ぶくぶく茶釜が復活す   作:タイタンの掟

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原作:オーバーロード
タグ:R-15 残酷な描写 アンチ・ヘイト オリジナル展開,独自設定,キャラ崩壊?,短編集,ご都合主義


守護者統括アルベド03 過去の主人と現在の主人

 

<守護者統括アルベド>

 

 タオルと洗面器を持って、アインズ様(モモンガ様)の部屋の前で待っていると、アインズ様(モモンガ様)が来られた。

 

「看病してくれると嬉しいなだそうです、アインズ様(モモンガ様)」

 

「そうか、判った。頼む」

 

 二人で部屋に入り、しばらく、アインズ様(モモンガ様)の身体をタオルで拭いていると、アインズ様(モモンガ様)に訊かれた。

 

「アルベド、何か、不満があるのか」

 

「え。」

 

「アルベドの様子は、少し気になっていた。何も言わないし、聞いても大丈夫としか言って貰えないから、どうしていいか判らない、不甲斐ない主人だ。教えてくれないか、わたしは、どうすれば良いのか、本当にわからないんだ」

 

 モモンガ様の言葉に、わたしは決意した。モモンガ様の前に跪いて、平身低頭でお願いを申し上げる。

 

「あ、あの、不敬とは思いますが、二人の時、モモンガ様とお呼びしてもよろしいですか」

 

「え。」

 

「アインズ様(モモンガ様)が、GMコールについて、わたしは応えられませんでした。でも、アインズ様(モモンガ様)は、わたしに触れられて、少しだけ愛していただきました」

 

「えぇッ、あれは」

 

「アインズ様(モモンガ様)にとってただの、児戯のようなモノでありましょうが、わたしにとっては、大切な想い出にございます」

 

「あ、アルベド」

 

「後、モモンガ様。わたしは、守護者統括として、その責務を果たせているでしょうか、モモンガ様」

 

「アルベドよ。そなたが居なければ、このナザリックは滅びる、お前が存在し守護者統括として責務を果たしていることで、ナザリックは維持できているのだ。お前の代わりは居ない」

 

「ありがとうございます。本当に、ありがとうございます」

 

 これでもう、思い残すことはない、わたしは守護者統括アルベドとして、このナザリックで生きていける。ただ、愛する方を目の前にすると、わたしの淫魔としての性(サガ)が疼き、淫らに溢れていく。これ以上は、この部屋には居れない。

 

「ありがとうございます、モモンガ様、これでアルベドは、守護者統括として、モモンガ様の愛するナザリックにお仕えできます」

 

 そういって、わたしは、部屋を出ようとすると、モモンガ様に腕を捕まれて、そのまま抱き寄せてしまわれた。

 

「嫌だ」

 

 え、嫌だって、

 

「モモンガ様???」

 

「わたしは、タブラさんを少しは知っている、理想の女性を求めて、最終的に自分の嫁を、自分の手で創り上げようと、アルベドを創った」

 

「はい」

 

「アルベドのスタイルは、ぶくぶく茶釜さんの人形をモデルとして、声優として公式に報告されているデータに合わせて創られているから、ぶくぶく茶釜さんより、バストが2センチ、ウェストが1センチ短いそうだ。タブラさんが最期に話していた。多分、ぶくぶく茶釜さんのデータを、りあるの世界で、実際に測ったのだと思う

 

「りあるの世界、ですか」

 

「1レベルでも無いか、弱いわたし達は、生きるだけで精一杯だったけど、タブラさんは結構レベルが高くて、普通に生きていた」

 

「そうだったのですか」

 

「俺が、アルベドを書き換えるのですか、って訊いたら」

 

「いや、一歩進めて、新たな女を創り上げることにした。アルベドの設定と容姿は気に入っているから、データはアルベドのデータで進めるつもりだよ。そんな風に、自慢話をして、ナザリックを去ったんだ」

 

「わたしは、お役に立てたのですね、タブラ様の理想の嫁として」

 

「そうだな、アルベド。そして、ぶくぶく茶釜さんは、ナザリックに来ても、僕と会おうとはしなくなった」

 

「休みをとったりして、無理に会った時は、普通に話をして、舞台ができるようになったとか、嬉しそうに話していたけど、逃げるように帰っていって、僕は追いかけられなかった」

 

「モモンガ様」

 

「知らなかった、僕には、誰も教えてくれなかった。そして判ったことがあった」

 

「判ったことですか」

 

「あぁ、僕には、ぶくぶく茶釜さんを助ける力が無い」

 

 りある世界とは、そんなに厳しいのですか、モモンガ様。至高の御方が、何もできないほどに、辛く厳しい世界が、りある。

 

「モモンガ様」

 

 わたしも無力に、モモンガ様と、お呼びすることしかできなかった。

 

「病気が判った頃、メンバーが減ってた頃でもあって、僕は、アインズ・ウール・ゴウンを、このナザリックを維持することに精一杯だった」

 

「だから、ぶくぶく茶釜様は」

 

「ぶくぶく茶釜さんが、どうしたの」

 

 この数日、ナザリックの記録について、再確認していました。あの日の前、至高の御方で、ナザリックに来られた方は、三カ月間の記録では、モモンガ様とぶくぶく茶釜のお二人だけでした。ぶくぶく茶釜様は、かなり金額やアイテムを、宝物殿に入れておられます。

 

「そうか、」

 

 アインズ様(モモンガ様)は、寂しそうに、微笑まれていた。

 

 

 

<アインズ・ウール・ゴウン>

 

 ユグドラシル滅びると決まった半年前、何人かの仲間が、ナザリックに訪れて、別れを告げていかれた。無力な俺には、ユグドラシルをどうこうすることもできず、ただ終わりを待つだけの日々となった。

 

 すでに課金する必要は無く、10年以上は耐えられるよと、源次郎さんや音改さんが言ってくれた、ナザリックの財政だけならば、潤沢ではあった。

 

 それでも、イベントをこなし、課金して、ナザリックの維持管理だけでなく、アインズ・ウール・ゴウンをかつての十大ギルドとして、ユグドラシルに君臨させた。時々、襲ってくるプレイヤーを倒し、PVPで相手を倒して、ナザリックを支えてきた。意味が無いと、俺自身が、知っていたのに。

 

 

 

<守護者統括アルベド>

 

 少し落ち着かれたように、アインズ様(モモンガ様)の手に力が戻ると、わたしは抱かれたまま、アインズ様(モモンガ様)の胸に耳をあてた。アインズ様(モモンガ様)はゆっくりとわたしを抱くようにして、膝の上に乗せてくださった。

 

「モモンガ様。抱かれていると、モモンガ様の心音がするようです」

 

「え、アンデッドなのに」

 

「はい、モモンガ様は、アンデッドですが、ここに生きておられます。だからきっと、モモンガ様の命が生み出す鼓動が、わたしに聞こえるのです」

 

「命の鼓動か」

 

「はい、モモンガ様」

 

「アルベド、お前の鼓動を、聞かせてもらってもいいか」

 

「こ、これ以上は、お許しくださいませ、ツゥ」

 

 身体が、わたしの淫魔の身体が、男を求めるように蠢きだしてくる。わたしは、身体に痛みを与えるように、口から血が滴り落ちる。

 

「どうした、アルベド」

 

 アインズ様(モモンガ様)が、慌てるようにして、口をハンカチで拭き。

 

「どうか、どうか」

 

 必死で逃れたいのに、力が入らず、熱く滾るような淫らな身体に、魂まで縛られていく。

 

「アルベド、タブラさんには悪いが、お前は、わたしが欲しいと願った女だ。気高く、美しく、気品高い、孤高の美女。わたしにとって、タブラさんの創ったアルベドは、常に高嶺の花で、触れることすらできなかった」

 

「モモンガ様。そんなことは、」

 

 わたしの言葉を、アインズ様(モモンガ様)が人差し指で、止められた。

 

「だけど、最期のあの日、一度だけ、一度だけ、アルベドをタブラさんから奪いたいって思ったんだ」

 

「あぁッぁ」

 

 嬉しい、嬉しい、嬉しい、嬉しい、嬉しい、嬉しい、嬉しい、嬉しい、嬉しい、嬉しい、嬉しい、嬉しい、嬉しい、嬉しい、嬉しい、嬉しい、嬉しい、嬉しい、嬉しい、嬉しい、嬉しい、嬉しい、嬉しい、嬉しい、嬉しい、嬉しい、嬉しい、嬉しい、嬉しい、嬉しい、嬉しい、嬉しい、嬉しい、嬉しい、嬉しい、嬉しい、嬉しい、嬉しい、嬉しい、嬉しい、嬉しい、嬉しい、嬉しい、嬉しい、嬉しい、嬉しい、嬉しい、嬉しい、嬉しい、嬉しい、嬉しい、嬉しい、嬉しい、嬉しい、嬉しい、嬉しい、嬉しい、嬉しい、嬉しい、嬉しい、

 

「だから、タブラさんでなく、俺を愛してくれ、アルベド」

 

「はい、モモンガ様」

 

 その日から、アインズ様(モモンガ様)は、わたしを愛してくれました。

 

 わたしの主人は、アインズ様(モモンガ様)であり、わたしが愛する至高なる御方は、アインズ様(モモンガ様)ただお一人です。

 

 





 清楚で気品あふれる、おしとやかな女性は、ひとつの理想ですが、タブラ・スマラグディナという方は、本質に淫らで卑猥な女というギャップが好みのようです。
 清楚で気品あふれる、おしとやかな女性が、モモンガという方の好みであり、淫らで卑猥なという部分は、モモンガ的には苦手であったようです。結果として、見た目からのギャップが酷くなり、自分の傍らに侍る女性として、「ちなみにビッチである」から「モモンガを愛している」と書き換えてしまったようです。
 多分、書籍版では、時間経過とともに、アルベドとアインズ様は、幾度か「一期:霊廟シーン」で起きたような、愛を育んで恋人になると良いなぁと考える作者です。しかしながら、タブラ・スマラグディナのギャップ設定は、アルベドの淫魔としての本性(サガ)に影響を与えすぎていて、アルベドの精神が平衡を保てなくなっていくようです。アルベドによる、「一期の子供服作り」は、アルベドの精神が、少しづつ歪んでいる状況なのではないかと、筆者は考えています。
 女性にとって、保留機関が長くなればなるほどに、精神の均衡がとれなくなるということから、早めにアルベドをどうにかしないと、壊れた後だと大変なんじゃないかなと考えて、アルベドにはアインズ様に愛されてもらいました。

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