ようこそホワイトルームが無くなった世界へ   作:好きjaなくないない無い

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今回は他クラス視点になっております。Bクラスは一之瀬、Cクラスは龍園、Aクラスは葛城です。


(4)     

試験四日目、この無人島試験も半分終えた朝からとんでもない報告が入ってきた。

 

 

「え!本当なの?」

 

これがクラスメイトから話を聞いた私の第一声だった。

 

「そう!三日前の夜海に行った時、Dクラスのみんなが船に戻っていっちゃったの!もしかしたらって思って昨日と一昨日は忙しかったから今日の朝Dクラスの陣地に行ってみたんだけど.....誰もいなかった。」

 

「綾小路くん........どうして?」

 

一、二、三日目は寝床の準備、食糧や水の確保などで忙しかったが、今日から本格的に他クラスの偵察へと向かうつもりだった。その矢先にこの情報はびっくりするのも無理はない。綾小路くんが勝負を放棄する?そんなことをするとは考えられない。なら何で?

 

「どうしたんだ?一之瀬。」

 

「神崎くん。」

 

ちょうど朝の探索を終え戻ってきた神崎くんに状況を伝える。

 

「!そんな事があったのか?綾小路、一体何を考えているんだ?」

 

「分からないの。ねぇ、神崎くん。やっぱり今回は協力した方が良かったんじゃないかな?」

 

私は不安を拭えず神崎くんに聞く。

 

「Dクラスに協力するのは反対じゃない。だが、あいつらがどれくらい実力を持っているのかを判断したいと思ったんだ。身勝手ですまない。」

 

「ううん。みんなも賛成してたじゃん。知りもしない相手に背中を預けるのはちょっと気が引けるってね。」

 

「そう言ってもらえると助かる。」

 

「よし!みんな、今考えて分からないことは後で考えよ。今は目の前に試験に集中しよう。」

 

「そうだね。」「オッケー。」「やってやるぜ!」

 

 

クラスのみんなは本当に仲がいい。多分学年で一番仲がいいクラスと自負している。だからなのか、無人島生活でもここまではみんなと協力できている。」

 

「おーおー、楽しんでんな。Bクラスのカスども。」

 

聞いたことのある声に私達は一斉に振り向いた。咄嗟に私が前に出てみんなを庇う。

 

 

「何でここにいるのかな?龍園くん?」

 

 

 

 

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オレは今機嫌が悪い。

 

 

 

「あ?何の話だよ、金田。」

 

 

偵察から帰ってきた金田に八つ当たりするほどにだ。

 

「はい。朝確認しましたがDクラス全員がリタイアした模様です。」

 

「.....何の冗談だ?確認はしたのか?」

 

「ええ、昨日のうちに船内に戻ったと思われます。」

 

オレは立ち上がり規則に違反して持ち込んだデジタルカメラを手にし、Dクラスの拠点へ向かう。元々、俺がここまでイラついているのはDクラスの綾小路のせいだ。例の戦法は俺も考えていたことだ。先手を打たれたせいで、今俺達Cクラスは無人島に過ごす羽目になっている。

 

「ここか.....」

 

俺が向かったのはDクラスが陣取っていた川。特に何もない。昨日ここに着いた後速攻でリタイアしたのだろう。

 

 

 

.......ガサッ.....

 

 

 

近くの草木が揺れ俺は咄嗟に木に隠れる。そこにいるのがAクラスだろうとBクラスだろうとここで鉢合わせになるのは避けたい。見つかっても問題はないが一応、誰か確認しておくか。俺はそいつの存在を確認した時、別の意味でビックリした。なんせもうここにはいないと言われていたんだから。焦らずそいつが俺の周辺からいなくなるのを待ってから俺は高らかに笑う。

 

 

「ククク、詰めが甘いんじゃねぇか?」

 

俺の不機嫌は直り、俺達のクラスが陣取っているエリアへと帰るのだった。

 

 

 

 

 

 

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俺たちAクラスはこの特別試験開始時に僅かだが他クラスより遅れを取った。それは坂柳の不在。彼女の事情ではあるが、試験に参加できなかった為、我々Aクラスは各クラスよりも30ポイント低い、270Sポイントからのスタートとなった。

 

「葛城くん、この物資はここでいい?」

 

坂柳派の橋本だが、今は俺に従ってくれている。坂柳のいないここで成果を上げれば坂柳派を減らす事もできるかもな。

 

「ああ、そこに置いておいてくれ。俺はスポットの更新へ行ってくる。」

 

「葛城さん。俺も一緒に行きます。」

 

着いてきてくれたのは戸塚弥彦。俺がAクラスで一番信頼している生徒だと思う。彼と一緒に押さえていたスポットへと向かう。

 

 

 

ピッ、っと電子音が鳴った後、スポットの占有時間が延びたことを確認してその場を離れる。Aクラスが占有しているスポットを無駄なく更新していけば、最終日には100ボーナスポイントは超えるだろう。

 

「しかし葛城さん。」

 

「どうしたんだ?弥彦。」

 

「なんでアイツはあんな条件を結んだんでしょうか?どう見ても彼らDクラスにとって不利な条件なのに。」

 

 

弥彦が言っているのは綾小路と結んだ条約についてだろう。試験が始まる前にオレ達Aクラスの生徒の1人である町田が綾小路に暴力をふりかけたことがあった。綾小路はこの件を黙っている代わりに島に降りた後すぐに会うという約束を作っていた。条約とは、彼がその時出した条約のことだ。俺は彼が持ってきたプリントに目を向ける。

 

 

条約]

 

1]初日中に我々Dクラスはあなたのクラスに計250Sポイント分の物資を寄付すると同時に、我々のクラスのリーダーのキーカードを見せる。(計300ポイント分)

 

2]対象のクラスは卒業まで、生徒全員が上記のポイント分のプライベートポイントを綾小路清隆に振り込む。(一ヶ月当たり120万プライベートポイント)

 

3]2の内容は綾小路清隆が本校を卒業、又は退学するまで永続する。

 

4]この契約はAクラス生徒と綾小路清隆、堀北鈴音、平田洋介以外知らないものとする。もし契約が漏れた場合、1000万ポイントの罰金もしくは、一月当たりの支払額上昇の罰を下す。

 

5]ポイントの振込は毎月10日までに済ませておくこと。この約束を反故した生徒は罰金としてその月は五万ポイント分払う。

 

 

Aクラスリーダー   葛城 以下Aクラス39名

 

Dクラスリーダー   綾小路

 

 

「この契約で我々Aクラスにデメリットがあるとすれば、綾小路に毎月プライベートポイントを渡さないといけないことだ。しかし今回の契約はやつに渡すプライベートポイント以上にクラスポイントが手に入る。」

 

「そうですね。奴が大量のポイントを入手したとしてもクラスポイントの差が縮まらないですしね。もしかしたら、2000万ポイントを貯めてクラス移動の権利を手に入れようとしてるんじゃないですか?」

 

「そうかもな。アイツなら大歓迎だ。」

 

そう言って俺はAクラスのナワバリへ戻っていった。これから俺達を待つ結果なんて予想もせずに_____________________

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




次のお話もすぐ載せます。
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