麦わらの一味の一人「一夏」   作:un

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 お久しぶりです。

 
 とりあえず、番外編で一夏と楯無の再開(和解)投稿して
 また革命軍とのバトル再開してその後、最終章へ~

 と流れ考えてます。

 


番外編 6 ロシアとサーカス、彼と彼女の共闘。 2

 

 

「はい…黒騎士との戦闘報告は以上です」

 

ロシアのIS本部にて楯無は委員会の上層部達に向け一夏との戦闘を報告を終えた。

 

報告中に黒騎士が放った闇を見て未知なる力に恐れる者やどこかの国の新兵器か? 

と楯無の心配など全くしていなかった。

 

(まったく…この大人達の頭は利益しかないわね…)

 

 他国よりも先に黒騎士を手に入れてその力を得たい。

 

そんな利益しか頭のない大人達に向け冷ややかな目を向けた。

 

「ふむ、ご苦労だった…君の専用機の修理にはまだ数日かかる…まぁ、その間はゆっくり休みたまえ」

 

「ありがとうございます。では、これで失礼します。」

 

 一応労いの言葉をかけられるがその言葉の中には

 

「できれば破片でも持ち帰ってくれよ」

「あれだけ費用をかけたのにこれだけしか情報を得られなかったのか」

「まぁ、所詮代表といっても日本の小娘には荷が重かったか」

 

 など冷ややかな含みがあるのに楯無は気づきながらも平静を保っていた。

 

(まったく、これも全部彼のせいよ…)

 

 本部の長い廊下を歩きながら楯無の頭の中は一夏のことでいっぱいだった。

 

 お偉いさんへのしんどい報告の最中も一夏の事が頭から離れない。

 

 妹の簪の窮地を救いIS学園に襲撃してきた革命軍のISを見たことのない剣技で打ち倒しただけでなく、ロシア代表である自分と互角、いやそれ以上の力を世界に知らしめた。

 

 

 未知のISに乗り世界で二人目のIS操縦者という珍しさ以上に「男」として大きな魅力を感じて胸の奥が熱かった。

 

 

(いや、いやいや!! そんなまさか!! )

 

 

 楯無は一人首を横に振る。今自分が感じている物がテレビや映画で見る物だと気づいて否定する。

 

 

「あら、代表? そんな所で何をしてるのかしら?」

 

 背後から背の高い青い髪の少女が姿を現した。

 

「…あら、グラキ、久ぶりね」

 

 かつて楯無とロシア代表の座を奪い合った少女グラキがヘラヘラと楯無に寄る。

 

「聞いたわよ? あなた、男に負けたってね?」

 

「さぁ? あっちは逃げていったんだから、私の勝ちじゃないかしら?」

 

 とぼけたように答えるが、グラキの敵意に内心嫌気がさしていた。

 

 このグラキは氷のように冷たく自分の敵には容赦がない。彼女に反感を買った者や気に入らない者は社会的立場を追われたり、蒸発したりと悪い噂が絶えなかった。

 

「ふ~ん? まぁ、男がIS乗っても雑魚なのは変わりないし、後専用機も壊れて今持ってないようだけど…」

 

 グラキは含みのある笑みを浮かべる。

 

「せいぜい男に襲われないように気をつけなよ~~近頃人がよく消えてるって聞いてるしね」

 

 笑いながら立ち去るグラキ。去り際に

 

「黒騎士なんて雑魚に負けてダサ」とつぶやいたのを楯無は聞こえいてた。

 

 

 (まったく…本当に嫌な子ね…)

 

 黒騎士に敗北したわけではない。むしろ一夏は黒騎士を乗り捨て逃げた。

 

 黒騎士の残骸や黒剣を回収もでき周囲の者も楯無の勝ちと言ってくれている。

 

 だが、楯無は自身の勝利に難癖をつけられたことよりも一夏を馬鹿にされた怒りの方があった。

 

 (なんなのよ…なんで、彼の事を…もう…)

 

 悩みの答えに気づいている自分に戸惑いながらも楯無は本部から出て一人都会をぶらつく。

 

(2人…いや、3人ね…)

 

 

 背後から数人の人影がいるのに気づきながら都心から離れていく。

 

 現在、ISを持っていない楯無は手に持てる通常の武器しかない。

 

 どこか身を隠せる場所はないか捜していると、大きな公園にテントが張られているのが見えた。

 

(サーカスか…)

 

 子供連れの家族たちがテントに入っていくのを見て楯無は人混みに交じりテントの中に入る。さすがにこんな所で敵も暴れないだろうと思いチケットを購入する。

 

 楯無を追っていた男3人は慌てて楯無を探しているのが見えた。

 通信機を取り出しどこかと連絡しており男達の唇の動きを読む。

 

(女を見失った…どうしたらいい…か。どうやら素人だったようね…まったく、チケット代が無駄になっちゃったじゃない…) 

 

 追跡者をまくために入ったため席に座らず楯無はそのまま別の出口に行こうとした。

 

 

 途中、劇を楽しみにして笑顔で話す親子の姿を見て何かを思い出す。

 

(そういえば、こんな所一度も来た事なかったわね…)

 

 日本を影で守る一族に生まれてから毎日修行と勉学を送る日々で家族と遊ぶことはほとんどなかった。

 

 しかも、今は学園の生徒会長でありロシアの代表と責任ある立場となり自分の時間など取る暇などなかった。

 

 

 この先、自分は誰ともどこかに行って遊んで笑顔でいるなんて未来はないと思いつつテントを出ようとした所で照明が落ちた所でサーカスの開始の合図が…

 

「てめぇ!! リッチィ!! 俺の飯の肉盗りやがって!!」

 

 

 猛獣が口に肉を咥えステージに出てくると、猛獣の後を赤鼻のピエロがフォークとスプーンを持ち追いかけてる姿を見て観客たちが笑い出した。

 

 

「あっははは!! 赤鼻ピエロさんだぁ!!」

 

 

「あのライオンとピエロは本当に仲がいいなぁ~~」

 

 

「えっと、ライオンはリッチでピエロはバギーって名前だったな…」

 

 

 観客たちの話に耳を立てる楯無。

 

「な、なんなの…あれ…」

 

 ステージで謎の鬼ごっこを始める一匹と一人はどうやら有名らしい。

 

 ライオンはホログラフでもないし、ピエロのバギーは本当に人間か? と思いぐらいライオンに何度噛まれても平気でそんなコミカルな雰囲気が観客の心をつかんでいた。

 

「がうぅ! がぁぁ!!」

 

「おらぁぁ!! 肉返しやがれ!!」

 

 

(ふふふ…変なの…獣相手に必死になって、まるで子供みた…っ!?)

 

 一人と一匹の謎の鬼ごっこに楯無はクスリと笑みをこぼしていたがピエロの声に目をはっとさせた。

 

(この声…まさか!?)

 

 

 楯無がピエロの正体に気づいた所でテントの天井が破れ2体のリヴァイブが姿を現した。

 

 

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