気味ね」

 

 濃霧により視界が悪くなる中、ナターシャがつぶやく。彼女達がこの不気味な海域に入る理由はIS委員会直属の命令からだった。近日に行われる世界会議(サミット)のため世界中の軍は今不穏分子の排除で動いており、世界各地でテロや犯罪組織との交戦が続いていた。

 

 ナターシャ達がここに来たのも、不穏分子の調査と排除が目的であり、しかも各軍のIS部隊を集めた精鋭達がここにいる事はこの任務の危険度を表していた。

 

 (革命軍…!!)

 

 ナターシャ唇を噛み締め、拳に力が入っていた。数ヶ月前、自身の乗る予定であった機体を奪い世界を荒らした犯罪者達に彼女は怒りと憎しみを抱いていた。その機体にはまるで家族のような愛情を注いでいたため、とある任務で気がついた時に自身の手の中に帰ってきた時は大粒の涙を流した記憶は今でも覚えていた。

 

(そういえば、彼は…)

 

 あの後、福音は敵に奪われた事から凍結が決まり軍に厳重に保管されてしまったがナターシャはある人物の事がずっと気になっていた。以前に黒騎士の黒剣を本部に送る任務が失敗して以来、福音を黙って返してくれた黒騎士の事。

 

 調べていくうちに、操縦者があの死んだと思われていた織斑一夏だった事に驚き何とかコンタクトが取れないか試したが神出鬼没で現れるため連絡の手段など取れるわけがなかった。

 

 しかも、黒騎士はISに乗れない男性だけでなく、軍の女性にもファンがいるらしく時折クラリッサや別の部隊の者と黒騎士の事でいつしか話題が弾んでいた。

 

「「まもなく、作戦開始時刻です。各員警戒を厳に」」

 

 オペレーターからの通信を聞き、気を引き締めるナターシャ達。三隻の船が魔の海域に侵入する。

 

「こちら異常なし」

 

「引き続き、警戒を行う」

 

 甲板上や上空を警戒をするIS部隊。船は何にも阻まれる事なく進み、辺りからは鳥の声はなく不気味な雰囲気が漂う。

 

(…静かだ)

 

 クラリッサが内心つぶやき、上空から船を見ていた。もし敵の基地があるとすれば既に敵は自分達の存在を感知し何かしらの迎撃があってもおかしくはない。なのに、船が進んで一時間以上は経つが何も起こらない。

 

 もしかしたら、始めから敵はいなかったか。もしくは、わざと自分達を進ませているのか…

 

「!?っ 」

 

 クラリッサが船に停止を命令しようとした時、辺りに強烈な光が発生し船の周りにいた全ての機体が動かなくなり、数分後三隻の船から火と煙が上がっていたーー

 

 

「どうやら邪魔者は網にかかったみたいね」

 

 暗い部屋の中空間ディスプレイに浮かぶ、沈んでいく三隻の船を見て呟くエレン。

 

「エレン様、世界各地にいる同志達から定期連絡です…D地点、反乱軍の勝利です」

 

「さらに、O地点も我らが加勢した組織が軍を撤退させました」

 

「それは何より、ですが…「勝利に酔うな。油断するなと全ての同志に伝えろ」 っ!!」

 

 エレンの背後には、サングラスで顔を隠した男。ブラットが立ち、エレンの言葉を遮った。

 

「これは戦争だ…そう、世界を正しくするための戦争だ」

 

「全ての同志達に伝えます…後は黒騎士を…」

 

「手は打ってある、例えあの海で奴を落とす事ができなくても、今度は世界の全てが奴にとって敵になる」

 

「はい…それでは」

 

「強化兵士の配置を急がせろ、対IS用兵器もだ。我々も、IS本部へ向かう。これからが本当の戦いだ」

 

 ブラッドの後をついていくエレン。研究所兼基地の中を二人が歩いているとエレベーターの前に赤毛の女性が立っていた。

 

「奴はここに来るのか」

 

「恐らく来るでしょう。何度も我々を邪魔してきたのですから。期待していますよ、アリーシャ・ジョセスターフ」

 

 赤毛の女性は睨むが、エレンは気にしないままブラッドと共にエレベーターに乗る。 

 

「織斑千冬に負けた女を信用してもいいのですか?」

 

「心配するな、あの女の思想は我々とは違うがアレも戦士だ。例え倒れようとも、傷の一つや二つはつけるだろう」

 

 三角海域の中心にある島から、一機の高速戦闘機が飛び立ちそこにブラットとエレンの姿があった

 

 そして魔の海域に向かった部隊との連絡が途絶え三日が経ち

 

「バミューダか、あっちでも影とられて面倒だったな…」

 

 黒のISが魔の海域に入っていく。この時世界会議(サミット)まで残り三日ーー

 

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