記憶喪失の少年「零」彼の能力とは一体何なのか!?
まだまだ謎の多い人物ですが、その謎が解かれる時は来るのか?
まだまだ話としておかしい所があるかもしれませんが、どうぞ温かい目でご覧ください。
それでは、東方追求録 第二話どうぞー
~能力と弾幕ごっこ~
零:「僕の能力は...」と零が言おうとした時、
???:「霊夢ーーーーーー!!!!」と外から大声と共に誰かが境内に突っ込んでくる。
霊夢:「はぁ~ま~たメンドクサイのが来たわ...」とため息を吐きながら外に出る霊夢。
霊夢:「魔理沙...アンタ、来るタイミング悪くない?」と魔理沙に話しかける。
魔理沙:「おいおい!そりゃあ、ないだろ霊夢?」と霊夢の言葉に不満を漏らす。
そこで初めて、零の存在に気付く魔理沙と思案顔の零の目が合った。
魔理沙:「お!外来人か?霊夢」と聞く。それに対して、
霊夢:「そうよ。紫と藍に姿を見られずに、博麗大結界に干渉せずに入ってきた外来人よ」と皮肉たっぷりに言う霊夢の言葉に耳を疑う様な様子の魔理沙が聞き返す。
魔理沙:「なんだそのバケモン...」とこの言葉の意味が分かる奴が聞けば同じような反応をするであろう反応をする。まあ、普通の反応だろう。
霊夢:「だそうよ?怪物さん?」とこちらを見てくる霊夢。
零:「いや、僕がやったわけではないんだけど...」と困った様に言う。
零:「そんなこと言うなら、能力教えな~い!!」と言う零に、
霊夢:「ちょっとズルいわよ!」と怒る霊夢。それに、
零:「じゃあ、弾幕ごっこで決めよう?」と言い出す零。
その零の発言に魔理沙が大きな声で爆笑した。
零:「ちょっ...何?」と魔理沙の行動に驚いたような零。そんな零に、
魔理沙:「お前、外来人がいきなり弾幕作れるわけないだろwww」と大笑いだ。
零:「そんなに言うなら、勝てるよね?魔理沙?」と魔理沙へと挑発する零。
魔理沙:「良いぜ!その勝負買ってやるよ!!」と余裕な態度の魔理沙。
二人の間にバチバチと火花が飛び散っているような錯覚に陥る程だ。
霊夢:「紫。いざって時は...」
紫:「えぇ、分かってるわ...一応、警戒はしておくわ」
霊夢:「ありがとう」
魔理沙:「しょうがないから、スペルカードは使わないでやる!」と余裕綽々の魔理沙に対して、不敵な笑みを浮かべ、どこか余裕が見て取れる零は、
零:「さっさと始めようか?」と魔理沙の皮肉をサラッと受け流す。
魔理沙:「良いぜ!こっちの準備は、ばっちりだ!!」と伝えると、
零:「じゃあ、始め!」と声高らかにスタートの合図をした。
魔理沙:「さあ!まずは小手調べだ!これを避けてみろ!」と弾幕を放つ。
零:「弾幕って、この隙だらけのが?」と魔理沙に聞き返す零。
その言葉通りに、弾幕をスルスルと抜けてくる。
魔理沙:「大口を叩くだけの事はあるな!なら、これはどうかな?」
と、魔理沙の弾幕の密度が濃くなっていく。しかし、
零:「何か変わったの?多少、スキマが無くなっただけだよ?」と言いながら、難なく避けていく零に、驚きを隠せない魔理沙。
魔理沙:「お前、本当に外来人か?化け物すぎるだろ...!?」と一気に弾幕を濃くする魔理沙。
零:「ただの記憶喪失の外来人だよ...」と余裕の表情を崩さない零。
時を同じくして、縁側で二人の戦いを見守る三人は、
紫:「本当に簡単に避けていくわね...」と驚きを露わにしている。
藍:「魔理沙の弾幕の穴をしっかりと目で捉えていますね」
藍:「とても初めて弾幕ごっこをしている人間の動きではないですね」
藍のこの発言は、この場の総評と言えるだろう。
霊夢:「......」
紫:「ね、ねえ?霊夢?どうしたのずっと黙って...」
霊夢:「...違う...」
紫&藍:『えっ?』
霊夢:「あいつは魔理沙の弾幕を知っている。あいつの動き方がそれを物語ってる」
紫:「...」
藍:「そんなわけ...まさか、それが彼の能力?」
紫:「他者の記憶に干渉する感じの能力かしら?」
霊夢:「能力じゃない。どこで知ったか知らないけど、魔理沙の癖や弾幕の特徴を知っている」
霊夢:「でも、能力ではない。少なくとも『彼自身』の能力ではない」
私の勘と経験則だが、能力を発動すると、基本的に霊力・魔力・妖力などの力が揺らいだり、一瞬の制御の乱れの様な「力の波」が起きるのだが、それが一切、感じ取れなかったのだ。私が見逃した可能性はあるが、恐らく、それはないと言える。
霊夢:「紫。魔理沙がもし、スペルカードを使ったら...」
紫:「スキマで止めろっていうんでしょ?」
霊夢:「えぇ...お願いね?」
紫:「フフフ。任されました」
こういう時の紫は心強い。
零:「さて、どうするの?無意味にこのまま打ち続ける?」
魔理沙:「まさかここまでやるのかよ!?!!」
完全に読みが外れた!!こいつの実力は、霊夢や紫に匹敵するレベルだ!!実際に、私の弾幕を避けて見せた零の動きは、霊夢の回避能力並だ!悔しいが、あいつの言う通りに「打つ手なし」というわけだ。
零:「ねえ?このままやってても埒が明かないからさ...」
零:「スペルカード使って良いよ?そのスペカが終わっても僕が立ってたら僕の勝ち」
魔理沙:「逆にお前が倒れていたら、私の勝ち...だな?」
零:「そういうこと。シンプルだろ?」
魔理沙:「その余裕、後で後悔するぜ?」
そう言いながら、上空へと飛び立つ魔理沙。
それを見ていた紫がスキマを開こうとした瞬間、
零:「紫さん。霊夢。余計な事しないでね?」と言う零。
釘を刺されてしまったが、このままでは零が...!!
零:「心配しなくても大丈夫。だから、そこで見てて?」
霊夢:「...嘘だったら、許さないわよ?」
紫:「ちょっと!?霊夢!!どういうつもり!?」
零:「了解!」
そんなこんな話をしている後ろで八卦炉に魔力を注ぐ魔理沙。
魔理沙:「この後に及んで、そんな余裕を持てるとは...!!」
零:「余裕と言うより、余力を残してるってだけ...」
魔理沙:「さあ!行くぜ!!零!!」
零:「来い!!魔理沙!!」
魔理沙:「スペルカード発動!!!!」
『恋符「マスタースパーク」』
凄まじい極太の光のレーザーが零目掛けて発射される。
零:「フフフ...ここまで予想通りだと、可笑しくて仕方ないや!!」
零:「...追想...」
『マスタースパーク』
魔理沙:「んな!?マスパを撃っただと...」
二人の放った『マスタースパーク』は真正面から激突し、お互いの攻撃を相殺した。マスパの余波によって起きた土煙が晴れると、その場に座り込む魔理沙としっかりとその場に立っている零。
零:「はい!僕の勝ちだね?魔理沙」
唖然とした様子の魔理沙。それもそのはず、魔理沙の「マスタースパーク」を零も放ったのだ。
紫:「嘘......私まだ寝ぼけてるみたい...ねえ?藍、霊夢」
藍:「残念ながら夢ではないかと...紫様」
霊夢:「そうね...現実よ...紫。信じられないけど...」
全員がこの奇妙な現実を受け入れられずにいた。ただ一人を除いて...
零:「と、言うことで...僕の能力の公開はまた別の時にって事で」
と全く疲れた様子もない零。
零:「さてと、魔理沙起きて~?」
魔理沙:「...はっ!お前、どうしてマスパを使えて!!!?」
零:「いや、阿呆か?マスタースパークも分類上は魔法だわ」
零:「さらに言うなら、ユニーク魔法だけど特殊魔法ではない」
零:「つまり、魔法が使える奴なら、努力次第で使える様になるの。分かった?」
魔理沙:「んな...!?それは私だって知ってる!!」
魔理沙:「私が聞いてるのわ!お前がいつマスパの術式を知ったかだ!!」
零:「戦いながら鑑定・解析したに決まってるじゃん?」
魔理沙:「お前、それがどれだけ難しいことだか分かってるのか!?」
零:「術式自体はそこまで難しくないからね」
零:「強いて言うなら、威力を追求したからか、魔力の消費が激しい。ってとこかな?」
どうやら、本当のようだ。すると、可笑しくて仕方ないといった感じに魔理沙が、
魔理沙:「ははは...ここまで一方的にやられたのは、霊夢以来じゃないか?」
魔理沙:「なあ!零!!また、弾幕ごっこしようぜ!!」
零:「良いよ?でも、次も僕が勝つと思うけどね~」
魔理沙:「言ってくれるな!!次こそは私が勝つんだぜ!!」
二人が仲良くなっている間、呆然とそれを眺める霊夢、紫、藍。
霊夢:「あの少しの間にマスパを模倣するなんて...!?」
圧巻の一言に尽きる。戦いの最中に相手の魔法をコピーして使えるなら、最初から魔理沙は不利な状況で戦っていたということだ。それを魔理沙に気付かれずに不利な方に戦況を誘導して見せたのだ。
霊夢:「強いわね、あいつ...」
紫:「ええ、私達と対等ぐらいには戦えるんじゃない?」
藍:「私は勝てるか怪しいぐらいですよ...」
などと、こちらが議論していると、
零:「そうだ!魔理沙。一つ聞いてもいい?」
魔理沙:「なんだ?」
零:「魔理沙って、水属性だよね?五行の」
魔理沙:「おいおい...いつ私の属性を知ったんだ?って、今、調べてたのか...」
零:「正解!正解!!大正解!!」
零:「どうして、扱いづらい火属性や適性の弱い星属性を使ってるの?」
魔理沙:「弾幕は火力だろ?火力を求めるとこっちの方が良いんだよ」
零:「相剋の水剋火の関係上、水属性の方が火力は出ると思うけど?」
魔理沙:「弾幕ごっこは、スペルカードの美しさを競うものだからな」
魔理沙:「水属性の魔法は、火力はあっても見た目が地味だからな...」
零:「うぅーん...そんなに地味かな?水属性?」
魔理沙:「パチュリーぐらいの魔法の知識や適性があれば出来るかもだが...」
零:「え?あるじゃん、適正。魔理沙」
魔理沙:「確かに適正はあるが、知識がな~」
零:「教えようか?水属性の魔法」
魔理沙:「え!?お前、水属性の魔法使えるのか?」
零:「うん」
零:「基本の五属性使えるよ?」
魔理沙:「すごいな!!お前...!!パチュリーやアリスと同じタイプか~」
零:「基本的には、自分の属性を極めれば、他の属性も上達が早くなるし」
零:「自身の属性を極められなければ、他の属性なんか極められる訳ないからね」
魔理沙:「分かった!私に水魔法を教えてくれ!!零!!」
零:「分かったよ!僕が知る限りの魔法の知識を魔理沙に教えるね!!」
魔理沙:「目指せ!打倒、霊夢ー!!」
零:「おぉ~!!」と二人で盛り上がっている。
霊夢:「それ、私の前で言う?」
紫:「あらら...大変そうね?霊夢」
霊夢:「他人事だと思って...!!」
紫:「実際、他人事だからね~仕方ないわね~」
魔理沙:「おっと、もうこんな時間か...」
零:「まだ夕方だけど?魔法の研究?」
魔理沙:「お?わかるか?そうなんだ!もう少しで完成...」
霊夢:「はいはい!!話の続きは明日にして?帰るんだったら、さっさと帰る!」
魔理沙:「じゃあ、また明日な!零」
零:「うん!」
そう言うと箒に乗って、飛んで行く魔理沙。
霊夢:「さて、夕飯の支度しなきゃ。紫達はどうする?」
紫:「え!食べて行って良いの?」
霊夢:「作るの零だし、食材はそっちの持ちね?」
藍:「零さん。料理作れるんですね」
零:「まあ...作れますよ」
零:「食材あったかな~?」と言いながら、『鍵』を取り出す。
霊夢:「何、その鍵?」
零:「マスターキー」
霊夢&紫&藍『何のマスターキー?』と三人が頭に「?」を浮かべる中、鍵を握ったまま、
零:「オープン!!」と唱えると、
零の前に木製の扉が現れたのだ。もはや、今日何度目かも分からない驚愕だった。
霊夢:「圧巻ね...!!」
紫:「私、目が回りそう...」
藍:「物凄い量の食材が保管されていますね」
三人がそれぞれの感想を零す中、一人で食材をかき集めている零。
扉が現れた後、持っている鍵を扉の鍵穴に差し込んで開けると、中には無限にも等しい空間が広がっていた。
更に驚くべきは、その中に一生掛かっても食べきれなさそうな数の食材が保管されていたのだ。
零:「これと、あれと、それからこれ!」
零:「よーし!これで全部かな~」
そういう零の腕には色々な食材が抱えられていた。
零:「それじゃあ、さっさと料理しちゃおう!!」
謎の空間から戻ってきて、零が台所に向かってから数十分後...
博麗神社の台所から良い匂いがしてくる。
霊夢:「この匂いは...!!」
零:「出来たよ~」と、零が持ってきたのは、
霊夢:「鍋!!」
紫:「美味しそう♪」
藍:「確かに。大人数ならちょうど良いですね」
一同『いただきます!!』
零:「どう?美味しい?」
紫:「美味しい!!」
藍:「はい!とても美味しいです!!」
零:「良かった~」
紫:「これは、お店がだせるわね!藍」
藍:「確かに。このレベルならお店で出せるレベルですね!」
零:「そこまで言われると照れちゃうな~///」
三人が楽しく会話する中、一人無言の霊夢。
霊夢:「...」黙々と鍋の中身を殻にしていく。
零:「霊夢...そんなに焦らなくてもまだあるよ?」
美味しそうに鍋を食べる霊夢とそれを見つめて嬉しそうな零。
何とも幸せな空間に、紫や藍も思わず笑顔になる。
そうして、楽しい夕食の時間があっという間に過ぎて、気付けば夜の八時に差し掛かっていた。
紫:「それじゃあ、私たちは帰るわね?夕飯ご馳走様!零」
藍:「ご馳走様です。零さん」
零:「さようなら!紫さん、藍さん」
二人に挨拶をして、部屋に戻ると、二人分の布団が敷いてあった。
どうやら、霊夢が敷いて置いてくれたようだ。
自分の布団に入り、寝る準備を始めると、
零:「...ッ!!......」いきなり、頭痛のようなものが一瞬起こったが、すぐに収まったので、大して気にも留めずに眠りに就くのだった。
一抹の不快感から目を開けると知らない部屋の中に居た。
零:「ここは...?」
全く見覚えがない部屋。これが自分の失った記憶だというのだろうか?
そんなことを考えていると、誰かが部屋に入ってきた。
見た目は、5歳程の子供に見えるが、一つ大きな違いがある。
羽だ。背中から羽が生えているのだ。そして、口元から見える牙から予想するに、
零:「...吸血鬼、か...」
すると、いきなり、場面が変わって、赤い空が広がる世界?に飛ばされた。
零:「今度は何処だ?」
そう思い、振り返ると、
一面、空と同じくらいに真っ赤な『血の海』になっていたのだ。
零:「......え?...」
言葉が出なかった。
そんな地獄の中で一人、笑顔で笑っている少女が居た。
先程の吸血鬼の少女と似ているが、別人だろう。
先程の少女の羽が蝙蝠の羽に近かったのに対して、こちらの少女は宝石のような物がついているのだ。少女がこちらの存在に気付いて、ゆっくりと近づいてくる。
押し潰されそうな存在感と異質な狂気に完全に飲み込まれそうになり、その場から逃げようとするがまったく言うことを聞かない足。
零:「あ...あ......あああ...」
体の奥底からくる危険信号が、更に僕の意識を混乱の中に絡めとっていく。
零:「う...うわああああああああああああああああ」
第二話どうでしたでしょうか?
零の能力の開示はまだ先になりますが、近い内に明かされると思います。
それと、この次のお話くらいから新しい章に突入していこうと思います。
最後にこのお話が気に入って頂ければ、コメント・お気に入り登録よろしくお願いします!
では、次回“東方追及録”第三話「謎の記憶と異変の兆し」お楽しみに~!!