股間の刃   作:スピリタス3世

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官能小説というのは、エッチな小説のことです。


第三話 官能小説家・前編

  side 善逸

 

 俺たちが街中を歩いていると、出汁介が、

 

「久し………ぶりだな。」

「ひっ、人違いじゃ、人違いじゃ‼︎失礼するのじゃ‼︎」

 

 黄色い着物を着て蹴鞠をしていた、女の鬼に逃げられてた。当然のことだ。

 

「嘘………だろ?」

「チンコ丸出しの大男に話しかけられたら、誰だって逃げるだろ。」

「そんなことはない‼︎」

「いや、思いっきり逃げられてたじゃん。」

 

 しかも本人は唖然としていた。どうやら逃げられた理由を分からないらしい。

 

「逃げるはずはないのに………」

「なんでだよ?」

「だって彼女は、俺の幼馴染だもの………」

「そういう妄想をしてらっしゃるんですね。」

「妄想ではない‼︎」

 

 俺だって妄想するけどさ。流石にコイツほどじゃないな。

 

「俺は昔っからおちんちん丸出しだ‼︎下など履いたことがない‼︎それをアイツは知っている‼︎」

 

 必死に変態行為をぶちまける出汁介。その必死さ、もっと別のとこでやろうよ………

 

「仮にお前が幼馴染だったとして、下半身丸出しの男に話しかけられたら嫌でしょ。知り合いにでも見られたらどうすんの?」

「普通に………その人にも話しかける………」

「お前、今までよく捕まらずに生きてきたな。」

 

 俺でさえ、知らない人のふりをしたいんだもん。女の子なら尚更。変態とデキてると思われたら嫌だし。

 

 そんなことを思いながら、俺たちは任務へと向かった。

 

 

 

 

 そして、俺たちは任務先の屋敷に着いた。今日の任務は、拐われた子供の救出。どうやら3人兄妹の長男らしい。依頼主は弟と妹なのだが…………

 

「大丈夫か、君たち?」

「「嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁ‼︎」」

 

 出汁介がその子たちに逃げられてた。

 

「俺は鬼狩りだ!鬼じゃない‼︎だから安心してくれ‼︎」

 

 知らない人から見たら、鬼より怖いと思う。

 

「なら下を履け‼︎」

「嫌だ‼︎」

「なんでだ⁉︎」

「16年間おちんちん丸出しで生きてきたんだぞ‼︎今更下なんか履けるかぁ‼︎」

「汚ねえ意地はとっとと捨てろ‼︎」

 

 コイツ、謎に意地っ張りなんだよな。もっと他で張れよ。なんでチンコ出すことに全力なんだよ。

 

「とりあえず、行動で示すしかない‼︎行くぞ、善逸‼︎」

「いや、ちょっと待って‼︎置いてかないでぇぇぇぇ‼︎」

 

 出汁介のせいで、拐われた子供の情報が分からないまま、俺たちは不気味な屋敷へと入った。

 

 

 

 

 中に入ると、そこは堤の音が鳴り響く、なんとも不気味な場所だった。一見普通の家なのに、何か違和感を感じる。前までのビビりな俺なら、すぐに泣き叫んでいただろう。

 

「なんだろう、この感じ?」

 

 でも、今は違う。何故なら隣にもっと怖い奴が居るから。声が低くガタイの良い下半身丸出しの変態。俺はコイツと関わりすぎて、怖いものを克服したみたいだ。

 

「確かに、変な感じがするよね。」

「ああ。昨日見た夢にそっくりだ。」

「夢?」

「そうだ。」

「どんな夢を見たの?」

 

 これから先、並大抵のことでは怖がらないだろう…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「エッチなことをしないと出られない部屋に閉じ込められる夢だ。」

 

 前言撤回。やっぱりコイツ怖い‼︎

 

「どんな夢見てんだよ⁉︎」

「さっき言った通りだが?」

「そんな部屋が存在するかぁ‼︎」

「俺は時々未来のエッチな夢を見るんだ。えーぶいというエッチな映画や、メスガキわからせという、新たな性癖もこれまでに見てきた。」

「それじゃあ………」

「正夢になるかもな。」

「嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ‼︎」

 

 初めての相手が出汁介になるの⁉︎俺女の子じゃないと嫌なんだけど‼︎百歩譲って可愛い感じの男の子ならまだいいよ⁉︎でもコイツ声も低いしガタイもいいじゃん‼︎何よりチンコを誇らしげに晒してる変態だよ‼︎

 

「俺だってお前相手は嫌だ。エッチなお姉さんがいい。」

「知るかぁ‼︎」

 

 しかもずっとギンギンなのが怖えんだよ‼︎どんだけ興奮してんだよ‼︎マジでいつ襲われるか分かんねえ‼︎やめてくれ!その大きさは壊れちまう‼︎

 

 

 

ポンッ

 

 

 

 そんなことを考えてると、堤の音が鳴り、

 

「小生の獲物…………」

 

 3人目の、多分変態が現れた。出汁介くらいのガタイ(宇髄さんくらい)の、身体に堤を5個くらい埋め込んだ男の鬼。

 

「やめてぇぇぇぇぇ‼︎犯さないでぇぇぇぇぇぇ‼︎女の子がいいのにぃぃぃぃぃぃ‼︎」

 

 この2人とするかもしれない。俺の初めてはこの2人かもしれない。俺の尻穴は破裂するかもしれない。二度とお婿に行けないかもしれない。恐怖のあまり、思わず泣き叫んでしまった。

 

「部屋が変わってるな。もしやお前の血鬼術か?」

「そうだ。これは小生の血鬼術だ。」

「やはりか。中々に面倒だな。」

 

 そのせいで、部屋が変わってたことに全く気づかなかった。出汁介が聞かなかったら、ずっと分からなかっただろう。というか、なんでコイツこんなに冷静なんだよ。

 

「ところで………お主は何故股間を丸出しにしている?」

「これが俺の日輪刀だからだ。」

「……………は?」

 

 ちなみに堤鬼は、出汁介のチンコに困惑していた。どうやら、この鬼は変態じゃないらしい。良かった〜!常識人に会うのは久しぶりだよ‼︎相手鬼だけど‼︎

 

「ちなみに床に散らばってる原稿用紙は………?」

「…………小生の小説だ。」

 

 そして、この鬼が変態か否かを気にするあまり、床の原稿用紙に気がつかなかった。言われてみれば、確かに10枚くらい散っている。

 

「小説家だと⁉︎」

「まあ、その通りだが………」

 

 あと、コイツは何を驚いてるんだ?小説家の鬼くらい、普通に居ると思うが。少なくとも、チンコ丸出しで歩く人間よりはいるはず……………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ならば、俺に官能小説を書いてくれ‼︎」

 

 こいつは何を言ってんだ?

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