転生の鬼を滅する刃   作:ガンダムラザーニャ

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今回から新しく活動報告を作りましたので、皆様のリクエストをお待ちしております。

https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=277098&uid=99940

また、アンケートも作りましたので、皆様の一票をお待ちしております。


犬の皮を被った猪

「鬼」というのは、あくまでも地獄から輪廻転生を行う前に逃げだした者、または何かの事故で現世に迷いこんだ者達への仮の名前である。

 

地獄の刑を受け続ける事で、自身の存在が曖昧になり、魂の形がまるで粘土のような状態になる。

 

そうした者達は罪を償った時には、輪廻転生を行い、新たな命として誕生する事ができる。

 

しかし、罪を償う前に抜け出した者達には、それは無い。

 

正式な手続きを踏まない者達は実態を得られず、大半は悪霊と呼ばれ、存在するだけで害はない。

 

しかし、ある人物が地獄の力を持ち出し、その魂は実体と力を与えられる。

 

それによって未だに罪を償っていない彼らは浄化されておらず、その大半は理性を失い、異形の姿へと変わる。

 

それらの姿はまさしく、人間が抱く人食いの存在である「鬼」という姿に似ている。

 

地獄でも対応は追い付けず、獄卒である鬼が向かっても、同士討ちになり、被害が広がる可能性もあった。

 

そこで、閻魔大王とその補佐官はかつて、世に蔓延った人食い鬼達を止めた鬼滅隊にその任務を任せる事にした。

 

多くの者達を向かわせる事はできず、どのような鬼が待ち受けているか分からない。

 

一個人ではなく、連携に優れた者達を選び、送り出した。

 

炭治郎はそんな彼らの中心人物であり、リーダーとして、ドンモモタロウの力を得て、今日も任務に向かっていた。

 

「それにしても、他の皆とはまだ会えないな」

 

実は炭治郎以外のドンブラザーズには、未だに再会できていない。

 

こちらの世界に向かった際の事故なのか、バラバラになっており、鬼退治を行いながら、炭治郎は仲間達を探していた。

 

バイクを走らせながら、ふと何かの匂いに気付いた。

 

「これは、血の匂いっ」

 

嗅覚に優れている炭治郎だからこそ分かる事だった。

 

現代でも事故で人が死ぬ事もある。

 

しかし、それだけではない。

 

もっと濃厚で、強い死の気配を感じるのだ。

 

「まさか、鬼か」

 

バイクを止めて、炭治郎は匂いの元へと急ぐ。

 

そこには予想通り、人の死体があった。

 

首筋から血を流しており、明らかに絶命している。

 

そして、傍らには鬼がいる。

 

それは人間の姿をしていたが、異様に長い爪を持ち、顔は獣のように牙があり、額からは角がある。

 

その肉体は筋肉質でありながら、妙に脂肪が多く、肥満体に見える。

 

「お前が殺したのか?」

 

炭治郎の言葉に鬼は反応し、ニタリと笑う。

 

『ヒヒッ!そうだよぉ~』

 

奇妙な声を上げ、鬼は炭治郎に近づく。

 

『俺様の名は大喰い、お前みたいな奴らを食べるんだぁ!』

 

そう言うなり、鬼の大喰いはその鋭い爪を振りかざす。

 

その攻撃に対して、炭治郎はその場で避けると共に、その手には変身に使う武器、ドンブラスターを持つ。

 

「アバターチェンジ!」

 

【ドンブラコ!ドン!モモタロウ~!ヨッ!日本一!】

 

それと共にドンブラスターの引き金を弾くと共に、炭治郎の姿はドンモモタロウへと変わる。

 

ドンモモタロウへと変わると同時に炭治郎は自身の専用武器であるザングラソードを構える。

 

『なんだぁ、姿が変わったぐらいで、調子に乗るなよ!』

 

叫びながらも大喰いは肉薄すると、その腕を振るう。

 

それに対して、炭治郎は刃を向ける。

 

「おおおおっ!!」

 

気合いの声と共に振り下ろされた剣撃によって、相手の攻撃を防ぐ。

 

だが、その衝撃により、周囲に土煙が巻き起こる。

 

互いに距離を取る中で、大喰いは余裕そうな笑みを浮かべていた。

 

対して、炭治郎は表情を変えずに、ただ相手を睨む。

 

(今の一撃を受けて、ダメージがない?それにこの匂い……)

 

鼻をひくつかせると、微かに感じるものがあった。

 

それは相手からも感じ取れるものであり、炭治郎はある仮説を立てる。

 

身体から僅かに流れる油。

 

それがサングラソードを防いでいた。

 

「油?」

 

『そうさ、俺様の身体は脂で出来てるんだよぉ!!』

 

「っ」

 

油が常に流れ続けているため、大喰いの攻撃は全て受け流す事ができる。

 

さらに、その身を守る鎧ともなる。

 

また、大喰い自身も強靭な肉体を持っており、並大抵の斬撃ではダメージを与える事は出来ない。

 

「どうしたらっ」

 

「おいおい、久し振りに見たら、何をしているんだ炭治郎!」

 

「えっ」

 

炭治郎を呼ぶ声に気づき見ると、そこには猪の被り物を被った青年であり、その格好は裸足で一年中上半身裸だった。

 

その青年には見覚えがあった。

 

「まさか、伊之助なのか!?」

 

「くくっ、そして、これだぁ!!」

 

その言葉と伊之助が取り出したのはドンブラスターだった。

 

「アバターチェンジ!」

 

それと共に走りながら、その姿は変わっていた。

 

先程までは青年だった姿伊之助は、まるで身長110cmの三等身と、一昔前のカートゥーンアニメの様な極端に小柄な姿が特徴的な戦士、イヌブラザーへと変わっていた。

 

「猪突猛進!!」

 

それと共に伊之助はそのまま大喰いを蹴り上げる。

 

それによって、大喰いは宙を舞い、そのまま地面に落ちる。

 

そこに追撃をかけるように、伊之助はドンブラスターを撃ち放つ。

 

放たれた銃弾は大喰いに直撃するが、それでも大喰いは倒れない。

 

「これも喰らえやぁ!」

 

それと共に五芒星型の巨大な手裏剣を取り出すと共に、地面に叩きつける。

 

「えっえぇ?!」

 

その行動に驚きを隠せなかったが、手裏剣は二つに割れ、何ヵ所も刃毀れているようになる。

 

「おらぁ!!」

 

それと共に、手裏剣をそのまま大喰いに叩きつける。

 

すると、先程まで油によって滑っていた大喰いの身体は刃が食いつく。

 

 

「ぎっ!?

痛ぇっ!?

放しやがれ!!」

 

 

勢いよく振り払うことで距離を取る。

 

「ガッハハハハハハ!!

どうだ俺様の手裏剣の、いや剣の切れ味は!

千切り裂くような切れ味が持ち味なんだぜ?」

 

自慢げに語る伊之助だったが、炭治郎は冷静に見ていた。

 

伊之助は2つに割った手裏剣をかつて使っていた日輪刀のように使っている。

 

それに伊之助の腕力もあって炭治郎でも斬れなかったあの脂肪の体に食い込ませた。

 

『ぐっ、ちょっと食い込んだだけで調子に乗るなぁ!!』

 

「伊之助!

俺が援護をするから、あの鬼の頸を斬ってくれ!」

 

「任されたぜ!」

 

炭治郎の言葉に伊之助は返事をし、共に大喰らいの猛攻を凌ぐ。

 

「水の呼吸 参ノ型 流々舞!」

 

『ぬおっ!?』

 

流れる様な動きで、炭治郎は大喰いの攻撃を捌き、そして隙を見て反撃する。

 

その一方で、伊之助は小さな体で攻撃を避けながらドンブラスターで銃撃を続ける。

 

「こいつでも喰らいなぁ!!」

 

『ぐあっ!?』

 

伊之助が放った弾丸が大喰いの肉を貫く。

 

しかし、その程度では致命傷にならないのか、すぐに回復する。

 

だが、二人の狙いはそこだ。

 

伊之助はそのまま大喰らいへと飛び掛かり、手裏剣を持った両手を交差する。

 

「獣の呼吸 参ノ牙 喰い裂き!!」

 

交差した腕を一気に開く事で、まるで爪で引き裂くかのように、大喰いの頸を斬った。

 

それと同時に、大喰らいの体が灰となって消えた。

 

「ガッハハハハ!!

ざまあみやがれデブ野郎が!」

 

「ありがとう伊之助!」

 

二人は変身を解除する。

 

「おうよ! 俺は親分だからな、子分がなピンチの時には駆けつけてやるぜ!」

 

「そうだな、とりあえずまずはここを出よう。

あの人も運ばないと」

 

「ちっ、仕方ねぇな」

 

炭治郎と伊之助は死体を廃墟から運び出し、わかるところに連れていき、お祈りした。

 

「…そういえば伊之助、どうしてここがわかったんだ?」

 

「あん?

俺様は鬼の気配がしたんで駆けつけてみりゃ、そこにお前がいたんだ」

 

「そうだったのか…。

なぁ伊之助、他の三人は見てないか?

この世界のどこかにいるはずなんだけど、中々見つからなくて、困ってるんだ」

 

「…さぁな。

俺も一緒に逸れちまったからな。

まあ、そのうち見つかるんじゃねーか?」

 

「だと良いけど……」

 

「そんなことより腹減ったぞ! 何か食わせろ!」

 

「うん、じゃあ近くの街に向かおう」

 

炭治郎と伊之助は歩き出し、店に立ち寄り今後の話とか色々とした。

次に出るメンバーは?

  • サルブラザー
  • キジブラザー
  • オニシスター
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