地上最強を手にするもの   作:ぺへ

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68話(冥府)

冥府。それは、死んだ魂を管理する場所。草木は枯れ果て神殿しかなく多数の死神が暮らす場所である。しかし、そんな冥府は今崩壊の危機だった。曹操が訪れて数日後、勇次郎一派に襲撃されたからだ。辺りには完全に機能を失った死神が転がっており神殿内も破壊の限りが尽くされている。そして、冥府の王であるハーデスもまた命が尽きかける寸前だった。

 

ハーデス『あ、悪魔ごときに…人間ごときに…!』

勇次郎「これが冥府の王…。ずっと椅子に座り続けて実力も骨の如くスカスカになりやがった。」

グレイフィア「仕方の無い事です。時代は移り変わるものですから。」

勇次郎「それで?感想はあるか?セラフォルー。」

セラフォルー「正直驚きすぎて言葉も出ないわ…。こんなに凄いなんて…」

勇次郎「なら、とっとと本命へ行くぞ。」

 

勇次郎はハーデスの首をもぎ取りグレイフィアに渡す。グレイフィアは異空間へ仕舞い、『龍喰い』の異名を持つサマエルの場所へと行く。

 

勇次郎「あらゆる封印魔法…。くだらねえ。」

セラフォルー「まあ、神ですら死にかける存在だもの。仕方ないわよ。」

 

セラフォルーは封印魔法を全て解除し、グレイフィアと1歩後ろに下がる。

 

サマエル『グオオオオォォォォォォォ!!!!!!!!』

勇次郎「おいおい…。なんて面だ。フンッ!!」

 

封印が無くなったサマエルはすぐさま勇次郎に迫るが一瞬でバラバラにされる。サマエルの血が猛毒であろうと、ExEから生還した勇次郎にとってはどうって事は無い。サマエルはミンチにされ苦しみながらこの世を去る。その後、グレイフィアによってサマエルは圧縮されそのまま元の場所へ戻される。

 

セラフォルー「…これで英雄派の計画も頓挫ね。オーフィスの力を奪おうと考えていたみたいだけど全部おじゃん。」

グレイフィア「まあ、いいじゃない。全勢力が脅威と見なすサマエルも死に、迷惑なハーデスも消える。冥府は残った死神達で回せるわ。」

勇次郎「帰るぞ。ここにはもう用は無い。」

 

勇次郎は来た道を戻り2人はその背について行く。セラフォルーは魔力を使わない状態でもサーゼクスと互角にやり合える力を得た。元々、才能の塊であったセラフォルーは体術面でも遺憾無く発揮し、日本の古流武術を初め、あらゆる拳法等の会得に成功した。そして彼女もまた、グレイフィアや勇次郎を超える為に強さを求める。勇次郎はそれを心から嬉しく思い、果実が甘く熟すまでつまみ食いしたくなる欲求を抑えていた。

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