股間の刃   作:スピリタス3世

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第十八話 勃起不全

  side 善逸

 

 出汁介のチンコが…………勝手に萎えた?

 

「くそっ………!勃たない‼︎勃たない‼︎」

「出汁介君‼︎」

 

 そんなことあるか?アイツはどんな状況でも勃ち続けた男だぞ?常に妄想を欠かさないあの男が、勃たないなんてあるか?嘘………でしょ?

 

「ふふふ、やはりその陰茎は諸刃の剣。貴女も藪医者じゃないなら知ってたでしょうに♪」

「くそっ…………‼︎蟲の呼吸………」

「やって意味あるんです?毒効かないのに?首斬れないのに?」

「うるさい‼︎」

 

 マズい………俺たちがなんとかしないと………身体が………重いけど‼︎

 

「そろそろ私は夜間診療の時間なので、また今度!その時まで生きてるといいですね♪」

「「「雷(水)(獣)の呼吸………」」」

 

 俺たちが、殺るしかない‼︎

 

「血鬼術 一酸化炭素中毒‼︎」

「…………」バッテン

 

 しのぶさんがこっち来んなって?しかも口を閉じろって合図?もしや吸ったら即死系の何かか?くそっ、これじゃあ近づけないじゃないか!

 

 

 

 こうして、しのぶさんと萎えた出汁介は逃げる鬼を追えずに、無言で戻ってきた。

 

「ここまで来ればひとまずは………とりあえず、乗客を逃しましょう。」

 

 そして、いきなり指示を出した。

 

「すいません、さっきの病気は………?」

「吸ったら死ぬ空気。まだここまでは来てないと思うけど………」

「分かりました。」

 

 さっきの血鬼術、そんなヤバいヤツだったのかよ‼︎毒の空気みたいなものか‼︎それなら多少体術が弱くても、上弦の参まで上り詰めるわ‼︎

 

 

 

 無理矢理乗客を山の中腹から街まで逃し、なんとか一酸化炭素中毒の危機からは逃れられた。でも、上弦の参は倒せなかった。

 

「すみません………どれだけエッチなことを考えようとも、反応してくれないんです………。おちんちんを使えない以上、鬼殺隊失格です………」

 

 そしていきなり、出汁介が謝った。

 

「「出汁介…………」」

「ちんぽこ…………」

 

 あまりにも悲しげな表情、そして申し訳なさそうな態度に、かける言葉を失ってしまった。これじゃあ親友失格だ…………

 

「勃起不全はチンコが勃たなくなる病気です。出汁介君にとっては武器を壊されるようなもの。今回は医者なのにこれに気づけなかった私の責任です…………」

「「「しのぶ(さん)………」」」

「だから、彼の治療は私がします。」

 

 しのぶさんも肩を落として申し訳ないと思っている。本当にこの人はいい人だ。あれだけ変態が嫌いでも、責任を負って向き合ってくれる。これが俺たちの上司、柱か…………

 

「くそっ、もっとエロくなりてぇ‼︎オレたちもちんぽこで戦えたら‼︎」

「悔しいなぁ。壁を乗り越えたと思ったら、またその先に壁があるなんて………」

 

 俺たちがチンコで戦っても、同じように勃起不全にされるだけだろう。ただ、俺たちがもっと強かったら…………出汁介はこんな目に遭わずに済んだだろうに。出汁介が一生童貞になったら、それは俺たちの責任だ。

 

 

 

 

 無限列車での任務を終えて1ヶ月、しのぶさんは懸命に勃起不全の治療に取り組んだ。でも、出汁介のチンコは勃たなかった。

 

()きて戦え、戦え………。俺は今までよく抜いてきた………これからだって抜けるはず………萎えていても………俺が挫けることは………絶対に………」

 

 あの日から、ずっと落ち込んでいる。響凱先生の小説も、彼の股間に響かなくなってしまった。

 

「ま、また復活するさ!しのぶさんだって治療してくれてんだし!」

「でもな、善逸………俺はしのぶさんにおちんちんを診てもらってるのに………全然勃たないんだ………」

「今は勃たなくても、これからきっと勃つよ!」

「炭治郎…………そんな気は全然しないんだ………もう何がエッチなんだか、分からなくなってしまった…………」

「おい、ちんぽこ‼︎お前のちんぽこはオレたちちんぽこ隊のアレだろ!なぁぁぁぁ………」

「ごめんな、伊之助。泣かないでくれ………お前ら3人と禰豆子ちゃんだけでも、ちんぽこ隊はやっていけるだろう………」

 

 常に隣でギン勃ちで、恐怖と変態の象徴だった出汁介。最初は近づきたくないと思ってたのに、今や無いと困る存在になってしまった。このままコイツは引退してしまうのか………?俺たちは何かすることが出来ないのか……………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何や自分ら、えらい辛気臭いなぁ!」

 

 この声は⁉︎

 

「「「淫獄さん⁉︎」」」

「デカちんぽこ⁉︎」

「せや!しのぶちゃんから話聞いたで!」

「すいません…………」

「いやいや、謝らんでええ!」

 

 すごい軽薄な雰囲気のおじさんなのに、どこか安心感がある。この人なら、もしや…………?

 

「淫獄さん、出汁介のチンコなんですが………治す術はあるのでしょうか?」

「ああ、あるで‼︎」

「「「おお‼︎」」」

「そう…………なんです?」

 

 やっぱり‼︎流石淫獄さんだ‼︎炭治郎と伊之助まで気持ちが昂ってる!ただ出汁介は完全に落ち込んでて、淫獄さんの話にも懐疑的だ。

 

「来週からちんぽこ隊全員と僕で、出汁介ちんこの機能回復訓練を行う‼︎」

 

 機能回復訓練⁉︎となると、もしかして……………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「場所は吉原遊廓‼︎女と男の愛憎渦巻く、日本一エッチな街や‼︎」

 

 皆で童貞卒業、キタァァァァァ‼︎




ここまで順調だった出汁介に試練が訪れました。果たしてどう克服するのか?次回から機能回復訓練・遊郭編‼︎お楽しみに‼︎
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