ぶくぶく茶釜が復活す   作:タイタンの掟

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 シャルティア・ブラッドフォールンの記憶から、何人かの人間に姿が見られていることが確認された。逃がした男がいること、ブリタという、エ・ランテルの冒険者もいて、盗賊に囚われていた女達もいることが確認された。

 そこからの話となります。

 順番は、後程、調整します。


守護者最強シャルティア・ブラッドフォールン02 ギルドへの報告

シャルティアが記憶を残していた場合、実際の書籍やアニメと変わるのは、ギルドへの報告内容となります。特に、ブレインとブリタを逃がしていることが、シャルティアの記憶から確認されます。また、盗賊に捕らえられていた女達が、ブリタと一緒に救出されています。

 

 

 

 

原作:オーバーロード

タグ:R-15 残酷な描写 アンチ・ヘイト オリジナル展開,独自設定,キャラ崩壊?,短編集,ご都合主義

 

 

 

 エ・ランテルには、フードに包まれるような形で、妾(わらは)は運び込まれた。凄まじい戦闘であったように、モモン様(アインズ様)の漆黒に鍛えられた鎧が、戦闘によってぼこぼこになっていて、双剣の一つすらが焼け爛れていた。凄まじい戦闘跡とされたが、実際はナザリックの鍛冶師長が、程度の低い人間でも修理できる湯鬼、アダマンタイトで鎧を造り、鎧をアインズ様が装着できるようにぼこぼこにするという非常に器用な真似をされた鎧であった。

 

 妾(わらは)との戦闘跡を創るために、アインズ様は、The goal of all life is deathを放ち、凄まじい戦闘跡として残したのである。

 

 アインズ様は、ぶくぶく茶釜様と相談されていたようで、妾(わらは)のことを、ホニョペニョコという吸血鬼に攫われ奪われた、モモンの妻としてギルドに紹介するという形になった。吸血鬼ではあるが、私の妻なので、どうか見逃してやってほしい。銀髪紅眼のヴァンパイアが二人居て、一人がホニョペノコで一人がシャルティア・ブラッドフォールンとした。

 

 そんな話として、ギルドには、報告するということになった。

 

 現実として、シャルティア・ブラッドフォールンを見た人間(ブレインとブリタ)が生き残っていることが判明していて、殺すという手段は避けたいという状況から、妾(わらは)をホニョペニョコから奪ったという形にすると、ぶくぶく茶釜様に言われた。

 

 ぶくぶく茶釜様は、このシナリオで、エ・ランテルの冒険者組合が承知しない場合は、モモンの活動拠点を、エ・ランテルから離れて、王都か帝国に移す準備も進めていた。

 

 昔語りとして、モモン様が、遥か東の国を離れた理由そのものが、ヴァンパイアである妾(わらは)を妻としたからであり、仲間達と旅をしている途中で、ヴァンパイアのホニョペニョコに遭遇して、仲間を殺され、妻のシャルティアを奪われた。妾(わらは)という妻を取り戻すために、二体の吸血鬼を追って、エ・ランテルに来てようやく見つけることができ奪い返したのだと。

 

 もし、受け入れて貰えないなら、エランテルを離れ、旅に出る。

 

 いけない、ほんとに茹で上がってしまう、そんなシナリオだ。これでもかというくらいに、妾(わらは)の心が、恥ずかしさに動けなくなってしまう。

 

 稀代の英雄であり、漆黒のモモンという男は、愛した女がヴァンパイアであると知っても、愛すると誓って、妻としたのだと。ホニョペニョコというヴァンパイアが現れ、国を追われるように妻と仲間達と共に、国を離れて旅に出た。ナーベだけでなく当時は何人かの仲間たちと旅をしてきたが、ホニョペニョコとの戦いで、仲間達の多くが斃れ、妻である妾(わらは)を奪われて、仲間たちの仇を含めて、必死で追いかけてきた。劇場でかかる、英雄譚のように、ドラマチックに仕上げられていた。

 

 ギルド長プルトン・アインザックは、難色を示しながらも、モモンが責任をとるという形で、認めることとなった。ギルド長からは、内緒だが、前例があるから、漆黒のモモンの保護下にある限りは、認めようということになった。

 

「前例があるのですか、ギルド長」

 

 興味深い話として聞いた、モモン様(アインズ様)の問いかけに、ギルド長が応える。

 

「いや、まぁな。あまり公の話ではない。だからシャルティアと言ったか」

 

「はい」

 

「貴女は、人をその瞳で、支配することが可能ですね」

 

「はい」

 

「それに、いかに精神支配を受けていたとしても、ギルドの者達を殺した事実があり、貴女の顔は、ギルドにも知られている」

 

「はい」

 

「貴女には、仮面を被っていただくことになる、依頼を受けて戦闘を行うときであっても、仮面を外さないこと、それが守れるかね」

 

「モモン様の傍にいられるなら、どのようなことでも、お守りします。多少であれば容姿も変えられますので」

 

「そうか。それでは、何故、容姿を変えて来なかった」

 

「モモン様は、正直に話すことだと、素直に話してこそ、信頼を得られる。そして、どのような結果になっても、モモン様は、妾(わらは)をつ、妻と」

 

 心臓も動いていないのに、真っ赤になって、下を向き、恥ずかしくてどうにかなりそうなくらいになって、俯いたまま顔をあげられなくなっていた。

 

「可愛いらしい女性だな、モモン君」

 

「あぁ。わたしは、本当に彼女を愛しています。アインザック殿」

 

 あぁ、アインズ様ぁッ。

 

「殿はよしてくれ、わたしはただのギルド長だよ」

 

「ありがとうございます。アインザックさん。この恩は忘れません」

 

 私がアインズ様の中に入り、黒髪で黒瞳のナーベと同じ姿だが、白髪が混じっている紳士風で、年齢としては30代ぐらいの容姿に変装した。容姿と年齢は、ぶくぶく茶釜様が、アインズ様の人型について、自分より年上設定にしたかったらしい。当初は、堕落の種子から造られる、堕落の香水を使う予定で、実際に試してみると、アインズ様が黒髪黒瞳の10代前半の姿(ユグドラシルを始めた頃の鈴木悟)になり、あまりにもモモンのキャラとかけ離れたことと、ぶくぶく茶釜様の反対で、ぶくぶく茶釜様が、アインズ様と同化することで、対応すると決定された。

 

 ヘルムを外し、ナーベと同じ人種のようだと確認して、もう少し年齢は高いと思ったが、若いのだなという、ギルド長の言葉に対して、アインズ様は仰れた。

 

「若く見えると、侮られることも多いので、ヘルムを外せないのですよ。ナーベと一緒で、よそ者であると判断されるのも、初めての場所では厳しいですからね」

 

「そうか、君くらいに活躍した、冒険者ならば、それほど気にしないでも良いと思うが、慎重なのだな」

 

「妻のこともありますので」

 

「わたしは、モモンが好きなのは、ナーベさんだと思っていたが」

 

「ナーベは、大切な仲間の娘ですから、実の娘みたいなものです」

 

「そうか、シャルティアさんも美しい女性だ、羨ましい限りだよ」

 

「ありがとうございます、アインザックさん」

 

 鎧の修理について、魔術師協会へ願うことを確認し、ギルド長が許諾してくれたことで、ギルド長に鎧を預けた。話が終わり、アインズ様が、ぶくぶく茶釜様が造られた造形で、メイド達が造った、一般人が着る素材の服を、ぶくぶく茶釜様が造形したアインズ様の服として、綺麗に縫い上げた。妾(わらは)を抱上げると、ローブで身体をヴェールで顔を隠すように覆い、ギルドを出て、黄金の輝き亭へと連れ出した。

 

 ギルドから宿までの道中は、ローブに包まれながら、とっても恥ずかしいくらいに、妾(わらは)は姫様抱っこされたまま、大切に抱えられて、周囲に人だかりができている中を歩いていた。ナーベが周囲を威圧するように、近づけないようにして、道中を進んでいった。

 

 黄金の輝き亭という宿で、部屋に入り、ようやくベッドの上に寝かされた。

 

「ほらほら、アインズ君(悟君)は、ユリを迎えに行って、女の子の着替えを、覗かないように」

 

 あぁ、アインズ様の視線が、妾(わらは)の身体に、ぬ、濡れてしまいます。

 

「ほぉ、」

 

 ぶくぶく茶釜差は、アインズ様から離れ、ピンク色の粘体となって、覆うように妾(わらは)の身体を隠すと、アインズ様を部屋から出されてしまった。

 

「そんなに愛しそうに相手を見たら、アインズ君(悟君)が我慢できないでしょ」

 

「それは、ご褒美ですッ。ぶくぶく茶釜様」

 

「もぉ」

 

 ぶくぶく茶釜様は、触手を伸ばすように、動けない妾(わらは)を撫でられて、「変装なさい」と言われた。容姿を変え、金髪翠眼の女となり、妾(わらは)が姿を調えると、ナザリックから持ってきた姿見に、生まれたままの姿を映す。ぶくぶく茶釜様が、同じように人型となって、妾(わらは)は、色素が抜けたように白色と血の色を、ぶくぶく茶釜様の色へと合わせていく。

 

「可愛いわよ、シャルティア」

 

 いけない、ぶくぶく茶釜様の視線も、妾(わらは)には、アインズ様以上にちょっとやばいよぉ。ナザリックがメイドが二人呼ばれて、白いドレス(パッド入り)に、ぶくぶく茶釜様が用意された、白銀の仮面を被る形で、シャルティア・ブラッドフォールン(金髪翠眼)が出来上がった。

 

 着付けを行っていた、メイド達が満足そうに仕上がりを見て、ナザリックへ戻っていった。

 

「これが、あたらしい、妾(わらは)」

 

「そうねぇ、この町だけでなく、ナザリックから出る時は、その姿でいなさいね、シャルティア」

 

「はい。判りました」

 

 あっ、待機状態となると、妾(わらは)は動けなくなる。すっと、魂と肉体の接続が切れたように、ただ立っていた。昔々、ずっと至高なる方々が来られるのを、待っていた時のように、期待と不安の日々の記憶。

 

「シャルティア・ブラッドフォールン。貴女は、わたしの警護よ」

 

「は、はい」

 

 ぶくぶく茶釜様の言葉で、魂と肉体が接続されて、妾(わらは)は動けるようになる。

 

「ありがとうございます、ぶくぶく茶釜様」

 

「もぉ、やっぱ、シャルティアは、くぁいいなぁ」

 

 頭を撫でて、ペタペタと妾(わらは)の身体に触れる、でも、ぶくぶく茶釜様は、人の形のままで、ピンク色の粘体は、装備が着けられなくて、人の形になると服を着ていない、素肌を晒した状態なわけで、とってもとっても困る。

 

 妾(わらは)が、ぶくぶく茶釜様に触れられるのを、愛しくて下着が困ったことになりそうなのを、必死で耐えていると、アインズ様が戻ってこられて、そのまま固まってしまった。

 

「ぶくぶく茶釜さん」

 

 しぼりだしたような、アインズ様の言葉に、ぶくぶく茶釜様が振り返って、

 

「あら、アインズ君(悟君)、おかえり」

 

 そういって、帰ってきた主人を、迎えた新妻のように、だきついてキスをする。後ろから来た、ユリやナーベラルが、「あっ」と言って、扉を閉めて、居間に控えた。アインズ様は、キスされながら、器用にイベントリからシーツを取り出して、ぶくぶく茶釜様を覆う。

 

「あ、いけない。裸だったわ」

 

 どうも、ぶくぶく茶釜様は、ピンク色の肉棒みたいな粘体(すらいむ)という、普段が普段なので、服を着るという習慣が無かったりする。これから、外に出るとなると、マズイと思う。

 

「ぶくぶく茶釜さん。ナザリックの外に出る時は、貴女も常に人形でいて、服を装備してくださいね」

 

「う、うん。わかったよ、アインズ君(悟君)」

 

 ぶくぶく茶釜様は、ピンク色の粘体に戻って、モモンの姿をとっておられる、アインズ様の中に入られると、

 

「ほらほら、アインズ君(悟君)どう、新しいシャルティアよ」

 

「綺麗だ、ほんとうに、すまない、あまり言葉が浮かばない」

 

「いえ、アインズ様」

 

「ほら、行くわよ」

 

 ぶくぶく茶釜様が、アインズ様の中から声をかける。

 

「こ、このまま、ここで食事ですか」

 

「私は、綺麗なシャルティアを、みんなに自慢したい。ダメかな」

 

「ん」

 

 アインズ様は、なんといっても、ぶくぶく茶釜様には甘いのだ。アインズ様は、ぼろぼろになった鎧を外し、ユリとナーベラルに魔術師ギルドに届けさせて、ナザリックから来たメイド達に、英雄モモンのタキシード姿を、てきぱきと整えていった。あぁ、アインズ様、なんと素敵な姿なんでしょう。肩にかかるくらいの長い黒髪を、纏めて後ろに流し、凄まじいまでの膂力を宿している精錬された肉体は、他者が近づけないくらいに威圧のオーラを放っている。

 

「いくわよ、シャルティア」

 

「はい、ぶくぶく茶釜様(お姐ぇさま)。アインズ様、よろしくお願いします」

 

 アインズ様のエスコートで、階段を下りるのは、緊張しまくりで必死だった。ナーベラルとユリが傍について、サポート役を務めてくれた。ホールのレストランは、一斉に階段から降りてくる、妾(わらは)達に食事を手を止めて注目していた。

 

「すまない、嬉しいことがあったので、今日だけだが、食事を頼む」

 

 席につくと、サービスに食事を頼んだ。黄金の輝き亭の主人が出てきて、アインズ様とあいさつを交わす。アインズ様は、ここでは食事をしたことがなかったらしい。

 

「こちらは、どちら様でしょうか」

 

「わたしの妻、シャルティア・ブラッドフォールンだ。よろしく頼む」

 

「は、はい。承知致しました」

 

 慣れない、妻、妻、妻、妻、妻って、慣れないよぉ。わたしの顔が火照るように、赤く染まっていくのがわかる。

 

 その日の食事は、味はほとんど覚えてない、夢のような食事になった。アインズ様の中にぶくぶく茶釜様、至高の御方と共に、愛しい方に見られているだけで、妾(わらは)シャルティア・ブラッドフォールンにとって、幸せいっぱいの一夜だとなった。

 

 




 著者的には、金髪のシャルティアも良いなぁと思っているので、ナザリックの外では、金髪翠眼のシャルティアとします。
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