股間の刃   作:スピリタス3世

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第四章 マジックミラー号・無限列車
第十五話 エッチ探索センサー


  side 善逸

 

 地獄の無給労働を終えた俺たちに、

 

「皆さんに話があります。次の任務のことです。」

 

 しのぶさんから、次の仕事の話がきた。

 

「どんな任務でしょうか?」

「貴方達には無限列車という汽車に出る鬼を退治してもらいます。」

 

 列車に鬼が出るのか………

 

「未来のエッチな夢で見た………マジックミラー号か?」

 

 出汁介(コイツ)は何を言ってるんだ?

 

「「「「は?」」」」

「中からは見えるけど、外からは見えない魔法の鏡で構成される車両。これを使って、通行人に見られながらエッチする快感を味わえます。」

「絶対違います。」

 

 未来の人の発想力って凄いなぁ。もっと他のことに使わないんかな?

 

 

 

 そんなことを思ってると、

 

「ちなみに、中にいる鬼は上弦の疑惑があります。食べた人数からして。」

「マジか⁉︎」

 

 しのぶさんから結構マズいことを言われた。上弦相手………淫獄さんが来なければ全滅してた、あの壺野郎ですら下から2番目。それに、伊之助と炭治郎は上弦の脅威を知らず、初見で戸惑うかもしれない。俺たちだけじゃあ相当厳しいな。

 

「下弦なら貴方達だけで充分なのですが、念のため柱の引率を1人つけることになってます。」

「なるほど、それなら安心ですね!」

 

 柱なら1人いれば、なんとかなるだろう。出汁介もまあまあ強いし。残り3人で乗客の避難をすれば、一夜を乗り切ることくらいは出来そう!

 

「ちなみに、来るのは誰ですか?」

「それをこれから決めてきます。」

「分かりました。」

 

 さて、誰が来るのかな…………?

 

 

 

 

 数時間後……………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁっ…………なんで私なのでしょうか………はぁっ………」

 

 しのぶさんが絶望した顔で帰ってきた。

 

「誰になったんですか⁉︎」

「誠に遺憾ながら、私です…………」

 

 そして、引率はまさかのしのぶさん‼︎

 

「よっしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ‼︎」

 

 この人と任務という名目で、一緒に行動できる‼︎

 

「しのぶさん、どうされました?ご機嫌が優れないようですが………?」

「自分たちのせいだって分かってます?」

「俺のどこに問題があるのです?」

「下半身です。」

「もう少し大きい方がいいですか?」

「そういうことではありません。隠して下さい。」

「ごめんなさい。それだけは出来ないんです。」

「なんでだよ。」

 

 ただ、当のしのぶさん本人はめちゃくちゃブチ切れてる。そして絶望している。思わずタメ口出てるし。

 

 

 

 

  side しのぶ

 

 柱合会議での他の柱達…………全く、どいつもこいつもですよ‼︎

 

「会議の必要などないだろう‼︎‼︎変態を連れるなど、明らかな家訓違反‼︎‼︎変態諸共斬首されるだろう‼︎‼︎」

「そんな家訓ありましたっけ?*1

「ならば俺が派手に………といきたいが、その日は地味に予定が入っている。他を当たってくれ。」

「須磨さんその日暇って言ってましたよ?」

「私は目が見えない。故に適任ではないだろう。」

「むしろアレを見なくて済むなら適任ですよね?」

「そんなことより二日酔いの俺はどうする?何故か拘束されている上に頭痛がしてくるんだが。」

「知りませんよ。」

「わぁ、しのぶちゃん素敵だわ!大変な任務に行ってくれるなんて!」

「いや、勝手に私だと決めないでくれません?」

「僕は胡蝶さんが行くなら、それでいいです………」

「なんで私なんです?ねぇ?」

「変態を制してこその専属医。しのぶ、胡蝶両名が対処願います。」

「それどっちも私ですよね?」

「…………俺は変態じゃない。」

「そんなんだから嫌われるんですよ。」

 

 私の職業は鬼殺隊士であり医者。断じてゴミ処理業者じゃない‼︎

 

 

 

 とりあえず、一緒に行動して私まで変態だと思われたくない。だからこうしよう。

 

「ひとまず、車両だけ教えます。」

「「「分かりました。」」」

「おう‼︎」

「そして、ここからは2手に分かれて行動します。私とそれ以外の人で。」

「「分かりました。」」

「えぇぇぇぇぇ‼︎しのぶさんが居ないとつまんないぃぃぃい‼︎」

「オレも‼︎」

「これは任務です。覚悟して下さい。」

 

 これでよしっ‼︎後はコイツらに近づかないよう、ひたすら距離を取りながら任務に当たろう‼︎

 

 

 

 

 

  side 善逸

 

 迎えた任務当日。

 

「善逸、しのぶさんは?」

「別で向かうって。」

 

 しのぶさんは居なかった。

 

「アイツ、どこにいるんだ⁉︎」

「来るとは思うけど………」

 

 流石に、柱ともあろう人がサボるとは思えない。どんだけ嫌なんだ、俺たちの世話が………

 

「俺に任せろ。しのぶさんならすぐ探せる。」

「「出汁介‼︎」」

「ちんぽこ‼︎」

 

 出汁介がめちゃくちゃ頼もしくて気持ち悪い発言をする。あの人は確かに目立つ美人とはいえ、そう簡単に探せるのか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「珍の呼吸 漆の型 股間識覚。」

 

 そう言って、出汁介は目をつぶってしゃがんだ。前に長く伸びるチンコから、剣道の人が一旦刀を前に向けたまましゃがむ姿勢に似ている。何してるの、コイツ?

 

「オレの漆の型と似てる‼︎」

「似てんのかよ‼︎」

 

 何やってるか分からないけど、伊之助もコレ出来るの?お前も変態なの?

 

 

 

 しばらくすると、出汁介のチンコが右に曲がった。

 

「右曲がり………つまり右側にエッチの気配を感じる………恐らくしのぶさんだ。」

 

 何その探知機⁉︎チンコで感じてるの⁉︎女の子の気配を⁉︎

 

「エッチなお姉さんがいる方向にチンコが曲がるの⁉︎」

「ああ。女の鬼はだいたいこれで見つけてる。」

 

 マジなのかよ……………

 

「すげえ‼︎」

「すごくねえよ、伊之助‼︎」

「えっと……………」

「炭治郎、戸惑っていいんだよ。」

 

 下半身丸出しの大男が、隠れていても見つけてくる。女の子からしたら、もはや災厄だろう。

 

 そして、出汁介が言った方向に………

 

「……………」

 

 無言でこちらを一切見ずに歩くしのぶさんが居た。コイツすげえ‼︎怖え‼︎

 

 あと、しのぶさんに会えて嬉しかったので、

 

「「「「しのぶ(さ〜ん)‼︎」」」」

「知らない人………知らない人………」

 

 呼んでみた。けど、無視されたので、

 

「「「「しのぶ(さ〜ん)‼︎」」」」

「なんで来るんです⁉︎警察に突き出しますよ!」

「もうおちんちんを突き出してます。」

出汁介(あなた)馬鹿なの?」

「いいえ。」

 

 近寄った。

 

「というか、別行動って言いませんでした?」

「すいません、本番直前の打ち合わせが必要だと思ったので。」

「その常識を持っていながら、なんで下を履かないんです?」

「下は出すのが常識だからです。」

「常識って単語をもう一度辞書で引いてきて下さい。」

 

 そして、相変わらず出汁介としのぶさんのやりとりは面白い。あとしのぶさんがツッコんでくれるから、俺は変態と関わらなくて済む。可愛いし、本当に神みたいな人だ!

 

「とにかく、ここから先は上弦でも出ない限り別行動です。ご武運を。」

「「「はい!」」」

「おう‼︎」

 

 本当に、ここで別れるのが惜しい‼︎同じ車両に乗りはするけど。

 

 

 

 車両に乗る前と乗る時、炭治郎と伊之助が田舎丸出しではしゃいでいた。出汁介と出会う前だったら、その恥ずかしさに耐えられなかったかもしれない。

 

「速えぇぇぇ‼︎すげえぇぇぇ‼︎」

「危ないから窓から顔出すな‼︎」

「オレ外に出て走るから、どっちが速いか競争しようぜ‼︎」

「出るな‼︎」

「外に出たら鬼狩れないぞ〜。」

「炭治郎、そこじゃねえだろ‼︎ツッコむところ‼︎」

「どっちが早漏(はや)いか競争?俺はまあまあ自信があるぞ?」

「そっちの早漏(はや)いじゃねえ‼︎」

「釜鵺には敵わないと思うなぁ。」

「だから炭治郎、そこじゃねえ‼︎」

 

 でも今は違う。常にチンコ丸出しの男と一緒に歩く恥ずかしさ。道ゆく人の冷たい視線に耳に刺さる悲鳴。慣れかけている自分が怖い。

 

 

 

 そんなことを思ってると、

 

「切符………拝見します………」

 

 疲れた目の車掌さんがやってきた。

 

「おらよっ!」

「お願いします!」

 

 伊之助と炭治郎がポケット*2に入れてた切符を出す。

 

「お願いします。」

 

 出汁介がケツに挟んでた切符を出す。

 

「お前どこに入れてんだよ⁉︎」

「どこって………お尻だが?」

「お尻だが、じゃねえよ‼︎汚ねえんだよ‼︎」

「何を言うか?俺のお尻は結構綺麗だぞ?」

「嘘つけ‼︎とにかく洗ってこい‼︎」

 

 コイツは馬鹿過ぎないか⁉︎ケツを物挟むとこだと思ってるのか⁉︎第一、車掌さんもケツに挟んでた切符なんか触りたくないだろ‼︎

 

「切符………拝見しました………」

 

 嘘でしょぉぉぉぉ⁉︎普通に触ったんだけど⁉︎疲れてるからかなぁ⁉︎

 

「ねえ、貴方大丈夫です⁉︎これケツに挟んでたヤツですよ⁉︎ウンコついてるんですよ⁉︎」

「ウンコではない………うんちだ。」

「何の訂正にもなってねえよ‼︎」

「そりより善逸、早く切符を見せろ。」

「ねえ、これは俺がおかしいの⁉︎炭治郎、伊之助、どう思う⁉︎」

「「zzzzzzz」」

「寝るの早っ⁉︎」

 

 こうして俺は常識とは何なのか、疑問に思いながら眠りについた。

 

*1
パパ寿郎(槇寿郎)が設定した。

*2
大正時代の言い方が分かりませんでした




ということで、引率はしのぶさんです!煉獄さんでも淫獄さんでもありませんでした!
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