IS学園の二度目の襲撃事件により世界中の報道機関やマスコミからの電話対応に一部の学園の教員が追われる中。学園内にある会議室では理事長を始め学園の重要人物達が集まり千冬の姿もそこにあった。
(あのIS...まさか束のやつが? それに、黒騎士の操縦者...あの声は...)
千冬は黒騎士の事を考えながら手元にある書類に目を通す。内容は、二度の襲撃がとある組織が関わっている事が書かれており千冬が開いたページには
円の中にドラゴンのような生き物が描かれた紋章が印刷されていた。
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「クソ!! 失敗しただと!!」
椅子を蹴り上げ息を荒くするサングラスの男。
「しかも、またあのISに!!」
この人物はIS学園を襲撃した戦闘機のリーダをーしていたサングラスの男であり、一夏に最後に撃墜された人物だった。
「お、落ち着いてください...」
傍に栗色をした眼鏡をかけた女性が声をかけ、彼に近寄る。
「はぁはぁ...すまないエレン」
「大丈夫ですか? やはり、一度休まれては...」
「心配するな。それに、そんな暇はないのは分かっているだろ?」
男が席に戻り、机に置かれた書類に目を通す。
内容は、二度にわたる襲撃失敗の損害についてだった。
世界中から集めた同士が捕まり、別の所でどうにか戦力補給の為に手に入れたIS四機を失うなど損失は大きかった。
「隊長...」
「だが、諦める訳には行かないんだ...この世界を正すために」
今も窮地にあるはずなのに、男は静かに呟きその様子はまるで迷いはない。
「はい」
エレンも力強くうなずき簡単な報告を部屋を出る。
首元にかけているペンダントを開け、中には小さな男の子と女の子が笑って写っている写真があった。
「アレックス...待っててね。お姉ちゃん、世界を変えて見せるから」
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一方で
「あ、そういえば束さん」
「ん? 何? いっくん?」
台所に立ち、同じ柄のお揃いのエプロンを着て二人は食器を洗い。一夏が最後に後片付けをしてタオルで手を吹き上げる。
「この間ISに乗っていた連中って、なんだったんですか? 」
「ん? あ~いっくんが三刀流でやっつけた奴ら?」
「もしかして、俺と秋人を誘拐した奴らですか?」
「ん~ん、違うよ」
束がはっきりと違う事を言うと、空中に画面が出現する。円の中にドラゴンのような生き物が描かれた紋章が出現した。
「こいつはね、いっくんが居なくなった後にできた組織でね...」
紋章が消え、今度は別の画面に切り替わる。そこには、大破したISの画像やIS関連の企業・操縦者やその家族が襲撃された事件などが次次と流れ彼らの名が表示される。
「...革命軍」
その名はかつて、一夏を助けてくれた今は亡き船長に関係した物と同じ名だった。