病室を出たあとグレイフィアは勇次郎を探す。が、その足取りは少しイラついていた。それは、サーゼクスに会ったからである。グレイフィアは元々、そこまで好きでは無かった。何故かは分からないが見ていて無性に腹が立つ。出来ることなら二度と顔を見たくもないと思った。
セラフォルー「あ!グレイフィアちゃん!怪我は大丈夫なの!?」
グレイフィア「セラフォルー。ええ、大丈夫よ。それより、勇次郎様はどこに?」
セラフォルー「彼なら今、上級悪魔にスカウトされてるわ…。私は関わりたくなかったから逃げてきたのよ。」
グレイフィア「そう。助かったわ。」
グレイフィアはセラフォルーに教えてもらった道を急ぐ。上級悪魔が心配だからでは無い。一刻も早く勇次郎に会いたかったからだ。勇次郎の元へ辿り着くと大量の上級悪魔と衛兵が積み上げられており、中には死体もあった。
グレイフィア「勇次郎様。お待たせ致しました。」
勇次郎「ようやく目を覚ましたか。帰るぞ。」
グレイフィア「承知しました。」
サーゼクス「待ちたまえ。」
グレイフィア「チッ…。なんの用かしら?」
サーゼクス「そのまま帰す訳には行かない。君は数人の悪魔を殺したからね。罰は受けてもらうよ。」
勇次郎「ほう?それで?牢にでもぶち込むか?」
サーゼクス「君は素直には入らないのだろう?」
勇次郎「入ってやるよ。たまにはいい。先に帰ってろ。」
グレイフィア「承知しました。では、お帰りの際にご連絡下さい。」
グレイフィアは一礼して消える。その後、冥界で最高クラスの刑務所、『バルストラク刑務所』の最高レベルへ収監される。扉は5mを超えてダイヤモンドをふんだんに使い更に強度を上げるために魔力を存分に使われている。厚さは30cmにもなる。独房内は窓すらなく、ただただ暗いだけ。そんな所に勇次郎は収容された。サーゼクスは安堵の息を着いた。これで、しばらくは大丈夫だと。
セラフォルー「ちょっと、サーゼクスちゃん!!勇次郎君を収容したってどういう事!?」
サーゼクス「セラフォルー。彼は複数人の悪魔を殺した。流石に…」
セラフォルー「今すぐ出してあげて!!刑務所内にいる警官、囚人関係無く皆殺しよ!?」
サーゼクス「し、しかし最高クラスのセキュリティだ。流石に…」
セラフォルー「オーフィスを素手で倒すようなやつにそんなの関係ないわよ!今すぐ!」
衛兵「さ、サーゼクス様!た、大変です!『バルストラク刑務所』から連絡が途切れました!!」
サーゼクス「なんだって!?今すぐに討伐隊を編成するんだ!急げ!」
サーゼクスの心に不安が出始める。そして、その不安は見事的中することとなる。