5人兄弟とセカイの関わり方 天才音楽家編   作:エビデンス海老天むす

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あのな、GWって200日あんねん。


Restoさん、☆9評価ありがとうございます。
評価をもらったのが初めてなのでとても嬉しいです。


第10話「Ready Steady」

冬弥からメッセージを受け、すぐに会うことはできなかった。結局直接会うことになったのは数日後、俺たちは大通りにあるカフェに集まった。

 

 

仁剛「よぉ、冬弥。」

 

 

冬弥「こんにちは仁剛さん。今日は…

 

 

仁剛「あー、そうゆうのいいよ。堅苦しいの苦手だし、なんか頼みなよ。」

 

 

冬弥「でも、

 

 

仁剛「いいからいいから。」

 

 

冬弥は譲らないので意地でも押し通した。今日は奢る気でいるが、また会計の時もめんどくさそうだ。

 

 

冬弥はチーズケーキとコーヒー、俺はショートケーキとカフェオレを頼んだ。

 

 

仁剛「で?今日はなんの話なの?」

 

 

冬弥「俺、クラシックに戻ろうと思います。」

 

 

冬弥がクラシックを辞めたのは知っていたし、業界でも少し話題になっていた。俺は元々、『青柳家の3男が親を押し切りストリートに行った。』とだけしか聞いていなかったが、イベントであいつの姿を見た時は驚いた。俺は事情を聞き納得したが冬弥自身の中でまだ納得していなかったのかも知れない。

 

 

仁剛「彰人には伝えたのか?」

 

 

冬弥「はい」

 

 

仁剛「納得してくれたか?」

 

 

冬弥「………はい」

 

 

嘘だな。おおよそ喧嘩別れでもしたのだろう。互いに真剣にやってる二人だからこそこういうすれ違いが生まれるのは当然だけど、それにしても気を使いすぎなんだよなぁ。

 

 

仁剛「お前が決めたなら止めないけど、また戻ってくることはもう出来ないぞ?」

 

 

冬弥「……」

 

 

仁剛「まだ未練があるならちゃんと話し合え。」

 

 

冬弥は黙ってしまったが途中でケーキが運ばれてきたので一旦食べることにした。

 

 

冬弥「俺はどうすればいいんですか?」

 

 

仁剛「俺を見つけるのは俺じゃない、冬弥自身だ。だけど少なくとも彰人と歌ってるお前は楽しそうに見えるぞ。」

 

 

冬弥「……昨日、白石と小豆沢にも、同じことを言われました。」

 

 

仁剛「じゃあ、答えはすぐ近くにあるかもな。二人ならWEEKENDGAREGEにいるんじゃ……ってもう行ったか、」

 

 

冬弥は律儀にお金を置いて店を飛び出した。

 

 

仁剛「奢るつもりなのにな……まぁ、ゆっくり追うとしようか。」

 

 

俺は彼が置いていったお金を使わずに店を出た。

 

 

 

 

WEEKENDGAREGE

 

 

中では冬弥と彰人が熱く語り合ってるようだ。だが、扉越しだからかあまり良く聞こえない。少し耳を近づけてみるか。

すると中から杏の声が聞こえてきた。扉にだいぶ近いようだ。

 

 

杏「ちょうどここにいるからね」

 

 

杏がそういうと、聞き耳を立てていた扉が急に開き俺は前に倒れ…はしなかったがバランスを崩しながら入店した。

 

 

こはね「え?仁剛さん!?」

 

 

彰人「仁剛さんまで聞いてたのかよ…」

 

 

仁剛「盗み聞きするようなことして悪かったな。どうしても入りづらかったから。」

 

 

???『やっと見つけられたね。』

 

 

杏「あれ?『untitled』が光ってる?」

 

 

こはね「ほんとだ。」

 

 

彰人「『untitled』ってお前らもそれ知ってるのか?」

 

 

全員の『untitled』が光り初め、俺たちを飲み込んでいく。

 

 

 

ストリートのセカイ

 

 

目を開けるとそこにはミクやレン、MEIKOがいた。やはりさっきの声はミクだったのか。

 

 

こはね「ミクちゃん。」

 

 

レン「あー!冬弥だ!よかった〜仲直りできたんだね。」

 

 

彰人「ああ、ありがとうな。」

 

 

MEIKO「いいのよ。私たちは君たちにほんとあの想いを見つけてもらいたかったんだから。」

 

 

彰人は来たことがあるのか?いや、会話の内容から察するに彰人が WEEKEND GAREGEにいたのはレンたちのおかげかも知れない。

 

 

こはね「じゃあ、私たちの本当の想いって『最高のイベントをやりたい』って事だったんだね。」

 

 

ミク「うん。それが、君たちに5人の本当の想い。さぁ、みんな、私たちと一緒に歌おう。そうすれば想いが歌になるよ。」

 

 

杏「みんなって……BAD DOGSと一緒に歌うの?」

 

 

彰人「なんだ?俺たちのパフォーマンスにビビってんのか?歌うって事なら負ける気がしねぇぞ。」

 

 

杏「へぇー面白いこと言ってくれるじゃん、Vividsの出番ばっかりにならないように気をつけてよね。」

 

 

こはね「まぁまぁ。」

 

 

仁剛「一緒に歌うんだからあんまりバチバチすんなよ?」

 

 

バチバチに煽り合う二人を宥めるとふと冬弥が笑った。

 

 

こはね「青柳くん?」

 

 

仁剛「冬弥?」

 

 

冬弥「いや、ずっとつっかえていたものが消えると今夏に清々しいものなんだな。彰人、Vividsに負けないようにやるぞ、」

 

 

彰人「当たり前だ、冬弥腕が落ちてたら承知しないからな。」

 

 

冬弥の表情は少し前とは全く違う、いや、ここにいる全員が同じ表情になっている、多分俺も同じ表情をしているのかも知れない。

 

 

こはね「ミクちゃん!」

 

 

ミク「うん、一緒に歌おう。ニゴーも一緒に歌おう。」

 

ミクがそうゆうとどこからともなく音楽が流れてくる。誰が流しているわけでもない。これがミク達のいう「想いが歌になる」事なのかも知れない。少し離れた場所にいた俺はミクに手を引っ張られ、思うがままに歌った。

 

 

 

 

歌が歌い終わり、俺たちはこれ以上ない満足感に包まれていた。いつの間にか『untitled』の名前が『Ready Steady』に変わっている。

 

 

みんなが盛り上がるなか、俺は一足先にセカイから立ち去った。

 

 




次回はプロセカファイル。

なるべく早く仕上げます。
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