イッセー「な、なんだよ!今の音!」
匙「人を殴って出せる音じゃねえよ!」
ゼノヴィア「あれが若手No.1…!!」
リアス「アーシア!回復を!」
アーシア「は、はい!」
ソーナ「待ってください!あれを!」
リアス「え?」
勇次郎は少しずつ顔の位置を殴られる前へ戻す。そして、その顔は悪魔をも震え上がらせるあの笑顔だった。リアス達はあの笑顔を見た瞬間に背筋が凍る感じがした。正しく、化け物だと感じたのだ。
勇次郎「いいパンチじゃねえか。良く練り上げられた拳だ。」
サイラオーグ「やはり、俺程度ではその程度のダメージしか与えられませんか…」
勇次郎「楽しませてもらった礼だ。お前に技を教えてやろう。」
サイラオーグ「技…?」
勇次郎「とは言っても、所詮は女子供の扱う護身技。大の男が使う代物じゃねえがな。」
サイラオーグ「それはどんな…」
ゼファードル「おい!!人間!!てめえ、いい加減にしやがれ!!俺たちよりも弱いてめえ如きがとっとと失せろ!!」
セラフォルー「はあ〜…。もうやだ、魔王やめたいわ…。グラシャラボラス家になんて説明すればいいのよ…」
『弱い』。勇次郎はその言葉に強く反応した。顔には青筋や血管が浮かび上がり、兵藤一誠へキレた時よりも更に深くなる。
ゼファードル「どーした!言い返せねえってか?なら、今すぐ謝…」
《バチィィィィィン!!!!》
ゼファードルの言葉は止まった。なぜなら、勇次郎が実演として『女子供の扱う護身技』を使ったからである。ゼファードルは服の上から受けたにも関わらず皮膚が剥がれ落ち、数瞬遅れて絶叫を上げる。
ゼファードル「ぎゃあああああ!!!!」
サイラオーグ「な!?」
サーゼクス「皮膚が剥がれた…!?し、しかも、見えなかった…!?」
クローディア「な、何が起こったというの…!?」
勇次郎は構わずに続ける。胸、顔、腕、足。ゼファードルは打たれる度に悲鳴を上げ遂には地面に倒れてしまったがそれがいけなかった。勇次郎はなんの躊躇も無く股間を思いっきり踏み潰す。その痛みでゼファードルは泡を吹き気絶した。この光景に男性陣は背筋が凍る。
勇次郎「…今のがお前に教えてやる技だ。手足を脱力させ、筋肉を水の様に錯覚させろ。」
サイラオーグ「は、はい…」
勇次郎はそれだけを伝えグレイフィアと共に去る。この時、この瞬間、この場に居たものは皆同じ事を考えた。「彼に手を出せば死ぬ」と。
セラフォルー「はあ〜…。疲れた〜…。もう、働きたくな〜い!!」
ソーナ「お姉様。失礼します。」
セラフォルー「あ!ソーたん!頑張ったお姉ちゃんを癒しに来てくれたのね!なんて、出来た妹なのかしら!私には勿体ないくらいだわ!」
ソーナ「ち、違います!オーガの事を聞きに来たんです!」
セラフォルー「!?勇次郎君の事…」
ソーナ「教えてください。」
セラフォルーは心底迷った。でも、正直教えた所で彼の強さが分かるわけでも無いので素直に教えることとした。