TB-3
KV-85
La-7
Yak-9
ポーター側乗客リスト
代理人
T-34
「暑い……帰りたい……」
「無茶言わないでくださいよ……基地が移転になっちゃったんですから……」
「所属が変わったというか……」
「まあ、亡命ではなく……あくまで長期間の研修という扱いだからまあ、良いんじゃないんですかね?」
日除け付きの荷台でわちゃわちゃ騒ぐDOLLS達。できれば走行中は静かにしてほしい……しょうがないかぁ……雪国の出身だもの……
『ポーター、そちらはどう?』
『こちらポーター。来賓を連れて走行中。あと30分ほどで到着予定。』
『コルセア、了解。』
「あ、あの大きな
『……静かにしてくれる?』
「すいません……」
助手席に座る長身眼鏡の重爆撃機型、TB-3がしょんぼりする。そこまで強い口調にするつもりはなかったのだけれど……
彼女といえば搭載能力が大きくて、飛行空母としての運用が想定されていたほどだとか。今は前線を退いて後任を育てているらしい。
『TB-3、後輩はどう?』
「Pe-8はともかく、Pe-2さんやIl-4さんはとても教えやすくて助かるわ。」
『それはよかった。』
『みんな、水分はちゃんと取ってる?』
「La-7……水分だ。」
「まだでふー……まだやれまふ……」
『これはまた……重症ですね……』
荷台には直接は行けないのでKV-85に頼んでLa-7にYak-9を通じて水筒を渡してもらう。
「コルセアさん、あと何分くらいで到着します……?」
『あと30分くらいですね。』
ひたすら舗装路を走り続けている。目的地は飛行場。リゾート施設まで2機に分かれていく。
『長時間の御乗車お疲れさまでした。あと5分ほどで到着いたします。』
かれこれ数時間は運転席でトラックを動かしている。舗装路でなければ交代要員を呼ぶところだった。
「おお……ここが……」
『それにしても荷台は平和……』
「Yak-9さんとKV-85さんが引率してくれたので……」
『なるほど……』
ぐったりしたLa-7のことを頭の中の片隅に置いておいて駐車場を走る。
『ポーター、こちらコルセア。到着しました。』
『了解。降車し待機。水分を渡しておくように。』
『コルセア、了解。』
旧式の旅客機で、まだ使える個体を整備した上で行くわけだけれど……赤色十月同盟学連の代理人とT-34は特別機で行くことになっている。
『コルセア、聞こえるか?』
『こちらコルセア。感度良好。』
『代理人とT-34が搭乗次第出発する。途中、無線封止状態になるけれど、多分、時間通り帰ってくるから安心してくれ。』
『はぁ?』
『合流予定のハボックをよろしく〜』
通信が切れた。あの自由人!
『あー……皆さん、こちらへどうぞ。』
水上型C-47の操縦席に乗りながらTB-3に乗客の誘導をお願いする。さぁ……初めて触る機械だけれどなんとかなるはず。多分。練習時間が欲しかったな。
『シートベルトをしっかりお締めください。あと5分で出発します。』
1番、2番エンジン……回転数ヨシ、フラップ等も問題なし……航法装置は?なんとかなるか。
『出発します。』
スロットルを軽く押し上げて運河を走る。広い場所に出たら周囲を見た上でスロットルを全開に。フロートが波を切る音とエンジンの全力でプロペラを回すバリバリ音が心地良い。
特に何か問題が発生することはなく、目的地に到着した。……あれ?ポーターは?
『こちらポーター。多少被弾したが、荷物は無事。』
『……ポーター、もっと詳しく。』
『右目に被弾したけれど飛行中。』
『え……』
『後輩に撃たれたときと比べればへーきへーき。』
『今、どこにいるの?』
『先に行って待ってて。そろそろ着水する……サイファー、操縦を代わってもらえないか。頼む。』
桟橋にて待つ。小さな機影。ふらついている。煙も。少し雑な着水をして止まる。
『ポーター!』
「T-34、やはり担架を!」
『ははは……代理人、その必要はありませんぜ……』
「父さん……コルセアさんにとりあえず……」
『何があってこんなことに!ポーター!』
『ちょいと待ち伏せされてね……』
『待ち伏せ……!?』
「私達が特別機に乗った限りに……」
『飛んできたのは
「は、はぁ……」
施設まで代理人の肩を借りてポーターを運び、医務室へ。
『代理人、T-34、楽しんで。』
それがポーターが気絶する前の最後のセリフだった。
一日目:夜
二日目:朝
二日目:昼
より砂浜のお話になったりします。