サーゼクスは自身の眷属と、冥界でも武術に特化した者達を連れて『バルストラク刑務所』へと来る。『バルストラク刑務所』が開いた瞬間に現れたのは大量の死体と夥しいまでの血の海だった。死体は看守と囚人が入り交じり、この光景にエリート達でさえも吐き気を覚える。この刑務所には多数のSSS級悪魔も収容されており、言ってしまえば犯罪のエリートのみが入れる場所。のはずなのにこの惨事。サーゼクス達は警戒しながらも中へと入る。階を進む事に光景は酷さを増していき、死体の中には女性も混じっていた。死体は斬り裂かれ、穴を空けられ、殴打されたりなどそれぞれ残虐極まりないもの。そして、オーガが収容された最下層に着くとそこだけは死体1つ無かった。が、ダイヤモンドを使ったドアは吹き飛ばされ、ほのかに煙草の臭いがした。
サーゼクス「皆、警戒を…」
サーゼクスは言葉を飲み込んだ。後ろを振り向いた瞬間にオーガの顔が目の前にあったからだ。武術に特価した者達は床に転がり、自身の眷属達も既に重症を負っている。それに、最下層に着いて数秒と経たないうちに音もなく叩き潰したのだった。
勇次郎「なんだ?もう、俺に会いたくなったのか?」
サーゼクス「オーガ…!!君は…君はなんとも思わないのか!!こんなに大量の命を奪っておきながら!!」
勇次郎「ただ人体を破壊しただけで何をそんなに躍起になっている?それに、戦争を引き起こしたお前たちには言われたくはないな。」
サーゼクスは全身に滅びを纏う。これこそ、サーゼクスの本来の姿であり触れるもの全てを消滅させる滅びの魔力そのもの。これこそ、サーゼクスが『超越者』と呼ばれる所以であった。例えオーガであろうと消滅は免れない。なら、どうするか?触れずに倒せばいい。かつて愚地克巳の使用した技、新マッハ突き。もちろん、勇次郎もマスターしていた。
サーゼクス『オーガ!!!』
勇次郎「ふんっ!!」
勇次郎はサーゼクスに攻撃を当てる。否、正確には当ててはいない。音速をも超える当てない打撃で滅びの魔力そのものであるサーゼクスを1発で倒しきる。そして、つまらなかったと言わんばかりに悠然と正面から脱獄。しかし、止められる者など誰一人としていなかった。
グレイフィア「お早いお帰りですね。」
勇次郎「くだらん連中だ。帰るぞ。」
グレイフィア「承知致しました。」
『バルストラク刑務所』の被害。看守、全5165人。囚人、8568人。計、13733人死亡。鎮圧部隊、サーゼクス・ルシファー含む計145人の内、136人死亡。このニュースはあっと言う間に冥界へと広まった。