この話が長続きできるよう頑張りますので、皆様もどうか温かい目で見守っていただければ幸いです。
あと、この話は毎週日曜日に投稿するようにしています。
足音の絶えた夜更けの街は深山のように静かな道。
女性が一人、走っていた。
「はぁはぁっ!」
息を切らせながらも、必死に何かから逃げるかのように走る女性の顔には恐怖が張り付いている。
彼女の後ろからは、闇夜に紛れるような存在が一人。
しかし、その姿は人間ではなかった。
額には角があり、まるで昔話に出てくる鬼を思わせるその怪物は、ゆっくりとした動作で彼女を追いかける。
女性は、恐怖のあまり足をもつれさせ、地面へと倒れこんだ。
そのまま這うようにして逃げようとするも、背後から迫る気配はそれを許さない。
「やめて……来ないで……お願いだから」
必死に懇願するように震える女性。
しかし、怪物はその姿を見ると共にさらに笑みを浮かべる。
「俺はお前のような女が恐怖に歪む顔が好きなんだ」
そう言って、怪物はその腕を振り上げると女性の頭に向かって振り下ろそうとした時だった。
突然、怪物に差し込む光。
何が起きたのか分からず、戸惑う怪物に向けて、何かが突っ込んできた。
「なっなんだっ!?」
何が起きたか分からず、戸惑う怪物と女性は、そこに現れた何かを見つめた。
それは巨大な真っ赤なバイクであり、前にはまるで鳥を思わせるようなヘルメットが装着されている。
しかし、何よりも女性はそのバイクに乗る人物に驚きを隠せなかった。
「桃太郎…?」
それはまるで桃太郎を思わせる赤いスーツを身に纏った人物だった。
真っ赤な着物に桃の葉を思わせるサングラス、まるで歯車を思わせる丁髷、額に輝くピンクの桃。
それらは総じて桃太郎を思わせる要素であり、バイクに乗っていた人物はそのまま降り、女性に駆け寄る。
「大丈夫ですか」
優しく手を差し伸べる男性。
しかし、その声音は明らかに男の声であった。
だが、その優しさに心打たれた女性は涙を流しながら、その手を取る。
そして、立ち上がった女性は目の前の男性を見て驚いた。
それは確かに桃太郎を連想させる風貌ではあり、先程まで恐怖に支配されていた女性にとってはまさにヒーローだった。
「お前は一体何者だ!」
突然現れた男に対して、怪物は怒りを露わにしていた。
先程まで追いかけてきた女性をあっさりと助けてしまった謎の男に対して、怒りを感じていたのだ。
そんな怪物に対して、男性は懐に手を入れる。
すると、そこから取り出されたのは一本の刀だった。
まるでサングラスを思わせる刀身を持つその日本刀をゆっくりと構える。
「ただの鬼退治をしに来た桃太郎だ!」
静かに呟いた言葉と共に、男性は一気に踏み込んだ。
次の瞬間、男性は一瞬にして間合いを詰めると、怪物の腕を切り落とした。
切り落とされた腕からは血が吹き出し、地面に転がる。
痛みによって悲鳴を上げる怪物であったが、すぐに反撃をするように腕を大きく振り下ろす。
だが、男性はまるでそれを待っていたかのように大きく飛び上がると、上空から怪物に向かって斬りかかる。
振り下ろされた腕は空を切るだけに終わり、桃太郎の刃はそのままもう片方の手を切り落とした。
腕を切り落とされ、絶叫する怪物。
それでもなお、この場から逃げようと背を向けるも、男性の蹴りがその背中を貫く。
「ぐあぁあああっ!!」
蹴られた衝撃により、宙に浮かぶ怪物。
「貴様あぁぁ!!」
その怒りと共に切られた部分から怪物は徐々に腕を生やした。
それも、先程までの怪物の腕と比べても大きく太く、禍々しい姿となっていた。
しかし、それに対して男性は恐れることなく、ゆっくりと息を吸う。
「水の呼吸」
そう呟くと共に、男性が動く。
同時に放たれたのは水流のような青い閃光。
その一撃を受けた怪物は大きく仰け反り、膝をつく。
「壱ノ型・水面斬り」
流れるように振られた剣技はその足を切り落とした。
両足を失ったことにより、バランスが取れなくなった怪物はそのまま地面へと倒れこむ。
しかし、怪物はその腕を巨大化させ、真っ直ぐと男性に向けて放った。
視界を覆う程のその腕に対して、男性は腰にあるバックルから一つの歯車を取り出す。
取り出した歯車はそのまま腰にある銃に装填し、そのまま刀を翳す。
【キラメイチャージ!】
その音声と共に日本刀からはまるで宝石を思わせる巨大な光の刀身が伸びる。
男性はその巨大な光の刀身を横に振るい、迫り来る腕を切断した。
切断された腕はそのまま地面へと落ちると、爆発するように消滅した。
それを見た怪物は、その場から逃れようとした。
だが、それよりも早く日本刀で最後の止めを刺される。
「こんな所でっ」
叫び声を上げながらも、怪物は胴体に横一文字に切り裂かれ、そのまま倒れて消滅する。
こうして、怪物を倒した男性は刀を納め、女性へと振り返る。
女性は目の前で起きた出来事に驚き、呆然と口を開けていた。
「あの、ありがとうっございます」
「気にしないでください。それより怪我はありませんか?」
男性の言葉に対し、女性は首を縦に振る。
「良かったです。では俺はこれで」
それだけ言うと、男性はバイクに乗り込む。
エンジンをかけると、そのバイクはそのまま走り去っていく。
「それにしても、本当に鬼が復活したなんて」
それと共にバイクに乗っていた男性の姿は光輝くと共に、その姿が変わる。
身に纏っているのは、どこかの学校の制服を身に纏っており、髪や瞳に赤みがかっており、左額に大きく目立つ赤い痣を持つ少年。
その名は竈門炭治郎。
現代の令和よりも過去の大正で生きた少年。
その大正でかつて鬼と呼ばれた存在がいた。
人の命を奪い、喰らう異形の存在。
鬼と呼ばれるその存在を倒すべくして生まれた組織、鬼殺隊。
その最後の鬼殺隊として戦い、そして寿命を迎えて死んだはずだった。
しかし、どういう訳なのか彼は再び平成の時代に生まれ変わってしまった。
しかも、今度はただの人間ではなく、かつての大正時代に生きていた頃の肉体を持って。
生まれ変わった際に、前世の記憶を取り戻した炭治郎は最初は戸惑いを覚えたが、それには使命があった。
「この時代の人々を守る。
その為の力」
自身の手を強く握り締め、炭治郎はバイクを走らせる。
次に出るメンバーは?
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サルブラザー
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キジブラザー
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オニシスター