ようこそホワイトルームが無くなった世界へ 作:好きjaなくないない無い
なんかなー、ここに話したいことがあったんだよ。前いいネタみっけたって思ったんだよ。
でも忘れちゃった。
思い出したらこの前書きを編集するのでよかったら見てください。
「で、綾小路くん。話って何かな?」
「ん?ああ、今回の特別試験についてだがBクラスの協力を要請したい。もちろんそれなりのメリットがある。」
「それなら前向きに考えてもいいんだけど....なんでこのお店で話すことにしたの?」
特別試験の説明会の後、オレと一之瀬は個室のある料理店に来ていた。
お好み焼き屋の.....
「個室があるからな、それにこう言った話は前にもお好み焼き屋でやったから今日もここが良かったんだ。勝手な都合で悪いな。」
「そういうことだったんだ。ちなみに相手はどちら様?」
「生徒会長だ。」
「生徒会長!すごい!私まだ一回もお呼ばれされてないのに...」
確かにあの男が一人一人にサシでご飯を誘う姿は想像できない。オレの場合はレアケースか?
「ごめんごめん話がそれちゃったね。で、協力って具体的にはどうすればいいのかな?」
「ああ、試験の説明で優待者についてなんて言っていたか覚えているか?」
「ええと、確か優待者は厳正なる抽選により選ぶってあったね。」
「そうだ。まるでなんらかの法則があると言っているようなもんだ。それを解き明かす。」
なるほどね、とつぶやく一之瀬だか、問題を見つけたのか手をあごに置き首を傾げた。
「でも綾小路くん、仮に平等性を考えてひとクラスから3人の優待者が出るとしてもそれだけで法則を割れるほど簡単には学校側も作ってこないと思...う....あ!」
一之瀬の頭の上の電球がパッと光った
「そう、だからオレ達で協力して解き明かすんだ。半分の優待者が割れれば解くのは容易だろう。この作戦は同盟を組んでいるオレ達だからできる作戦だ。」
「それで全てのグループで結果3を狙うと。」
「そうだ、そうすればBクラスは少なくともAクラスに上がれるかもしれない。これがこちらから提供できるメリットだ。」
具体的に言えばクラスポイントを150渡すということだ。かつ、Aクラスのクラスポイントを150減らせるということ。自分で言うのもなんだが一之瀬には断る理由がなかった。
「メリットはわかった。なら条件は?」
こちら側の要求ということだ。
「特に考えてなかったな。なら2クラスで獲得したプライベートポイントの8割をいただく。」
結果3で得られるポイントは50万、12のグループで計600万。のうちの8割なので480万。
「8割とはまた大きく出たね。何か理由でもあるのかな?」
「ポイントが多いに越したことはないだろ?結果を報告するBクラスの6人には理由を言ってもいい。Dクラスの6人には適当に理由を作って渡してもらう。」
ただいま月3万ほどもらえるDクラスでも貯金としてはまだまだ少ないだろう。自分のグループの優待者を教えてもらえてかつ、10万ポイントも取り分がある。この話を断る生徒はほぼいないだろう。ただ、勘がいい奴を選んでしまっては後々めんどくさそうなので人選には注意しないとな。
「分かった。なら明日の8時過ぎにまた連絡するよ。書面に残した方がいいかな?」
「問題ない、録音してある。この録音は神崎にも渡そうと思う。あいつなら口を割らないだろうからな。」
「わお、抜かりないね。」
「まぁな。あとは学校側に結果を報告する6人は明日決めようと思う。」
「分かった。」
「お待たせしましたー。豚玉2人前でーす!」
ちょうど話が終わった時に店員さんがお好み焼きを持ってきてくれた。
「わぁ!美味しそー!」
「あらら、カップルで来てたの?ならお好み焼きの形ハートにしといた方が良かったかな?」
従業員が笑いながらそんなことを言ってくるがオレ達はすぐに
「付き合ってませんよ。」
「つ、つ、つつ付き合ってません!!!!!!!!」
否定した。
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翌朝の8時半、オレは一之瀬と神崎が待っているカラオケの個室へと向かった。
「おはよう、綾小路くん。」
「ああ、おはよう。神崎もおはよう。」
「ああ、おはよう。」
「早速で悪いが神崎、昨日の話は聞いたか?」
「ああ、録音を聞かせてもらった。メリットも把握したし協力すべきと判断したよ。」
「なら話が早い、ということでDクラスの優待者の話だが、この3人だった。」
オレはメモに書いた3人の名前を見せる。一之瀬もオレに見せてくれた。
「櫛田に、南、あと軽井沢か....一見どこにも法則性はないな。そういえばもし法則が見つからなかったらどうするつもりだ?」
神崎が聞いてきたので素直に答える。
「そんなことはないと思うがそうなったらオレ達のクラスの優待者をお互いに学校側に報告する。そうすれば少なくともポイントは手に入る。」
「なるほど。この協力を了承した時点で最低限の報酬はあったのか。」
「そうだ。だが失敗について考える必要はもうなくなったぞ。」
「なに?」
「綾小路くん、もしかして......」
「ああ、法則は名前順に読むことだ。例えば軽井沢は兎グループに所属しているが、兎は干支で数えると四番目。グループのメンバーも名前順で考えると1番目が綾小路清隆、2人目が一之瀬帆波、3人目がCクラスの伊吹澪、そして4人目が軽井沢だ。」
「そっか、なら南さんは馬グループだから...一、ニ、三、四、五、六...本当だ!七番目!」
「櫛田の五番目だ。これから答えを導き出せる。」
あとはながら作業だ。事前に入手した各グループメンバーを名前順にして条件に合う人を探す。結果的に12人の優待者の名前が割れた。
「この12人だったんだ。なんかあっけなかったというか...」
「確かに前回は一週間の試験だったからな...たった2日で終わるとは。」
「まぁ、気持ちは分からんでもない。」
3人とも気が抜けた表情をするがまだ終わっていない。問題は誰に報告させるかだ。
「Bクラスは基本誰でもOKだと思う。事前に今回獲得したポイントは全額クラスの貯金に回すことを伝えてあるから、」
「そうか、なら問題なさそうだな。なら問題はこっちの人選か...」
6人も選ばなくてはいけないと思ったが、三馬鹿や平田、堀北などを除けば意外にも悪くないクラスメイトが多い。適当までとは言わないがあまり気にしなくても大丈夫だろう。最も迷ったのは牛グループだ。3人のDクラスの生徒の内、話したことがあるのは池だけだった。もちろん池以外の2人から選んでも良かったが、ここは池を信じることにしよう。それに池は先の無人島試験でも活躍してくれたしな。
「オレも人選は終わった。後は説明をするだけだ。」
「ちなみになんて説明するの?」
「軽く考えたんだが立場を逆にしようと思っている。Bクラスからの協力要請でポイントの8割と引き換えに優待者を教えると伝えてほしい。」
「なるほどね。でも嘘は気がひけるなぁ。」
「頼んだぞ、一之瀬。」
「まぁ、それが一番丸く収まるね。わかった、それで行こう。」
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「なぁ、綾小路ー。ホントにいいのかよー。」
オレと一之瀬の協力について話したところ池が質問してきた。
「ああ、契約書に嘘偽りはないし確認もした。あとは実行するだけだ。」
オレは様々な事項が書かれてある書面(もちろんウソの)をひらひらさせてこたえる。
書面の内容は大きく分けて3つ、
一、獲得する50万ポイントのうち8割をBクラスに渡すこと(その後オレが獲得する算段)
一、この会談や自分が学校側に優待者を報告したことは秘密にすること
一、優待者の報告は綾小路清隆が指示するまで待つこと
特に難しい事もなく簡単な契約だ。
「6人にとってはいい話だと思うぞ。それにもしオレらの不手際でポイントが入らない場合があっても6人にはオレから10万ポイントずつ支払わせてもらう。」
オレの現在のポイント残高を考えれば60万ポイントは余裕で支払うことができる。それに万に一つも失敗はないだろう。
「池くん、いいんじゃない?私達にとってもポイントは欲しいし、秘密にするだけで貰えるんだったら私たちに悪いことはないんじゃない?」
書面にサインをした松下がそう告げる。彼女は軽井沢と言った女子生徒と絡んでいる姿が多々見えるが、その反面成績は優秀だ。松下含めた5人は書面にサインをし終えている。
「みんながそういうなら...分かったよ。」
池も諦め書面にサインをする。
「よし、これで契約は完了だ。優待者の名前はそれぞれの携帯のメールに送る。名前を覚え次第そのメールを消すように。」
みんながメールを閲覧・削除したのを確認して、オレは解散の合図を出した。各々が部屋から出ていく。
「これで最大の山場は通り過ぎたね。」
一之瀬が書面を確認しながらオレに言ってきた。
「ああ、これで万事解決だ。」
オレも一息ついて先ほどまでみんなが座っていたソファに腰をかける。
「これで解決したが、これからはどうするんだ?いつ学校側に報告する?」
「とりあえず半分...いや4グループでいい。BクラスはDクラスお互いに2グループずつ終了させよう。」
「どうしてだ?一発で終わらせた方が安全だと思うんだが....」
「ああ、ちょっと調べたいことがあってな、坂柳についてだ。」
「坂柳さん?彼女がどうかしたの?」
オレは話すかどうか迷ったが、Bクラスにとっても関係のある話だし、坂柳は共通の敵でもある。結局話すことにした。
「坂柳が今回の試験に参戦するかどうかを知りたいんだ。いま、坂柳はこの船の上にいないが今回の試験のルールなら電話を使って参戦できる。もっと言えば葛城と組んで逆転勝利することも可能だ。」
「それならば未然に防ぐべきではないのか?」
「いや、今回ヤツは手出しをしないだろう。絶対にと言い切れる。現にオレ達は全員坂柳に利用されているんだ。」
「オレ達?それって誰から誰を含めばいいのかな?」
一之瀬がキョトンとしながら聞いてくる。
「もちろん、一年生全員だ。」
「ええええええええええ!!!!!」
一之瀬の驚きは想定外だったが続けて説明する。
「たとえば無人島試験。この時は葛城に全てを任せていた。一見これは葛城のことを信頼しているように見えるが、何かあった時は全責任を葛城に押しつけることができる。オレはともかく龍園が打ってくる奇策に葛城が対応できないことはハナから分かっていたことなのにな。今回もそうだろう。表面上は協力するとでも言っておいて何も知恵を授けない。そうなると結局葛城の策で動くしかない。それで今回失敗すれば葛城は十中八九Aクラスでの立場を失うだろう。坂柳はそれを狙っている。」
「なるほど。確かにこの特別試験に出席していない坂柳の情報は少ない。情報のない実力者ほど怖いものはないからな。オレは賛成だ。」
「私も。でも覇権争いをしているなら葛城くんは確かに邪魔だよね。性格とかは知らないけどあんまり助力しそうにないね。」
「オレもそう思う。だからこその提案だ。まぁ何はともあれAクラスに不安を煽りたい。そのためにもAクラスの優待者のいるグループを狙おう。残りの一グループはどこでもいい。なんだったら南さんのグループを頼む。」
「承知した。」「分かった。」
オレはそれだけ言って部屋を出る。最近どうも頭を使いすぎているような感覚で、身体が鈍っている。当たり前のことだがホワイトルームでは身体能力もカリキュラムに入っていた。そのためオレの腕力、握力、脚力は世代で見ても大人から見ても化け物級だろう。そんな能力にしたホワイトルームのカリキュラムを半年以上受けていないんだ。訛っていても仕方がない。船には無料のジム施設があったはずだ。ありがたく使わせてもらうとしよう。
「やぁ、綾小路くん。待ってたよ。」
オレは進行方向の廊下に立っている1人の女性に声をかけられた。茶髪のロングヘアで女子の中では身長の高い方だろう。
「オレに何か用か?松下。」
先程のやりとりからさほど時間が経っていない。おそらくあの後からずっとここで待っていたのだろう。
「うん、ちょっとね。綾小路くんに言いたいことというか。これからのことなんだけど、私もクラスのために頑張りたいなーって。」
「と、いうとどういう事だ?」
「いやね、さっきの綾小路くん見てなんか私何もしてないなーってなっちゃったのよ。このまま綾小路くんに引っ張られても充分Aクラスを狙えると思うよ。だけどそれは学校の教育上違うと思ったからね。あ、安心してね。こう見えても自分の能力はかなり高い方だと自負しているから。」
オレが動いている間にもそうやって意識してくれている人がいることが嬉しかった。が、
「そうか。悪いがオレはこの試験を最後に一線を退こうと思っているんだ。」
「......やっぱり私達のせい?だよね。」
「それはそうだが、オレも悪いと思っている。事実、ひとつ前の試験ではオレの独断で少数精鋭で突破したからな。他人の成長機会を奪う権利なんて誰にもない。もし今言った気持ちに嘘偽りがないんだったら堀北や平田達に協力してやってくれ。」
オレはそれだけ言うとまた足を動かした。
「了解。」
松下も進行方向が同じな為途中までついてくる。(彼女が知り合いと会うまで)
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それから二十数時間後......
全てのグループの試験が終わった中でオレは思考のリセットを行なっていた。
そういえばアイツは今頃何やってんだろうな。
次回はAクラスと、Cクラスの目線を書きます。
多分想像では1,000字くらいで収まるからすぐ投稿できると思う。
その次あたりがこの章最終話です。
お楽しみに!!