ようこそホワイトルームが無くなった世界へ 作:好きjaなくないない無い
高校の定期考査が終わったこともあり今日からこの物語も復活させたいと思います。いやーテスト長かったーー!テスト終わりの解放感は中学校から変わらないなって今思っております。さて、この二次制作の件ですが、今回から後書きの部分で皆さんに質問していこうかなって思います。別に大層なものではなくて例えばオススメの音楽とか漫画などをさらっと書けたらなって思い今回から始めることにしました。少しだけではありますが皆さんとの距離を縮めたいなと思ったからです。気軽に感想で送ってくれたらなって思っております。送ってくれた皆さんには出来る限り返信させてもらいます。
長々となりましたがこれからもこの物語をよろしくお願いします。
—追記—
質問コーナーのことですが、読者のアドバイスにより活動報告で行うことになりました。是非見て質問に答えてくれると嬉しいです。
電話に耳を傾ける。
「もしもし...」
「綾小路く_____ 」
電話はそれで切れてしまった。彼女に何があったんだ?今それを考えても仕方がない。今は一刻も早く彼女の元へ向かい安否確認をしなくては。携帯のアプリの一つに位置情報共有アプリがある。このアプリは連絡先を交換した生徒がどこにいるか確認できるアプリだ。特に使い道はないと思っていたがまさかこんなところで使うとはな。彼女の位置を確認するとショッピングモール付近の路地裏にいた。彼女が1人でこんなところに入る可能性は間違いなくゼロだ。どうやら一刻を争うみたいだ。オレはそこにいた堀北、平田、須藤を置いて一目散に飛び出し、彼女の元へ向かう。
「間に合ってくれ______________。」
______________________________________
意外と早く協議が終わってしまったのでこのカメラも早く店員さんに返却できそうだ。そう思って私はショッピングモールの家電量販店に向かう。その途中で少し会いたくない人物と出会った。
「おっ!一之瀬じゃん。今一人?」
「あはは、こんにちは吉田先輩。」
彼は吉田先輩。2年Aクラスの一人で女子からの人気もあるらしい。でも私はちょっぴり苦手だ。
「綾小路いないじゃん!なら一緒に遊ぼうぜ。奢ってやるよ。」
「あ、すみません先輩。これからちょっとやらないといけないことがあるので 」
「.......それって綾小路関係?」
「え?」
「一之瀬、ずっと思ってたけどオレのこと避けてるよな。」
「いや、その...」
「なに?なんか言い訳できるの?」
怒っているのだろうか?分からない。しかし全身から私が彼に恐怖しているのが伝わっておる。それほど彼から出てるオーラが怖かった。
「いや、怒ってないんだよ。ただここまで自分の思い通りにことが進まない恋愛って今までなかったからさー。ムカつくとか次元通り越して意地でも自分のものにしてやろうって思っちゃったんだよね。」
その瞬間体が勝手に逃げていた。今の吉田先輩は冷静じゃない。今話し合いをするのは危険だ。助けを求めようとするが家電量販店の周りは人通りが少ない。どうすればいいだろう。咄嗟に思いついたのは携帯でSOSを伝えることだ。私はすぐに携帯を取り出し綾小路くんにかけた。
「あれ、何で私綾小路くんに電話したんだろう?」
着信履歴の一番上には同じクラスの神崎くんがいた。彼はクラスでも文武両道を売りにしていて、トラブル時の対処も冷静にやってくれる。なのになんでだろう?
「もしもし、」
電話がつながった。こういう時何を説明すればいいんだろう。
「綾小路く_______ 」
追いつかれた吉田先輩に突如後ろから服を掴まれバランスを崩す。その隙に携帯電話を取られ通話終了ボタンを押されてしまった。
「いきなり走るからびっくりしたじゃないか。」
「ッ。離してください!」
異性に力強く掴まれる。いい気分ではない。それよりもどうしよう。助けを呼べなかった。とりあえずは先輩から逃げないと_______
パンッ________________________________
乾いた音が聞こえた。その後すぐに自分の頬が痛いことに気づいた。ぶたれたんだと思う。
「何でだよ?オレがそんなに嫌いなのかよ。」
彼と目が合う。彼の目を見て彼が正気ではないことがわかる。その目に何が宿っているのか、私は理解できなかった。ぶたれた恐怖によるものか、それとも彼の目に宿っているものがそれほど強大なものなのか、あるいはそのどちらもなのか。
「何でオレを避けるんだよ。俺が何か悪いことしたのか?」
「....... 」
何も答えられない。それほど今の状況が怖かった。
「いいか、この際だから言っておく。おまえがこれ以上俺のことを避けるならお前のクラスにちょっかいを出す。そうだな。Bクラスにはお前以外にも可愛い女子が沢山いるしな。」
「!ちょっかいって、そんなことしたら学校に訴えられますよ。」
「そうだな。だがそんなの相手の弱みを握れば問題ない。女子なら恥ずかしい写真一つで事足りる。」
そう言って彼はスマホを取り出し私の前にかざす。そこには名も知らない女性が服を乱暴に脱がされた後の写真があった。
「これは俺の学年のCクラスの女子だ。言うこと聞かすためにこういう人のいないところで襲ったんだ。この後こいつはなす術もなく俺のいうことを聞いてCクラスを荒らし退学していったよ。」
「何で....そんなひどいことを.....」
「お前が避けるからいけないんだろ。今決断しろ。お前が俺と正式に付き合うって言うならクラスのやつに手を出すことはしない。首を横に振るなら手始めにお前の恥ずかしい写真を手に入れるとするよ。」
吉田先輩が本性を表した。初めて会った時は分からないことも丁寧に教えてくれたとても頼りになる先輩だった。いつからだろう。先輩が苦手になったのは....
もちろんこんな怖い人と一緒になるのは嫌だ。だけど断ったら私以外が狙われちゃう。そんなことはもっと嫌だ。
どうしよう.............
「はぁ、残念だが時間切れだ。これからお前には俺の奴隷になってもらうか。」
吉田先輩はスマホをポケットに戻し手を伸ばす。抵抗しても力の差がありすぎる。彼の手が私の制服のボタンに届いて外された時、私はもう正気を保っていられなかった。目を閉じて万に一つの可能性に縋った。彼がきてくれることに...
_____________________パシャ!!
「な!」
「動かないでください、吉田先輩。今、あなたの弱みを撮っているんですから。」
「綾小路!何でここに?」
その言葉に驚き目を開くとそこには先ほど電話した綾小路くんが立っていた。
「....何で?」
「何でってお前の電話が明らかに異常だったから駆けつけたんだが...」
「電話って、くそっ、お前にかかってたのか。」
「そんなことは今重要ではありませんよ、吉田先輩。」
そう言って彼は吉田先輩に一歩近づく。
「彼女が合意したというのならTPOの注意だけして帰りますが、もし合意の上でないのなら...」
分かってますよね?脅しともとれる彼の言葉に吉田先輩は怯む。綾小路くんは彼に牽制し終えると私の方を向いた。
「一之瀬、仮にお前が脅されて真実を言えない立場にいるんだとしても、本当のことを言ってほしい。俺が絶対にお前も、お前の大切なものも守ってみせる。」
その言葉を聞いたとき、私は涙が流れた。
吉田先輩が怖かったから。
違う。
乱暴にされるのが怖かったから。
違う。
私は、私は.....
綾小路くんが助けに来てくれて嬉しかったから泣いているんだ。
「合意なんてしていない!お願い!助けて!」
______________________________________
「お願い!助けて!」
彼女の涙ながらのSOSを聞いたときなぜか分からないが無性に腹が立った。なぜかは分からない。この感情は今まで体験したことがなかった。
落ち着け。この感情に身を任せてはいけない。今は冷静に彼女を助けないといけない。
「吉田先輩。彼女を離してください。いや、あなたに敬語は必要ないな。彼女を離せ。」
「待て。綾小路。俺が何をしたかまだ分かってないだろ。俺はまだ何も____ 」
「何もやってないようには見えないが?どちらにしろ一之瀬の様子を見るに学校側に訴えた方がいいかもな。今撮った写真と一緒に。」
オレが電話で茶柱先生を呼ぼうとする。携帯に目が行った時、目の前から蹴りが飛んできた。もちろん直撃は避けるためバックステップで蹴りのリーチから外れる。顔を上げると吉田先輩が一之瀬から離れオレに敵意を向けていた。
「危ないだろ、蹴りが当たったらどうするんだ?」
「どうもしねぇよ。たが、見られちまったもんは仕方がねぇ。お前をボコボコにして携帯の中にある証拠を無くすとするよ。」
言葉を言い終わるとすぐさま突進。裏路地のような細長いスペースだから横に避けることはできない。飛んできた蹴りや拳を手で受け流しつつ、質問を続ける。
「なぜ、一之瀬にあんなことをした?」
「ハッ、これからボコボコになるお前には関係ねぇよ!」
「関係ある。少なくともオレがあいつを守ると言ったからな。一之瀬!」
「わっ!な、なに?」
「危ないから離れてろ。オレなら大丈夫だ。」
一之瀬は頷いてオレ達から距離を取る。この場面では自分の力ではどうにもならないと分かったのだろう。オレは吉田先輩の方を見る。
「いいのか?そんなに余裕ぶっこいても?」
「勿論だ。お前みたいな雑魚倒すにの一分あれば事足りる。知ってるだろ?オレの実績を。全国高校の総合格闘技大会でベスト8だ。あそこで戦った猛者と比べればお前なんてミジンコくらいだ。」
だからこんなにも喧嘩慣れしているのか。
「それはいいこと聞いた。」
「なに余裕こいてんだ?一之瀬の前で格好でもつけたいのか?」
「そんなわけないだろ。オレはお前と違って紳士だからな。人を殴ったことがあまりないんだ。だからオレの力量を測るためにお前はもってこいだ。」
「なんだと!言わせておけば...」
そこから彼が言葉を発することはなかった。突進して右フックから左ストレート、それらをかわすと肩を掴まれ膝蹴りをくらう。
______________________________________
「しゃあ!」
「綾小路くん!」
攻撃が入ったことに喜ぶ吉田先輩と心配して叫ぶ私。だけど私達の心情は反転した。綾小路くんが手で膝を押さえているのを見て。
「チッ!何で今のが防がれるんだよ!」
「そんなの簡単だ。オレがお前より強いからだ。」
「は?....!おいおい、ちょっと待て!」
何かに気づいた吉田先輩。よく見ると彼の膝が綾小路くんから離れていない。いや、離せないんだ。
「テメェ!どんな握力してんだよ?」
「いちいち測ったことはないから分からない。」
「あり得ねぇだろ!片手で足を封じるなんて。」
確かにそうだ。人間の体は手や腕より、太ももやふくらはぎの方が筋肉量が多い。そのため単純な力なら足の方が上だ。なのに吉田先輩は足をびくとも動かせていない。てことは......
「お前よりも筋肉の使い方がうまいんだろうな。もっと全体の力を使わないとオレには遠く及ばない。」
「舐めやがって!オラァ!」
怒りに身を任せた彼はその体制で左ストレートを繰り出した。しかしその瞬間綾小路くんが足を抑えていた手を離す。
「え?」
当然バランスを崩した吉田先輩の腹に綾小路くんが蹴りを入れる。
ドガッ_____________________
鈍い音が聞こえる。武道をしたことがない私にも分かる。今の攻撃はすごい。
「ガハッ!...ゲホッ、ゲホッ!」
吉田先輩はあまりの痛さに立ってられずその場に倒れた。
「とりあえず終わりだ。お前から手を出したんだ。それにさっきの一之瀬の件も合わさればお前は確実に退学だな。」
「.....調子に乗るなよ、綾小路。お前も暴力を振るった時点で同じだ。お前も罰を受ける。」
「そんなことはない。オレは一之瀬を助けるためにやむなくお前を戦闘不能にしたんだ。そこら辺は一之瀬がどうにかしてくれるだろ?」
「え?あ!もちろん!」
...いきなりこっちに質問が来た。途中から綾小路くんが凄すぎて半分放心状態だったなー。
「おいおい、一之瀬、そんなことしていいのかよ?」
吉田先輩が焦っている。そうだよね。自分だけがダメージを負うんだからね。ちょっとかわいそうだ。でも......
「吉田先輩、前私言いましたよね。たとえどんなに私のことを嫌っている人がいても、その人が危なくなったら私は助けると。綾小路くんには初めて言うかな。」
「あ、ああ!そうだ!そうだよな!今俺は危ないんだよ。助けてくれよ!」
ここまで来たら藁にもすがるであろう先輩が必死に私にお願いをする。
「でも...だけど..、綾小路くんや私の大切な人にまで害をなす人は助けられません。ごめんなさい。」
その言葉を聞いた先輩は崩れるように意識を失った。
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「どういう状況なの?これは?」
五分程で堀北が俺達の元へやってきた。
「えーっと、ちょっと説明するのめんどくさいから後だ。それより茶柱先生を呼んでくれ。」
「ハァー。後で説明しなさいよ。さもないと痛い思いをするわよ。」
堀北の鋭い目がこちらを覗く。怖いので一言一句説明しよう。
「あの....綾小路くん?」
「ん?」
後ろから一之瀬に話しかけられる。
「その、吉田先輩はどうするの?」
「まぁ退学になるだろうな。これほどなことをしでかしてこの学校に入れるはずがない。」
「そっか、そうだよね。」
「嫌なのか?」
「ううん、違うの。この学校では退学は死みたいなものだからさ、綾小路くんには嫌な十字架を背負わせちゃったなって。」
「なんだ、そんなことか。」
「えっ?」
「オレは吉田先輩よりも一之瀬、お前の方が大事だ。お前の方が仲がいいし、頼りになる。これは堀北でも平田でも一緒だ。だから気にするな。」
オレは一之瀬に対してそう告げる。仲間のために行動するなんて今までのオレにはなかったことだな。だが、人は何か大事なものを守るときに全力になれる、それを身をもって証明された。これはホワイトルームでは手に入れられなかったものだな。
「......これがあの施設の『課題』かもな......」
「?なにボソボソ言っているのかしら?綾小路くん。」
小声ではあったが言葉に出てしまったのか。だがこの話は堀北にも一之瀬にも聞かれてはいけないな。
「いや、何でもない。」
俺はそう言って誤魔化すことにした。
日に日に吉田先輩が嫌いになる。という訳で(?)吉田先輩の評価一覧です!
吉田 康介 2年Aクラス
学力 C(54)
身体能力 B +(81)
機転思考力 C(50)
社会貢献度 B(72)
総合 B(66)
担任コメント
普段から誰にでも優しくできる性格の持ち主だが、頼み事や役目を与えるとその役目を果たすためには多少の荒事も良しと見なす所は改善するべき。総合格闘技では全国に名を連ねる程の身体能力を使ってこれからもクラスに貢献してもらいたいです。
との事です。(評価の総合は大体なのでご了承ください)