アーシア「優しい顔です…」
クローディア「何を…」
グレイフィア「(あぁ…。本当に強い…。姉様、見ていますか…?私の夫となる者は誰よりも強く誰よりも優しいのですよ…)」
グレイフィアは全身を脱力させ得意のハイキックを行うも勇次郎に足を掴まれる。
勇次郎「これから行う技は、大国アメリカに勝った技だ。名は『ドレス』。俺からお前に送る最大限の愛だ。」
グレイフィア「っ!!ハアッ!!!」
グレイフィアは体勢を崩しながらも蹴りを放とうとするも突然景色が変わる。そして、顔の左側と右側には圧っされている感覚。何が起きたかは分からなかった。
勇次郎「ふしゅる……」
イッセー「い、今のって…」
アザゼル「ヌンチャクか…?」
リアス「で、でも、それは…!」
勇次郎「直訳するなら『装い』か…。さあ、楽しめ。」
勇次郎はグレイフィアの足を、腕を交互に持ち替えて振り回す。その扱いは既に武器。そして、振り回すその速さで、周囲からは勇次郎がグレイフィアというドレスを着ているかのように見えた。
サーゼクス「な、なんという…!あ、あれは、技なのか…?」
クローディア「グレイフィア…!!」
イッセー「す、すげえ…」
小猫「アンチェインの言った意味はこれだったんですね…」
リアス「…私達どころか誰も追いつけないわよ…」
高速で振り回されるグレイフィアの視界は『見る』では無く『見た』となる。超高速で入れ替わる映像は一瞬で過去となり記憶へと成り代わる。これまで経験したことのない振動は頭部へと血液を振り集めやがては穴と言う穴から脱出口を見つけたように排出される。そして時期に血液は眼球にも流れ込み全てを赤く染め上げた。勇次郎はと言うと、グレイフィアを超高速で振り回しながら『神器』で再現された車へとゆっくり近付く。そして、再び脇に顔を挟む。グレイフィアの意識は誰が見ても無いように見えた。
勇次郎「聞こえているか?グレイフィアよ…。聞こえていてもいい、聞こえていなくてもいい。『護身れ』。」
アーシア「ま、まさか…!」
朱乃「さ、流石にそこまでは…!」
皆が同じく悪い想像をする。当たって欲しくない予想。常人なら絶対にやらないであろう行為。しかし、その悪い予想は的中する事となる。勇次郎はグレイフィアを思いっきり車へと叩きつける。グレイフィアという武器で叩かれた車は半回転するも同じように叩きつける。角に、ガラスに、タイヤに、変わり果てた機械部品に。
勇次郎「(グレイフィアよ…。俺の側に立ちたいと願うのなら護身れ。俺の妻となりたいのならば護身れ。範馬を名乗るのなら護身きれッ!!)」
「死ぬなよ」その言葉は車に叩きつけられる音でかき消された。