スパイたちの日常   作:固床式

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Caseジビア

「で、アタシんとこ来たと?」

「ああ」

今、クラウスはジビアの部屋にいる。エルナが爆発して、部屋がちらかってしまったので2人に掃除をさせているからだ。部屋に入れないが、広間などにいるとまたティアに襲われかねない。慣れない体で疲労も溜まっているため、誰か落ち着いた人物の部屋に行きたかったのだ。そうなると選択肢は限られ、ジビアとモニカのふたりとなる。以前の任務で妻となってもらう候補だった2人なので、多少休むこともできるだろう。

「ま、構わねえけどよ」

「すまない」

モニカはあまり部屋に人を入れない。なので先にジビアの部屋に来たのだが、すんなりと入れて貰うことができた。ジビアが「散らかってて悪いな」と言うが、そんなに気にする程ではない。さらに言えば綺麗な方だ。リリィやアネットの部屋を見たことがあるクラウスにとって、床に物が散乱しておらず、強いて言えば机の上に物が乱雑に置かれている程度ならば綺麗と言えた。あの2人の部屋は物で溢れかえっている。毒の調合や機械の製造を得意とするふたりなので物で溢れても仕方ないとは思うが。

部屋に入ってからしばらくの間、会話は無かった。ジビアは何かをずっと書いていた。もしかしたら、こちらの疲れを察して静かにしていてくれたのかもしれない。単細胞だ、と言われがちだが意外と気配りができる少女の1人だ。先の花嫁の座を競った時も、グレーテの気持ちを汲んだ上でしっかりと正面からぶつかり、元花嫁としての立場をしっかりと最後まで突き通した。

「極上だ。」

「え、今なにか極上要素あったか?」

「いや、少し考えていてな。ところで、極上要素とは」

「そうか、ならいいや」

そう言い、また机に向かうジビア。扱いが雑、というより今とても聞きなれないワードが聞こえた気がしたのだが。ジビアは何も無かったかのように机に向かっていて、真意は何もわからなくなってしまった。ほかの少女達にも思われているのだろうか。

クラウスが1人そんなことを考えている間、ジビアも考えこんでいた。

(うわぁぁあなんでこんなに意識しちまうんだよアタシは!)

以外というか案の定というか、乙女的な頭をしているジビアは年頃ということもあってガッツリベッドのある部屋に2人きりという状況にテンパっていた。さらに、先程クラウスが「極上だ」と言ったことで、「え、この状況が?」と勘違いしてしまい、新たな四字熟語を作り出してしまったのだった。その新しい四字熟語がクラウスに少しダメージを与えているとも知らずに。まあ、少し考えればクラウスの体はグレーテのものであるし、本人の性欲というものは限りなく薄いのでまず間違いが起きる筈がないのだが。

「ジビア」

「っなんだよ」

そんなことは露知らず、クラウスが話しかけてきた。

「さっき言っていた『極上要素』というのはなんだ?」

「え?」

「ん?」

しばしの沈黙。そして。

(うわぁぁぁぁぁぁぁそういやコイツそういうのないんだったなんでこんなこと考えてたんだアタシぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!)

心の中で、ジビアは悶絶した。クラウスは、回答を得ることができなかった。




お茶飲んだら髪全て取られて
お茶吹いたら催促されました

お茶を飲んでただけなのに。
20年後の夜、公開です。
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