藤原飛羽真は勇者である   作:まち針ミシン針

2 / 3
案外早めに出せました。
早速本編どうぞ。


第1話 わしおとうま

「兄さん起きて……?」

「ん……、須美。おはよう。」

「おはよう兄さん。早く居間にきてね? 今日は私がお味噌汁作ったんだから!」

「お!それは楽しみだ。じゃあ、すぐ行くから。」

俺の朝はいつも妹の須美に起こしてもらってる。

というのも、俺は朝に弱い傾向にある。この家にきてまだ須美が来てない頃は殆ど朝は登校時間ギリギリだったもんだ。

けれども須美が来てからはほんとに健康的に生活出来てると思う。身長も伸びたりしてる。睡眠って大切やねw

 

「父さん、母さん。おはよう。」

「おはよう飛羽真。」

「おはよう。」

「そういえば昨日もあったんだろう?」

「うん。でもまぁ弱い方の相手だったから1冊変身で済んだよ。」

「そうか、ならよかったよ。」

 

昨日あったバーテックスとの戦闘についての話になった。

結局昨日は、それほど強くはなくかなり楽に倒す事ができた。

そうこう話してる内に朝ご飯が来た。

 

「今日のお味噌汁はお嬢様がお作りになられたのですよ。」

 

かなり健康的であろうちょっと豪華な朝ご飯。前世の時なんかパン1枚だけとか普通にあった事考えると、めっちゃいい。

 

「お口に合うといいのですが……」

「美味しそうじゃないか、いただこう。」

「だね、須美、いただきます。」

「どうぞ。」

 

美味い!!

やっぱ須美の作る料理は美味い。朝から幸せだ。

 

 

 

「おはよう飛羽真!」

「おはよう!」

 

俺は中等部1年だから須美とかとは一緒じゃないんだよなぁ……

まぁいつも通りに友達と話したりして朝の会を迎える。相変わらずそんな連絡とかは聞いたりしないで小説の案を頭の中で出したりしてる。

昨日は授業中にバーテックスの野郎が来たお陰で帰りがとんでもなかったからな……今日は来ないでくれ。決してフラグではな……

時が止まった。よりにもよって今かよ……まぁこうなってしまってはやるしかない。軽く体を伸ばして戦う準備をする。

 

「さぁこい!」

 

一瞬にして景色が変わる。戦いの場だ。

いつも通り烈火とブレイブドラゴンを出す。

ひとつ思った。俺のリスポーン場所、おかしくね?明らかバーテックスらしき奴がすっげぇー遠くにいるんだけど……

まぁいい!いくぞ!

 

ブレイブドラゴン

 

烈火抜刀!

 

「変身!」

 

ブレイブドラゴン!

 

「ハァ!」

 

一瞬にして戦う姿に変わる。

「よし急げ!」

 

明らかに人間離れした脚力で移動していく。

ん?よく見ると誰か既に戦ってる?あれは須美に銀に園子?

そうか、勇者として今回から戦線に加入って事か。ありゃピンチくさいな……もう速攻にいくぞ!

 

「ハァ!」

 

バーテックスに後ろから一撃刻み込んだ。攻撃は効いているようだ。

 

「あれって誰?」

「あの声は……兄さんだわ!」

「とう兄?」

「と、とう兄!?」

「兄貴じゃん!」

「兄貴!?」

「ごめん、遅くなった!お前達初戦闘なのに悪い!」

「何とか大丈夫っすよ。」

「私もよ、兄さん。」

「私も〜」

「ならよかった。俺がサポートするから3人で決めてくれ。」

「わかったわ!」

「了解っす!」

「OK〜!」

「よし、あいつらには経験が必要だからな。動きを止めよう。」

 

ジャッ君と土豆の木

〜とある少年がふと手に入れたお豆が木となる不思議な話〜

 

左側に差し込む。そしてそのまま抜刀する。

 

烈火抜刀!

 

ワンダーライダー!

ドラゴン!ジャッ君と土豆の木!

〜2つの属性を備えし刃が研ぎ澄まされる〜

 

これが2冊変身。フォーム名的にはドラゴンジャッ君って所かね?

左の腕にツルのような奴が巻きついた感じ。

 

「くらえ!」

 

地面からツルが生え、バーテックスを拘束する。

これでここから動けないはずだ。

あとはあいつらが決めてくれれば終わりだ。

バーテックスは今、まるでハイドロポンプのような水攻撃をし、園子の盾を3人協力して押し返している。その調子だ。

 

「「「オーエス!オーエス!」」」

「今!」

「「突撃〜!」」

「鷲尾さん!」

「狙いずらい……」

「ミノさん、振り回すよ〜!」

「やっちゃえ!」

「うんとこさー!」

「三ノ輪さん!」

「うぉー!!」

 

でかい水の球を破壊した。よし、

 

「いけー!銀!」

「いかせるかァー!」

 

やりきった!初戦闘にしては凄いな。

 

「どうだ!」

 

そうすると、あたり1面の雰囲気が変わった。鎮火の義だ。

 

「ミノさん、大丈夫?」

「おう、ガッツリ弱らせてやった。」

「おかげで、始まったよ。」

 

桜が舞降る。それを確認し、俺はドライバーから本を取り、変身を解く。

 

「綺麗……」

「だな……、お疲れ様須美。」

「兄さんこそありがとう。助けに来てくれて。」

「どうって事ないさ、これからもあるんだし。なによりもっと強いバーテックスはまだいるんだし。」

「うん……」

 

何か思う事があるみたいだな。考え過ぎないといいけど。

 

「撃退……」

「出来た……」

「「やったァー!!」」

樹海が消えていく。御役目は終わったらしい。よかった、みんな無事で。

これからは俺だけじゃなくなる。あの3人はなんとしてでも守り抜かないと。絶対だ。

 

 

気づけば大橋にいた。いつも通りだ。

 

「学校に戻る訳じゃないんだ。」

「そうなんだよ、酷い時はもっと酷いけどな……」

「そうなんだ〜」

「やっべ!上履きだ!」

「ほんとだ!」

そういや俺も中履きじゃん。

 

「そういや、樹海撮ったんだ〜、あれ?樹海じゃなくなってる?」

「写らないんだね〜。ん?」

 

須美が固まったままだ。園子よく気づいたな。

 

「おーい鷲尾さん?須美さん?すみすけ?」

 

 

 

その後、家に帰ってきた。俺はゆっくりと小説を執筆し、キリのいい所で切り上げ、その日は寝た。

 

 

 

次の日

 

「昨日も御役目?」

「そうそう。」

「飛羽真、お前大変だな……」

「まぁぶっちゃけ確かに?」

「あはは!」

 

俺の御役目について、クラスの奴らは知っている。授業中急に消えてももう慣れてきたらしい。慣れるほど俺が戦闘してるって事でもあるけどな。

そんなこんなであっという間に1日が過ぎ、放課後になった。

どうやら祝勝会をするらしく、俺も参加する事に。なにより須美からの提案だったらしい。あの須美からとは……、少しづつ勇気も出せるようになってきてるのかな。兄として嬉しい限りだ。

 

「ええっと…… 今日という日を無事に迎えられた事を大変嬉しく思います。ええっと……」

「須美。長いぞ〜。」

「確かに、硬っ苦しいぞ、乾杯〜」

「ふふ、ありがとうね、すみすけ。私もね、すみすけを誘うぞ誘うぞって思ってたんだけど、でも中々話せなかったからすっごく嬉しいんだよ〜」

「うんうん。鷲尾さんから誘ってくるなんて始めてじゃない?」

「実はそうなんだよ〜。」

「そうだったのか〜。」

「合同練習もなかったしな〜、なのに私達初陣よく頑張ったんじゃない?」

「ああ、始めてとは思えないぐらいだったよ。よく頑張った!」

「ありがとうとう兄〜、私も興奮しちゃって、ガンガン語りたかったんだよ〜」

「私も……実はその……話をしたくて2人と兄さんを誘ったの。」

「私ね、2人の事あまり信用してなかったと思う。それは2人の事が嫌いとかそういうのじゃなくって、私が人を頼るのが苦手で……」

「すみすけ……」

「でも、それじゃ駄目なんだよね。1人じゃ……、私1人じゃきっと何も出来なかった。2人に兄さんが居たから、あの……その……これから私と仲良くしてくれますか?」

「ふふ。もう既に仲良しだろ?」

「嬉しい。私もすみすけと仲良くしたかったんだ。私も友達作るの苦手だったから……」

「乃木さん……」

「すみすけも同じ思いだったんだ〜、嬉しいな〜すみすけ。」

「あの〜乃木さん。」

「はーい」

「いつの間にか言ってるすみすけって何?」

「そういや確かに、最初名字で呼んでたよな。」

「あー、いつの間にかあだ名で呼んでた〜。」

「自覚なかったのかよ……」

「嬉しいけどその……あまり好きじゃないかな……」

「じゃあわっしーなは?アイドルっぽくって良くない?

「もっと嫌よ。乃木さんもそのこりんって呼ばれるの好きじゃないでょ?」

「わ〜素敵〜。」

「ごめんなさい、忘れて。」

「あ、じゃあ閃いた!『わっしー』どう?」

「うーん。」

 

園子めっちゃ面接輝かしてるw

 

「まぁ、それでいいかな。」

「よろしくね!わっしー!」

「よし、じゃあ私の事は兄貴みたいに銀って呼んでよ!三ノ輪さんはよそよそしいな〜」

「そうだね」

「ははは、まぁいっか。よーし、それじゃあ今日という日を祝ってみんなでここの美味しいジェラートを食べよー!」

 

この祝勝会でちょっとずつだけど、3人の仲が深まった事はほんとによかったと思うな!いい仲間になりそうだし!

そういや、醤油豆ジェラートって何?w

 

 

 

 

OP「エガオノキミヘ」

 




第1話分こんな感じです。
久々こんな長いの……
次回もまぁゆっくり更新していきます。
感想なども受け付けてるので良ければ。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。