股間の刃   作:スピリタス3世

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第四十二話 媚薬 

  side しのぶ

 

 鞠鬼が藪医者を倒すみたい。鬼が共闘出来ないのは、どうやら本当みたいね。都合がいい!

 

「剣士が嫌い………か。そうなると、俺のおちんちんも嫌い………」

「貴方は剣士じゃなくて露出狂でしょう。」

「「確かに。」」

「しのぶさん⁉︎それに、丸ちゃんまで⁉︎」

 

 それじゃあ、出汁介君のことはそんなに嫌いじゃないんだ。まあどうでもいいけど。

 

「あぁぁぁぁぁぁぁ‼︎」

「あらあら、可哀想に!楽にしてあげましょうか?」

 

 それより、善逸君の帯状疱疹を治さないと!

 

「善逸君、今から行きます!」

「「「今からイきます………?」」」

 

 と思ったけど、善逸君に出汁介君、それに藪医者に最低な勘違いをされたので、やめることにした。

 

「うわぁぁぁぁ、ごめんなさいぃぃぃ‼︎」

「分かったならいいのです。それでは、治してあげましょう!」

 

 まあ、素直に謝られたので治すことにしたけど。さてと、早く治して、あの女を殺さないと………

 

「させない!血鬼術 帯状疱疹‼︎」

「おっと危ない!」

 

 危ない。私まで痒みで悶えるところだった。帯状疱疹は腹部に帯状に湿疹ができる病気のこと。あまりの痒さから、服や布団に接するだけでも悶えてしまう。今の善逸君のように。この女、そんな病気にさせようとは…………ホントたち悪い‼︎

 

「蟲の呼吸 蝶の舞 戯れ‼︎」

「きゃぁ!」

 

 代わりに毒をぶっ刺してやる‼︎

 

「といっても、効かないのよね〜♪」

「それはどうかな?」

 

 毒といっても…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「血鬼………んっ♡⁉︎」

 

 媚薬だけど。どうやら藪医者は感じて動きにくくなってるようだ。効果ありね!

 

「しのぶさん。もしかして、搾取した俺の精液で作った毒ですか?」

「その通り。といっても、ほとんどは鬼舞辻用に使ったけれど。」

 

 何やら、珠世って人が超弩級の媚薬に変えたらしい。本当にすごい人だ。

 

「お主、もしやその女と………?」

「違うぞ丸ちゃん。俺はただ自分で射精()したのを渡しただけだ。」

「すごい行動じゃのぅ………」

 

 鬼舞辻を弱体化させるために作ったもの。これはほんの残り香だけど、それでも効果抜群ね!

 

「ひっ、卑怯な………んっ♡」

「うわ〜、変態がいる〜♪」

「俺から精液を搾取して媚薬を作った貴女が言います?」

「殺されたいの、出汁介君?」

「なんて理不尽な。」

「それより早く治してぇぇぇぇぇ!」

「うるさ……いんっ♡」

 

 さぁ、とっとと鬼をやっつけちゃいましょう‼︎私の剣と、出汁介君の珍と、鬼の鞠と、善逸君の叫びで‼︎

 

「それでは、蹴球野球の時間だ‼︎」

「わ、分かったのじゃ!」

 

 えっ?今から何するの?

 

「まずは投手ならぬ蹴手、朱紗丸じゃ!」

 

 なるほど、投げるんじゃなくて蹴るのね。

 

「そして打者ならぬ珍者(ちんしゃ)はこの俺、魔羅出汁介だ。」

 

 全野球選手に陳謝(ちんしゃ)しろ、お前は。

 

「そして野手ならぬ奇行種は、我妻善逸!」

「うるせぇぇぇえ!出汁介(テメェ)のがよっぽどおかしいだろぉぉぉぉ!」

 

 分かる。

 

「一塁は井守犬子さん!」

「なんで………んっ♡」

 

 なんか急に適当ね。

 

「最後に珍判(ちんぱん)は、おちんちんに詳しい胡蝶しのぶさん……」

「打者退場で。」

「すみませんでした。」

 

 誰がチンコに詳しい人だ。あくまで医学的に知ってるだけであって、決してエロい意味じゃない!

 

「さあ、いよいよ試合開始(プレイボーイ)‼︎」

 

 ということで、なんか始まった。

 

「血鬼………」

「牽制じゃ!」

「きゃあっ♡」

 

 まずは一塁への牽制と称して、鞠鬼が藪医者に蹴球を喰らわせる。

 

「それじゃあ行くぞい!」

「おうよ!」

「それ〜♪」

「いい狙いだ。だか俺のおちんちんに、打てない玉はない‼︎」

「テメェの金玉は打てねえだろぉぉぉぉぉぉ!」

「確かに。」

 

 次に投手ならぬ蹴手が蹴った球を、打者ならぬ珍者が打つ。野手からのヤジをものともせず、

 

「あぁぁぁん♡!」

 

 一塁の藪医者が捕らえた………というより当たった。死球かな?

 

「これだから剣士わぁぁん♡」

 

 怒っても感じてるので、ただの痴女にしか見えない。

 

 

 

 

  side 井守犬子

 

 剣士………それは傲慢で、卑怯な存在。今もこうして集団で、医者である私をいじめるなんて………

 

 こうなったら、あれを使ってやろう。基本私は安楽死主義者なのだが、本当にムカついた相手は苦しめたのちに殺す。例えば今の鬼殺隊(こいつら)のように‼︎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「血鬼術 喘息‼︎」

 

 呼吸すら封じる、悪魔の病気にかけてやる‼︎

 

 

 

  side しのぶ 

 

 喘息だって⁉︎これはまずい‼︎呼吸が使えなくなる‼︎

 

「皆、逃げて‼︎何も出来なくな………っ!」

「「ごほっ、ごほっ!」」

 

 早い‼︎今までの病気とは比べ物にならない速度で、肺に到達してきた‼︎しかも鞠鬼にも効いている‼︎

 

「がはっ!」

 

 くそっ!呼吸が出来ない!身体が蝕まれていく‼︎

 

「惨めね………んっ♡」

 

 お前も惨めだろうが‼︎外で感じてるんじゃねえ!

 

「呼吸が………ごほっ、使えなくとも…………」

「何が出来るのかな〜?」

 

 そして、媚薬の効果も流石に切れてきた。マズい、マズい‼︎

 

「おちんちんは使える‼︎」

「へっ⁉︎」

「善逸……ごほっ、イくぞ‼︎」

「おう‼︎」

 

 なるほど、そうやるのか!それなら呼吸は関係ない‼︎ただエロいことを考えて、射精()すのみね!

 

「「珍の呼吸 拾弐の型 二重(ダブル)‼︎からの淫獄‼︎」」

「きゃぁぁぁぁ!」

 

 変態共が奏でる2本の旋律(せいえき)が、藪医者の首をふっ飛ばした。これで一件落ちゃ…………

 

「ま、まだよ…………首を………繋げれば………っ!」

 

 嘘でしょ⁉︎首を斬っても死なないの⁉︎そんな鬼、どうすればいいのよ‼︎

 

 

 

  side 井守犬子

 

 まだだ。まだいける。まだやるべきことがある。医者としての責務を果たし、出来るだけ多くの患者を、安楽死へと導くんだ。そのためにも、こんなところじゃ終われない……………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「恋雪さん、もうやめてくれ‼︎」

 

 何?私の手を引く、貴方は誰?




健全な野球回なので、R-18にはならないはず………です!

次回、井守犬子ならぬ恋雪の過去、お楽しみに!
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