仮面ライダーレギエル   作:さわたり

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レギエルAfter:仮面ライダーアスモデウス後編

ひとまず事情聴取のためにも大城は連行。桃色は、車の中でくったりとした様子であった。

 

「お前の言う通りなら、6:00に決行か」

 

「ええ。浅井留一のハッキングも上手く行き、ワールド退出の偽装もできました。大城浩太のアバター……要は私を疑いながらもあえて乗る姿勢でしたから」

 

「仮眠はしたわよね?」

 

「大城憑依前に。ミルク、美味しかったですよ」

 

『まいばすけっとで買ったただの成分無調整牛乳だけどね』

 

「……何、じゃあ大城んチでミルクねだったの二回目って事?」

 

「そうなりますね。刑務所に置いてもらえるか打診してみます」

 

「無理だろうな」

 

そんな雑談をしつつ、向かうのは霞ヶ関。レイフの本部がある場所だ。

 

「……あ」

 

「……。」

 

さて、そこにいるのは地島菜摘と、その妻。子供は眠っているが、連れてきている。下手に誰かに預けるよりも、ルシファーとその夫の横の方が安全という、判断だろう。

 

「…………」

 

「……アスモデウス。その、」

 

「仮眠。……仮眠を取ります。4時に起こしてください」

 

ソファに寝っ転がり、上着を体に被せ。更科桃色が目を瞑る。最愛の人を消した相手を……しかし、そうなっても当然だった最愛の人を、彼女は真っ向から見ることはできなかった。

 

「……」

 

「菜摘君……君は悪くない」

 

「そう、ですね」

 

いかんともしがたい空気が漂うまま、その時は来た。

ゆすり起こされ、準備を終えてから2時間弱。……国際フォーラム周辺に、じわじわ人だかりができつつあるようだ。

 

「仮面をつけた怪しい集団だ。彼らだろう」

 

「この様子だと遅かれ早かれ出てきてたかもしれませんね」

 

「早い方が勢力の拡大を防げる。……行くぞ!」

 

バラバラに行動を開始した、シェイドゼロ達。それぞれのポイントに立ち、仮面ライダーたちがその対処にあたる。湖冬は警視庁前で防衛、前線に立つのは、三人。

 

『受胎告知』『アザゼル』『フール』『愚者の翼、堕ちたるアザゼル!』

『Why don't you dance?Let's get started!Why don't you dance?Let's get started!』

 

『I’m waiting for you』『ヘイナ』『ハイプリステス』『Get!』

 

第一体の復活している春子だが、ヘイナの能力でそれを雷光に変えれば、融合しての変身は可能。

 

「変身!」「変身」『変身!』

 

『Open!介入 by Fallen!開錠 by Start!解放 with Brave!愚者 a.k.a.Fool!その、無謀。そして光と闇!』

 

『Lightning……This is it!You are the KAMEN RIDER HEIGHNA!』

 

仮面ライダーレギエル愚者解放堕天、仮面ライダーヘイナ。双方、国際フォーラムの前へ。

 

「抽出機を許可なく使用している次点で……」

 

「ああ、処罰の対象だ!」『行くわよ』

 

駆け出す、仮面ライダー! レギエルの拳が的確に一体を捉え、ぶっ飛ばし。分身するなら、全部を殴り飛ばすだけ。ヘイナも雷光を放って一気に怯ませる。

 

「……目的は何?」

 

「肉体からの脱却、そして、我々インテリが正しく世界を導く!」

 

「彼が世界を率いるんだ!」

 

「また"汚い肉の重り"とか言うわけ?」

 

「そうだとも」

 

応えたのは、仮面の男……。要は、まだシェイドゼロへと変身していないメンバーだ。タオのカメラとマイクがとらえた情報から、桃色が「カストラです」と通信を飛ばす。

 

「お前が……」

 

「カストラ。ところで、キャッスルちゃんはいないのかい? もう捕まったということか」

 

「……君、人間でしょ。なんだって、そんな肉体に」

 

「イケメン様は言うことが違うねぇ」

 

「は?」

 

「私はね、こう言ってはなんだが、あまり顔がいい方ではなくてね……。まあ、こうなっては分からないだろうが、こうなる前もブサイクだったんだ」

 

仮面をはずしたカストラ、やけどとケガで、いささかグロテスクな痕跡の残る、人相の分からない顔。

 

「だから、肉体を捨てたいと?」

 

「そう」

 

「人類に滅びろと言うのか?」

 

「そう」

 

『お前にそれを先導し、人類を定める権利があるって?』

 

「そう」

 

カストラは仮面をかぶり直し、腕時計に触れる。変形して姿を現した抽出機は、試作型ではない、それ。そして、その手には……。

 

『デミウルゴス』

 

「アルカナキー……!?」

 

『……偽物ですよ。シカム様の作ったキーは大アルカナの22個のみです』

 

『ペンタクル・ワン』『融合解放』

 

黒くまがまがしい、闇を束ねたようなシェイドが、現れる。シェイドペンタクルワンが手を広げれば、闇から起き上がるように、人型の影。

……ドールと同じ、意思のない兵士。もろく弱いが、驚くべきはその数だろう。シェイドゼロと大差ない量だ。

 

「偽物って、デミウルゴスって神はいないの?」

 

『指すものが違うことが多いね』

 

通信に応えたのは湖冬だ。

 

『いわゆるグノーシス主義ってやつだと……『創造主』を指すことが多いかな』

 

「天使たちが信奉する、何か……」

 

「ああそうだ。そして、この穢れた世界を作った造物主。その力は、ご本人にお伺いを立てなくてもそのへんに転がっているからね」

 

ペンタクルワンが指をはじくと、影たちが一気に駆け出す。レギエルもヘイナも遅れはとらないが、なんせ数が多い。

 

「穢れた世界には穢れた世界の力で崩れてもらわなくてはいけない」

 

「っはァ!」

 

「本体なら倒せると思ったかい?」

 

ペンタクルワンがかわしたのは、シェイドゼロからの攻撃。そして軽く掌底を当て、蹴っ飛ばし。……飛び出て来たのはシェイドアスモデウスだ。

 

「おや、モノクロシェイドか。作り直した第二体とはいえ、経験があればすぐにそこまで至れるんだね。……ところで今殴られたのは」

 

「おれですぅ……」

 

「マルポンちゃんか。ごめんよ、君を救出するためとはいえ。……安心して、奴には償わせるよ」

 

シェイドゼロを撫でるペンタクルワン。声色の優しさは、言うまでもないだろう。

 

「……っ」

 

「アスモデウス? なんで、」

 

「お前の仕事は終わったはずだ。……契約は捜索だけ、目的は達成できただろう」

 

『あたしら手伝う義理ないのにね』

 

「少なくとも、あなた方を助けたかったというより、彼を殴りたくなっただけです。理由は分かりませんが」

 

ペンタクルワンは、ゆっくりアスモデウスに近づく。立ち上がって、小さな体躯で構える彼女に、よくわからないなと首をひねる。

 

「別に、私達が支配するのは君たちの世界ではないし……交配し増えることを捨てるんだ。どうせゆくゆく第一層は君たち神様の住む場所になる」

 

「……。」

 

「サタン……今は違うのかな? 倒されてしまったとは聞いたよ。ご愁傷さまだ、本当に。彼とは仲が良かったつもりだし。……とにかく、シカムの目的とも大きく外れないはずだよ」

 

アスモデウスに視線を合わせるように、ペンタクルワンが腰を少しだけ落とす。

 

「君と彼の思い出を穢したと感じるなら、それは申し訳ない。でも、シカムはこれを望んでいると思うんだ。……それこそ、君が成し遂げてくれることを」

 

「な、え……」

 

「君は美人だから不安かな。ハハ、何も不細工で苦しんだ者ばかりじゃないさ、逆もいる」

 

「……。」

 

「よく考えておいてくれ。シカムも、私のことはそんなに気にかけず、サブ作戦のひとつだったろうから、気楽でいいさ」

 

さて、話し込んでいる暇はないようだ。レギエルが雑魚たちを押しのけ、ペンタクルワンに殴り掛かる。ペンタクルワンはそれをかわし、少し距離を取る。

 

「アスモデウス、君は……」

 

「早く戦ったらどうです。」

 

「……そのつもりだよ」

 

『レッシオル』『太陽』『連続解放!Come on!その、祝福』

 

レギエルの胴体がはじけ飛び、赤い姿へ。背中の光輪が輝き、熱を持つ。一気に放てば、迫る影も吹き飛び。熱波をかわしつつ、なおも影を生み出しシェイドゼロも迫る。

 

その間、アスモデウスに攻撃は向けられない。認識は概ね、『多分こっちに寝返るヤツ』だから。彼女は、何もできない。

愛する人を殺した男と、愛する人の悲願を受け継ごうとする男。……味方するべきは? そこまで単純化しても、答えは出ない。

 

「ライダァァァァアア……サンシャイン!!!!」

 

『第二体抑制解放・Strike!愚者強制。Ready!?太陽強制。Ready!?』

 

身体からあふれる熱を両掌で固め、球体のように押さえ、投げつける。影たちを一掃し、さらに凄まじい衝撃がシェイドゼロとペンタクルワンを襲う。

 

「っと、マズいねこれは!! みんな逃げて!」

 

「待てッ!!」

 

ヘイナもレギエルも駆け出すが、影とシェイドゼロたちが行方をふさぎ、倒せど倒せど数が捌ききれない。

 

『ケツァド』『運命の輪』『連続解放!Come on!その、転換』

 

「だめかッ!」

 

ケツァド・イブクに乗って追うが……それも虚しく。完全に見失った。20数名のシェイドゼロもだ。……完全に逃げられてしまった。

10名ほどは捕獲したが、それでも、誰もカストラのリアルをよく知らない。……失敗だ。

 

 

 

 

朝8:12……レイフ内には、重い空気が立ち込めていた。うなだれる菜摘に、明路が「君でなくとも逃げられていた」と、そう慰め。

 

手錠をかけられた更科桃色は、ソファに座り、ぼんやりと窓を眺めていた。

 

「残念だったな。逃げられはしないぞ」

 

「そうですね」

 

湖冬と菜摘、春子、明路と留一。勢ぞろいである。

 

「ん……」

 

「あ、起きちゃった」

 

「あぅぅ……」

 

湖冬が抱きかかえている、赤子。生まれて1年もたたない、地島しろと君である。菜摘としてはまだ休んでいてほしいところだが、湖冬はそういうタイプではない。

時折、無理にでも休ませているわけだが。

 

「……ぅう」

 

「ぐずるかと思ったらそうでもないね」

 

「ビギニングはじまる……?」

 

「わけぎまで……。ビギニングはおうち帰って見ようね」

 

子どもを抱えた地島夫妻は、教育に悪い桃色からはいささか離れた位置である。それでもわけぎは見知らぬ女性に興味を持ってか、駆け寄ってしまう。

菜摘が急いで追いつき……引きはがすのも、とためらい。桃色へ、くれぐれも変なことは言うなと視線を向け。

 

「……地島わけぎ」

 

「うん、わけぎだよ」

 

「私は更科桃色です。よろしくお願いします」

 

「うん。パパのともだち?」

 

「…………。まあ、そんなところです」

 

菜摘を見上げ、わけぎを見て、また菜摘を見上げ。「お姉ちゃんの邪魔しちゃだめだから」と、適当な理由をつけ、菜摘はわけぎを連れ。

……湖冬に娘を任せると、また、桃色のところへ戻る。

 

「彼のやることに、共感する?」

 

「さあ。」

 

「君は、」

 

「あの。……あの、あまり話しかけないでくれると助かるのですが」

 

「……。彼は、愛だなんだと言っていたけど、僕はすごく、軽いものに聞こえたんだ。まあ、……なに、一応、君なら共感するんじゃないかなって」

 

「……。そう、ですね」

 

先程はわけぎの手前、顔を見ていたが……桃色は菜摘と視線を合わせようとしなかった。だが、彼の言葉を聞いて、また、ゆっくりと目を見る。

そして、またうつむき。

 

「あなたも、愛に生きる方ですからね」

 

「うん」

 

「……子供を、奪おうとした。愛の結晶を。殺して当然です。いや、そもそも、彼の自爆か…………」

 

「……うん」

 

「分かっています、それだけは」

 

「うん。……でも、君、前は性愛は正直でも執着するものではないと言ってなかった?」

 

菜摘の一言に、桃色は自嘲的に笑う。

 

「本心だったと思いますか?」

 

「サタンに寄り添うために、自分に言い聞かせた、って?」

 

桃色は、答えない。

 

一呼吸、おいてまた話し始める。

 

「……ですから、これも愛ゆえ。許していただきたいのですが」

 

そう言って、顔を上げたアスモデウス。その目に、決意が灯る。

 

 

 

 

ゆっくりと、ドアが開く。どこかの家の豪華で、綺麗なドアが。

 

「面食いだと思っていたのだけどね」

 

「人間の肉体の美醜でそれを見ていると思いますか」

 

ドアをくぐったのは、カストラと桃色。

 

「しかし……本当に来てくれるとはね。ひっそり渡した連絡先はバレなかったかい?」

 

「ええ。私の能力は憑依と使役。彼らに遅れは取りません。行動はバレていますが、しかし行動に移すならもはや関係はありません」

 

「それはよかった」

 

やけども傷もひどい顔だが、笑みの穏やかさには、たとえ三次元でも惚れ込んでしまうものがある。

 

「しかし……ふふ、色欲の悪魔、アスモデウスらしいね。改めての顔合わせが、こんな形とは」

 

「一度やってみたかったんですよ、『オフパコ』。……あ、でも一番はシカム様ですので。勘違いはなさらぬように」

 

「ああ、構わないさ。まあ、どうせ捨てるからだだ」

 

自身の襟もとに手を置いたカストラ、それを、かぶりを振って桃色が止める。

 

「着衣もオツだと思いませんか」

 

「なるほど、こういうことの造詣で君に敵う者はいないし、アドバイスに従おうかな。」

 

ベッドに体を預ける桃色。シャワーもしないのは、むしろそれを楽しめという意図だろう。ゆっくりとベッドの上に来たカストラに視線を向け。

 

頬に触れ、

 

 

そして腰に手を伸ばし、

 

 

手に持ったナイフで、

 

 

カストラの眼球をブッ刺す。

 

「っが、あぐぁ!!! な、っぐ……おm、君はァ!!」

 

「どうせ捨てる肉体でしょう」

 

投げ返されたナイフをかわしつつ、桃色はベッドから降りる。

 

「女に刺されることに、慣れておいた方が良いですね。肉体を捨てるとそうはいかないでしょうが」

 

「アハハ……っでぇ、いてて……っぐ。……はぁ、はは、私を試したのかな? すまないね、君に限らず誰の心にも応えようとするものでさ……」

 

「私が言うのもなんですが、フツーに信者に手を出すとカルトとして世間的な格下がるんでやめましょうよ。私をモノにしたかっただけなら別ですが」

 

「フーっ、ふうぅ~……、目的は」

 

「あなたのテーゼを否定しに来ました。……本来、性の交わりをこう言ったことに利用するのは腹に据えかねるタイプなんですがね。…………私は一度、私自身を否定しなくてはなりません」

 

「なるほど、まさか彼ら側につくとはね!」『デミウルゴス』『ペンタクル・ワン』

 

 

 

「つまり……48時間から延長してほしいと」

 

「いえ、もう脱獄扱いでも構いません。カストラとのケリをつけたいのです。……私が」

 

さかのぼって、5時間ほど前。レイフ本部。桃色の提案は、カストラの懐に潜り込むという物だった。

 

「信用しろって?」

 

「首に爆弾を埋めてくれてもいいですよ」

 

「……どういう風の吹き回しなの?」

 

桃色は、遠くで冷たい目をした湖冬に視線を向ける。

 

「地島わけぎも、その弟も、醜いとも、グロテスクとも思えませんでした。人間の無秩序さの象徴である、赤子がです」

 

「……。」

 

「でも、そんなことわかっていたのです。……更科夫妻には、実は感謝しています。……この、肉体を生み出してくれましたから」

 

小さな手を、握って、開いて。

 

「まあ、丸顔の父と小柄の母のおかげで、24にもなって、小学校高学年のような体格ですが……。それはシカム様の……マシロ君の性癖をこっちに合わせてゆがめるまでです。外国の血のおかげか、目や肌……髪は、綺麗ですしね」

 

「……何を言って、」

 

「彼は死んでない、そう信じたくなった……そういうことです」

 

「実際、消えたというよりは異次元に吹っ飛んだって方が正確だよ。……どこかで彼は漂ってる」

 

湖冬の言葉に、どこか、安心するように息を吐く。

 

「さっき、迷ったんです。レギエルを攻撃するか、カストラを攻撃するか」

 

続けて、

 

「そう、カストラを攻撃したい理由があった。」

 

「まあ、あんた、肉体を無くしたら欲望満たせなくなるものね」

 

「……ええ。それを抑え込んでいた。マシロ君のやりたいことに追従した。……彼を愛していたからです」

 

「『マシロ君』でいいのか?」

 

「彼は……シカム様ですが、……同時にマシロ君ですよ」

 

寂しそうに、桃色は笑んだ。

 

「カストラはろくに愛してなどいない……雨野菜摘、あなたの言う通りです。でも、でも……動機がどうであれ、触れ合い方は聞こえのいいことばかり言って、気持ちを隠すという意味で、かつての私も同じです」

 

普段は物静かで、理論整然と話し、たまに淫語。……そんな彼女だが、今はらしくもなく、まとまっていない言葉を吐き出し続ける。

 

「……土田、春子。その、…………ごめんなさい。あなたから、記憶や、体を奪ったこと」

 

「な、え……。どういう風の吹き回し?」

 

「これから、愛を育む者から肉体を奪うことなど……私が、最も否定するべき行いだったのに。」

 

「あたしってよりは過去のあんたへの謝罪ってワケェ?」

 

「まあ、それもありますが……。でも、本当に、申し訳なく思ってもいるのです。マシロ君との事に直面して、初めて私はその苦しみを痛感しましたから」

 

「あっそ。……ま、別に戻ったから良いわよ。戻んなくても、ヘイナはあたしだし」

 

「……そうですか。」

 

どこか、考え込む様子の、桃色。

 

「浅井留一、未遂とはいえ、あなたもです。ごめんなさい」

 

「……うん」

 

「それに……………………ヘパイストス、は」

 

彼女の脳裏に浮かぶ、一瞬。自らをかばい、「後悔するぞ」と残した忠言。……思えば、彼が正しかった。

 

「それで許されるとも、私が救われるとも思いませんが……やはり、謝っておかなくてはいけない人が、いっぱいですね。…………シカム様の行いに加担したという意味では、ゼイネルたち、も」

 

重い空気で皆が桃色に視線を向け。

 

深呼吸……。すこし、重い空気を振り払いつつ、横目に菜摘を見る。

 

「雨野、いえ、地島菜摘、彼は……彼は、地獄で私の話をしていましたか?」

 

「してたどころか、ずっとそのことだよ」

 

「っふふ、ちなみになんと?」

 

「わがままでごめん、ってさ」

 

「……そうですか」

 

更科桃色は、顔を上げる。

 

「彼のことは愛していますが、人間から肉体というエロティックなものを奪ってしまうのはいただけない。……その話を、彼にしなくては」

 

「拒まれたら、どうするんだ」

 

「多分ないと思いますけどね、あの様子だと……」

 

「その時は別れる前に一回ヤらせてもらいます。脳が灼けて最高の絶頂ができそうですから」

 

にやりと、綺麗なのにどこか品のない笑みを浮かべて。

 

「うわあ……」

 

「とにかく、今度はちゃんと彼と向きあって、心の奥底からつながりたい。どうです、地島湖冬。雨野菜摘との夜は」

 

「は?」

 

まさか自分に飛んで来るとは思わず、そして……ぼやかした言い方とはいえ何という教育に悪い話を。湖冬に聞こえる声という事は、娘たちにも聞こえる声だ。

まあ、でも、せっかく彼女が味方してくれそうな状況。背中でも押した方が、効率的である。娘と息子を明路に任せると、耳打ち。

 

「……気絶するほど気持ちいいよ」

 

「ふふ、それは期待が高まります。ちなみに浅井留一はどうなのです、広島トメルの保護者とは」

 

「えぇ!? 僕!?」

 

「あ、それはあたしも気になるわね」

 

「ツッチー!? ちょ、マジか、え、いや……ええ? そ、その話は今度ね! うん! ほら、アスモデウスが行くんだろ!? 私準備するよ!!」

 

はぐらかす留一を見て、くつくつと笑う。……いままで、桃色があまりすることのなかった顔だ。

 

「結局、行かせてくださるのですか」

 

「……まあ、地獄の政治的にも、アスモデウスが倒した方が都合はいいよ。彼がシカム派を味方につけるとマズいし」

 

「何かあったら僕が倒す。湖冬が持ってたから使えなかったけど、……日向さんのキーなら雑魚対処もできるし」

 

「決まりだな」

 

 

 

 

飛び掛かるペンタクルワンを潜り抜け、そして、桃色はその手に、バックルを持つ。……タオイズムドライバーだ。仮面ライダーヘイナと同じ、シェンバックルが取り付けられたもの。

 

思い返す、明路の声。

 

『俺としては……まだ、本気で不本意だが、この際ヒーローのふりをしてくれ』

 

『ええ。分かっていますよ』

 

腰に当てれば、ベルトがその腰に巻かれ……。仮面ライダーなどと変な名前だと思っていたが、今、桃色はたしかに高揚していた。

マシロの間違いを、その象徴であり置き土産であるカストラをぶちのめして……。喧嘩になるならそれもいい、そうして初めて、奥底から愛し合えるのだ。

 

彼女は、今、少なくとも明路にとっての『仕方ないから、シカム派や世間にとってのヒーロー』以上の意味を、自身に見出していた。

 

自分とマシロ君の、シカム様の、最愛の人の、心を救うためのヒーローになるのだ、と。

 

『アスモデウス』

 

起動した死神のキーを、セット。

 

『デス』『Get!』

 

「では」

 

肚の前で、親指を上に、中指を下にして、両手でハートを作る。そしてのけぞって頭を振りながら、ステップ。踏みなおし、バックルに両手で触れて。

 

「変身。」

 

『Eroding……This is it!You are the KAMEN RIDER ASMODEUS!』

 

纏われる、紫の装甲。ところどころに見られる、六角形の装甲板は黄色く光を灯し……。

 

仮面ライダーアスモデウスが、歩み出す。

 

「っ、」

 

「無駄ですよ」

 

向かわせて来る影たちに、タオブラスターでの銃撃をばらまく。……するとどうだ。主君に歯向かい始めたではないか。

 

「くそッ、そうか、その力か!」

 

「ええ、勿論です」

 

放った蹴りが、ペンタクルワンの腹に重く響く。

 

「っが、ぁ……今からでも遅くない……考え直すんだ、シカムがそれを望むとでも」

 

「望んでなかったらお仕置きックスでもお願いしましょうか。是非とも私をマゾメスに堕としていただきた……いや、すぐ陥落しそうで私は遊びがいないかもですが」

 

桃色的には、ここまで冗談めかした猥談も珍しい。そんな軽口をたたきながら、ペンタクルワンに連射。さすがにすぐ操れるほどの雑魚ではないが、シンプルに反撃を潰され、防戦一方である。

否定すべきテーゼの象徴は嘲笑いながら撃つぐらいでちょうどいい。

 

「彼は高尚な目的を持っていた……彼について行くことを選んだなら、それをかなえてやるべきだよ」

 

「思想ではなく、彼の心やオトコとしての魅力に惚れたものでして」

 

『シカム』『デビル』『Ji-Du-TAO!Devil!That Animus!』

 

「……シカム様」

 

キーの読み上げは、権限喪失に合わせてか『サタン』から『シカム』に変わっている。まあ、どうでもいい。彼がサタンだろうがシカムだろうがマシロだろうが、その魂のエロスに惹かれたのだから。

ゴスペルブラスターとデビルキーの組み合わせ、効果は銃撃ではなく……近接武器の出現。ブラスター上部から、尻尾を模したムチが現れる。

 

「っぐぁああ!!」

 

「うん……馴染みますね、手に。たぶんムチは打たれる方が好きですが」

 

「があ……っふぅ、ぐ…………。私はあきらめない…………君が、シカムの」

 

「あ~~もうグダグダうるさいんで黙ってください」

 

思いっきり振り上げたムチがペンタクルワンをぶっ飛ばし、ガラスを割って屋外へ。雑木林に放り出され、それをアスモデウスが追う。

 

「っよ……と。というか、あなたそういえばマシロ君と内通してたんでしたっけ」

 

「あ、ああ、そうだ。君のことはよく褒めていたよ。君に伝えなかったのは……まあ、あまり重要な作戦ではなかったんだろう、どうでもいいことで君を煩わせまいとっぐああ!!」

 

「どうでもいいことを教えてほしいのが乙女心という物ですよ。こればっかりは、あとで彼にお説教ですね。……あなたという、隠し事そのものを消してからですが」

 

「……っぐ、ふう、ふぅ」

 

「何か言い返したらどうです」

 

ムチをぶつけられ、影は簡単に寝返り。放った蹴りは簡単にいなされ……。彼自身が弱いのもそうだが、アスモデウスの小さな体躯に完全に翻弄されている。

それでも、ペンタクルワンは声をかけるのをやめない。

 

「君に……不愉快な立場だったことは謝罪しよう。だが、実際私の仲間同士の恋もあるんだ。同じ目標に向かっていく……その中で心を通わせるのは尊いことだと思わないかい? 君の愛する肉体の重なりも、その奥でこそより煌めくと思うんだ…………な?」

 

「まあ、その考え自体は同意しますが。正面から向き合わないで聞こえのいい言葉だけささやく人に言われましても……。地島菜摘や私ならたぶん見抜けましたよ、アレ」

 

「……何?」

 

訝しげなペンタクルワンに、アスモデウスはくすくすと嘲笑を向ける。

 

「この前のキャッスル、アレボイチェンした私でした」

 

「あ、はは……そうか」

 

「大してショックでもないでしょう、どうせ」

 

「いやあ、まさか……彼とは」

 

「まあ、その辺はどうでもいいので」

 

ムチで腕を絡めとり、姿勢を崩させ……。いちおうペンタクルワンのがむしゃらな一撃に怯むあたり体幹が強いわけではないのだが。しかし簡単に二発目はかわし、腹に至近距離の連続射撃。後ずさるのも許さず、銃撃を繰り返す。

 

「っく、はぁ……っぐ……交渉は決裂かな」

 

「まさか交渉だとは。私にはオナニーに見えていましたので」

 

「……っ。みんな」

 

ペンタクルワンの合図に合わせ、飛び掛かるシェイドゼロたち。分身も絡め、あやつられないようにという魂胆だろう。だが烏合の衆。飛び退けば、簡単に回避可能だ。そして……。

 

「飛んで火にいる、というものですね」

 

「か、カストラさん、ごめん……」

 

「あ、ああ…………なんてことを」

 

増えた分身をその分操ればいいだけのこと。大量のシェイドゼロの波が、ペンタクルワンに押し寄せ……。そしてそれをムチで思いっきり薙ぐ。

気持ちのいい一掃だ。

 

「まだだ!」

 

「バカのなんとやらですね」

 

さらに迫る影とシェイドゼロたち。攻撃を喰らうほどではないが、すこし手間取り……。だが、まあだからといって、当然逃げられるとかやられるなんてことはない。

救援に入ったのは、ルシフェル。その胴体はモリガンではなく、サンファロエ。

 

「ありがとうございます」

 

「うん。……君は銃刀法違反とか、春子さんの肉体を撃った殺人とか、いろいろ……本当に色々な罪がある。たぶん、刑務所で長い人生を送る」

 

「でしょうね」

 

「まあ恩赦的なものはあるだろうけど……。地獄でも、シカム派に英雄視されるのもあるけど、やっぱりそれなりの罪には問われる」

 

「ええ、覚悟の上です」

 

「そういうのが全部終わったら、本当に全部終わったら……シカムに会えるよう、応援してるよ」

 

「……それは、ありがとうございます」

 

「相手のための喧嘩とか、愛ゆえのぶつかりみたいなやつ……私は一発でかいの経験してるし。あはは、だから、まあ話ぐらいは聞くよ」

 

仮面の下で、アスモデウスは笑む。

 

「ふふ……ありがとうございます」

 

「だからこそ、シカムをうまい事裁けるように、そして己のしたことが大好きなアスモデウスの在り方を否定しかねないものだったことも、分からせるためにも……こっちもやるべきこと、するから」

 

「ええ、お願いします」

 

向かってくるシェイドゼロや影、分身。それらをサンファロエのドールで蹴散らす。眷属を生み出す能力なら、圧倒的にそちらが上だ。

四種のドールの対処法もわからず、どんどんなぎ倒されていく。そしてアスモデウスはまっすぐ、ペンタクルワンに駆け出す。

 

「後悔したらそれでもいい!また私に声を、」

 

「うるさいと言ってるのが分かりませんか」

 

「っく、」

 

一気に向かってくるシェイドゼロを、右手はムチ、左手は銃撃で迎え撃ち。当然、ペンタクルワンを拘束する従順なロボットになるだけである。

 

「カストラさま……た、たすけて」

 

「申し訳っ、申し訳ないです……」

 

「ぅう、ううう……」

 

「っぐ、放せ……君たち、あらがえないかい!? そうだろう、ほら、愛の力は、」

 

「愛の力はこっちの方が上なので」

 

『Confirmed and Authorized. As you know, it's HISSATSU』

『Ready!ASMODEUS’s eroding bursts now!』

 

「だが、君は……、……ッ、こんなに、優しくしてやってると言うのにィィ……」

 

駆け出し、アスモデウス、飛び上がり宙へ舞う。

 

「……ッ、クソカスがぁぁああああ!! お前みたいな、ガキみたいなことしか脳にないクズにィ!! 俺の高尚な計画を崩されてたまるかァァ!!」

 

「っはァ!!」

 

「お前ごときにぃいいいいぃぃぃぃ!!」

 

まず、ブチあてられたのは蹴り。右脚の装甲板に黄色い光が集まり、まっすぐ伸ばして叩き込む。そして姿勢を崩したそこへゴスペルブラスターのムチが絡みつく。

 

「ねえ、ほらリュウちゃん、エミー、ほら……私を助け、な、ほら」

 

「ですが、動けませんッ!」

 

「ああ、あ、カストラさん……」

 

「……っ、役立たずどもがァぁああ……」

 

空中に現れた翼がムチを持ち上げ……引っ張って、アスモデウス、着地。ペンタクルワンは吊り上げられるような形に。

 

「ほぅら、愛の欠片もない」

 

びんッ……とムチをはじけば、響いたエネルギーがペンタクルワンの全身にぶち込まれる。

 

「ぐぁああああああああ!!!!」

 

爆散。

 

恐れをなして逃げ出そうとしたシェイドゼロも、逃がしはしない。エーテルのドールが拘束し、四種のドールが丁寧にぶちのめし。

各所で上がる閃光の爆発が、戦いの終わりを告げた。

 

 

 

 

「わざわざご用意いただきありがとうございます」

 

「なっちゃんが出れないときに私が使おうかなとか考えてたやつだから、もともと作ってたの」

 

返却されたタオイズムドライバーを受け取り、留一はそんなことを言う。形こそヘイナのものと同じだが、性能を落とした代わりにいくらか扱いやすくなっている。

 

「……結局、今回の件を踏まえて例の謝礼、OKになったんでしょ?」

 

「そうですね」

 

「警視庁も何考えてんだか……今後も沢黒マシロの身体好きにしていいとかで釣るつもりなのかな……」

 

「……まあ、でも。せっかく生まれた命を壊すことも、これから生まれる命の可能性を潰すのも、あまり気持ちよくないと気づきましたし。何かあれば手伝いますよ。不要でしょうけど」

 

「君の能力自体は便利だし、雑魚いっぱい系の時は何かあるかもね」

 

「であれば、まあその時はその時で」

 

時間が来たようだ。春子に呼ばれ、桃色は席を立つ。

 

「あんた、あたしを殺したとき、笑ってたわよね」

 

「……そうでしたか」

 

「シカムに、褒められるからって……そういう理由なんだろうけど。今の方が良い顔してるわよ」

 

「あはは、まさかこんなに喧嘩が楽しみになるとは思いませんでしたよ」

 

「どうせその後の()()()が楽しみってんでしょ」

 

「だんだん私のこと、分かってきましたね」

 

いくらか笑うようにはなったが、それでも感情の分からない女である。春子は頭をがりがりかいてため息をついた。

 

「改めて、肉体の事……すみませんでした。マシロ君がやってしまった分も、出来得る限りは謝罪したいですし、……親族にも、顔を合わせねばなりませんね。子を失ったような、ものですから。とにかく、記憶を戻す手段の模索で手伝えることがあれば言ってください」

 

「随分殊勝になったわね」

 

「…………っふ、セックスの種とセックスの結果を傷つけたことを後悔しているだけです」

 

「あんたの場合、照れ隠しでもなくマジでしょうね」

 

「……ふふふ。では」

 

明路の案内で、車に乗せられる。……囚人の輸送というには、いささか普通の車だ。功労者と扱うか、犯罪者と扱うか……その折衷だろうか。

 

「行くぞ」

 

「ええ。……ちなみに彼のあの、ペニスなんですが」

 

「黙ってくれ」

 

「じゃあ、精子なんですけど。ああいえ、獄中でも愛情をもって育てるので孕」

 

「黙ってくれ!!」

 

「っふ……冗談ですよ。愛し合って子宮を押しつぶされながらじゃないと孕みたくありません」

 

「頼むから黙ってくれ……」

 

明路を困らせつつ、彼女は窓の外を見る。刑務所に戻る道すがらだと言うのに、彼女はなんとも楽しげであった。

 

 

 

 

独房の中、頭をかきむしるカストラ。……こと、高田俊二。

 

ゆっくり光が降り注ぎ……そして、形を成してガブリエルがその姿を現す。

 

「ひ、ヒィィイ~~~、今日はなんだよォ~!」

 

「昨日と同じです。『その日』まで何度でも言い続けます」

 

「ッハァ、はぁ……」

 

「お前は、『主』を侮辱し、あまつさえその被造物のちからをその侮辱的行いに利用した。死後、地獄での裁き……覚悟しているがいい」

 

「俺はァそんな悪いことしてねえだろォォ~~!! 迷える、迷える子羊に、私は導きを」

 

「貴様にイエス・キリスト(ヨシュア)の言葉を引用する権利など無い。悔い改めよ。……では、そう言うことですので」

 

消え去る、ガブリエル。迎えのラファエルが「脅し過ぎでは」と言うのを「いいえ」と突き返し。……カストラは隅で震え上がり、頭を抱えている。

 

 

 

 

 

「……。」

 

いざ、好きにしていいよ言われても困るものだ。沢黒マシロの遺体を前に、桃色はただ立ち尽くしていた。動いたかと思えば、座り込むだけ。

 

「昨日の、ことなのですが……」

 

そうして桃色が語るのは、今回の事の顛末。

 

途中、隠し事について苦言を言ったり、あの時に漏らした「渇きを潤してくれれば」こそ本音だったとか、人間の顔もやっぱりカッコいいとか、そんな……そんな、話。

 

ただ、したかっただけの他愛もない話……。

 

「そろそろ、時間ですね」

 

ことに及ぶのを見越してか、2時間もあったが……それももう終わりそうだ。話していただけで。

 

「地島菜摘から聞きましたよ。あなたは最期……マシロ君の姿になったらしいですね。私のことを受け入れていればという後悔、でしょうか。…………ふふ、楽しみにしていてください。この小さな身体、狭くて最高に気持ちいいはずですから……うふふふ、この肉体を失っても、必ずこの姿をかたどって会いに行きますから」

 

愛しくその頬を撫で、みずからの腹部を撫でて。そして、その時間が終わった。

 

いつも通り、刑務所での生活に戻っていく。いつも通りじゃないのは、面会を頻繁にするようになったこと。ゼイネルこと……別府凛太郎も、来た。

だが……徹底して拒み続けていたから、諦めてしまった人もいたようだ。

 

「電話面会を開始します。時間は15分です」

 

「……もしもし。元気ですか? ……ええ、私は元気です。母さんも元気そうで何よりです」

 

この身体を生み出してくれたひと。この悦びのもとを生み出してくれたふたり。……マシロ君に与える愛を、まずこの人たちに教わろう。

 

「ええ、まあ……色々。ええ、そうですね……ごめんなさい。でも、元気です、元気ですから。本当に……え? あはは、まあ、概ねそうですね」

 

楽しい旅路の、一歩目が始まった。

 

 

 

 

FIN

 




プレバンで発売されるのはたぶんメモリアルデビルキー(『シカム』の音声も収録)とメモリアルデスキーだと思います。
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