あと、曇らせを追加しました。あんまり曇らないと思うけど一応です。
《主人公脳内》
どうも。サラッと登場「
現在16歳で身長は230cmとなりました。伸びすぎだわ。毎日が訓練の日々です。あ、必死の訓練の甲斐があって、父にも勝てるようになりました!つまりユリウスクラスですね。ですが、今回は特に進展の報告がしたいわけではないのです。実はたった今、村で異常事態が起きているのです。
簡潔に説明すると、村中の家畜達が騒々しく何かに怯えており、どこかへ逃げようとしているのです。さらに、村の周囲の木々が枯れているのです。現在の季節は日本で言うところの春なので、こんなことはありえないのです。
少し前に村の戦士長となった父の率いる村の戦士達は、避難と戦闘の分担して行っています。
「
多腕族の戦士は誰一人として
まずは村から全員出さなけれb『GARYUAAAAAA‼︎』
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《三人称視点》
その雄叫びが上がった瞬間、村にいた全員が金縛りにあったかのように動かなくなった。それはそれなりに離れていたクルガンとて例外では無い。そして、父・レイスは真っ先に自我を取り戻し、雄叫びを放った存在に眼を向けた。
「.....は?」
戦士長であるレイスが呆けた声を出したのも無理が無かった。そこいたのは、
血走った金色の眼で村を見下ろす三つ首の竜だった
「まさか....黒竜.....なのか....⁉︎」
レイスが想像したのは、かつて『迷宮都市オラリオ』より産まれ、二代ファミリアを壊滅させた3大クエスト唯一の攻略失敗対象。目立った外傷は片目だけという最強であり最凶のモンスター。隻眼の黒竜。
「(いや....違う....。黒竜は隻眼だが奴には隻眼どころか傷すらない。さらに言えばその首の数....。『黒竜が三つ首だった』なんて聞いたことが無い...。多少ならまだしも、ここまで情報が食い違うことはまず有り得ない....。だが実際に.....!)」
レイスは目の前の存在が噂に名高い存在であることを認めることはできなかったが、どれだけ否定しようと目の前に黒竜がいることは覆らない。
そこでレイスはある限り最悪の想像をした。
「...まさか、二体目の黒竜か.....⁉︎」
情報の食い違いと目の前の存在。その二つを掛け合わせた結果、そう思わざるを得なかった。だが思わず口に出してしまった結果、さらに最悪の事態を招いた。
「こ、黒竜だって.....⁉︎」
「いやあァァァァァァ‼︎‼︎」
「実在したのか....⁉︎」
「逃げろォ‼︎‼︎‼︎」
情報と恐怖。その両方が一気に伝達されてしまった。そして1番後ろの者が逃げた瞬間、それに続かんと言わんばかりに村人と戦士の両方が一気に逃げ出した。いくら訓練を積んだ戦士であっても、黒竜という恐怖の象徴を前にしては正気でいられなかった。
そしてレイスは今できる最善の策を即座にうった。
「待てみんな‼︎逃げてはダメだァ‼︎逃げれば奴は....ッ!」
だが黒竜はレイスの選択を嘲笑うかのような行動に出た。
『ドォォォォォォォン‼︎‼︎』
竜の息吹、それが奴の行動だった。それは、ありとあらゆるものを溶解させ、塵も残すこと無く、全てを破壊する滅びの光。
レイスは直撃こそしなかったものの、圧倒的な熱量と衝撃により吹き飛ばされ、次の瞬間には彼の意識は消失した........永遠に。
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《主人公side》
「..............ッ‼︎」
その瞬間、クルガンの意識は覚醒した。黒竜の雄叫びにより茫然自失となっていたが、皮肉にも黒竜による竜の息吹の衝撃波により意識を取り戻したのだ。
「(きっと黒き竜は父達が引きつけてくれる筈だ...。今のうちに避難を....。)」
未だにはっきりとしない意識を頬を叩くことで覚醒させる。クルガンも貰い物の器であるとはいえ戦士だ。自分の使命を全うしなければならないという義務感が彼を行動に移させた。
「彼方等、しっかりせよ!彼の竜は戦士達が引きつけてくれている。今は進むのだ!」
避難者達の意識が戻り、再び避難を再開する。全員、戦士達が生きていると信じている。だが、
『GYAGYAGYAGYAGYA‼︎』
嘲笑うような雄叫びを上げながら破壊の権化が現れた。
クルガンは正直、絶対に助からないと考えている。ここにこの竜がきたということは、少なくとも戦士達は無事では無いのだろう。
だが、それでも、睨まずにはいられなかった。
「........ッ!(土埃で奴がよく見えない....ッ!)」
竜がその巨大な翼で羽ばたいたことより土埃が舞い、姿を見ることはできない。
しかし竜が地上に降りたことにより、その姿が現出した。
黒竜は何かを口に咥えている。
「......え。」
思わず、素の口調が出るほどの衝撃だった。
『GURYURYURYUAAA‼︎』
黒竜が咥えていたのは父だった。正確には父の上半身だった。
竜の息吹の熱で丸焦げになっているが、3本ある腕が明らかに父の身体であることの証明だった。
『GYAGYAGYAGYAGYA‼︎』
黒竜ガ父を食べテいる。こチらを見テ笑イなガら。
「......黒竜ゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!」
クルガンも咆哮を上げる。黒竜のように嗤うような雄叫びではなく、ただ純粋な怒りから来る咆哮を。
鞘から4本の大剣を抜いて斬りかかる。後ろから泣くような母の声が、クルガンには聴こえていない。ただその怒りを黒竜にぶつけることしか頭になかった。他人から見ればその顔は鬼のような様相となっているだろう。この世を焼き尽くさんばかりの怒りだ。
だがクルガンに勝ち目は無い。
鬼では竜には勝てないのだ。
「グガァ.......⁉︎ア....ガ....ウ....。」
竜は虫でも払うかのように前足で蹴り飛ばす。
クルガンは地面に強く頭を打ち、意識を失った。
意識を失う直前聴こえたのは、母の悲痛な叫び声だった。
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意識を取り戻したクルガンは自身の誤ちを知った。
怒りに身を任せず、他の戦士達と対処に当たっていれば、
避難者を流せたはずだった。そして、その誤ちの代償は、
──クルガンを除いた避難者全員の死によって払われた。
クルガンはしばらく動けず、同族の血溜まりの前で泣き続けた。
敵である黒竜はもうそこには無く、何故自分は食われなかったのか。それを考える余裕はクルガンには無かった。
そこにあるのは、孤独と後悔だけだった。
そのためもう一つの異常に気づく余裕も無かった。彼の近くには、ドス黒い瘴気を放つ、魔石が静かに佇んでいた。
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《ロキ・ファミリア》
「ロキ、入ってもいいかい?」
そう声を出したのは、ロキ・ファミリアの団長であり、[
「報告やな?早よ入り!」
眷族の声に応えたのは、ロキ・ファミリアの主神であるロキだった。
「それで、調査結果はどうやったんや?」
ロキは焦った声を出す。だがそれは仕方のないことだった。ことがことだったのだ。
「......
「はぁ⁉︎アーリマンやと⁉︎あのド腐れ悪神まだ生きとったんか⁉︎」
ロキが驚いた理由。それは、アーリマンという名前にあった。アーリマンは、以前存在したかなり巨大な闇派閥の主神だった。しかし、アーリマン・ファミリアはロキ・ファミリア筆頭の討伐隊により、壊滅したのだった。
ファミリアが無くなったため、アーリマンもまた死んだと思い込んでいたのだ。
「ああ、ファミリアを潰された恨みを晴らそうとしていたようだ。」
「逆恨みにもほどがあるやろ⁉︎自分してきたこと、アイツ忘れとるんちゃうやろな⁉︎」
アーリマンがロキにここまで言われる理由はその性根の悪さにあった。人を使い捨ての玩具にしか見ていないだけでなく、アーリマンは拐った他のファミリアの眷族を余興で殺害するなどしていたのだ。このことを知った多くの神は激怒し、討伐隊が組まれる形となった。
「ロキ、少し落ち着いてくれ。話ができない。」
フィンはあくまで冷静に応対した。
「おお、悪かった。それで?どうせそれだけじゃないんやろ?」
「ああ、アーリマンは都市を壊滅させるため、モンスターを育てていた。」
「はぁ⁉︎」
ロキは思わず声を上げてしまう。
「.....ロキ。」
「いや驚かずにはいれんやろ⁉︎あのクソが都市壊滅させれるくらいのモンスター育てたってんぞ⁉︎どんなエグいモンスターやってん⁉︎」
「...インファントドラゴンだ。」
「えぇ....?」
フィンはロキの感情の落差に少し疲れていたが、同時に共感もしていた。
『都市を壊滅させるモンスター』と聞いてインファントドラゴンはまず出てこない。
「だがただのインファントドラゴンではなかった。」
「....聴きたくないけど聞くわ。何しとった?」
フィンは一瞬躊躇ったが答えた。
「食事が大量の魔石と人間だった。それも拐った他の神の眷族だ。」
一瞬、ロキから
「あの性悪どんだけ
「ロキ!!!!」
ハッとしたロキはすぐに元に戻った。
「....ほんまにスマン。続けてくれ。」
フィンはロキの力を目の前で見たせいで少し汗をかいていたが、まずは職務を終わらせることにした。
「....続けるよ?件のインファントドラゴンは、それらを大量に食べた結果、Lv4相当に強化されていた。」
「どんだけ食ったらそうなんねん....。」
ロキは説明されたことを呑み込みつつ、冷静になるよう徹した。
「それで?討伐はしたんやろ?」
「ああ。討伐には成功した。だがアーリマンには都市外に逃げられた。」
「....マジか。」
アーリマンを逃したことはロキには先程までの情報よりもマズく感じた。
「いや、心配ない。オッタルが腕を切り落としていた。あれでは長くは持たないだろう。」
「そうか...。でもアイツは一時期都市外でもなんかしとったやろ?それはいけるんか?」
ロキは再びアーリマンが何かするのではと危惧していた。
「都市外にいた期間はかなり短かった。大丈夫だろう。」
「そうか....。」
ロキは安心できなかった。それは相手がアーリマンだったためだ。生きている内は警戒しようと決めた。
これが、《シヴァリシュ村》崩壊の数日前のことである。
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《アーリマンの隠れ家・崩壊の数時間前》
「ハァ...ハァ...クソ....ッ!あの肉達磨ガァ....ッ!」
アーリマンは隠れ家で自身の腕を千切ったオッタルのことを罵倒と共に垂れ流していた。しかしその声は隠れ家にこだまするだけで状況は変わらなかった。
「何か....オラリオを壊す方法....。」
こんな時でもアーリマンは人が苦しむことばかり考えていた。そして、思いついた。思いついてしまった。
「そ...うか...こうすれば...‼︎」
アーリマンは口を三日月型に曲げた。そして隠れ家の奥へ奥へと進む。そこには...
「GUWOOAAAAAA!!!!!」
そこにいたのはオラリオにてフィンを含む討伐隊が倒したのと同じ『黒いインファントドラゴン』だった。
そしてアーリマンは
「アハハハハハ!!!!これでオラリオ...いや!世界を滅ぼせるゥゥ!!!!」
そういうとアーリマンは
────自らインファントドラゴンの口に飛び込んだ。
無論インファントドラゴンは餌を飲み込む。
しかし、インファントドラゴンはその力の量に耐えきれず、自我を失い、変異を起こした。
鱗はより黒く、鋭いツノを頭部から生やし、
巨大な翼を持つ三つ首の黒竜へと。
アーリマンの狙いはこれだった。インファントドラゴンをベースに自身が取り込まれることで、自身の神であるときの眷属を呼び出そうとした。
アーリマンを唯一の悪神とする拝火教にはとある竜....いや、龍が存在する。
アーリマンの眷属にして絶対悪の具現。
その名も『邪神龍アジ・ダハーカ』である。
『GUGAAAAAA‼︎』
しかしアーリマンの狙いは思わぬ方向へと逸れた。片腕を切られたことによる力の減少と、ベースがインファントドラゴンという役不足。
本来であれば、インファントドラゴンはボロボロに崩壊するはずだった。
だが最悪なことに、
それは、かつて『リゼロ世界』において、《破滅願望》ストライド・ヴァラキアの手より呼び出され、神龍ボルカニカにより滅ぼされた唯一の邪竜.....。
その名も『邪竜バルグレン』
本来ならあり得ない存在がここに招来した。
これが《シヴァリシュ村》崩壊の原因であった
クルガンは黒竜ことバルグレンがまだ生きていると勘違いしていますが、実はバルグレンを呼び出すのにもインファントドラゴンでは足りなかったのと、神の力を使い切り、身体を維持することができなかったため崩壊しました。
村と竜、その両方が『崩壊』しました。そしてタイトル。アーリマンとアーリマン・ファミリアはオリジナルです。まあ早速退場しましたがw
ちなみに隻眼の黒竜の方がバルグレンよりも余裕で強いです。さすがにアジ・ダハーカには敵いませんがw