オリ主日記   作:てあ

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一日目

?月?日

 

 リムル陛下に呼び出された。

 何かやらかしてしまったのかと緊張しながら出向くと、なんでも「この国の歴史を一冊の本にしてくれ」とのこと。

 そのことに胸を撫でおろすと同時に、ふと、リムル陛下が何を言っているのか理解できなかった。

 

 え?え?と困惑する私を他所に、陛下はよかったよかったとばかりにシュナ様と和やかな雰囲気になっておられるし、断れる空気じゃない。

 なんとかその後、詳しく説明をしてもらった。

 ようするに、これからこの国は発展するだろうからその経緯を綴る書記が必要なんじゃないか、ということで私に白羽の矢がたったようだ。

 陛下どころか、幹部の方々も私で満場一致だったらしく、キミにしか出来ない仕事なんだ……!と陛下に上目遣いで頼まれたら、断れるわけがない。

 

 だから私はこうやって手記を書いているのだが……いや偉大なる歴史書になるであろう第一日目がこんな内容でいいのか?

 私亡き後、考古学者はこんなどうでもいいことが書かれたことに頭を使うんだろうな。

 改めて言っとくけど、陛下直々のご命令なので書いているのであって、内容を尊大な感じにしてくれなんて言われていないので今から書く内容はあくまで私から見たテンペストの実情だ。

 中には秘密文書的な内容も書かれるだろうけど……それくらいは大目に見て欲しい。

 

 最後に、この本は私の能力『執筆者(ペンヲナゾルモノ)』によって生み出されており、例え私が死んだとしても権能は失うだろうが形だけは残るので安心してくれて構わない。

 

 

?月?日

 

 そうだな、ここ最近は目立った事も起こっていないし今の年代を記しておくとするか。

 ジュラ・テンペスト連邦国が樹立した頃と言えば分かるかな?

 後の時代でどう捉えられているか分からないので、なんとなく理解してくれるだけでいい。

 うん……そんぐらいか。

 

 一応著者である私のことも書いておいた方がいいのか?

 えーと……女!ボンキュッボンのダイナマイトボディ!以上!

 

 

?月?日

 

 今日も書くことないから、私のイカれた友達を紹介するぜっ!

 

 デリカシー皆無、良い所は特にないゴブリン、ゴブタッ!

 本人曰く荒野に咲く一凛の花、すぐ調子にのるドラゴニュート、ガビルさんッ!

 

 以上!

 少ないと思った?残念、少数精鋭だよ!

 普段はコイツらと一緒にいるけど、たぶんだけどこの本に登場するのはこれで最後だろう。アイツら馬鹿だから偉業とか無理そうだし。

 この本は歴史書なので、名前だけでも出させてもらえてよかったじゃないか。

 ……こんなどうでもいい情報を書いてる私も大概だけどね。

 

 

 

?月?日

 

 超平和なんだけど。

 書くネタがないいいいいいいいいいいいい!

 ってなことを陛下に相談したら日常的なものを書いてくれればいいんだよ!って言ってくれた。

 最初から言って欲しい。

 

 日常的なもの……ふむ、些細なことならたくさんあるな。

 明日からはそういったものを描くことにするとしよう。

 

 

 

?月?日

 

 今日は幹部による会議があった。

 外には漏らせないような、重要な会議なので私も少し緊張気味だ。

 一応、私のパーティメンバーであるゴブタとガビルさんも参加しているのだが、リムル陛下に粗相をしないかとても心配である。

 

「うわっ、美味いっすねこのポテトチップスとかいうお菓子」

「なにやらリムル様の御知恵による産物だとかなんとか。素晴らしいですな!」

 そんな私を他所に、バリバリと汚い音をたてながらポテトチップスに手を出す二人。

 とても心配である。

 

 そして、会議が始まった。

 左を向いても右を向いても、誰もが真剣な表情で口を動かしている。

 流石はテンペストの幹部、積極的に意見を出すその姿は私から見ても素晴らしい姿勢だと思う。

 上座で沈黙を保つリムル陛下にも、彼らの熱意は伝わっていることだろう。

 こう見えても私も幹部の一人なので、空気にならないように意見を出す。

 

「やっぱりリムル様には元気溌溂といった黄色の服の方が似合うのでは……」

 

「そうだよな!リムル様はなんでも似合うが、一番似合うのはこっちだよな!」

 

「何を言っているんですかベニマル、リムル様に似合うのはお淑やかな黒のワンピースです!」

 

「〇〇…君には見る目がないようだな……」

 

 同意するように頷くベニマル様に、落胆の声を上げるシオン様とリグル様。

 今更だが、議題の内容を言ってあげようか。

 

 

 リムル様に似合う服はどっちだ、というくだらない内容である。

 

 もうどっちでもよくね?

 そう思うのは私だけだろうか。だが、ガビルさんやゴブタも唾を飛ばしながら自分の推し服について語っているのを見るに、何故か私がおかしいのだと錯覚してしまう。

 熱意を向ける方向間違ってるよね、うん。

 

 そんな感じで興奮冷めやらぬ会議だったが、意見が出尽くしたのかリグルド殿がリムル様に意見を求めた。

 

「リムル様、どちらの服がお召しになりたいですかな?」

 

「……どっちでもよくね?」

 

 呆れたような表情のリムル陛下に、私は大きく頷いた。

 

 

 

 

 

?月?日

 

 私がリムル様の官邸のお掃除を手伝っていたときの話だ。

 リムル様の官邸には幹部用の部屋も幾つかあり、私も利用させてもらっている。

 私が見たことがあるのはシュナ様とソーカ殿の部屋のみだが、かなり個性が出ると言っていいだろう。

 だから、一概に掃除といっても他の幹部の部屋を合法的に拝見することができるので、私の密かな楽しみの一つである。

 

 そして、私が受け持ったのはベニマル様のお部屋。

 ベニマル様は基本的に軍事に従事しているので、お部屋を掃除する暇がないらしい。

 いつもは妹のシュナ様がやっておられるのだが、今日は用事があったようなので代わりに私がすることになったのだ。

 

 ベニマル様に憧れる女性も多いと聞くし、私がベニマル様の部屋に入ったなんて知られたら殺されんじゃないかな。

 なんて不安に思いつつも、ベニマル様のお部屋のドアを開きーーーーーーーーー

 

 

 

 

 Wow.

 

 

 

 

 あえて今ここでは記さないが、一つだけ言っておくことがある。

 人は見かけに寄らない、と。

 

 

 

?月?日

 

 リムル様からヒポクテ草について書いてみてくれないか、というお達しがきたのでゴブタ(ついでにその仲間達)を連れて洞窟へと向かうことになった。

 この国の名産であるヒポクテ草は、ドワーフ王国の上位回復薬よりも品質がよく、外国にも輸出されているらしい。

 そのヒポクテ草の栽培地域が、あの暴風竜がいたとされる例の洞窟なのだと。

 

 ぶっちゃけ、魔女である私だとしても魔素濃度が高い場所には長時間いられないので、これはさっさと見てさっさと帰らないと死に至る案件だ。

 ましてや、魔素量の低いゴブタじゃ入るのは辛いだろうし、ゴブタの愉快な仲間達じゃすぐに気絶するに決まっている。

 なので、洞窟の外に待機いsてもらって私だけが入ることになった。

 

 しばらく洞窟の中を歩いていくと、奥から奇妙な声が聞こえてきた。

 

「さん、はいっ!」

 

「「「「が、び、る!我らが党首の一人〜息子!」」」」

 

「ばっきゃもーん!そんな踊りをリムル様お見せするつもりか!?もっとこう、腰をこうだ!」

 

「「「はいっ!スミマセンガビル様ー!」

 

 私はそこで洞窟の中に進むことはやめた。

 時間の無駄だと悟ったのである。

 

 

 

 

 

?月?日

 

 

 今日の一日を報告しよう。

 

 

 

 ネタを探しに私が街道を歩いていると、向い側から凄い勢いで飛んでくる人影が見えた。

 

「ぎゃわわわわわわわわわわわわわわわわわ!」

 

 綺麗に舗装された道を抉るように飛んできたのは、紛れもなく友人のガビルさんだった。

 街の住民は驚いたように道を開け、私も同じように横にずれて道を譲る。

 面倒事に巻き込まれたくない故の行動だったのだが、それは無駄な行為だったらしい。

 地面を抉ったおかげか徐々に減速を始めたガビルさんは、何の因果か私のところで止まってしまったのだ。

 なんでやねん。

 

 それも見事なまでに上半身を地面に埋めて、足だけが地上に露わになっている。

 普通そんな姿勢で止まらないでしょとか、色々言いたいことはあったが、とりあえず知り合いとして私は助けることにした。

 目の前で死なれるのは嫌だし、とりあえず、ね。

 

 私はガビル様の足を持って、全力で引き抜こうとする。

 

 しかし、微動だにしないガビルさん。

 それから何度も引き抜こうと試みたが、結果は同じだった。

 どんだけ深く突き刺さってんだろうガビルさんは……。

 

 このままガビルさんは死んでしまわれるのかと私が半ば諦めていた、その時。

 

「おい!大丈夫かガビル!」

 

 リムル陛下が走ってやって来て、どこからともなく取り出した回復薬をガビルさんにぶっかけた。

 そうしたらあら不思議。

 ガビルさんは一気に元気になって地面から脱出したのだ。

 すごくね?やっぱリムル陛下神だわ。

 

「お、親父殿が川の向こうで手を振って……」

 

 目を覚ましたガビルさんはそんなこと呟いてたけど、それくらい余裕があるなら心配した私の身にもなってほしい。

 しかし、ガビルさんはこう見えてかなりの実力者だ。

 それをこうも飛んできた理由はなんなのだろうか……。

 

「すまんなガビル。今の娘は魔王ミリムだから、今後は注意してくれ」

 

「はあ……はあああああああああああああああああああああ!?

 

 ………えっ?

 

 

?月?日

 

 ミリム様をどうするかの会議に何故か私も招集を受け、急いで向かった。

 そして何故かミリム様と一緒に温泉に入ることになった。

 なんでやねん。

 

「わははは!気持ちいーのだー!」

 

 当の本人は元気よく温泉を泳いでいるが、私は気が気でなくて落ち着かない。

 ばしゃばしゃと湯をまき散らし、水飛沫を上げて縦横無尽に横断するミリム様。

 フォームも魔王級というべきか、称賛に価するほど美しかったが残念ながらここは泳ぐ場所ではない。

 そんなことをシュナ様が許されるわけがないのだ。

 

「こら!だめですよ、お風呂の中で泳いでは」

 

 ほらね。

 

「え~」

 

「え~ではありません。他の人の迷惑になるような行為はしないというのが温泉に入るときのルールなのです」

 

 おお……魔王であるミリム様に説教をするとは、流石はシュナ様だ。

 それに対して、無駄にデカい乳を浮かばせている隣のシオン様はビクっと身体を硬直させてから、わざとらしく口笛を吹いている。

 まさかコイツ自分も泳ごうとしたんじゃなかろうな。

 

 疑いの目でシオン様を睨んでいると、ミリム様がすごすごと戻ってきた。

 

「まったく……シュナはいちいちうるさいのだ」

 

「しょうがないですよ、そういうルールなんですから」

 

 私も慰めの言葉をかけてあげるが、先ほどの泳ぎに楽しみを見出したのかウズウズとして落ち着かない。

 あー……これは駄目だな。

 今回は泳がないけど、たぶん次には泳ぐパターンだ。

 

 私とシュナ様はそのことに気づき、お互いに目を合わせた後大きくため息を吐いた。

 

 

 

 風呂から上がり、身体をタオルで拭いていたその時。

 あろうことかミリム様がタオル姿のまま外に飛び出した。

 これにはシュナ様や私もぴっくり。

 呆気にとられた後、急いでその後ろを追う。

 

「リムル!ここの風呂はすごいな、泳げるのだ!」

 

 追いかける私達を追い振り、会議室に乱入するミリム様。

 幸いなことに大事な部分はタオルで隠れて見えないが、ミリム様は幼いながらもれっきとした美少女。それだけでも十分に魅力的で、会議室にいた男達は目を丸くして見入っていた。

 見ればリムル様さえも気まずそうにしながらもミリム様の肢体に釘付けのようだ。

 

 しかし、このままにしておくわけにはいかない。

 

「ミリム様、まだ御髪を整えていないでしょう!」

 

 シュナ様が声をかけ、早く戻るように促す。

 言われてみれば、といったようにそのことを思い出したミリム様は「すまぬな!親友(マブダチ)のリムルに真っ先に伝えたかったのだ!では、さらばだリムルよ!」と言って引きかえ――――――――

 

 元からきつくしばっていなかったのだろう。

 ミリム様の大事なところを隠すタオルがひらりと、ほどけて……。

 

「ッ!」

 

 私は急いでミリム様の大事なところを手で隠す。

 まさに、危機一髪。

 自分でもびっくりするくらいのスピードが出たのは予想外だったが、ラッキーだった。

 危ない危ない……。

 

「「「……………」」」

 

 と、そこで外野が静かなことに気づく。

 見れば、みんながみんな私のことを見ていた。

 

 はて……どうしたのだろうか。

 そう疑問符を頭上に浮かべる私に、リムル様が自分の胸を指すような仕草をされる。

 はあ、それがどうしたというので――――――――

 

 ふと、私の身体が軽いことに気づく。

 

「―――――――――ッ!」

 

「「「「…………(サッ)」」」」

 

 気づいてたなら早く言ってくださいよおおおおおおお!

 

 

 後日談だが、ベニマル様曰く私の身体は幼児体形に近かったため欲情は抱かなかったとのこと。

 悪かったですねぇ!幼児体形で!

 

 

 

?月?日

 

 今日は別に書くようなことはなかったな。

 書こうと思えば書けるネタはあるんだけど……すごくどうでもいいことしかない。

 ま、いっか。

 リムル様にも好きにやるように言われてるしね。

 好き勝手やりますよー。

 

 

 

 私が幹部専用の食堂でランチを食べていたときの話だ。

 食堂の一角がやけにうるさくて、注意しようと後ろを振り向いたら………。

 

 

「シ、シオン。一応聞くが、これは何の料理だ?」

 

「よくぞ聞いてくれましたベニマル!ゴブゾウに師事してもらった私の自信作、舌平目のムニエルです!」

 

「逃げねえで欲しいだ若!オラ一人じゃ無理だべ!」

 

「離せクロベエ!俺を道連れにするつもりか!」

 

 ニッコニコのシオン様。

 顔を真っ青にして逃げようとするベニマル様に、みっともなくその腰にしがみつくクロベエさん。

 

 一連の会話を聞いて、私は静かにその場を後にした。

 毒牙が自分に向かう前に逃げる。

 これ、生物としての基本ね。

 

 

 とにかくまあ、九死に一生を得た話である。

 

 

 

 

?月?日

 

 

 リムル様からの命令で、ミリム様とデートをすることになった。

 デートといっても女同士なのだが……そう軽く抗議してみたのだがリムル様はニッコリスマイルのまま何も言い返さない。

 だんまりですか、そんなの私にはききませんよ。

 

「……………ニコッ」

 

「……分かりました、今日だけですからね」

 

「ありがとう!○○ならやってくれると信じていたさ!」

 

 くそう、私もリムル様にはつくづく甘いな。

 ミリム様の相手なんて私に務まるとは思えないが、一度言ったことはとりかえせない。

 若干の不安を抱えつつも、私はミリム様とのデートを開始したのであった。

 

 

 ~中略~

 

 三獣士のフォビオとかいう男が勝手に煽ってきて、勝手に気絶したなんていう珍事もあったが、なんやかんや合って私とミリム様のデートは終わった。

 

「○○とのデートは楽しいのだ!今度、もういっかいデートなるものをやろうな!」

 

 なんてことを言われて内心冷や汗ばっかだったが、確かにミリム様とのデートは楽しかった。

 魔王だからと、勝手に決めつけるのはよくない。

 そう痛感したデートであった。

 

 とはいえ、もう二度とデートする気はないがな!

 いくつ身体があったとしても足りないんだよ、アンタとのデートは!

 

 あと、ゴブタ!

 デート中の私の前でくだらん真似をするな!

 なーにが「お、○○も仕事放り出してサボってるんすか?奇遇っすね、オイラもっすよ」だ、隣にいんの魔王やぞ!?

 ミリム様が笑ってくれたからよかったが、今後こんなことがないように警戒せねば……。

 

 

?月?日

 

 なんか見かけない片目隠し男がいたので、挨拶をしておいた。

 ……したんだけど、その後が最悪だったんだよ。

 

「…………?」

 

 キョロキョロと辺りを見渡した後、不思議そうに首を傾げる男。

 しばくぞお前。

 

 しかし、下ですよーと声をかえるのもなんか癪だったので、足首を蹴って存在を主張する。

 

「うわだだだだああああああああああ!?」

 

 想像以上に叫んだけど、それはそれで私としてはご満悦。

 痛そうにしている光景は滑稽である。ははは、踊れ踊れ。

 

「くそっ、誰だ蹴りやがったのは」

 

「私だよ」

 

「……?どっから声がしてるんだ……?」

 

「いやだから下―――――――――

 

「はっ!まさかこれもあのスライムの仕業か……?クソっ、なんて陰湿な真似を……!」

 

 そう言って、目隠し男は去っていった。

 泣いていいよね?

 

 ちょっと悲しい話でした、ちゃんちゃん。

 

 

 

?月?日

 

 

 

 昨日出会った失礼な男はヨウムというらしい。

 彼と一緒にハクロウさんにしごかれたゴブタが、そんなことを夕飯のときに零していた。

 話を聞くと、ヨウムはファルムス王国という国から来た調査隊のリーダだとか。そんなやつが何でハクロウにしごかれているのかは置いといて、とりあえず私はヨウムに挨拶しようと……

 

「あ?なんでこんなところにガキが迷い込んでんだよ」

 

 こんにちはそしてさようなら(物理)。

 開口一番失礼なことを言ってきたヨウムに渾身のボディーブローをかまして、私はゴブタのもとへと帰還した。手加減しただけも有難く思え。

 

 

 

 

?月?日

 

 

 道路の工事から帰ってきたゲルドさんと久しぶりにお喋りした。友人というべきか分からないが、悩み事があるとよく聞いてもらっているので私にとってなくてはならない存在である。ちなみに悩みの内容は大抵、友人のバカが治らないとか、身体が全然成長しないとか、そんな感じだ。

 

 

?月?日

 

 

 昼食の際、隣に座っていたベニマル様からそっとニンジンが送られてきた。ベニマル様の横顔を覗いてみれば、「頼む」と顔に書いてあった。

 

「仕方ないですね……」

 

 私はニンジンを受け取った後、ピーマンをベニマル様の皿の上に置かさせてもらった。ぱああっと顔を明るくさせるベニマル様。くそ、こういう無邪気な一面があるから女性にもモテるんだろうなあ……。

 

 それに対してガビルさんはというと。

 

「○○よ!身体が成長しやすくなるという検証結果が出た、モーモーの乳絞りなんてどうであるか?」

 

 私のコンプレックスを刺激するようなセリフを満面の笑みを言ってきやがった。これで「吾輩は女性に気遣いできるモテ男である」と豪語しているのだから悲しい話である。モテる男ってのは、ベニマル様みたいなことを言うんだよ……。

 

 

 

 

 


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