第三十八話 変態と2人きり。何も起こらないはずがなく………
side 善逸
乱痴気騒ぎの柱稽古から数日が経ち、俺は出汁介と一緒に任務を行っていた。ちなみに他の人たちは皆無惨戦の要因だ。ハブられたのは少し悔しいけど、他の鬼を止めるのも立派な任務だろう。
「遂に丸ちゃんとヤれる……っ!」ムクッ、ムクッ
「本当に?」
「ああ‼︎」
そきて、童貞卒業を胸に秘めた出汁介は、誰が見ても分かるくらい興奮していた。どう考えても丸出しギン勃ちじゃ無理だろうに。
それにしても…………こうして出汁介と2人っきりって、なんか懐かしいなぁ。禰豆子ちゃんに炭治郎、伊之助にしのぶさん。玄弥も加えて、ちんぽこ隊として大人数で動くことが多かった。カナヲちゃんも加えたかったなぁ。
そして、昔はコイツの変態っぷりを怖がってたが、今ではすっかり慣れたもんだ…………ん?
「俺、変態に慣れてる…………?」
「成長したな、善逸。流石は非童貞だ。」
「うわぁぁぁぁぁぁあ‼︎」
いつの間にか、隣にチンコ丸出しの大男がいても何も思わなくなってしまった。昔はあれだけ怖がってたのに。ごめんよ、じいちゃん。俺汚されちゃった…………
「俺は、俺は変態じゃなぁぁぁぁぁぁい‼︎」
「嘘つけ。非童貞は皆変態だ‼︎」
そして、出汁介に嫉妬されちゃった。
「ご、ごめんって!」
コイツと一緒に生涯童貞かもと思ってたのに。人生は分からないものだ。
さてと、おしゃべりはこの辺にして、今回の任務の詳細を聞かねば。
「それより、丸ちゃんってどんな子なの?」
「なんだ善逸、浮気か?」
「違えよ!任務として相手を知ることは大切でしょ⁉︎」
「それは良かった。」
今回は出汁介の幼馴染の討伐。コイツは討伐そっちのけでヤる気マンマンだけど。ひとまず、その子の詳細を聞かねば!一瞬会って逃げられたので、正直あまり覚えていないんだよね〜。
「丸ちゃんはとてもエッチな子だ。」
「それじゃあ分かんねえよ。」
詳細っつったろ。
「まず見た目は………黄色と黒という2色の短髪。着物も黄色と黒が主体の活発な女の子だ。」
「ふむ。」
やっと言ってくれた。鬼殺隊で言うと、甘露寺さんをボーイッシュにした感じかな?
「胸は隠れ巨乳。お尻はデカ目で、太ももがすごくエッチだ。」
「ふむふむ。」
あの子、意外とデカいんだ………じゃなくて、そこを特徴として話すな!
「そして何と言っても蹴鞠好き。暇な時はよくそれで遊んでるよ。」
「それはかなりの特徴だね!」
蹴鞠してる女の子ってあまり見ないからね。分かりやすそう。
「小さい頃は彼女とよく蹴球野球をしたものだ。」
「蹴球野球?」
何それ?
「彼女が鞠を蹴り………」
蹴球はそこなんだね。じゃあ野球は………?
「俺が魔羅で打つ。」
それかよ‼︎
「汚っ‼︎何してんだよ⁉︎球をチンコで打つな‼︎」
「玉ならおちんちんに付いてるだろう?」
「そうじゃねえよ‼︎」
「それに、俺のおちんちんはとびきり綺麗だぞ?」
「出してることが汚ねえんだよ‼︎」
くそっ!ツッコミが疲れる‼︎最近はしのぶさんや玄弥とかに任せてたから、久しぶりにやるとキツい‼︎
そんなことを思ってると…………
「朱紗丸ちゃん、いつもお豆腐ありがとなぁ〜。」
「まいどことで、私も助かるのぅ!」
早速丸ちゃんがおっさんに豆腐を売ってる場面に遭遇した。
「丸ちゃん!」
「ひっ⁉︎人違いなのじゃ!人違いなのじゃ〜‼︎」
「待ってくれ‼︎俺だ!出汁介だ‼︎」
そしてすぐに逃げられた。当然のことだ。
「おい変態。警察に通報するぞ‼︎」
「変態だと⁉︎どこにいるんだ⁉︎」
「「お前だよ。」」
「俺は安全な類の変態だ。」
「「危険要素しかねぇだろ‼︎」」
おっさんと口が合うのも、当然のことだった。
side 朱紗丸
逃げるのじゃ………逃げるのじゃ………
「出汁介、諦めようぜ。」
「諦められるか!俺の初エッチだぞ‼︎」
「完全に犯罪者の発言だね。」
「うるさい‼︎俺は犯罪者じゃない、鬼殺隊士だ‼︎」
とにかく、声とは反対の方へ。なるべく路地裏に行くのじゃ‼︎
「それにしても………逃げられちゃったね。」
「安心しろ。俺のおちんちんなら検知できる。」
嘘じゃろ⁉︎そんなこと出来るようになったのかのぅ⁉︎
「エッチは出来ないけどな。」
「うるさい!珍の呼吸 漆の型 股間識覚!」
「危なっ!攻撃されるかと思った!」
ひとまず、もっと遠いとこに行かねば‼︎見つかってしまうのじゃ!
「善逸、こっちだ!」
「ほ〜い。」
マズい、近づかれてしまうのじゃ!ここは一旦、箱の中に隠れるとするかのぅ…………。幸い、この箱は到底人が入れぬくらい小さい。妾がこんなところに隠れると思わんじゃろ…………
しばらくして…………
「おかしいな。この辺りでエッチな気配を感じたのだが………」
「誰もいないね。」
遂に彼奴がやってきおった。このまま息を潜めるのじゃ………
「気のせいだったんじゃない?」
「そんなはずはない‼︎俺の股間の羅針盤が、狂うはずなどない‼︎」
「言動は狂ってるけどな。」
「絶対この辺に…………」
そうすれば、去ってくれるじゃろ………………
「見つけたぞ、丸ちゃん。」パカっ
「へっ………?」
そう思ってた、妾が甘かった…………
「これでもう、逃げられないな。」
「そう………じゃのぅ………出汁介………」
出汁介と、向き合わねばならん時が来てもうた…………