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*ふと、目が覚める。
*自分が寝ていた事に気がつく。
*膝に置いてあった本を手に取り、ふかふかのイスから降りて、背伸びをした。
*ぐぐーっと背をのばし、凝り固まった筋肉をほぐしてゆく。
*「ふぅ…この本、どこまで読んでたのかしら」
*優しい声が響く。
*玉座のように大きなイス。それと同じ部屋にある本棚には、様々な分野の本が置いてあった。まぁ尤も、その殆どの本は、もう既に読み終えているのだが。
*本棚の隣にある暖炉が、暖かな光で部屋全体の温度を調節する。
*暖炉の炎は、消える様子も無く。
*また、1日が始まった。
*「えーと、今日は…パズルのメンテナンス…モンスターのみんなに挨拶…そしてご飯を食べて…」
*そして…ニンゲンが落ちてきていないかの確認。
*「仮にも、
*そう言って、白い動物の毛を持つ、ヤギのようなヒツジのような
◆◆◆
*Ruinsの地下にて、彼女のやるべき事は沢山ある。
*…と、いうのは嘘で、大抵の事はものの数分で終わる。
*モンスターとの挨拶を済ませ、今はもう、独り寂しくなった食事を黙々と行なう。
*食べた瞬間、身体にチカラが漲る感覚を覚える。
*黙々と食事をし栄養を摂る。
*パンのようなモノをちぎり、スープのようなモノにつけて、それを口に運ぶ。
*作業のようなものである。彼女には、少し退屈なのか、大体いつも本を読みながらの並行作業であった。
*──モンスターは、生物の中でも結構食べ物の消化が速い。
*──また、地下世界におけるモンスターは、たくさんの試行錯誤のもと、めちゃ効率の良い食事法を編み出した。
*──料理をする際、まりょくを練り込むのだ。
*──地下世界の深くにある、魔鉱石と呼ばれる、濃密なまりょくの結晶がある。それらから────バタン。
*「ふぅ…」
*彼女は食事を終え、読んでいた本も閉じた。
*さて、何をして過ごそうか。
*先程読んでいた本は、もう何周もした。
*…最近、自室で書いていた日記が、続かなくなってきた。
*元々、この遺跡に珍しいものや目新しいものなど、殆ど無いにも等しいのだが。
*それでも
*心にポッカリと穴が空いたような気持ちがへばりつく。
*心という穴を、満たさず、表面にシールを貼り付けたかのような。
*寂しさを紛らわすための、ギャグも、独りではつまらない。
*誰か、誰か居たような…
*何かを…忘れてる気がする。内側に靄がかかっている。
*彼女は、何故か、訳も分からず、遺跡の唯一の出口である扉の前へと背中を預けていた。
*「…また、かしら」
*なんだかおかしい。行かないよう意識をしても、身体が無意識の内に…ここへ向かっている。
*大扉へ、耳を澄ます。
*しかし何も聞こえなかった。
*コンコン、とノックをする。
*しかし何も聞こえなかった。
*強い違和感を覚えたまま、またホームへ戻る。
*誰かと楽しく会話、或いはギャグ合戦でもしたい欲に駆られながら。
◆◆◆
*その日、金色の花畑に
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*地上を見た天使が再び地下へ戻ってくるとき地下には誰もいなくなる。