バアル領。オリバはそこに居た。サイラオーグを訪ね高級な作りの待合室で葉巻を吸って待っていた。理由はもちろん、サイラオーグと戦うため。アポ無しの訪問だった為帰されると思っていたがすんなり通された。そして、サイラオーグと女王のクイーシャがようやく姿を見せる。
サイラオーグ「済まない。お待たせした。」
オリバ「構わないさ。突然の訪問だ。非礼を詫びさせてもらおう。」
クイーシャ「それで、本日はどのようなご要件でしょうか?」
オリバ「おやおや…。せっかちは良くないぞ?クイーシャ君。まあ、理由は分かりきっていることだろ?大王家次期当主とアメリカ最強と呼ばれる私がこうして出会った時点で。」
サイラオーグ「…分かりました。しかし、ここでは使用人に迷惑がかかる。他所へ場所を移しましょう。」
オリバ「豪に入れば郷に従え。もちろん、君の好きな所で構わないさ。」
サイラオーグ「ふむ…。それでは、少し用事を済ませても?もちろん、案内しましょう。」
オリバ「それはいい!私もちょうど、冥界を探索したい所だったんだ。」
葉巻を消して立ち上がる。そして、サイラオーグに何の抵抗もなく着いていく。
サイラオーグ「…しかし、本当に凄い筋肉だ。噂程度には聞いていたがここまでとは…。どうやったらその様になるのか是非とも聞かせて欲しいものです。」
オリバ「なに、大した事はしていない。愛だよ。」
サイラオーグ「愛ですか…」
オリバ「ああ。私は元々体を鍛えていたのには理由があるのだよ。強さを求めたのはそのついでだ。」
サイラオーグ「その理由とは?」
オリバ「可愛い可愛い彼女を抱き上げる為さ。」
サイラオーグ「はっはっは!なるほど。それは確かに愛ですな!」
オリバ「君も愛を見つければ私の様になれるさ。」
些細な会話の中、辿り着いたのはグレモリー家の本邸だった。クイーシャは魔法陣で少し大きなダンボールを取り出しサイラオーグに渡す。
オリバ「ふむ…。この匂いは林檎か。それに良く塾していて最高の食べ頃。」
サイラオーグ「お一ついかがです?」
オリバ「貰おうか。」
サイラオーグ「どうぞ。」
サイラオーグから林檎を受け取り1口食べる。その表情は驚きに包まれる。
オリバ「これはこれは…!中々に良い!いや、今までの中で1番だ!」
サイラオーグ「バアル領の特産品です。幾つかお送りしましょうか?」
オリバ「助かるよ。」
サーゼクス「やあ、サイラオーグ。それと…君はアンチェインか…?」
オリバ「初めましてかな?サーゼクス君。勇次郎にやられた傷は治ったのかな?」
サーゼクス「何故君がそれを…」
リアス「あら、お兄様。それに、サイラオーグと…アンチェイン!?」
イッセー「え!?あ、あんた、なんでここに居るんだ!?」
オリバ「やあ、グレモリーの姫君に赤龍帝。なに、彼と力較べをしようと思ってね。」
サーゼクス「ふむ…。イッセー君、サイラオーグとやってみないかい?」
イッセー「お、俺がですか!?」
サーゼクス「ああ。サイラオーグもどうだい?」
サイラオーグ「私は構いませんが…」
オリバ「私の事は気にしなくていい。存分にやりたまえ。良い準備運動になるだろう?」
サイラオーグ「…分かりました。受けましょう。」
イッセー「お、俺もです!」
サーゼクス「決まりだね。こっちだ。」
サーゼクスは闘技場へと案内する。そして、力のぶつかり合いが始まる。