地上最強を手にするもの   作:ぺへ

25 / 81
25話(サイラオーグVSオーガ)

サイラオーグ「流石はオーガ。派手な登場ですな。」

勇次郎「おい、審判。とっとと始めろ。」

審判「お、お待ちください。実は…」

司会「さて、試合を始める前に各上級悪魔の皆様から疑問があがりました!それは、本当にこの場に立つ資格があるのかという事です!なので、範馬勇次郎様にはあるテストを受けていただきます!」

 

そう言い終えると複数の悪魔がブロックと数十枚の瓦を持ってくる。

 

司会「人間界の日本の武術家はこの瓦を何枚割れるかで己の実力を示すそうです!しかし、ただの瓦では分かりづらい。と言う事で、魔力で強化した瓦を40枚、用意させていただきました!これを1枚でも割ることが出来れば認めるという事です!」

サイラオーグ「…」

勇次郎「…瓦割り。言われてみれば初めての経験。しかし、こんなものを何枚割った所でなんの証明にもならないというのに…」

 

勇次郎は積み上げられた瓦に手を置く。一瞬の静寂の中、多少手に力を込めるだけで簡単に全ての瓦が割れてしまった。そして、この光景に関わった上級悪魔達はザワついた。何故なら、この瓦は魔力を込めてしか割ることが出来ないように作られている。はずなのに、ただの力だけで40枚全て割られたのだ。

 

勇次郎「これでいいだろう。とっとと始めろ。」

審判「は、はい!る、ルールの説明を!武器の使用以外は全て認められます!それでは始め!」

サイラオーグ「(っ!なんという威圧…!!それに、前に会った時よりも強く…!)」

 

勇次郎はサイラオーグに近付く。手はポケットに入れたまま。そして、サイラオーグの攻撃が1番強く響く場所で止まる。まるで、打ってこいと言わんばかりに。

 

勇次郎「どうした?間合いだぜ?」

サイラオーグ「くっ…!フン!!!!」

 

サイラオーグは自身の拳を放つ。1番力の乗るスピードで。しかし勇次郎はその瞬間に抜拳しサイラオーグの顔を叩きつける。サイラオーグのスピード+勇次郎の居合拳の威力が合わさり、100kgを超えるサイラオーグの体は宙を舞い、観客席に叩きつけられる。

 

勇次郎「ほう…。今のを耐えたか。」

サイラオーグ「ごはっ…!なんという威力…!」

勇次郎「案外持つらしいな。まさか、終わりじゃないだろう?」

サイラオーグ「当然だ…!!あなたと闘える機会など二度とないかもしれんからな!!」

 

サイラオーグはただひたすらに体を動かし続ける。自分には体しかない。魔力等一切ない。それでも、いつかは目の前にいる伝説の様な力を得たい。そして、その力で冥界に住む全ての者達を守る。そう強く決意を固める。しかし、オーガとの差は歴然。到底サイラオーグが勝てるはずはなく5分と持たずに地面に倒れた。

 

審判「そ、そこまで! 勝者、範馬勇次郎様!」

勇次郎「少しは楽しませてもらった。」

 

勇次郎は退場する。さらなる進化を期待して。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。