股間の刃   作:スピリタス3世

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第二十五話 変態の始祖vs変態の末裔

  side 善逸

 

 俺たちは一般人を避難させた後、安全なところから淫獄さんを見つつ、援軍を待っていた。

 

「珍の呼吸 伍の型 珍虎‼︎」

「月の呼吸 拾肆の型 兇変・天満繊月‼︎」

「珍の呼吸 拾の型 性精流転‼︎」

「月の呼吸 弐の型 珠華ノ弄月‼︎」

 

 2人の戦いは段々と激しさを増し、激しい打撃音とやらしい精液が飛び交っていた。

 

「存外………しぶといな………」

「呼吸があるんや!いくらイっても、疲れない………」

「呼吸を………そんなことの為に………使うな‼︎」

「一晩中舞える………ええ方法なのになぁ〜!」

 

 俺もちょっと欲しいかも、それ。禰豆子ちゃんが無尽蔵の体力だし。鬼だから。

 

「馬鹿はほどほどに………月の呼吸 肆の型 年災月殃(ねんさいげつおう)‼︎」

「珍の呼吸 拾壱の型 萎‼︎」

「くそっ………!」

「下からか、あっぶな‼︎勃っとったらあかんかったわ!」

「その割には………対応するではないか………っ!」

 

 それにしても、淫獄さんですら命の危険を感じる程とは。今すぐに行って助けてあげたい。でも今の刀の折れた俺には、行く資格すらない。こんな時、チンコさえ使えてたら…………

 

「申し訳ない………淫獄さん………」

 

 そして俺以上に、出汁介が息を切らしながら申し訳なさそうにしている。自分の師匠の為に何かしたいのに、ナニも出来ないのは辛いだろう。

 

「拾ってもらった御恩………返さねばなりませんのに………っ!」

 

 拾ってもらった?

 

「出汁介、どういうこと?」

「ちんぽこ、オレも気になる。」

「むー!」

「良ければ聞かせてくれないか、出汁介?」

 

 もしやコイツも俺と同じ、捨て子なのか?

 

「俺の両親は………8つの時に鬼に殺された。」

 

 違った。炭治郎や禰豆子ちゃんと同じ、身内を鬼に殺されてたのだ。出汁介は他の鬼殺隊士と違って、あんまり鬼に恨みはないから、てっきり違うと思ってた。

 

「その時に拾って育ててくれたのが………淫獄さんだった。」

 

 なるほど、それじゃあ師匠であると同時に、第二の親みたいな存在なのか。本当に出汁介にとっては、かけがえのない人なんだなぁ。だからこそ、何かしてあげたい。そう思ってしまう。

 

 

 

 

 

  side 黒死牟

 

 淫獄珍寿郎…………引退したはずなのに、この力…………縁壱を除けば、今まで会った人間の中で最も強い。

 

「ここで………大正しこしこ噂話‼︎」

「は?」

「珍の呼吸の始祖は………最強剣士継國縁壱の……お兄さんらしいで!」

「…………っ!」

「月の呼吸の使い手で、今は鬼…………もしかして自分ちゃう?」

「うるさい‼︎」

 

 そして、最も癪に触る人間だ‼︎何故分かる⁉︎確かに書籍には載ってるだろうが…………

 

「ほんなら………僕の先祖やん‼︎」

「月の呼吸 玖の型 降り月・連面‼︎」

「ちょ、話最後まで聞いてや〜!」

 

 頼むから死んでくれ。お前のようなものは生まれてさえ来ないでくれ。お前が存在していると、この世の性癖が狂うのだ。

 

 

 

 

 中々致命傷を与えられず、苛々する展開が続く中…………ようやく私に変態撲滅の活路が見えてきた。

 

「はぁっ…………はぁっ………」

 

 人間であるが故の、体力の限界だ。しかも奴は46歳。決して若いとは言えない歳。

 

「老化か………人間ならば仕方のないもの………」

「ちゃうわ!僕は生涯………現役やで!」

「髪も禿げつつあり…………」

「ハゲちゃう!髪が最近恥ずかしがり屋なんや!」

「それを人は…………禿げと言う…………」

 

 10代、20代の頃に会っていたら………下手したら30代でも、勝てなかったかもしれぬ。だが奴は40代………しかも後半‼︎いける‼︎

 

「月の呼吸 拾の型 穿面斬・蘿月‼︎」

「くっ……………!」

 

 変態でなければ、強さを讃えて鬼にしていた。だが奴は変態。鬼になれぬことを、後悔しながら死ぬがよい‼︎

 

 

 

 

 

  side 善逸

 

 マズい、淫獄さんが押され始めている………っ‼︎

 

「チュンチュン‼︎」

「強い柱が4人向かっているって!」

「あと………15分か………」

 

 チュン太郎の伝令で、今の状況を知る。あと15分…………

 

「俺たちにできることを探そう。」

「そうだな‼︎デカちんぽこのために‼︎」

「とりあえず、刀っぽいものを集めてくる‼︎」

「むー‼︎」

 

 鬼は日輪刀以外効かない。だが普通の刀でも、一瞬だけ身体を切断するなら出来るだろう。その隙を淫獄さんや出汁介に突いてもらえば………っ!

 

「あかんわぁ…………もう、()()使うしかないかぁ!」

「は?」

 

 そんな俺たちのところに、淫獄さんの声がこだまする。アレ、とは………?

 

「淫獄さん、早まらないで下さい‼︎」

 

 出汁介が静止しに行く。そんなに危険な技なのか⁉︎

 

「出汁介、アレって⁉︎」

「恐らく………珍の呼吸、拾弐の型………」

「最終奥義的な⁉︎」

「ああ…………だが、歴代誰も………それこそ淫獄さんですら………成功したことのない技…………」

「「「なんだと⁉︎」」」

 

 確かに、拾弐の型を出汁介が使ってるのを聞いたことがない。それは使えないからなのか。しかし、淫獄さんですら使えない技とは………?

 

 

 

 

  side 淫獄

 

 あかん………流石に疲れてきた………こんなダサい姿、天国の痴漢(ちか)ちゃんが見てたら何て言うんやろなぁ………

 

 そういや、痴漢ちゃんと初めて会ったのも………ここの遊郭やったなぁ………




珍の呼吸最高難易度、拾弐の型とは?そして淫獄さんが気にかける、痴漢(ちか)ちゃんとは?次回判明、お楽しみに!
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