股間の刃   作:スピリタス3世

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第二十六話 大正痴女(オトメ)御伽話

  side 淫獄

 

 神戸で生まれ、チンコの才を認められた僕は、13歳で東京に引っ越し鬼殺隊に入った。

 

「汚ねぇやり方‼︎」

「くそぉぉぉぉぉぉ‼︎」

「ぶっかけるなぁぁぁぁ‼︎」

 

 ほんで数多の鬼を倒し、15の時に柱になった。何をやっても成功。こん時までは正直言って、順風満帆やった。ある一点を除いては…………

 

「あぁぁぁぁぁぁぁぁ‼︎全然モテへん‼︎このままじゃ一生卒業できんわ‼︎」

 

 そう、僕はブサイクなこともあり、女から全く相手にされなかった。理由は下半身丸出しやからやろうか?でもそれだけは譲れへん。下を履いたら鬼殺隊引退。せやからずっとチンコ丸出しで、気づけば30代になっとった。魔法使い………名前こそカッコいいものの、実態はただの童貞やった。

 

「このままではあかん‼︎一生童貞や‼︎」

 

 そう思った僕は、ある素晴らしいアイディア*1を思いついた。

 

「せや、遊郭イこ。」

 

 これなら、金を払うだけで卒業できる。柱だから金は貰い放題。しかも数多の女体から選び放題。控えめに言って最高やった。

 

 

 

 休みを取って胸と股間を高鳴らせ、遊郭へといざ参ると…………信じられぬものを見た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「皆さんこんにちわぁぁぁぁぁ‼︎痴女ですよぉぉぉぉぉぉ‼︎どうか、どうか抱いて下さぁぁぁぁぁぁぁい‼︎///」ハァ、ハァ

 

 顔を紅潮させ、息を荒げながら全裸で街を徘徊する、とんでもない痴女に遭遇した。

 

「あぁぁぁぁぁぁぁぁ‼︎なんで誰も抱かないのぉぉぉぉぉ⁉︎皆ヤりに来たんじゃないのぉぉぉぉぉぉ⁉︎痴女はなんか違うって、何ぃぃぃぃぃ⁉︎///」ハァ、ハァ

 

 そしてその瞬間、僕のチンコは天をも貫くほど上を向いた。何を隠そう、僕の好みが痴女やったからや‼︎

 

「嬢ちゃん、僕と遊ぼうや!」

「えっ、いいのぉぉぉぉぉ⁉︎嬉しいわぁぁぁぁぁ‼︎///」ハァ、ハァ

 

 これが僕の妻、淫獄痴漢(いんごくちか)ちゃんとの出会いやった。なんともまあ、淫らで、滑稽で、ばりエロい話や‼︎

 

 僕は痴漢ちゃんと一緒に居るのが嬉しくて、すぐさま痴漢ちゃん家に婿入りした。痴漢ちゃん家の苗字である淫獄を名乗れるのがすごい嬉しかった。

 

 

 

 

 

 そこからは順風満帆な結婚生活………にしたかったが、そうはいかんかった。

 

「私、子供出来ない体質みたいなのよぉぉぉ………」

「そんな落ち込まんといて!」

 

 子沢山のヤリまくり生活を想像したんやが、実際はヤリまくるだけやった。

 

 更に、柱にもなって順風満帆な鬼殺隊人生………にもならんかった。36の時に無惨を追い詰めたものの取り逃がしてしまった。一緒に居た若い珍柱も次々死んだ。最強の柱として持て囃されたんやが、実際守れんものが増えてきた。

 

 38で出汁介を拾った時も、もう少し早かったら間に合ったんやないかと思った。息子が居ない寂しさに拾ったが、こうならんようにも出来たんちゃうかと後悔ばかりが増えてきた。

 

 そしてこの頃から、老いが顕著になってきた。前までより体力が持たない。寝ても疲れが取りきれない。傷の治りが遅い。身体が悲鳴を上げることが、段々と多くなってきてもうた。

 

「あなたぁ、大丈夫なのぉぉぉぉ?」

「正直、老けがなぁ………」

「そうよねぇぇぇ…………」

 

 このままでは、大切な人を守りきれない。昼にエッチし、夜に鬼を倒す生活にももう限界が来てた。せやから、

 

「すまんなぁ、お館様。僕痴漢ちゃんと夜ヤりたいから辞めるわ!」

「そうか…………ありがとう、珍寿郎。」

 

 辞めた。

 

「猥談したかったらいつでも言うてやぁ、輝哉!」

「ああ!」

 

 これで、ようやく痴漢ちゃんと出汁介だけの生活に集中できる。そう思った。

 

 

 

 46になり出汁介が鬼殺隊に入隊した。仮初の子育てはひとまず終わった。そして、僕と痴漢ちゃんの2人暮らしが始まった。今後は痴漢ちゃんを守ってやらんと。今守るのは痴漢ちゃんだけ。そう思ってたのに…………

 

「…………痴漢ちゃん………」

「…………………」

 

 ()に庭の草むしりをしてた時、痴漢ちゃんは鬼に襲われ殺された。日陰づたいに鬼がやってきたのだ。

 

 結局守るものを1人に決めたのに、その人すらも守れんかった。強くなれども、結局何も出来んかった。残ったのはハゲ散らかした不恰好な肉体のみ。生きる気力は完全に無くなった。せやから、那多蜘蛛山に行った。

 

「………ちょうどええ山やな………」

 

 ここは鬼が住まう山。死ぬにはもってこいの場所や。そこで永遠の眠りにつく。そう思ったのに…………

 

「血鬼術 水獄鉢‼︎」

「未来のエッチな夢で見た………コンドームか?」

 

 そこで僕は出汁介と再会した。しかも上弦の鬼に襲われてた。出汁介を守らなければ!そう思うと、尽きた生き甲斐がふつふつと湧いてきた。

 

「これはこれは………チンコ見せたらなあかんなぁ‼︎」

 

 こうして、僕は出汁介の見守るという生き甲斐が出来た。普段は一緒に居られんけども、時折見守る。そんな楽しみが、再び目覚めてきた。

 

 

 

 

 他の柱が来るまで15分。このままだと持つ気がせぇへん。せやから、アレを使うべきや‼︎

 

「珍の呼吸 拾弐の型…………」

「何を…………するつもりだ?」

 

 正直、今までに何度も挑戦して失敗してきた。そしてその度に気絶して、痴漢ちゃんと出汁介に心配されたっけ。懐かしいなぁ。

 

 この技が高難度なのは、鬼の力を使うからや。長年珍の呼吸を使いまくることにより、チンコに染み付いた鬼の血。そこから鬼の力を使い自分で操り、チンコを形成する。成功すれば威力は2乗*2。失敗すれば全滅。どっちにしろ全滅リスクなら、やるしかないやろ‼︎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

二重(ダブル)‼︎チンコ2本や‼︎」

*1
淫獄さんは簡単な英語なら使えます

*2
例だと、100が10,000になります。また、攻撃力は1より大きい数で定義します。でないと攻撃力が上がらないので。




ということで、拾弐の型は二重(ダブル)でした!染み付いた鬼の血から鬼の力を利用して、チンコをもう一本生やして威力を急増する技です!

また、淫獄さん初登場の第八話がまた出てきましたね。あの時の淫獄さんの行動をお分かりいただけただろうか………

次回、お楽しみに!
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