須美達3人の初実戦からすぐ、2体目のバーテックスが来た。
今回はとんでもない強風を起こす奴だ。俺らは立っていられるのがやっとなレベルだ。
こんなんじゃラチがあかない。かなり体にくるが3冊変身で一気に決める!
「須美、銀、園子、お前達は飛ばされずに耐えていていれ!俺がアイツをどうにかする!」
地面にさしていた烈火を地面から抜き、思いっきり飛ばられる。
「兄貴!」
「大丈夫だ!」
俺は烈火をドライバーに差し、黄色と青色の本を取り出す。
ニードルへッジホッグ
〜この弱肉強食の大自然で幾千もの針を纏い生き抜く獣がいる〜
ピーターファンタジスタ
〜とある大人にならない少年が繰り広げる夢と希望のストーリー〜
ヘッジホッグが真ん中、ピーターファンタジスタを右側に差し込む。
そして抜刀!
烈火抜刀!
3冊の本が重なりし時聖なる剣に力がみなぎる!
ワンダーライダー!
ドラゴン!ヘッジホッグ!ピーターファン!
〜3属性の力を宿した強靭な剣がここに降臨〜
「お〜。兄貴の姿がカラフルになった!」
「すごいすご〜い!」
「兄さん、3冊って事は更に強くなってるっ事だよね!」
「ああ!」
フォーム的にはドラゴンヘッジホッグピーターって所かね?
まぁ3冊変身は体に負担がやっぱりデカい。早めに片付けないと!
始めに右側の力で相手の所に巻き付ける。
そっから一気に接近していく。
「はァ〜!」
ニードルヘッジホッグ
「くらえ!」
烈火で一撃をいれる。そしてヘッジホッグを押した効果発動。
針を相手にぶっ刺して本体を攻撃。かなり効いてるようで動きが止まった。
「今だ!」
「「「了解!」」」
須美が遠距離からクロスボウで、銀と園子が近接で一気に方をつけた。
無事2回目の襲撃も死傷者なしで御役目を全うできた。
「飛羽真さん無茶し過ぎ!」
「はい……」
「それに貴方達もよ。」
「「「はい……」」」
そして今、さっきの戦闘の反省会のような物を行っている。
今須美達に説教?しているのが須美達の担任の安芸先生。とってもいい人だ。
「御役目が成功して現実への被害も軽微な物で済んでるからよくやってくれたと思うけど。」
「それは三ノ輪さんに乃木さん、なにより兄さん達が頑張ってくれたおかげです。」
「はぁ……、飛羽真さんがいたとしてもどうにかなっていたかもだけど、それだと危ない戦い方になっていたはずだし、なにより3人の連携不足ね。そして飛羽真さんの負担も大きくなってしまうわ。今回は3冊使ったんでしょう?」
「そうっすね。」
まぁ言われてみれば今回は俺なしでも行けたであろう相手だったと思う。
俺がいたとしても今思うとピータファンとの2冊変身だけでも行けた気がする。
「飛羽真さんは遊撃で行けるから大丈夫だとして、あとは3人の中でリーダーを決めましょう。乃木さん、隊長いけるかしら?」
「私ですか……?」
「あたしはそうゆうの柄じゃないから、あたしじゃなければどっちでも。」
あ、須美隊長狙ってた感じだな……、まぁでも今の須美じゃ若干厳しい感じもあるし、銀は本人も言ってる通りリーダーって感じでは無いし、まぁ園子にはいざという時の閃きがあるからな。適任は園子かな……
「私も乃木さんが隊長で賛成よ。」
あら、案外あっさり了承しちゃったよ。でもありゃ自分がやらんとって感じだな。まぁ反対ないんじゃ俺も特に反対する理由ないし。
「俺も園子でいいと思うぞ。」
「じゃあ乃木さんで決定ね。神託によると、次の襲撃までの期間は割とあるみたいだから、連携を深める為に合宿を行おうと思います。」
「「「「合宿?」」」」
OP「エガオノキミヘ」
〜合宿当日の朝〜
既に園子は俺に膝枕されて寝てる。須美は銀が中々来ない事にイライラしている。
「……遅い!三ノ輪さん遅い!」
「わりぃわりぃ、遅くなっちゃって。」
「遅い!あれだけ張り切ってたのに10分遅刻よ!どういう事かしら!」
「色々あって……悪いのは自分だけどごめんよ、須美。」
「この際だから注意させて貰うけど三ノ輪さんは少し生活がだらしないと思うわ。勇者として選ばれた自覚を・・・」
「あれ?お父さんここどこ?」
「起きちゃったか。まだバス停だからゆっくり寝てな?」
(兄さんはともかく私がしっかりしないと…… この美しい国を守る為に!)
今回は主に須美、銀、園子の連携などの為の合宿になっているから、基本的に俺は別での行動になってる。とはいえまぁあの3人を見ながらやってはいるが。今回の俺の目標としてはワンダーコンボでの変身を完成させる事に決めた。ブレイブドラゴン、ストームイーグル、西遊ジャーニー、この3冊での変身だ。今はある程度派生3冊であれば余裕程度まで行けているのであと少しになっている。
「とりあえず2冊変身から行って見るかぁー……」
ブレイブドラゴン
ストームイーグル
〜この大鷲が現れし時、猛烈な竜巻が起こると言い伝えられている〜
烈火抜刀!
竜巻ドラゴンイーグル!
烈火2冊
〜荒ぶる空の翼竜が獄炎を纏い、あらゆるものを焼き尽くす〜
「よし!とりあえずストームイーグルは成功!」
まぁまぁ、2冊はもう大丈夫だ。
続いてもう1つ試す。
西遊ジャーニー
〜とあるお猿さんの冒険記、摩訶不思議なその旅の行方は……〜
一旦ストームイーグルを外して1番右のレーンに西遊ジャーニーを置き、烈火を抜いた。
烈火抜刀!
奇跡の西遊ドラゴン!
烈火2冊
〜ウッキウキのお猿さんも加わり火炎の剣が舞い踊る!〜
「よし、こっちも成功!この調子で……」
ストームイーグル
ストームイーグルワンダーライドブックを空いている真ん中のレーンに置いた。
ここは集中だ……
「フー、ハァ!」
烈火抜刀!
「う、なんだこれ、熱すぎる、ぅ、うわぁ!!」
ドーン!!
「え、爆発!!何が起こったの!?貴方達、一旦休憩にしてていいから!」
「何何えらいこっちゃになってるぞ!」
「すご〜い!燃えてる〜!」
「あれってもしかして兄さんが行った方じゃないの!?」
「そしたらアタシたちも行かなきゃだな、行くぞ、園子!鷲尾さん!」
「わかったぁー!」
「ええ!」
数時間後……
ん……?
ここは……?
「よかった!兄さんが目を覚ましたわ!」
「兄貴、大丈夫なんすか!?」
「俺は一体……?」
「私達が向かった頃には既に倒れていたわ飛羽真さん。何が起こったのか説明してくれる?」
うわぁ……安芸先生お怒りモードかぁ……
こりゃもう腹くくろう。
「3冊変身でワンダーコンボを完成させようと練習してたら余りの力に耐えきれなくて多分ああなったんだと思います……すみません……」
「まぁ何事もなかったから良かったけど気をつけなさいよね飛羽真さん、この中で1番年上なんだからしっかりしてくださいね。」
「以後、気をつけます……」
そんなこんなで結局ワンダーコンボでの変身は合宿中には出来なかったが、須美達は結構いい合宿になったみたいだったのでとりあえず安心だな……
「おはよう飛羽真。」
「おはよう賢人!」
合宿が終わってから初の登校。声をかけてきたのは親友の賢人。
「合宿どうだったんだ?」
「まずまずってとこかなぁ……、でも俺はまだまだ鍛錬が必要だなって感じたよ。」
「そっか、ほんとに最近になって飛羽真御役目で大変そうだよな。いきなり教室からいなくなる事もあるし……」
「ははは……、でもまだ大丈夫だよ。」
「ならいいんだが……、何かあったら俺にいつでも相談しろよ。」
「ありがてぇよ、賢人。そん時は頼らせてもらうよ。」
「おうよ。」
賢人はほんとに良い奴だ。日頃の何気ない愚痴とかも聞いてくれたりする。御役目の事は詳しく話せないけどそれでも十分支えになってくれているのはほんとにありがたい……。
その日はいつも通りに過ごし、とっくに放課後。家に帰り、特にやる事もないので小説のネタを考えつつ、ゆっくりしていた。
そういやとふと安芸先生に言われた事を思い出した。
「次の襲撃の時、飛羽真さんはなるべくあの3人を見ていてバーテックスに対しては余程の事がない限り攻撃はしないで欲しいの。もちろん命に関わる事があればそれは助けてあげて欲しいけど……、あの3人の成長を見てて欲しい。」
「わかりました。でもあの3人、合宿あけてかなり良くなってきてますから。」
「そうね。それも見越してよ。あと飛羽真さんがいない時はあの3人だけで戦わなくちゃいけないのだからね。」
そんな会話を思いだしていた時、全てが止まった。
どうやら来たらしい。
さて、バレないように見てますかね……
結果としては今回は俺は必要なかった。
3人で力を合わせて見事にバーテックスを倒してみせた。
銀の根性と園子を作戦にはあっぱれだったな。
須美も今回の戦闘を通して、この3人でのチームプレイの必要性も理解しただろうし、何より絆がグッと深まったと思う。
俺も早いとこワンダーコンボの変身成功させないとな!
ED「トモダチ」
いやー、お久しぶりですね……
どんだけ期間あいてんねん!って話ですよね……
いやー、ほんとに申し訳ない。
これからもクソマイペースでも投稿頑張ります。