セラフォルー「…」
セラフォルーは自然が豊かな公園で、横になっていた。今日は久しぶりに1日オフを貰えたが何もする気が起きなかった。その為、お気に入りの公園へ来て草むらの上に横になった。こんな所を貴族等に見られれば品位を問われるだろうが全てがどうでもいい。セラフォルーの心はそれ程までに仕事に潰されかけていた。毎日毎日、くだらない貴族達の要望につまらない会食。果ては、家族からお見合い相手をも紹介される。全てが嫌になるほどに。
クローディア「セラフォルー。淑女がその様な行為をしてはいけませんよ?」
セラフォルー「クローディアちゃん…。やってみなよ、超気持ちいいから。」
クローディア「そう。なら、隣に座るわね。」
クローディアはセラフォルーの隣に座る。しかし、その表情は複雑としか言えなかった。
セラフォルー「…グレイフィアちゃんの事?」
クローディア「…ええ。あの子は変わってしまったみたいだから…」
セラフォルー「仕方ないわよ。だって勇次郎君だよ?惚れないわけないじゃん。」
クローディア「…」
セラフォルー「クローディアちゃんも気になってたりして。」
クローディア「それは無いわよ。それにしても、あなたはお見合いがかなり来るらしいじゃない。いい人はいなかったの?」
セラフォルー「勇次郎君の様な、男性を見たら貴族も神も単なる通行人にしか見えないわよ。でも、あの子にはグレイフィアちゃんがいるしな〜…」
クローディア「セラフォルー…。教えて。あなたは魔王を辞めるつもりなの?」
セラフォルー「…まあ、考えてはいるわ。来る日も来る日も意味の無い会議にパーティ。そんなものに時間を使うのも馬鹿らしくなってきたのよ。」
クローディア「それは貴族を否定してるのと同じよ?」
セラフォルー「分かってるわ…。それでも、馬鹿らしくなったのよ。勝手に魔王にしておきながら、偽りの魔王と罵られて…。なら、あんたらがやれって話しよ。頭だけでのし上がるしか脳のない貴族には到底無理だと思うけど。」
クローディア「そう…」
セラフォルー「…私がいくら魔王と称えられようと、元はシトリーよ。それは絶対に覆ることの無い事実。」
クローディア「そう…。それにしてもあなたの弱音を聞くのは長い付き合いだけど初めてね。」
セラフォルー「まあ、それだけ嫌気が差しているって事。はあ〜。私も最強をめざしてみようかな…」
クローディア「なら、まずは後釜を探しなさい。あなたが相応しいと思える者を。」
クローディアは立ち上がり去っていく。セラフォルーはその背中を見ながら再びため息を着いた。