リアス「ヴァーリがやられた…?」
黒歌「てかあんた、私達の攻撃を知っている感じだったわね…?仙術でも覚えたかにゃ?」
グレイフィア「そんなものに頼った所で勇次郎様には勝てないわ。そもそも、覚える気もないもの。」
朱乃「否定しないと言うことは分かっていたのですね…。ですがどうやって…?」
グレイフィア「…まあいいわ。教えてあげる。どうせあなた達には出来ないことだもの。0.5秒の信号よ。」
アザゼル「0.5秒の信号だと…?」
グレイフィア「前にアンチェインの時に見せたでしょ?もう忘れたのかしら?」
リアス「でも、それは…!」
グレイフィア「生き物である以上、必ず脳への伝達信号が存在するものよ。次はどう動くか。どう行動するか。私はあなた達が無意識の内に発信している信号を読み取って動いただけに過ぎないわ。」
木場「読み取るって…!そんな事が!」
グレイフィア「出来るのよ。日本のサムライはこの特殊能力を当たり前に持っていたらしいわ。」
アザゼル「ここまでの化け物だったとは…!!」
グレイフィア「私を昔のままだと思わない事よ。アザゼル、あなたが座って神器等というつまらない玩具で遊んでいる間に私は力を封印してあらゆる生物とやり合っていたもの。当然の結果よ。」
勇次郎「終わったようだな。グレイフィア。」
声のする方へ意識のある者が全員目を向けると悲惨という他無かった。英雄派の幹部クラスは全員瀕死の状態だったからだ。曹操は四肢が普通ならありえない方向に曲がっており、ヘラクレスは顔が陥没し、ジークフリートの腕と魔剣達は全てねじ曲げられ、ゲオルグは両腕をもぎ取られ、ジャンヌは片足が欠損していた。
グレイフィア「はい。お待たせしてしまい、申し訳ございませんでした。」
勇次郎「構わん。帰るぞ。」
勇次郎は後ろを振り向き歩き出す。リアス達はまたもや逃がす事しか出来ない自分達の力を恨んだ。が、思いがけない者が引き止める。
グレイフィア「お待ちください。勇次郎様。」
勇次郎「なんだ?」
グレイフィア「私からの頼み、聞いてはくれないでしょうか?」
リアス「グレイフィア…?」
勇次郎「…言ってみろ。」
グレイフィア「今、この場で。私と戦ってください。」
「「「なっ!?」」」
この言葉に全員が驚きを隠せなかった。地上最強の生物に真正面から戦闘を促す言葉。いくら自殺願望があろうとも決してしない行動。勇次郎は髪を逆立てそのオーラで景色が歪む。しかし振り向いた勇次郎の顔は満面の笑みだった。
勇次郎「俺に付いて回るしか無かった子犬はいつしか俺に牙を剥ける…。この日の為に貴様に力を与え、技を与え、俺からの愛を与えた。ようやく開花したか…!!」
グレイフィア「…ええ。待たせたわね。勇次郎。あなたからの愛を私は充分に受け取ったわ。だからこそ、私からの愛も受け取ってくれるわよね?」
勇次郎「いいぜ…。貴様の持つ愛とやらを俺に見せてみろ!!!」
もう誰にも止めることの出来ない地上最強を掛けた戦い。幕を開ける瞬間はすぐそこまで来ていた。