【RTA】呪術な世界を駆け抜けるレタス【Any%Glitch】   作:支部の々

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支部ではまとめて投稿した最終話ですが、ページ切り替え機能がないことや文字数が通常の5倍くらいあることを加味していくつかに分けて投稿します。ちなみに文字数で言うならざっと5万字前後だったかと。
お急ぎの方は支部の方でご覧ください。


【RTA】呪術な世界を模したゲームじゃ救われない1【これにて完走】

はい!みなさん!呪術でRTAもついに最終回!ということで、もうちょっとお付き合いください!

 

 ……え?RTAなんてとっくに破綻してるだろうって?それは言わない約束だろうがよぅ……。

 

 

 とりあえず、まずは最終回的な回想から始めましょうかね。そろそろ最初の方とか忘れてる視聴者さんとかいらっしゃいそうですし。……べ、べつに尺の調整じゃないんだからね!

 そんなのいらねえわって視聴者さんは2分50秒のところまで飛ばしてください。

 

 まず、この動画は『呪術廻戦 アナザー』というとにかく流行りに流行った漫画を原典としたゲームの実況動画です。実況のジャンル的にはany%Glitch RTA……つまりバグありでどれだけ早くエンディングを呼び出せるか、って感じですね。

 走者はみなさんおなじみ、ふわふわレタスことレタスです。レタスは基本的にRTAは乱数調整でゴリゴリに押していくので今回のRTAも、まあそんな感じで。

 

 チャートとしては天逆鉾チャートですね。最初の産土神戦をノーミスでクリアした上で伏黒甚爾からこの鉾を奪取する必要があるので、難易度はまぁ……高めですけど……その分チャート通りに進めば4章開始時点で最終章を呼び出せるので、既存のチャートより30分は縮められるはずです。理論上はね。

 まぁ、天候等々の都合上、4章はスキップして5章に最終章を重ねるのがレタス的にはおすすめです。出てくるキャラクターの挙動もわかりやすいですし。

 

 ということで、このチャートでは原作マンガ的には0巻のクリスマス……夏油傑が百鬼夜行大作戦を企ててたところにゲーム的最終章をぶつけてます。普通にシナリオ楽しむなら夏油傑の百鬼夜行を止めつつ、世界の救済とかを掲げながら術師非術師を区別せず全人類をコロコロしちゃおうとしてる宗教団体を止めなきゃいけません。控えめに言ってやること多すぎ。無理ゲーですね。

 でも!この動画ではレタスがバグを使いすぎてバグったらしい夏油傑くんが離反しなかったため、やることはひとつで済んでます。ありがたいですね。

 

 んで、さっきやべぇ宗教団体のボスを突破したところです。ある種ラスボス的ではありました。ラスボスじゃないけど。

 

 

 ということで、そろそろいい時間ですし本編いきましょうか!もうとっくに破綻したRTAも残り少し。1時間もないでしょう。でもでも!どうぞ最後までお付き合いくださいね。ニチアサ的大団円!なんてこの世にはないんだよってこと知らしめるような、劇的エンディングをお楽しみください。

 

 それでは皆さん、結局誰も救われないし世界も本当に終わっちゃうような、劇的RTAはーじまーるよー!

 

 

 

 

 

 

 

 同時刻、新宿にて。

 

 

「そういえば僕、君に電車に乗ったことあるかって聞いたろ」

「それは今言うべきことか!?足を止めたら飲み込まれるっていうこの状況で!」

「お前は余裕がないなあ。ご覧よ。夜空のようじゃあないかい」

「私にはゲームの裏技で入った挙句行動不能になってリセットする羽目になるあれにしか見えないよ」

「うーん言い得て妙」

 

 ひび割れるように空の青が、コンクリートの灰が、アスファルトの黒が砕けた端からどこか遠くへ流れていく。そして露呈した向こう側はゾッとするほど黒く、一切の光もない。ただのっぺりとした黒色だけが広がっている。足元のアスファルトは紙より薄い。その裏にあるのは土ではなくてその黒だと思うと、夏油はなんて頼りないものの上に立っているのかと恐ろしい気持ちになる。それは彼が思うよりずっと儚かった。

 

「薄氷、みたいでしょ」

「こんなに脆いものの上に立っているなんて、知りたくもなかった」

「別に、知ってたって知らなくたって変わらんよ。君の感じ方一つさ」

「君は……ずっとこんなところに?」

「まあ、君よりずっと昔から知っていたことは確かだね。……でも、そうだなあ。知っているってことは不可逆的だろ。知らなかった頃には戻れないだろ。それでいいんだよ。結局、君も私もどこにもいけないんだ。そんな中で唯一許されたことだよ、知るってことはね。生きてるってことだよ。……生きるってさ、不可逆的なんだよ。幸せかとか、そんなんじゃないけど、」

 

 許されているとか、どこにもいけないとか、そいつの言葉は要領を得ない。一体誰が人を許す権利を持っているのだというのか。夏油にはそれがわからないし、与えられる赦しを享受することもできない。そんなこと納得できるものか。他人に勝手に評価されるなんて、まっぴらごめんだと思った。

 

 けれど、そいつが睦言でも囁くように、恨言でも言うように、柔らかな声で低く言うから。その声がどうしてか泣きそうな声に聞こえたから。彼は何も言えずに、ただ手を引かれるまま足を動かしていた。

 

「……本当はね、あんたも、あたしも、どこか遠くに逃げられたら、きっと幸せになれるんだよ」

「……じゃあ、そうすればいいじゃないか」

「どこに行けるって言うの」

「どこだって、」

「どこにも、行けないとも。君は知っているか、街の外を。街なんて言い方は相応しくないけれど。例えば……そうだな、新宿から渋谷まで、渋谷から高専まで、歩いたことは?」

「あると……思うけど」

「本当に?」

「嘘をついて何になる」

「地平線まで、行ったことは?」

「……何が言いたい?」

「なに、」

 

 そいつはふ、と足を止めると口先だけで笑ってみせた。そして引いたままの彼の手を持ち上げて、ひた、と。

 

 無機質な温度。

 

「この世界には果てがあるってだけの話さ」

 

 どこまでも続く街並み。コンクリート。アスファルト。信号機。自動販売機。空には雲が流れている、のに。精緻に描かれたそれは、壁だ。ただ、引っ掛かりのない滑らかな感触だけが確かだった。

 くすくすと笑う声がする。

 

「さあ、どこへ行こうか。どこに行けようか。……ねえ、夏油傑?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 えー、現状プレイアブルが鏡を覗き込んだ結果鏡がバグってオブジェクトとかマップとか、全部まとめて吸い込んでるところですね。あ、これは正規のバグで……つまりGlitchじゃないですからね!安心してください。

 

 こうしてぼーっと見てるだけでも信仰値やら呪力値やらが上限超えてグングン増えていくのがわかりますねー。でもプレイアブルに還元したそばから鏡に吸われて、また還元されてっていうのが繰り返されて数値がギュルギュルしてますねぇ。

 

 ということで目的地と経由地を選択します。新宿、渋谷経由の高専でいいかなー。多分高専に着くくらいで曜ちゃんの器的な限界が来てゲームクリアです。ここの調整が難しいんですよね、両面何とかさんの指での調整がないとタイムがねー……伸びちゃうから……。

 

 そもそもこのゲーム、用意されてるマップが今上げた3つしかないようなものなのでね。全部吸収しちゃうとマップ外の真っ暗なとこで延々とボス戦ですよ。鬱になるわ。ですから3つ目を吸収し切る前に曜ちゃんにはスリップダメージでぽしゃってもらわなきゃいけないんです。なんとかさんの指は、適性のないプレイアブルが食べると毒にしかならない便利アイテムで……それにしたってゴリゴリに盛った制服の耐性抜いてくる指とかやばいですけど。

 

 

 ……お、新宿の吸収が終わりましたね。安定はしてませんけど数値は確実に上がってます。もうすぐ信仰値も上限ですねー。

 

 あ、一応これの目的とか、話しといた方がいいんでしょうか。RTAだととにかくクリア優先で何やってんのかわかんないこと多々あるけど、そもそもクリア条件が曖昧ですもんね、このゲーム。ここらでいっちょ説明しますか。今さらだけど。

 

 ざっくり、プレイアブルの死亡をもってゲームクリアって話はしたと思うんですけど、まあそういうことです。死に方によって様々トロフィーもありますし。トロコンは周回前提とかいう廃人に優しい仕様ですね。

 

 で、いかに早くプレイアブルを殺すかっていうのがRTA的焦点になりますが、この死亡判定がなかなかシビアなんです。

 まず、普通に包丁とか、その辺で手に入る刃物なんかで自刃したとするでしょ?鈍器でもいいけどさ。死なないんですよ。あるいは敵、……フレンドリーファイアも含みますが、そういう呪術的なダメージの蓄積もアウトですね。……正確には死なないというか、システム的にクリア判定が入らないといいますか、まあそんな感じ。

 というのもね、曜ちゃんは普通に死ぬとゲーム内でいうところの呪いの根源?みたいなもの?信仰値?的ななにかに乗っ取られるんですよ。その辺のフレーバーテキストはあんまし覚えてないので曖昧なんですけど……。んで、乗っ取られるとそのまま暴走して世界が滅びたり、呪力タンクにされて死ぬより可哀想な目に遭ったりするわけです。ついでにゲームオーバー。後味悪すぎか。

 

 つまりゲームクリアでいうところの死亡ってのは、体を乗っ取られることに対処した上での死亡を指すわけです。つまり、人として正しく死ぬのが目的、みたいな?

 

 対処法は、乗っ取られる前に呪力の根源さんを叩いて倒した後に死ぬか、乗っ取られた後にまとめて叩くかのどっちかです。

 まあ、最終目標なだけあってどっちも面倒ですけど。でも一応、プレイ時間的には絶対2つ目のが早いんですよ。

 ということで今回は当然2つ目でやってます。今ちょうど乗っ取られたとこですね!

 

 

 あ、渋谷の吸収が終わりますね。順調順調。今回は調子が良いです。

 

 

 んで、ここからのチャートなんですけどぉ……実は結構お祈りゲーです。保険はかけてますがタイムを縮めるにはお祈りしかねえ。

 

 というのもね、曜ちゃんがそろそろプレイアブルじゃなくなるんですよ……。そして曜ちゃんが名実ともにラスボスになって、誰か別のキャラクターを操作してラスボス討伐、が今後の流れです。

 このねー……誰がプレイアブルになるかがお祈り案件ですよ。今回夏油傑もいるし……あー、曜ちゃんが鏡覗いた時に巻き込まれてたりしてくれてたらもっと安心なんだけどなー。でもレタスもう期待しませんよ!あいつに期待なんてしないもんね。チャートぶち壊しにしやがって……!げふん。

 

 

 そんな感じでー……話すべきことはもうないかな?

 よし、じゃあ皆さん一緒に祈っててよね、使い勝手のいいキャラがプレイアブルになることをさ!

 

 

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