勇次郎「なかなかの強さだな…」
ソーナ父「私の『女王』だからね。彼女の名はローガン・アバドン。強さは最上級クラスだ。」
ローガン「ご紹介に預かった、ローガン・アバドンよ。よろしくね、坊や。」
勇次郎「女王とはどういう意味だ?」
セラフォルー「それはね。私達悪魔が使っている駒の事よ。チェスは知ってる?」
勇次郎「ああ。そいつを見立てているのか?」
セラフォルー「そういう事。そして、彼女は王の次に強い女王ってわけ。」
勇次郎「なるほど…。それで、何故来ない?」
ローガン「あら?子供相手に本気になる事も不意打ちする事もしないわよ。」
勇次郎「…くだらない考えだ。」
ローガン「なんですって…?」
勇次郎「敵が子供だからとタカをくくる等という愚行。論外という他ない。いつでも、どこでも、誰とでも。それを出来ぬやつ等、三流以下だ。」
ローガン「このガキがっ!!」
ローガンは一瞬で勇次郎に近付き、抜刀して首を刎ねようとするが、勇次郎の方が早く顎へのハイキックでローガンの意識は遠くへと連れて行かれることとなり、無様に倒れた。この光景を見た者達からは驚きの声すら出せず、されど驚愕の表情に彩られていた。
セラフォルー「う、嘘…。ろ、ローガンを1発の蹴りで…?」
ソーナ「すごーい!!お姉たま!私もああやりたい!」
ソーナ父「なんと…!」
ソーナ母「本当に人間の子供なの…?」
勇次郎「つまらん。たかが1発とは…」
ローガン「あっ…。はっ!!私は今何を…?」
ソーナ父「ローガン。お前は負けたんだ。」
ローガン「わ、私が負けた…?こんな子供に…?」
ソーナ母「坊や。今日はここで泊まって行きなさい。皆、食事の用意を。」
執事、メイド「「承知しました。奥様。」」
メイドと執事は散らばり、セラフォルー達は部屋を食事場へと移す。その間、勇次郎は無駄に高いだけの装飾品等に目を映すものの、何がそんなにいいのかは分からなかった。
ソーナ母「ねえ、坊や。あなたはどうやってあの様な力を?あなたのような歳では…」
勇次郎「闘っただけだ。人やイノシシ、熊、猿とやり合っただけだ。」
セラフォルー「く、熊!?あ、あなた、素手で熊を倒したの!?」
勇次郎「別に難しい事じゃない。殴って蹴って噛みつくだけだ。誰にでも出来る。」
ソーナ「お姉たま!ソーナも出来るの!?」
セラフォルー「いい?ソーたん。そんな事、お姉ちゃんでも出来ないの。出来るのはあの子だけよ。」
ソーナ「えぇ〜!」
それからは食事が運ばれて来て、静かなる食事が始まった。