ギャルのパンティおくれ!!   作:真田蟲

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※これは、本編の補足的な扱いです。
 あくまで番外編的なものであり、別に読まなくても本編に影響はさほどありません。
 超鈴音視点の日記調です。日記というよりも記録?
 そのため彼女の特徴である「~ネ」という語尾は使われません。
 あくまで記録なので……たぶん面白くならない。
 それでもいいぜ!という人はお読みください。





番外編4.5話

【番外編:パンツの裏側 ~超鈴音の過去改変記録その1~】

 

 

2001.1.12

 

西暦2001年に無事、時間跳躍を行うことに成功。

本日より歴史改変に向けて活動を行う。

尚、私という人間がこの時代に来た以上、本来の歴史をたどるとは限らない。

よって何が改変を促すかを確認できるように本日より記録を残すこととする。

目的地である日本にいきなり行けば怪しまれるだろう。

現在地点は中国。これより戸籍を入手後、麻帆良へと入学を試みる。

 

 

 

 

2001.1.13

 

無事、戸籍を入手することに成功。

やはり記録にあった通り、この時代は日本よりも中国の方が戸籍を簡単に用意できるらしい。

安い金でとりあえずの経歴が作れてしまうのだから。

記録では未来に英雄となる者たちが麻帆良に集まるのは2003年。

時期が重なれば余計に怪しまれるだろう。

行動を早く起こすに越したことはない。

今年の中国からの留学生枠で入学を試みる。

 

 

 

2001.2.28

 

中国の中学校からの推薦という形で麻帆良に留学生の候補として打診させる。

金で買い取った推薦だが、能力は申し分ないはずなのでおそらくは通るだろう。

結果を待つ間、当面の資金を集める。

 

 

2001.3.15

 

麻帆良学園への留学が本決定。

しかし経歴を怪しまれてか、どうやら私の戸籍や過去の経歴を調べている形跡がある。

やはり他国からの、それも魔法関係以外からの留学生は調べられるらしい。

 

 

 

2001.3.30

 

ついに麻帆良学園にやってきた。

初日から目をつけられると行動がとりにくくなるため、本日は大人しい生徒を演じる。

寮に案内されると、どうやら私のルームメイトはあのネギ・スプリングフィールドが後に受け持つことになる生徒の一人のようだ。

それどころか周囲の部屋はすべてがA組の生徒である。

このことから、私もA組への配属となっているようだ。

当初の予定と違って、彼女等と交遊関係を結ぶのが楽になった。

反面このクラスに配属されたということは学園側から関係者であると疑われている証拠でもある。

監視が付けられる可能性が高い。いや、もしくは既に監視されているか。

少なくとも不確定要素として見られているのは確かである。

今後の行動には注意が必要である。

 

 

2001.4.8

 

入学式を無事に終えて二度目の月曜日。

この一週間でクラスメートの簡単な人となりは把握した。

また、自身の地位を確立させるために様々な研究会に入会する。

計画のためには実験施設などを扱える立場が欲しい。

そしてできれば科学方面で優秀な助手となれる人材を確保したい。

また、資金集めをしていても怪しまれないだけのフェイクとしての何かが欲しい。

できれば店を開くなどして、金の流れをごまかせれば良し。

それらのことからロボット工学研究会、生物医学研究会、量子力学研究会に所属。

また、店を開くなら私の得意としている中華料理を利用することにする。

腕前を認識させるためにお料理研究会に所属した。

これらは当初からの計画に盛られていた通りの行動である。

 

 

2001.4.15

 

それぞれの研究会に所属してから一週間が経過した。

予定通り、知識の披露の成果が出る。

大学構内に個人で所有可能の研究室を得ることに成功。

また、ある程度の自由な実験に対する権限を得た。

それに乗じてクラスメートである葉加瀬聡美と研究仲間として交流を深めることに成功。

研究室を共同で使用することと引き換えに、私の実験の協力を取り付ける。

料理研究会ではクラスメートの四葉五月と交流を深めることに成功。

私が店を開くことを検討していることを話すと、協力者になってくれることを約束してくれた。

私一人が申請しても店を開くことに対する許可は下りないかもしれない。

だが申請時に彼女の名前を前に出せば、幾分許可も下りやすくなるだろう。

 

 

2001.4.17

 

中華料理の屋台「超包子」の申請が無事に通った。

屋台のほうの製作も順調に進んでいる。

同時進行で、学園の地下を走る水路の空間を拡張した格納庫の建設に着手する。

ここまでは概ね計画通りに進んでいる。

 

 

2001.4.18

 

昨日まで全て計算通りであったのに、今日にきて狂いが生じた。

工学部に山田太郎が訪ねてきたのだ。

なんでもランジェリーショップの屋台という珍妙なものを立ち上げるらしい。

その屋台の製作に協力してほしいとの依頼だった。

ここにきて歴史に狂いが生じている。

本来の時間軸の記録では、彼が麻帆良に来るのは2003年。

ネギ・スプリングフィールドと同時期となっていたはず。

これは私が時間を逆行してきたことにより生じたものなのだろうか?

それとも、私は同じようで似ているだけの、過去の並行世界に来てしまったのか。

まさか未来の英雄がすでにこの学園に在籍しているとは思ってもいなかったために調べが足りなかった。

この時間がどういうものなのか、慎重に調べなければならない。

 

 

2001.4.19

 

現在、歴史に他の誤差がないか調査中。

しかし山田太郎に関すること以外でのこれといった誤差は未だ発見されず。

だが彼という存在はこれからの地球の未来を大きく左右するために、小さな見落としも許されない。

英雄と呼ばれるだけあり、彼に関する逸話は数多く記録として残されていた。

念のため、私がもともといた時間に残る山田太郎の記録データを記す。

 

 

『山田太郎(1988生~2030没)』

 

・9月27日生まれ

・パンティイリュージョンの名で知られるマジシャン

・同時に、世界の下着シェアの実に9割を誇る「パンティYAMADA」の会長。

・どこからともなく無限にパンティを取り出して見せる様は、まるで魔法のようであったと人々に語らせる。

・しかし彼は一般人で、気も魔力も最低限人が持ち得るものしか持ってはいなかった。

・過去に二件の例があるレアスキル“U.B.W(アンリミテッドブラジャーワークス)”との関連が噂され、数多くの研究家が調査し論文を発表するも、真相は謎のまま。

・中学生のころにランジェリーショップを起業。

・瞬く間に「パンティYAMADA」は世界進出を果たす。

・また、その莫大な収入のほとんどを世界中の貧しい人々にパンティと食料を配布することに使用。

・世界中の紛争をパンティを布教することで止めてみせ、実質的な世界平和をもたらした。

・さらには世界から核ミサイルの完全な根絶までを成し遂げ、世界終末時計の針を大幅に戻した。

・彼のパンティにおけるカリスマは、地球温暖化の進行までも食い止めてみせた。

・これらのことから彼は多くの歴史家に、ネギ・スプリングフィールドと同じく【21世紀を代表する英雄】と呼ばれている。

 ネギ・スプリングフィールドが魔法界における英雄なら、山田太郎は地球における英雄だろう。

・それまでの平和の象徴が鳩であったのが、これ以降はパンティを咥えた鳩とされている。

・「さぁ、パンティの時間だ」「女性は虐げる相手ではない、パンティを穿かせて愛でる相手だ」

 「全てのギャルにパンティと安らぎを」「俺の敵だというのなら、今すぐパンティの染みにしてくれる」

  etc……などという言葉を多く残している。

・ 公式では地球における最後のテロに巻き込まれ、42歳という若さで亡くなっている。

・だが死体は発見されず、以後姿を目撃されていないことから死亡とされている。

・このテロ以降、地球上でテロ行為が行われなかったことから彼が死んだ原因となった事件を「ラスト・テロリズム」と呼ぶ。

・しかし彼の死を信じない人間も多く、諸説飛び交っている。

 曰く、あのテロは彼を快く思わない魔法使いの仕業だ。

 曰く、彼はテロで死んだのではなく、その後も生きて別の場所でパンティに埋もれて死んだのだ。

 曰く、いや腹上死だ。

 曰く、そもそも彼が死ぬはずがない……など。

 

 

 

彼が麻帆良でランジェリーショップを開くのは、歴史通りだ。

今のところは彼に関してのみ歴史が前倒しになっている状態である。

どのように接触するか検討しなおさなければならない。

山田太郎のパンティは世界に革新をもたらす。

できればこちらの味方につけたい。

未来でも彼自身、世界平和のために動いていたこともある。

性格的にはこちら側の人間だろうと推測している。

その辺をついて揺さぶれば可能性は大きい。

可能であれば、交渉に移る前に何か恩を売っておきたい。

 

 

 

 

2001.5.3

 

超包子の屋台、およびパンティYAMADAの屋台が完成。

山田太郎は明日の手品部と曲芸手品部との合同ショーに参加する予定とのこと。

明日は世界を動かす彼のパンティを見られる。期待感からか、今から胸が高鳴るのを感じた。

 

 

 

 

 

 

2001・5.5

 

ネット上で彼の手品が話題になっている。

同時に、私にとっては嬉しい時間軸における誤差が生じていた。

警察が彼について捜査しているという情報が入ってきたのだ。

なんでも学園に入学する前に、彼が駅でトランクケースを拾って届けたらしい。

そのトランクケースの中には2億円もの大金が入っていた。

ただし500万円は抜き取られ、代わりとして何故かパンティが入っていた。

警察は外見の酷似とパンティという接点から、参考人として近いうちに任意同行を求める方針でいる。

おそらくはその場で指紋の一つも採取されるだろう。

届けた本人と断定されれば、彼は困ることになるはず。

未来の英雄も最初から完全な善人というわけでもなかったのだろう。

これは恩を売る絶好の機会になる。

そう確信した。

 

 

 

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