股間の刃   作:スピリタス3世

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第六章 無限発射・遊郭
第二十四話 赤い月夜に見た悪夢


  side 善逸

 

 なんで来るんだよ………上弦の壱………

 

「変態の歴史は………私が終わらせる………」

「それやったら人間も鬼も死んでまうで?なんせ僕らは、エッチして生まれるんやから!」

「うるさい‼︎」

 

 しかもめちゃくちゃブチ切れてる。きっと過去に変態に酷い目に遭わされたのだろう。

 

「まあまあ落ち着きなはれ。ここは右手の刃やなくて、股間の刃を出すとこや!」

 

 確かに。遊郭だもんね。

 

「見たところ46歳………親父の洒落も………ほどほどにしろっ‼︎」

「おお、よう当てたな!僕ももうおっさんになってもうたわ〜♪」

「これ以上………喋る余地もなし。斬る…………っ‼︎」

「も〜、気ぃ短い人やなぁ‼︎」

 

 それにしても、この状況は本当にマズい。まともに動ける人が淫獄さんしかない。一応、俺たちも戦えるには戦え…………あれ?

 

「「「刀が…………斬れてる?」」」

「すまん、君らの刀は守れんかった!」

 

 嘘だろ?いつの間に刀が真っ二つに斬られたんだ?まさかさっきの斬撃?全然見えなかったんだけど…………。上弦………しかも壱。十二鬼月最強は、他の上弦とも格が違うのか⁉︎

 

「月の呼吸 壱の型 闇月・宵の宮‼︎」

「珍の呼吸 壱の型 魔羅一閃‼︎」

 

 ヤバい………戦いが始まったのに、2人の動きが全然目で追えない。早すぎる。あの2人の周りは異次元だ。伊之助程じゃないにしろ、間合いに入っただけで死しか感じないのが肌で分かる。だから動けない。

 

 あと、鬼の方も呼吸使うんだ。まあ珍の呼吸に比べたら、あんまり驚かないけど。

 

「そこは珍剣白刃取りせえや!」

「陰茎には………触れたくない………」

 

 ひとまず、淫獄さんが上弦の壱の攻撃を避けて、鍔迫り合いに持ち込んでることが分かった。

 

「月の呼吸 伍の型 月魄災禍‼︎」

「ノーモーション(動きなし)で斬撃やと⁉︎凄いなぁ、それ!」

「そう言いながら………避けるとは………」

 

 は?なんで避けられるの今の?凄すぎだろ…………

 

「淫獄さんはエッチな気配だけでなく、エッチじゃない気配………つまりは敵の攻撃などもすぐに感じ取れるんだ。」

「「おお………!」」

「むー!」

 

 エッチに変換する必要あったか?普通に敵の攻撃でいいだろ。

 

「老いてもやはり強者…………ここは刀を伸ばす‼︎」

「おっ、勃起するんか⁉︎ええな、エッチで!」

「違う‼︎」

 

 そんなことを考えてる間に、敵の刀が伸びた。これもしかしたら、攻撃範囲広くなるんじゃね?

 

「ひとまずちんぽこ隊‼︎逃げるんや!」

 

 確かに、俺たちに攻撃は当たる。でも、このまま淫獄さんを1人置き去りにしていいのか…………?

 

「そんな………っ!」

「デカちんぽこ…………」

「俺たちがいると、淫獄さんは俺たちを庇うために上手く戦えなくなる。悔しいが、逃げるしかない。」

 

 確かに、出汁介の言う通りだ。今の俺たちは一般人と何ら変わらない。足手まといにならないために、距離を取るべきか…………

 

「分かった。一旦距離を取り、援軍を呼ぼう。」

「月の呼吸 漆の型 厄鏡・月映え‼︎」

「弟子は襲わせへん!珍の呼吸 玖の型 奥義・淫獄‼︎」

 

 淫獄さんが攻撃を精子で打ち消して?くれてる。その間に、一旦退避しないと。幸い、淫獄さんと上弦の壱はほぼ互角に戦ってる。しばらくは淫獄さんにお願いし、他の柱を呼ぶことにしよう。

 

 

 

 

  side 黒死牟

 

 珍の呼吸…………身体に精子や陰茎が触れそうになるたびに、旋毛(つむじ)から鳩尾(みぞおち)まで突き抜けるような苛立ちが生じる。このようなことは…………400年ぶりか…………

 

 

 

 400年前、赤い月夜のことだった。私は…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 信じられないものを見た。

 

「お労しや、父上………」

 

 陰茎丸出しで鬼となった私を見て泣く、息子だった生き物の姿があった。奴は何故こんな変態になってしまったのか?どこで教育を間違えた?興味無かったとはいえ、流石に無視し過ぎたか………?

 

「孫の顔でも………見せにきたつもりか⁉︎」

「息子のチンコ(むすこ)で孫………流石は父上………何故変態から鬼になったのです………?」

 

 しかも、私が変態?意味が分からない………

 

「何を…………言っている………?」

「ではこれを見て下さい。珍の呼吸 壱の型 魔羅一閃………」

「なっ…………⁉︎」

 

 しかも陰茎で斬りかかってきた…………そして、何故か呼吸を名乗っている。しかも忌まわしいことに、きちんと日輪刀として陰茎が機能している…………

 

「なんだ………この醜い技は⁉︎」

「父上が母上と遊ばれた時に使われた技……………それに感銘を受け…………」

 

 は?私が妻と交わっていた時、ふざけて言ったことに感動した………?

 

「それを叔父上と協力し………剣技に致しました…………」

 

 しかも縁壱の時間を使っただと?こんな下らぬことのために⁉︎ふざけるな‼︎(はらわた)が煮えくりかえる‼︎

 

「父上が最初離れた時、寂しい思いをしました。でも叔父上が人を助けるためだとおっしゃってくれ、感銘を受けました。それなのに、何故鬼に…………っ!」

 

 泣きながら陰茎を振るう馬鹿息子。この男をいち早く視界から消したかった。

 

「変態に………答える義務などない。」

「そんな………この呼吸の生みの親は………父上なのに………」

「月の呼吸 壱の型 闇月・宵の宮。」

 

 そのため、すぐに斬り捨て、変態の文化を絶った…………と思っていた。

 

 

 

 しかし、現実は違った。息子は子宝に恵まれており、珍の呼吸は数多の人間に伝授された。そのため、全国各地に下半身丸出しの変態が存在していた。

 

 そして私は、己の黒歴史を抹消する為に、ひたすら変態を憎み、殺し続けた。無論、この男も例外ではない。淫獄珍寿郎、貴様を地獄に叩き落とす‼︎




ということで、珍の呼吸を作ったメンバーは次の通りです。

元ネタ:兄上
使えるようにした:兄上の息子
兄上の息子の手伝い:縁壱

漫画で言ったら、次の通りです。
原作:兄上
作画:兄上の息子
アシスタント:縁壱
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