ようこそホワイトルームが無くなった世界へ 作:好きjaなくないない無い
でも、なんかしっくり来る解説が作れない。( i _ i )
そんな中の解説最終回です。あと二話で新章です。
「何でだ?」
ある場所に到着すると2人きりの中池がつぶやいた。
「どうしたんだ?池?」
「何で綾小路と2人でこんな綺麗な場所にいるんだぁぁぁぁぁぁああ!!!」
大きな声がこの洞窟全体に響く。
「あまり大きな声を出すな。作戦はさっき話しただろ。ここであと六日間やり過ごすって。」
「分かってるけどよぉ、しかしこの無人島にこんな綺麗な場所があったなんてな。」
池が驚くのは分からんでもない。この洞窟に広がる景色はそれほど神秘的なものだ。日光が海に当たりこれでもかと綺麗な青い海が目の前にある。そこには魚もちらほらと泳いでいた。
「しかし作戦って言っても俺はここであと六日間ゆっくりしてればいいんだろ?」
「ああ、ポイントで釣竿と餌も交換したしうまい具合に暇を潰してくれ。お前の出番は六日目だ。」
「お、おお。」
池は納得しながらも「やっぱり美女と一緒がいい。」などとぶつぶつ言いながら過ごしている。
「よし、じゃあ種まき開始だ。」
オレはそう呟きながら洞窟を出てスポットを目指した。
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「神崎くん。この洞窟すごいよ!試験スタート地点から海岸に沿って進まないと入れない仕組みになってる。」
「本当だ。これを見つけるのは無理だな。まして存在すら気づかなかった。」
神崎は資料を読みながら話している。
「まぁ、オレが何処にいたかはこれでいいな。次にオレの七日間の動きについてだ。」
「そんなこと教えてもらってもいいの?」
「別に構わない。どうせこれからは力を合わせて勝ち上がっていくんだからな。と言ってもオレがやったことは大きく分けて二つだ。一つは種まき、要するにオレがリーダーだと他クラスにバラすことだ。」
「龍園くんや葛城くんに?」
「ああ、誰かに見つかればその噂はそのクラス中に広がる。ただでさえDクラスは全員リタイアしたはずという噂が流れているんだ。これだけの情報があればDクラスの作戦は『リーダー1人が島に残ってスポットでボーナスポイント稼ぎ』だと思うはずだ。ボーナスポイントはクラスのリーダーを当てれば無効になる。だから最終日にオレの名前を書けばいいとオレの存在を放置した。」
「だが実際のリーダーは池寛治でAクラス、Cクラスはそれぞれ50ポイント減点された。」
「Bクラスには真実を伝えようと思ったんだが、今回は同盟関係なしという決まりだったからな、悪かった。」
オレは頭を下げる。
「ううん、だって私達からお願いしたんだし。」
一之瀬は慌ててオレに頭を上げるように促す。神崎も、
「俺が一之瀬に頼んだようなものだ。気にしないでくれ。」
と頭を上げるように促した。神崎は続けて、
「しかし、現にリーダーはお前だったはずだ。そこの所はどうやってリーダーを変えたんだ?」
「それは六日目にオレがリーダーを辞めて、池に任せたんだ。」
「それってどういう事?リーダーって正当な理由なく変わる事は出来ないんじゃ...」
「ああ、正当な理由がないと変わることはできない。なら正当な理由を作ればいい。」
オレはズボンの裾をめくって足首を見せる。
「ヒエッ‼︎」
「コレは?」
「見ての通り足を挫いたんだ。全治1週間ってとこか?」
「それ、痛くないの?」
一之瀬が手で顔を隠しながら言う。おそらくグロいのは無理なんだろう。
「挫いた直後はなかなか痛かったぞ。ただ、5、6分もすれば痛みは引いてくる。だから、六日目の夜の点呼前くらいに足をくじかせた。」
「成程な。その怪我を見ればスポット占有のために動くのは厳しいと思われる。そうすればリーダーは残っていた池に自動的に移されるのか。」
神崎が感心の目をオレに向ける。
「それがリーダーが変わった仕組みだ。池は他にも釣りなどで食料調達を手伝ってくれた。量もかなりの量だったな。」
「成程ね。さすが綾小路くん、としか言いようがないね。」
「全くだ。」
.....なんか全然褒められている気がしない。気のせいだろうか。
「とりあえずそんなとこだ。二つ目は情報集めだ。本当にそれ以上でも以下でもない。それぞれのクラスの動向を探っていた。例えばだが、Bクラスと龍園の接触も陰で見ていたぞ。」
「え!何処から?」
「ちょうど真ん中あたりからだな。龍園はBクラスのリーダーを見抜いたのもその時だろう。Dクラスのリーダーについて話をしていた時。白波はリーダーというワードを聞いて一歩下がったんだ。オレもそれで確信した。」
「そうだったんだ。そればっかりは仕方がないね。」
一之瀬が神崎に同意を求める。
「そうだな。あの状況で何もボロを出さないのは俺でも至難の業だ。」
神崎はできなくないと思うけどな。
「他にやったことと言ったらスポット近くに張り込んだことくらいか。Bクラスのリーダーは早々にわかったので1日ずつかけてリーダーを絞った。」
「どうやったんだ?コレに関してはBクラスも積極的に洗い出そうとしたがあまりいい案は出なかった。」
「オレは単体で動けたからな。何時間かスポット付近の木の上で待機するだけだ。」
「つまり張り込みってこと?」
「そういうことだ。AクラスもCクラスもオレに気づくことなく目の前でスポット占有するからな。」
「成程な。お前の策は効率が非常にいいな。」
「お褒めにいただき光栄だ。というわけで以上がオレの説明だ。なんか質問とかないか?」
オレは堀北達2人を含めて話す。だが、手を挙げたのは神崎だった。
「これは先程聞き損ねたが、なんで池寛治は試験終了したにも関わらず森の中にいたんだ?」
「ああ、それはオレが池に頼んだんだ。試験終わりの合図が出るまで森に潜んでいろってな。集合時にいなかったということでSポイントから5ポイント減点されたが....」
「Dクラスは元からSポイントが0ポイントだったからノーダメージって事だな?でもなんでそんな面倒くさいことをしたかったんだ?」
「それはもちろん、勝ち誇った龍園や葛城の顔が見たかったからだ。」
その答えを聞いた時、神崎は珍しく声を上げて笑った。
「いや、すまない。面白いと思ってな。それにお前達と同盟を組めて本当に良かったとも思えた。」
「嬉しい限りだ。これからも協力はしていきたいんだが、堀北も幸村もいいよな?」
オレは首を横に向ける彼女らの方を見る。
「もちろんよ。いつかは敵になるとしても同盟を組むメリットは大きいわ。」
「俺もだ。学年にもう40人仲間がいるというようなもんだ。精神面でも一気に楽になる。」
「俺も賛成だ。今ここでお前達と手を組むことは間違いじゃないと思っている。」
神崎も賛成のようだ。一之瀬は......
「一之瀬?」
「へ?あ!大丈夫だよ。賛成!賛成!」
一之瀬は珍しくボーッとしていた。何を考えていたのだろう。
「何か言っておくこととかないか?オレは特にないが。」
本当はAクラスとの契約について話さないといけないだろうが、あんな契約を表沙汰にするわけにもいかないだろう。
「ならちょっといいかしら?」
手を挙げたのは堀北だ。
「どうしたんだ?」
「今チラッと見えたのだけれど、過去の資料に書かれているクルーザー旅行は大体2週間の予定だわ。だけど今回は1週間多い3週間の予定だわ。私にはこの1週間で何か起こる気がしてしょうがないの。」
「確かにな。だが、不確定情報だし何より次あったらぶっつけ本番で対応するしかない。その時はその時だ。」
こればかりはこう言うしかないだろう。最初はオレも驚いたが、予感が当たって試験があってもそれはオレたちにとってはチャンスだ。クラスポイントの差を縮められることができる。
「他にはないのか?」
今度は幸村が聞く。なぜこの場でいきなり仕切ったのだろうか。
「じゃあ、解散だ。綾小路も疲れただろうし一之瀬も神崎も同様だろう。この部屋は俺が返しておく。だからお前達は部屋に帰ってまた休んでくれ。」
幸村が伝票を持ってフロントへ行こうとする。どうやら、オレ達の身体疲労を考えてできるだけ早く終わらせようとしていたのだろう。その対応に感謝してオレ達は部屋を出る。
堀北、神崎は早足で部屋へと戻った。オレも特にこの後は予定がない。しいて予定を上げるなら夜中、平田に今日のことを説明するだけだ。それまで少し時間がある為一眠りしても構わないだろう。
「ねぇ、綾小路くん。」
しかし残念ながらこの予定は変更することになった。一之瀬に呼ばれたからだ。
「ちょっとお話...出来ないかな?」
一之瀬はどこか怒っていそうな、どこか悲しそうな、話すべきか迷っている様なそんな顔でオレに頼んできた。
第一回特別試験結果詳細④
Dクラス
残Sポイント 0
獲得ボーナスポイント 85
各クラスリーダー指名(cpはクラスポイント)
Aクラス 戸塚弥彦 +50cp
Bクラス なし 0cp
Cクラス 金田悟 +50cp
各クラスリーダー指名
Aクラス 綾小路清隆
Bクラス なし
Cクラス 綾小路清隆
獲得クラスポイント 185
暫定クラスポイント 385